北本自然観察公園日記 2014年6月
【2014年6月29日(日)】
- 3回目のキッズ生きもの研究室は「土の中の生きもの調べ」。雨でしっとりとした雑木林の中で、普段はあまり目を向けない生きものたちに注目しました。アリや甲虫ばかりが目立つ林の地面も、落ち葉を2〜3層めくると、大量のミミズにクモやムカデ、そしてゴマ粒より小さなトビムシなど…。キャーキャー言いながらみんなで採取し(写真)、顕微鏡でじっくり観察しました。「こんなに小さな生きものたちが土を作ってくれていたなんて」と、ミクロな視点からマクロな表土の成り立ちまでのつながりを実感した回となりました。
- 高尾の池で久しぶりの出会い♪ それは赤いくちばしと、ほわほわの黒い身体が可愛らしかったバンの幼鳥。もうくちばしは赤くなく、ずいぶんガッシリした体つきになっていました。親離れが近づいているためか、成鳥に「グェァー、グェァ―」と大きな声でどやされる幼鳥たち。数えてみると6羽。全員無事に育っていてよかった〜!
【2014年6月28日(土)】
- 草地のあちらこちらに羽化したばかりのアキアカネが止まっていました。秋に見る姿とは違って身体の色はまだ地味目のオレンジ色。これから涼しい高原に移動して暑い真夏をやり過ごします。
- 春に伐採した高尾の森で、コナラやクヌギの切り株から新しい芽が出て葉を広げ始めました(写真)。切り株から芽が出ることを「萌芽」といいます。昔の雑木林は15〜20年に1回伐採して萌芽を育てることで林を再生しました。高尾の森は立ち入りができませんが、園路から雑木林の移り変わりを見守ってくださいね。
【2014年6月27日(金)】
- どんよりとした曇り空は昼前に一転し、太陽がさんさん! 日なたでは真夏のように暑く感じました。そんな日だったからか、巡視中、園路際の木陰でとぐろを巻いているシマヘビとアオダイショウを発見。近くに寄ってもジッとしていました。しばらくして「ハッ!」と驚いた様子でこちらに気づき、しゅるしゅると森の奥に入って行きました。
- ボランティアの方々と一緒に、駐車場の側溝にたまった土砂や落葉を取り除きました(写真)。雨が多い天気の影響で、たまった堆積物をかき出す作業は重労働。でも、14名のチームプレーのおかげで100mを超える側溝がきれいになりました。今後、残りのエリアの作業を進める予定です。どうもありがとうございました。
【2014年6月26日(木)】
- 朝は涼しかったものの、昼には汗ばむ陽気となりました。南入口付近の草はらではノカンゾウが咲き始めています。暑い夏を連れてきそうなオレンジ色が眩しいっ!!
- 上尾平方幼稚園の年少さんが遊びに来てくれました。まずは室内でタヌキの剥製や、にょろにょろと動くシマヘビにタッチ♪ その後は園内の探検です。センター前のヤマモモの実を味見してすっぱ〜い! クズの葉っぱのお面で変装して(写真)、最後は草原でバッタをたくさんつかまえました。 元気いっぱい、初夏の自然を楽しむことができました。また遊びに来てくださいね!
【2014年6月25日(水)】
- みやした幼稚園の年長さんが夏の山登り遠足の練習として来園しました。山を目指すだけあって元気いっぱいの子たち。公園を長めに歩いてトレーニングをしました。さらに虫の探し方・つかまえ方のお話しをし、その後はショウリョウバッタの幼虫がたくさんいる草原でバッタ取り大会!(写真) 体をいっぱい使って遊びました。
- 保育士・幼稚園教諭のための自然体験講座を開講。浦和つくし幼稚園をはじめとする、さいたま市の幼稚園の先生方が参加されました。五感を使った自然体験と園庭ビオトープの考え方について野外でお話しした後は、自然体験の意義や生物多様性に関する講義。特にハチやヘビといった危険な生きものへの対処法は、熱心にメモを取っていました。事故のない、楽しい自然体験を子どもたちにさせてあげてください!
