北本自然観察公園日記 2022年8月
【2022年8月31日(水)】
- ボランティアのみなさまとの園内管理作業で、ふれあい橋横の土道沿いに繁茂していた外来種のニワウルシ(シンジュ)の刈り取りを行いました(写真)。蒸し暑い中での作業となりましたが、協力して目標範囲を刈ることができました。ありがとうございました!
- 標柱15番の草地のオギ葉裏で、アオオビハエトリが捕食行動。自分より体の大きなクロオオアリを捕獲していました。このクモはアリをよく襲うことで知られています。
【2022年8月30日(火)】
- 巡視中、全身の濃い銅色が特徴のドウガネブイブイを見つけました(写真)。かつては最も普通に見られるコガネムシでしたが、個体数が減少しめったに見られなくなりました。かわって増加しているのが全身緑色をしたアオドウガネ。市街地でも普通に見られます。
- 昨年「ナラ枯れ」により枯れてしまった標柱9〜10番間のクヌギ。園路脇で落枝や倒木の恐れがあるため、冬に伐採しました。その後、春を過ぎ夏になっても変化なし。もう完全に枯れてしまったかな、とあきらめかけていたところ、ここにきて切り株から萌芽枝が出てきました。50cm程に成長し、青々とした葉を茂らせています。ナラ枯れの対策はまだまだ課題山積ですが、このようなうれしい兆しがあることを見守っていきたいと思います。
【2022年8月28日(日)】
- キッズ生きもの研究室4回目を開催しました。今回は「土壌」がテーマ。園内の土を採取し、中にどんな種類の生きものがいるのかをみんなで調査しました。園路の固い土と雑木林の土を比べながら、土壌にはいろいろな生きものがすんでいることを確かめました(写真)。
- オモダカが出現したかえる池に、ヒメミズワラビ(旧:ミズワラビ)の姿が見られるようになりました。国内では珍しい水生のシダ植物です。また、めだかのT字路付近のノブドウの実は薄紫や淡いブルーに色づき始め。標柱7番付近の子供公園へと通じる橋のそばでは、ヤブツルアズキが黄色い花を咲かせました。園内の植物たちから近づいてくる秋を感じました。
【2022年8月27日(土)】
- 標柱19番付近の湿地でミズアオイが咲いていました。でも、少し前まできれいだった葉は虫食い痕だらけ...。よく見ると、葉上にオンブバッタがそこにも! ここにも!(写真) 「希少な植物なんだから、あまり食べ過ぎないでくれよ〜!」と思いつつも、のんびり過ごしている様子を見ると、なんだか憎めないのです。
- 北里の森沿いを歩いていると、園路の脇から姿を現したのはアズマヒキガエル。大きくなるとどっしりとした風格のある姿ですが、今日出会ったのはまだまだ小さくかわいらしい♪ 園内ではあまり見られないので、うれしい出会いでした。
【2022年8月26日(金)】
- 今日の写真は八ツ橋からの風景です。カイツブリとカルガモが気持ちよさそうにスイスイ。ヨシ原からはケラの「ビーーー…」という声や、キンヒバリの「リーッリッリー♪」という声が聞こえてきました。
- 木道沿いに茂った植物のあちらこちらに、青く輝くカミナリハムシの一種がいることに気付きました。葉をかじる幼虫もたくさん! その近くでは、口吻をアリに突き刺してお食事中のオオメカメムシの姿も。小さな昆虫たちでにぎわっていました。
- ★第13回ホタル調査★ 公園全体で28匹でした。そろそろ見納めです。
【2022年8月25日(木)】
- 昨日の雨の影響もあってか、蒸し暑い一日でした。そんな日に雑木林沿いを歩いてみると…やっぱり! 八ツ橋近くの朽木から変形菌のエダナシツノホコリがにょっきり。標柱5番付近ではウスキテングタケがこんにちは。さらに、標柱3〜4番間ではチチタケが生えていました(写真)。本種は傷がついたところから乳白色の汁が出るため、この名前がつきました。
- 一夜堤から子供公園口にはカラスウリがたくさんあり、葉っぱにはトホシテントウがよく止まっています。よっぽど美味しいのでしょうか? 歩きながら数えてみたところ、10匹以上いました!
