北本自然観察公園日記 2015年7月
【2015年7月31日(金)】
- 湿地のヨシをかき分けて水面をじっと見ていると、エサキアメンボという希少なアメンボが見つかります。めだかのT字路あたりで水面をしばらく眺めていたら、成虫に混じってゴマ粒ほどの幼虫が見つかりました。明るい茶色に淡色のストライプが幼虫の特徴です。小さい身体のわりに複眼が大きくて、愛嬌があります。
- イオン川口前川チアーズクラブのみなさんが「植物」をテーマに自然学習をしました。クスノキやエゴノキなど、昔から人が役立てていた公園の草木を紹介しながら、生態系における植物の役割を解説。午後には竹でコップを作りました。わたしたち人間を含むすべての生きものは、植物に支えられていることを学びました。
- ★第7回ホタル調査★ 公園全体で707匹を確認しました!
【2015年7月30日(木)】
- セミのぬけがら調査1回目を行ないました。今までとは違い、公園で見られるセミ5種の鳴き声がよく聞ける状態での1回目。昨年の7月の調査ではほとんどがニイニイゼミのぬけがらでしたが、はたして今回は…!? 触角で違いを見分けるため、折れないように細心の注意をはらって採取。室内に戻って山盛りのぬけがらを同定(写真)してみた結果なんと、ニイニイゼミ415個、アブラゼミ272個を含む、計719個!! が見つかりました。詳しい結果は今後センター内で掲示する予定です。
- 木道方面の湿地では、ヘラオモダカの花が見ごろを迎えています。線香花火がパチパチッとはぜたような形の花は、夏にぴったり♪ 近くで咲いているタコノアシの花もユニークで、その姿はまさに吸盤の付いた蛸(たこ)の足そのものです。どちらも埼玉県で絶滅が心配されている希少な植物です。
【2015年7月29日(水)】
- 小学校低学年生を対象とした「夏休み昆虫教室」を開催しました。“虫ってどんな生きもの?” “大昔の虫はどんな形をしていたの?”といったレクチャーの後、野外で捕虫網を使った虫とり! 5年次研修の先生方のフォローもあって、バッタだけでなく、トンボやチョウといった昆虫を観察することができました(写真)。
- アブラゼミやミンミンゼミの蝉しぐれに混じって聞こえてきたのは「ケッケッケッ…」というアオゲラの鳴き声。また、夕暮れ時にはツユムシの仲間やウマオイの仲間の鳴き声も聞こえるようになりました。
- 草原でジャノメチョウ発見! 公園ではあまり見られない種類です。ヒメウラナミジャノメと比べ、一回り大きくて、色はこげ茶色。そして黒い目玉模様が見分けポイントです。幼虫はススキ等を食べます。
【2015年7月28日(火)】
- 県立高校の先生方が5年次研修で来てくださいました。皆さんどうやらかなりの強運の持ち主のようで、一緒に巡視に行けば、エドヒガン付近で公園では珍しいオナガサナエが先生の帽子に着地。午後イベント準備を手伝ってもらっている最中には、飼育展示中のピンク色のシマヘビが脱皮するなど、スタッフもうらやむ体験をしてもらえました。
- 八ツ橋近くの草むらで毛の塊を見つけました。犬の抜け毛かと思いきや、よく見ればなんとガマの綿毛。あまりにも早すぎるので、信じられない気持ちで出所を探すと…、アレ!? ガマが何だか不思議なことになっている!(写真) 茎は綺麗に真っ二つ。穂は双子なのか、裂けてから大きくなったのか。いずれにしてもずいぶん変わった成長をしたものです。
【2015年7月27日(月)】
- 今日の写真はオシャレな黄色いアフロヘア―をした朽木…ではなくて「キウツボホコリ」という変形菌の仲間。変形菌というと虫ピンのような形をしていたり、チョビひげのような形のものをよく見かけますが、このようにモッサリとしたブラシ状に生えるものもいます。蒸し暑い今頃に、朽木上でよく見られます。
- センター前のメハジキのまわりで、青く光る飛行生物を発見! ルリモンハナバチでした。瑠璃色、コバルトブルー、トルコ石のような色、と体の色彩が様々な表現をされる人気のハチです。
【2015年7月26日(日)】
- 朝、TBSテレビ「サンデーモーニング」の中継で、公園内に咲くウマノスズクサの花を紹介していただきました。放送のあった30分後にはもう「テレビを見て花を見に来ました。」というお客さんが来訪。まだたくさんつぼみがついているので、しばらくの間、この変わった形の花を楽しめそうです。