【2022年8月24日(水)】
- クズの葉上でじっとしていたのはホソヘリカメムシ(写真)。一見すると普通のカメムシなのですが、これが飛翔するとアシナガバチそっくりの姿に変貌します。その際ポイントとなるのは長い後脚。飛んでいるときのたらし加減がアシナガバチそっくりです。
- 二十四節気の「処暑」を過ぎて、ユウガギクやキツネノマゴなど、夏の終わりを感じる花が増えてきました。ふれあい橋の横では、ピンク色のママコノシリヌグイが花盛り♪ セセリチョウの仲間が次々と吸蜜に訪れるなか、一刻、オオセイボウも姿を見せました。見た人に幸せを運んでくれそうな青いハチです。
【2022年8月23日(火)】
- センター横に設置した緑のカーテンには、様々なつる植物が伸びています。その中のヤブガラシにセスジスズメの幼虫がたくさん!(写真) まだ孵化して間もない個体もちらほらいます。おしりの突起をピコピコ動かしながら歩いたり、葉っぱをかじったりしている姿がとってもキュートです♪
- 標柱20番近くの木道で、メタリックブルーの尾が目を引くヒガシニホントカゲを発見。やや珍しい出会いです。一方、公園内で多く見られるニホンカナヘビは、ただいま子カナヘビラッシュ! あちこちの草かげをちょろちょろと走り回っています。
【2022年8月22日(月)】
- 標柱15番の草地に生えているオギの葉裏に、タテスジグンバイウンカ(写真)が多数止まっています。セミに近い昆虫で、ススキやオギなどの葉で吸汁しています。同じ仲間のヒラタグンバイウンカは16番の草地に生えているススキで見つかります。
- 近頃、茶色いセセリチョウの姿が増えてきました。もっともよく見かけるイチモンジセセリの中にまぎれて、後翅の白点が小さく並ぶチャバネセセリを発見。関東では秋口になると、温暖な地域から移動して来て数が増えてきます。センター横のヘクソカズラの花には、一回り体格のいいセセリチョウが! こちらは希少種のオオチャバネセセリでした。
【2022年8月21日(日)】
- 2回目の「セミのぬけがら調査」を開催しました(写真)。探し方のコツをお話しした後、公園内の調査ポイントへGO! どんどんぬけがらを集めました。結果はニイニイゼミ26個、アブラゼミ386個、ミンミンゼミ54個、ツクツクボウシ21個、ヒグラシ4個で合計491個! 最後は7月に行った1回目のデータと比較し、種類によって羽化のタイミングが異なることを確かめました。
- 昨晩と朝の雨で園内はしっとり。標柱3番の近くでは林縁にキツネノハナガサがにょっきり。標柱15番では、セミノハリセンボンになったアブラゼミを見つけました。一昨日の公園日記で紹介したノウタケはというと… 熟してシワシワに! 予告通り“脳”っぽい姿になっていました。
【2022年8月20日(土)】
- 野外の危険学習講座「ハチへの対処法」を開催(写真)。まずは室内で各種のハチの生態や、もしも出会ったときの対処法についてレクチャー。野外実習では、コガタスズメバチとムモンホソアシナガバチの巣をじっくり観察。巣を守るために攻撃してくることなど、まず相手を知ることが、ハチと人間がよりよいつきあいをするための第一歩であることをお話ししました。
- 標柱13番の近くで、クズの葉にまあるく切り取った跡がいくつもついていました。これはハキリバチの仲間のしわざ。切り取った葉は巣材として利用されます。
【2022年8月19日(金)】
- 日差しは強かったものの、カラリと乾いた空気で時折吹く風も涼しい♪ 雲も高いところに広がっており、秋を感じられる一日でした(写真)。
- 標柱3〜4番でノウタケがにょきり。まるで地面から蒸しパンが生えているかのような見た目です。今はふっくら&モチモチした感じですが、熟してくると細かいシワが入ることで、名前の由来通り“脳”っぽい姿になり、見ごたえが増します。
- ★第12回ホタル調査★ 公園全体で88匹でした。そろそろ終盤です。
【2022年8月18日(木)】
- 雨の園路を歩いていると、目の前でキラッと何かが光り、すかさず一時停止。木からスーッと1本のクモの糸が垂れ下がっていました。普段であればそのまま歩いて引っかかってしまうところ。今日は素敵な水滴の装飾のおかげで気づくことができました(写真)。自然が作り出した芸術作品に思わずうっとり♪