- キッズ生きもの研究室7月は「実験の決め方や研究の進め方」をテーマに、アメリカザリガニを詳しく観察しました(写真)。口はどこ? なんて単純な問いも、実験で解決するのがキッズ流。金魚のエサを各自が口だと思った場所に置いて確かめてみました。さらにハサミの大きさが雌雄で違うのか、場所の明暗に好みはあるのかなども調査。ノギスでの測定や測定値のグラフ化なども行ない、まさに研究員! な回でした。
- センター周辺のシラカシを見上げていたら葉の裏に、なにやらうごめく巨大なイモムシを発見。姿形は典型的なスズメガの仲間で、その正体はクチバスズメという翅を広げると10cmにもなる大型のガの幼虫でした。シラカシなどブナ科植物を食樹としているスズメガ類はこのクチバスズメだけです。
【2015年7月25日(土)】
- 昨日もご紹介したクズの花で、今日は、やってくる虫を虎視眈々と狙うアズチグモのメスを見つけました。よくみると背中に向かって茶色い脚が…。どうやら別のクモがお腹側にいるようです。実はこれ、アズチグモのオス。オスはメスと交接するためにこうやってメスに抱きついているのです(写真:クリックするとオスの姿が見られます)。
- 熊谷市立別府小学校ハートフル学級のみなさんが遊びに来てくれました。クサギの花のあま〜い匂いにうっとり、アケビコノハの幼虫の目玉模様にびっくり! 木陰は涼しくさわやか。夏の公園を満喫しました♪
- 高尾の森から「オーシツクツク、オーシツクツク…」の声。ツクツクボウシの初鳴きを確認しました。これで、公園で見られるセミ5種(ニイニイ、アブラ、ミンミン、ヒグラシ、ツクツク)が出そろいました。
- ★第5回ホタル調査★ 風のない蒸し暑い夜は絶好のホタル観察日和! 公園全体で606匹を確認しました♪
【2015年7月24日(金)】
- 土用の丑の日。近年絶滅が危ぶまれているウナギのことを考えていたら目に留まったのは、アキノウナギツカミのピンクの花でした。茎にはヌルヌルのうなぎでもしっかりつかめそうな鋭い棘があります。こんな身近な野草を使って捕まえられるほど(!?)、川にたくさんのウナギが泳ぐ日が来るよう自然を豊かにしていきたいですね。
- 園内各所で「秋の七草」の1つ、クズの花が満開です。ほのかな甘い香りに誘われた虫たち出会うには絶好のポイント。そこでさらに花を観察すると、花びらに穴が開いているものが見つかります。これはウラギンシジミの幼虫の食痕。つぼみに擬態している幼虫を探し出す手がかりになります。草原の奥のクズでは、食痕のついた花と幼虫、卵も一緒に見ることができました♪(写真)
【2015年7月23日(木)】
- 幼児を対象とした夏休み昆虫教室を開催。まずは室内でレクチャーと、虫のさわり方・つかまえ方の練習。最初は、ちょっとこわ〜い! と言っていた子どもたちも、徐々に慣れ、自分から手に取るようになりました。そして、野外で虫とりに挑戦! 練習のかいあって、草はらでは大きなショウリョウバッタも難なくつかまえることができました。たくさんのバッタやカマキリにふれあい(写真)、あっという間に終わりの時間になりました。
- 園内各所で、キンミズヒキが開花しています。小さくて黄色い花が、房状に集まっているのが特徴的。また、クサギの花も咲き始めました。こちらは、あま〜い香りを漂わせています。
【2015年7月22日(水)】
- 園内管理作業では、夏の大雨に備え園路脇の斜面の補強を行ないました。今回はインターンで来てくれている埼玉県立いずみ高校の生徒2名も一緒に作業。珠のような汗をかきながら土のうを作りひとつひとつ丁寧に積み上げ完成しました! 暑い中どうもありがとうございました(写真)。
- 八ツ橋の池はトンボたちで大賑わい。ウチワヤンマやショウジョウトンボ、コシアキトンボなど、たくさんのトンボが見られました。そんな中ふいに始まるギンヤンマ同士の激しい空中戦! そこにウチワヤンマも参戦して三つ巴の争いに。今日はウチワヤンマがギンヤンマ2頭を追い払っての決着となりましたが、さて明日の勝負はいったいどんな結末になるのでしょうか?