- 北口でヌマガエルを発見。公園ではここ数年で目にする機会がぐっと増えてきた印象です。埼玉県にはもともと生息していなかった種類ですが、移入により分布域を広げており、ほかのカエルたちへの影響が懸念されています。「キャウ キャウ!」という甲高い鳴き声が特徴です。
- ★野鳥情報★ 標柱7番付近、カラ類の混群の中にセンダイムシクイが1羽いました。
【2022年8月17日(水)】
- ササの葉にとまっていたイオウイロハシリグモのメス。よく見ると左側の脚が2本と、右側の脚1本が欠損していました(写真)。言ってみれば満身創痍の状態。それでも体のバランスを保ちつつ、卵のうを抱えているのでした。あっぱれ! お母さん。
- 野生動物との思わぬ出会いを予感させるぐずついた天気の日は、スタッフ的にはワクワク♪ 期待どおり、八ツ橋の近くを赤茶色の毛並みのイタチが走っていきました。イタチはオスとメスで体の大きさが異なります。今日見たのは小さかったので、メスかもしれません。
【2022年8月16日(火)】
- センターに設置したグリーンカーテンのウマノスズクサにジャコウアゲハの幼虫がいました。花と2匹のスリーショットをパチリ♪ また、かわせみ池近くで、軽やかに舞う2匹のキアゲハを発見。卵を産むための食草を探しているようで、あっちへヒラヒラ、こっちへヒラヒラ。しかしなかなか見つからず、クサギの花に止まって吸蜜したら別のところへ飛んで行ってしまいました。
- 標柱19番近くでシジュウカラ、エナガ、ヤマガラ、コゲラの混群と出会いました。双眼鏡で観察したところ、みんな何となく色が薄く、見た目もちょっとモフモフ。若い個体が集まっていたようです。
【2022年8月15日(月)】
- 先日の雨で潤いたっぷりの雑木林に、きのこがたくさん生えていました。朽木からはアラゲキクラゲやビョウタケがにょきり! 北里の森の沿いではベニタケの仲間が多数見られました(写真)。
- 毎年、お盆の時期に開催している「ふるさと北本ウィーク 定例自然かんさつ会」。最終日の今日は「じっくり見よう 夏の花や虫」がテーマでした。見つけた生きものをいつもより時間をかけて観察。クサギの紫色のおしべや、ジョロウグモの脱皮殻、緑色に見えて実は透き通っているオニドコロの花など…。一瞬では気付けない、生きものの美しさや面白さにふれる時間になりました。
【2022年8月14日(日)】
- 自然に親しむイベントデー「夜森ミュージアム」の最終日。照明を減らした館内で、標本やはく製をライトアップ。夜に活動する生きものたちについて解説しました。夏の延長開館も今日で最後(写真)。ご来館ありがとうございました。
- 標柱6番付近で、羽化を終えて抜け殻を食べているハヤシノウマオイを発見しました。色はまだ薄い緑色。前脚には長いトゲがはえています。これは獲物を捕らえるためのもので、肉食性のキリギリス類ではこのトゲが発達します。
【2022年8月13日(土)】
- 台風接近により、午前中はバケツをひっくり返したような大雨でした(写真)。その後は、降ったりやんだりと一日中不安定な天気。巡視のスタッフは、水路や堰の確認に追われました。倒木や落枝、園路の浸水等が発生する可能性がありますので、明日の午前中まで来園はご遠慮ください。
- 雨音が止むと、一斉に聞こえてくるのが虫たちの声。雑木林からは「ミーンミンミン!」とミンミンゼミや、「カナカナ…」とヒグラシ。センター前の草はらからは「コロコロリー」とエンマコオロギ。今がチャンス!! とばかりに鳴いていました。
【2022年8月12日(金)】
- あずまや近くの薄暗い雑木林をのぞきこんでみると、ほどよく腐った倒木を発見。これは生えているな…と思い、腰をおろして観察したところ、表面に黄色い虫ピンのようなものがびっしり! 正体は変形菌のアオモジホコリ(写真)。この状態はまだ未熟で、熟すと丸いところが割れて茶色い胞子(ほうし:植物でいうタネ)が出てきます。
- 一日中、強風! 水辺のトンボたちは「わぁ〜〜!」という声が聞こえてきそうなくらい風にあおられながら、近くの木の枝などに止まっていました。一方で、カイツブリ親子は通常運行。いつも通り、高尾の池にプカリと浮いていました。
【2022年8月11日(木)】
- 小学校高学年向けの「夏休み昆虫教室」を開催しました。正しい捕虫網の使い方や、トラップを使った採集方法をレクチャー。公園の自然の中で実践して、多種多様な昆虫をつかまえました。それだけでなく、草はらと林とで見られる昆虫の種類が違うことに注目。この公園のように、さまざまな環境があることで「生物多様性」が豊かになることを実感しました。
- 園路に葉っぱのついたコナラの若いどんぐりが落ち始めました。ぼうしの部分(=殻斗)に空いた小さな産卵痕、おなじみ、ハイイロチョッキリの揺籃(ようらん)です。木の上にいることが多く、あまり目にすることがありませんが、切り落とされた枝を見つけるたび、頭上に彼らの存在を感じながら歩くのがこの季節のささやかな楽しみです。
【2022年8月10日(水)】
- 朝からきれいな青空が広がり、八ツ橋の池ではカルガモが気持ちよさそうに泳いでいました。その後気温はグングン上がり、センター横の温度計はなんと40℃! 歩いているだけでも汗が噴き出してきます。そんなときは木陰でひと息。林縁の路面の温度を測ると29℃。一方、日なたの園路は55℃。木陰のありがたさを実感しました。
- 目の前を淡緑色の虫が飛び、エノキの葉裏へ止まりました。そ〜っと葉を裏返してみると、そこにはクサカゲロウの姿が。翅脈が黒く、顔面に1対の黒斑があり、しかも顎ひげが黒い。これはクロヒゲフタモンクサカゲロウの特徴です(写真)。くっきりとした黒線が網状にめぐり、翅全体が美しく見えます。
- ★第11回ホタル調査★ 公園全体で255匹。混雑時はなるべく短時間での観察にご協力をお願いします。
【2022年8月9日(火)】
- さいたま市の先生方を対象に「保育士・幼稚園教諭のための自然体験講座」の夏編を開催しました。講義のあとの野外実習では、昆虫を傷つけずにさわる方法を実践! シオカラトンボやオオカマキリ、地面を歩いていたアブラゼミの幼虫を実際に手にのせると、みなさん顔を近づけてしげしげと観察していました(写真)。身近な生きものたちとの触れ合い、ぜひ子どもたちと一緒に楽しんでくださいね♪
- 標柱16番の草地の木陰に止まる小型の赤とんぼを発見。このあたりでよく見つかるマイコアカネかな、と思い少し離れた場所から写真撮影。拡大して見るとマユタテアカネのオスでした。ヒメアカネを加えたこの3種は、姿かたちがよく似ていて紛らわしいです。
【2022年8月8日(月)】
- 園内各所でミーンミーン…ジリジリジリ…と様々なセミの声が響いています。耳を傾けていたところ、木の上からバタバタバタ! と羽音がしてきたので目を向けると、オオカマキリの終齢幼虫がアブラゼミを捕まえていました(写真)。セミは大暴れして必死の抵抗。しかし、カマキリは前脚でガッチリとつかんで離しません。自然の厳しさを垣間見た瞬間でした。
- センター前のススキの葉に、ウラギンシジミの幼虫がちょこんと乗っかっていました。周囲を見ても幼虫が食べるクズの花はありません。もしかしたら、頭上の枝に絡んだクズから落っこちてきたのかも…。このままでは目立ってしまうし食べるものもないので、標柱16番近くのクズの花に移しました。すくすく育ってね!
【2022年8月7日(日)】
- 朝、巡視に出かけようと外に出たところ、センター上空をタカたちが飛び交っていました。双眼鏡で姿を追うと、サシバが6〜7羽、トビが2羽、ツミが4羽。一夜堤付近でちょっとしたタカ柱のような状態になっていました。まだまだ暑いですが、今日は二十四節気の「立秋」。サシバはお昼ごろにも姿を見せ、秋の渡りシーズンの幕開けを告げてくれました(写真)。
- 植物の上をてくてく歩く様子が可愛いハゴロモの仲間。種類ごとに異なる翅の模様もユニークです。今日は桜土手周辺のクワにスケバハゴロモ、標柱16番のクリにアミガサハゴロモが、それぞれひとところに数十匹ずら〜りと並んでとまっていました!