【2015年7月21日(火)】
- ふるさと幼稚園の年中さんが遊びにきてくれました。クズの葉っぱでお面を作ったり、バッタやカエルを見つけたり。お部屋の中では、自分で選んだお気に入りの葉っぱを使っての工作を楽しみました。公園の自然に触れながら、みんなで思いっきり遊びました!(写真)
- アキノタムラソウが咲き始めました。北里の森の林縁でひっそりと薄紫色の花を揺らしています。目立つ花が少ないこの時期、ヘイケボタル観察の下見時や暗くなるまでの空き時間に、目を楽しませてくれます。
- エゴノキの枝がしなだれ、薄緑色の実が鈴なりになっています。その中によく見ると小さな穴があいているものが。これは、エゴヒゲナガゾウムシが産卵のためにあけた穴です。たーっくさんなっている実の中からコレを見つけられたら、ちょっと嬉しい♪ 産卵中の個体にも出会えるかもしれません。
【2015年7月20日(月)】
- 今日も夏らしい陽気。園内ではニイニイゼミとアブラゼミの合唱に加え、今シーズン初記録となるミンミンゼミの鳴き声も聞こえてきました。
- センター前の草地でメハジキの花が満開になっています。しばらく見ていたら見慣れぬハナバチがやってきました。大きさはミツバチよりひとまわり大きくて、黒い腹部に鮮やかな黄色い斑紋が10個(オスは12個)あるトモンハナバチです(写真)。埼玉県ではとても記録の少ない種類で、竹筒に巣をつくるとき、部屋の仕切りにヨモギの葉などの毛を使うという変わった習性の持ち主。公園では初確認です。
- こうのすシネマとのコラボレーション企画、現在上映中の昆虫映画「アリのままでいたい」に併せて昆虫のトークショーを出張開催。大迫力の映像を楽しんだ後、自由研究の参考になるような虫の話をしました。ラストの質問コーナーでは大人からも手が上がるほどの盛況ぶりでした。
【2015年7月19日(日)】
- いきもの講座「水の中の微生物」を開催。目に見えないだけで、多種多様な生きものがいるミクロワールドをご紹介。その後の定例自然かんさつ会では公園の池の水を採ってきて、みんなで顕微鏡をのぞきました(写真)。元気いっぱいに泳ぎまくるオカメミジンコや、雨が上がり久しぶりに高尾の池を赤く染めていたアカマクミドリムシが、顕微鏡の視野いっぱいに広がりました♪
- オニドコロの花が咲き始めました。小さな花がレースのように連なるのが特徴です。たくさん花が集まっているところでは、良い香りも楽しめます。観察する際は葉を食べに来ている昆虫にもご注目。紺と赤のツートンカラーが美しいヤマイモハムシがよく見られます。
- 今年もヘイケボタルの観察シーズンが来ました! 公園内で見られるホタルは自然発生している野生のものです。服装や持ち物など、野外活動に適した準備をして、ご来園ください。詳しくは「ホタル観察に関するFAQ(よくあるご質問)」をご覧ください。
【2015年7月18日(土)】
- 生きものいきいき隊のテーマは“池のメンテナンス”。台風の影響で壊れてしまった堰を直して、池に水が溜まるようにしたり、水路に堆積してしまった土砂を取り除いたりしました。休憩中は、メダカやモツゴ、ドジョウといった魚たちの観察。ちなみに、近くを歩いていたアオサギからは「何しているんだろう?」といった面持ちでジィ〜…と観察されました。池が元通りになれば、水辺の生きものも安心です♪ ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!(写真)
- 今日からの3連休、夏の自然観察オリエンテーリングを開催しています。今年の問題は夏休みらしく、自由研究にできそうなテーマがちりばめられています。自由研究ピンチ! という子どもはモチロン、大人にも好評の今年ならではの設問があります。たくさんのチャレンジ、お待ちしていま〜す!