【2022年8月6日(土)】
- 標柱16番近くでツマミタケを発見(写真)。刈った草や落ち葉がたまった場所に生えるきのこです。鮮やかな色とは裏腹に、くさ〜いニオイを放ってハエなどをおびき寄せ、胞子(ほうし:植物でいうタネ)を運んでもらいます。
- 園内各所で色とりどりの夏の花が咲いています。一夜堤付近でミズタマソウ、センター周辺でミズヒキ、キンミズヒキなど…。それぞれ異なるグループの植物ですが、じつはある共通点があります。それは…秋になる実がトゲトゲの“くっつき虫”だということ! 虫眼鏡片手に観察したい植物たちです。
【2022年8月5日(金)】
- 木道方面の薄暗い水辺では、オオアメンボがよく見られます。数えてみたところ、今日はなんと10匹以上もいました。長い脚を広げると手の平ほどの大迫力の大きさ! その近くではミナミメダカもスイスイ♪ 腹部に卵を持ったメスが見られました(写真)。どちらも埼玉県レッドリストで準絶滅危惧の希少な生きもの。たくさん増えてくれると嬉しいですね。
- 林縁の葉の上に止まっているフタスジツヅリガを発見。なんだか妙に立体感があるなあ、と思い後ろ側から見ると、なんと翅の縁が折れ曲がっていました。実は、このような変わった止まり方をするガなのです。葉が干からびて縮れたようすを再現しているのでしょうか?
- ★第10回ホタル調査★ 公園全体で352匹。混雑時はなるべく短時間での観察にご協力をお願いします。
【2022年8月4日(木)】
- 昨冬に湿地を掘り下げる作業を行ったかえる池で、文献上の記録では2002年以来の確認となるオモダカを発見!(写真) 埋土種子から芽吹いたのでしょう。公園の水辺でよく見られるヘラオモダカと比べ、白く目立つ花弁と、細長い矢じり形の葉が特徴です。
- トリバガの仲間ってどうしてあんな翅で飛ぶことができるのだろう? といつも不思議に思います。巡視中、標柱16番の草地で見つけたのはキンバネチビトリバ。体全体が明るいオレンジ色で、そこに白点がちりばめられており、1pほどと小さいながらも目をひく色合いです。幼虫はカタバミを食草としています。
【2022年8月3日(水)】
- 刻一刻と移りゆく雲の様子を眺めるのが楽しい日でした。すじのような雲や、ふわっとした羽毛のような雲、魚のウロコのような雲が広がっては消え、また広がっては消え…。巡視中に何度も見上げ、そのたびに違う表情の空に包まれました♪
- 標柱12番付近の林縁部は、例年カトリヤンマがよく休息に訪れる場所。先日近くに抜け殻があったので、もう成虫にはなっているはず。薄暗いシラカシの枝を丹念に見ていたら…いました。羽化したばかりで体色が褐色がかったメスです。胸部は成熟すると鮮やかな黄緑色に変わります。
【2022年8月2日(火)】
- 来園者の方から「とっても珍しいハチがいるよ!」と教えていただき標柱2番付近へ向かうと、メタリックブルーに輝くサトセナガアナバチがいました(写真)。獲物のゴキブリを針で麻痺させたうえ、触角を切り、自力で動けなくなくしてから巣穴まで引っ張っていきます。美しい見た目とは裏腹に「ゴキブリをゾンビ化して操るハチ」という、ちょっと怖い狩りをする種類です。
- 標柱3番近くの雑木林沿い。木の根の間にできた洞に、きのこがニョキニョキ並んで生えていました! まるできのこの家族のようで、猛暑のなか、スタッフの心をほっこりとさせてくれました。
【2022年8月1日(月)】
- 青空が広がった一日。水辺(写真)に目を向けると、オオシオカラトンボどうしがバチバチとアタックし合って縄張り争いをしていました。さらに時折、ギンヤンマが乱入して三つ巴状態に。一方、日陰では「暑いのはごめんだぜ」といった感じで、オオアオイトトンボが枝に止まっていました。
- 標柱16番の草はらでは、クズの花が甘〜い香りを漂わせています。ウラギンシジミの新成虫が産卵にやってこないかとしばらく見ていましたが…姿はなし。その代わり、たくさんのマメコガネが集まっていました。
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