- 木道方面でタコノアシが開花しました。秋には紅葉して、立派な“タコの足”に変身します。
【2015年7月17日(金)】
- 川越市から風の子保育園・風の子第二保育園のみなさんが遠足で来園。雨の日散歩を楽しみました。雨宿り中のゴマダラカミキリにタッチ! ニホンアカガエルにタッチ! 勇気を出してナメクジにもタッチ! いろんな生きたちと触れあいました♪
- 今日の写真はアオスジアゲハの幼虫3きょうだいです。少し前からよく成虫が飛んでいたので、産卵してないかなぁ〜と思って、探してみました。案の定、色んなサイズの幼虫があちこちで見つかりました。もう少し大きくなると、白い横すじの模様がつきます。クスノキやその仲間のタブノキ、シロダモといった樹木が観察ポイントです。
【2015年7月16日(木)】
- 薄暗い園路を歩いているとき、足下をすばやく移動する小さな虫がいました。ちょっと目を離すと落ち葉にまぎれてしまいます。動きが止まったところでそっと近づいてみると、土壌動物のニホンヒメフナムシでした(写真)。海岸にすむフナムシをずっとミニチュアにした感じ。天気のよい日は厚く積もった落ち葉の下にいるので出会う機会は少ない生きものです。
- 雨にぬれた木道上をトゲヒシバッタがピョンピョンはねていました。草はらにいるハラヒシバッタよりずっと細長く、胸の両サイドに突起があります。普段は湿地の中にいますが、雨のせいで湿地の環境が広がり、行動範囲をひろげたのでしょう。
- 現在、冠水のため、一夜堤から標柱8番にかけての園路を通行止めにしています。ご不便をおかけしますが、ご協力お願いします。
- ★第4回ホタル調査★ 台風の影響で日中は雨。増水で少し心配でしたが、夜には雨も上がり、公園全体で310匹を確認しました。順調に記録更新中です♪
【2015年7月15日(水)】
- 真っ青な空と、でっかい雲! いかにも夏らしい一日でした。一方で木陰は意外と涼しく、時おり吹く乾いた風が気持ちいい…。そんな今日は、アブラゼミの鳴き声を聞くことが出来ました。今シーズン初確認です。
- 八ツ橋近くではスズメウリが開花しています。白くて小さい花がとってもキュート♪ 実もちらほらついています。また、湿地ではガマの穂が目立つようになって来ました。こちらはボリュームのあるフランクフルトのようで目を引きます。
- 本日の写真はキタマゴタケ。爽やかなレモンイエローがまぶしいっ! この季節、雑木林でよく見られます。
【2015年7月14日(火)】
- ここ最近、高尾の池では、カワセミの若鳥が池にダイブし魚をつかまえる様子が確認されています。今日はその横でもう一羽、アオサギの若鳥も狩りの練習中! 自分の爪先ほどの大きさの小魚を捕まえるのに、悪戦苦闘する様子は微笑ましく、思わず応援したくなります。
- 下草に止まるヒトリガの仲間、キハラゴマダラヒトリを見つけました(写真)。腹部の背面が黄色いのが特徴です。赤ければアカハラゴマダラヒトリ。でも翅を閉じていると、この部分の色は見えません。なぜキハラと分かったかというと、前脚の付け根が黄色かったから。これも特徴のひとつなのです。顔の方からそっとのぞくと黄色い部分が見えます。
- ふれあい橋横の道では、青空によく映える濃いピンク色のクズの花が咲き始めました。また、園内各所でオニドコロも開花。いくつも連なるハート型の葉っぱと、房状についた小さな花は、まるでモビールみたい♪ 日差しの強い日はうつむいて歩きがちですが、たまに上を見ると、面白い発見があるかもしれません!
【2015年7月12日(日)】
- 昨日に続き最高気温34℃! それだけに木陰が一層涼しく感じます。一夜堤近くの林縁ではヤブミョウガの白い花が風に揺れていて、さらに清涼感UP。桜土手付近ではその名も涼しげなミズタマソウが開花しました。
- ガサガサッ! イタチのハンティングに遭遇。獲物は木登り中のアオダイショウでした。身体を噛み付かれながらも、イタチに絡みついて必死に抵抗するアオダイショウ! しかしイタチは体をくねらせて首元にかぶりつき、締め付けが緩んだ瞬間、噛み付いたままアオダイショウを木から引きずり落としてしまいました。お見事! 迫力の野生のドラマに暑さも忘れて見入ってしまいました。
- 公園を歩いていたら常連のお客さんから「凄いの見つけたよ」と声をかけていただきました。指差す先にはマルタンヤンマのオス!(写真) 「青い宝石」の異名に違わぬ、吸い込まれるような複眼の色合いは感激ものです。
【2015年7月11日(土)】
- 最高気温34℃! 夏らしい一日になりました。日中は雑木林から「チィ〜〜〜〜〜…」というニイニイゼミの鳴き声が響き渡り、夕暮れ時には「カナカナカナ…」とヒグラシの声。また、数十匹で群れ飛ぶウスバキトンボも観察できました。
- 野あそび教室「落ち葉の下の生きものしらべ」を開催しました。土の大切さを伝える伝道師“ミミズマン”に連れられて、公園にしゅっぱ〜つ! 落ち葉をスコップでどかすと、モゾモゾ動くミミズやダンゴムシを次々に発見!! 初めは恐るおそる…といった感じでしたが、すぐに手で捕まえることに慣れました。普段はなかなか目にすることのない生きものたちとの触れあいを、たっぷりと楽しみました♪ (写真)
【2015年7月10日(金)】
- 久しぶりにスカッとした青空が広がりました。湿地ではギンヤンマやコシアキトンボが飛び交い、草原ではモンシロチョウやキアゲハがひらひら♪ 晴れの日を待っていたかのように、昆虫たちが活動していました。
- ここ一週間の雨で充分に湿気を含んだ朽木から、粘菌の仲間が生えてきています。目立つのは、白いサンゴのようなツノホコリ(写真)。ぐっと近づいてみると、今にもウネウネと動き出しそうです。雨が降った後、気温が上がった条件の時に良く出会えます。写真をクリックすると拡大します。表面のツブツブは胞子(ほうし:植物でいうタネ)です。
- ★第3回ホタル調査★ 湿度も気温も高く、ホタル観察には最高の条件! 公園全体で213匹を確認しました。本格的にシーズン到来です♪
【2015年7月9日(木)】
- この時期にオススメなのがクモの巣の観察。雨滴がついて、ちょっぴり幻想的に見えます。低木などに巣をつくるクサグモの仲間は不規則に糸を張るので、まるで星空のようになります。
- 園内各所できのこがニョキニョキ生えてきています。形が様々なだけでなく、赤・黄・白・オレンジ・茶・紫など、色とりどり♪ 園路を彩っています。
- 朝からの雨で園内はひっそり…。湿地からキンヒバリやアマガエルの鳴き声が響いていた中、雑木林から聞こえてきたのはキビタキの声!! 5月下旬以降、久しぶりの記録です。6〜7月の園内でのキビタキの情報をお持ちの方は、センターまでご一報ください!
【2015年7月8日(水)】
- ボランティアの方々と行った園内管理作業では、高尾の池近くのロープ柵の交換をしました。重量感のある杭を協力して運び、古くなった杭と差し替え。その後、新品のロープを通して完成! 蒸し暑さと重いものの運搬で、かなりの重労働でした。おかげさまで、ホタルシーズンも安心です! ボランティアの皆さま、本当にありがとうございました!!(写真)
- 鴻巣市立松原小学校6年生が総合学習で来園しました。「公共施設のガイドブックを作ろう」というテーマに沿って、センターの展示を紹介しつつ、ちょこっとだけ外に出て、今が旬のメハジキの花やルリボシカミキリを観察しました。ガイドブックが完成したら、ぜひ見せてくださいね!
- さいたま市浦和区の幼稚園の先生方が自然体験講座に参加してくださいました。あいにくの雨…ではなく、雨だからこそ体験できる自然のアクティビティーを紹介。足元一面のきのこに出会えたり、ニホンアカガエルに全員が触ることが出来たのは、まさに今日ならではでした。
- ミズキの実が、緑色から紫色になってきました。ツヤのある色合いがとっても綺麗♪ 雨滴がつくと、さらに輝きが増します。
【2015年7月7日(火)】
- 保育士・幼稚園教諭のための自然体験講座を開催。さいたま市の私立・公立の保育園の先生方が参加しました。身近なつる性の野草でできた緑のカーテンやプランタービオトープといった園に自然を呼び込む仕掛けを紹介。また、おたまじゃくしとアマガエルの観察の後に、泥だんごづくりも体験しました。うまく出来たところでハイ、チーズ!(写真) 五感を使った自然体験の楽しさを、子どもたちにも経験させてあげてくださいね!
- センター近くの朽木からキイロニカワタケがニョキニョキ。鮮やかな黄色でよく目立ちます。また、頭を盛り上げてラブコールを送るカタツムリなど、この時期らしい生きものが見られました。
【2015年7月5日(日)】
- 自然に親しむイベントデ―「七夕飾りの日」の2日目。館内の竹には「しぜんが ゆたかでありますように」「楽しく元気ですごせますように」「パティシエになりたい」などなど、たくさんの願い事が書かれた短冊が飾られました♪
- 七夕にちなんで“星”にちなんだ生きものを探してみました。センター前でルリボシカミキリ、高尾の森付近でシラホシカミキリ、北里の森沿いでは星っぽい形のツチグリ(なおヒメツチグリの仲間は中国語で“地星”となります)を発見。さらに、センター近くの落ち葉では、表面に金色の星くずをまぶしたような変形菌・キラボシカタホコリを見つけることが出来ました!(写真) 変形菌界のスターと呼ばれています。根元からの高さは2oくらいです。
- 巡視中、アブラゼミとヒグラシに遭遇! 今シーズン初確認です。
【2015年7月4日(土)】
- 自然に親しむイベントデ―「七夕飾りの日」! 一日で8つのイベントを開催しました。写真は室内に飾る「ミニ七夕づくり」の一コマです。他にも竹林から大きな竹を切り出したり、竹を削って湯呑みを作ったり。七夕飾りの由来や竹にまつわる生きものの話、竹そのものの豆知識なども紹介しました。お客さんの中には、イベントの合間をいつでも参加可能なクイズラリーで時間調整し、朝から夕方まで楽しんでいた方も。イベントデーは明日までやっています♪
- 草はらでチチ・チチという小さな鳴き声。そっと近づいて見ると葉上にいたのはコバネヒメギスでした。この時期、湿地でよく見られるヒメギスにそっくりですが、名の通り短い翅(はね)が特徴。鳴き声も小さめです。草はらでヒメギスのような昆虫を見かけたら、ぜひ翅の長さをチェックしてみてくださいね。
【2015年7月3日(金)】
- 一日雨でした。湿地の浅瀬がピチャピチャ音を立てて動いていたので、何かと思い近づいてみたところ…ドジョウの産卵シーンでした! また、先日ご紹介したゴイシシジミは、今日はとうとう1か所で16匹の集団になっていました!!
- 鴻巣駅近くの映画館「こうのすシネマ」で7月11日から昆虫映画「アリのままでいたい」が上映されることにあわせて、出張展示の設営を行ないました(写真)。昆虫の写真だけでなく、埼玉県の平地で見られる昆虫たちの標本も展示しています。さらに、7月20日の13:30〜の上映後、15:00からセンタースタッフのトークショーを開催します! ぜひ見に&聞きに来てください!
【2015年7月2日(木)】
- さいたま市から植竹幼稚園のみなさんが遠足で来園。小雨が降っていましたが、カッパを着れば問題ナシ! ということで、雨の日散歩にレッツゴォー(写真)! 遠くから聞こえるカエルの声に耳を傾けたり、湿ってひんやりした土にさわってみたり。また、サブリーダーの先生方も6月3日の「保育士・幼稚園教諭のための自然体験講座」を活かして、生きものを使ったアクティビティを実践してくださいました♪
- センター前でメハジキが開花しました。ピンクの花で可愛らしいです。また、梅雨らしいお天気のおかげで、テングタケやキクラゲが園内各所でニョキニョキ生えていました。
【2015年7月1日(水)】
- 朝からしとしと霧のような雨。公園中が水玉でキラキラになっていました。そんな日に出会う昆虫はどれも水玉模様に見えてくる?! センター裏では黒い水玉模様のゴイシシジミが集団で雨宿りしていました。標柱13番付近では白い水玉のシラホシカミキリ、さらにセンター前では黒地のボディに黄色とオレンジの水玉が並ぶヒメエグリバの幼虫(写真)が見られました。
- スタッフの中で密かなブームになっているのが「ナナフシ探し」。と言うのも先月25日にナナフシ(ナナフシモドキ)のオスがこの公園で見つかったのです。普通はメスだけで単為生殖する昆虫で、オスの発見はなんと全国でもたった10例程度! もう1匹くらいいるんじゃないかと探しまわっているのですが、やはり見つかるのはメスばかり。ちなみにオスのナナフシは館内で絶賛、飼育展示中です!!
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