- 巡視中、スズメの巣立ちびなに出会いました。生えそろっていないボサボサした羽毛で、全体的に色が薄く、くちばしが黄色っぽいのが特徴です。もしかして迷子? と思っても心配はいりません。近くには必ず親がいます。拾い上げたりせずに、そっと離れて見守って下さいね。
【2014年6月24日(火)】
- 湿地の木道を歩いていると草の上でじっととまっているコガネムシをよく見ます(写真)。公園内ではサクラコガネやハンノヒメコガネなどよく似た金緑色の種類が見られますが、ひときわ光沢の強いのがこの「コガネムシ」です。ちなみに童謡「黄金虫」に登場するお金持ちのコガネムシは…実は、ゴキブリのことです。
- ついこの前までタンポポの花の上にちょこんとのっているのがよく見られたヤブキリの幼虫が、もう成虫になっていました。体長約5cm、木の上でセミなど大型の虫を捕らえて食べるキリギリスの仲間では最もどう猛な種類です。
【2014年6月22日(日)】
- 朝からしとしと梅雨らしい日曜日。あちこちでニホンアカガエルの幼体がピョンピョン跳ねていました。雨は昼過ぎには止み、夕方には青空も♪
- 木道沿いの湿地では、ひと足早くミゾソバの花が咲き始めました。また、各所の園路沿いでクサイの花がたくさん咲いています。といっても草丈が15cm程しかない上に、花の直径は5mmくらい。その気で探さないと咲いているとは気づきません。今日は半透明な内花被に雨滴がたまってキラキラ光って見えました(写真)。
- 昨年から、ボランティアの皆さんにもご協力いただきながら研修工作室前のエリアに来園者が立ち入りやすい原っぱを整備しています。今日はその一角の「チガヤっ原実験地」を増設しました。チガヤの綿毛からタネをとって、ロープで区切った場所に祈りを込めつつパラパラパラ…。チガヤっ原には、いろいろな野草や虫がくらすことができます。うまく生えてきますよ〜に。
【2014年6月21日(土)】
- 「生きものいきいき隊」の内容は“希少植物ノジトラノオの保全”。じりじりと暑く、汗だくになりながらの作業でしたが、生育地の下草を刈り取ったことで、ノジトラノオに充分に光が当たるようになりました。参加者のみなさん本当にありがとうございました(写真)! なお、今回作業したのは標柱7番付近です。これから見ごろを迎える株も多々ありますが、園路から湿地に向かって少し離れた草地に生えているので双眼鏡があると観察に便利です。
- 木道方面の巡視中、キビタキの鳴き声を聞くことができました。う〜ん良い声…♪ と思っていたら、その直後にヒメハサミツノカメムシを発見! はさみのような突起がかっこいいカメムシで、公園内ではちょっと珍しいです。2連続でラッキーな出会いがありました。
- ここ数日、おなかがポッコリとふくらんだカナヘビとよく出会います。カナヘビは今がちょうど繁殖期。これから産卵するメスたちのようです。
【2014年6月20日(金)】
- 行田市から富士見ヶ丘幼稚園の年長さんが遊びに来ました。全身で自然を楽しもう! がテーマ。木登り体験では「サルの真似〜」と幹にしがみき、草原でチョウを追いかけ(写真)、ネバネバするヒメコウゾの実を味見して・・・。暑さなんて吹き飛ばして元気に公園を探検しました。今度はお家の人とホタルを見に来てね。
- スズメバチの女王が飛ぶこの季節。樹液にやって来るハチが園路の方に飛び出してこないかチェックしていると、集まっていたハチの中にチャイロスズメバチ発見! 埼玉県では目撃例の少ないハチです。スズメバチのシルエットなのに、黄色の縞がない真っ黒な腹部が特徴です。公園内で見かけたら、ぜひセンターまで情報をお寄せください。
【2014年6月19日(木)】
- 強い陽射しで日なたは暑かったものの、時折り涼しい風が吹く一日でした。雑木林沿いの園路は木漏れ日がきらきら♪(写真) 園内を散策していたお客さんも「風と木漏れ日が気持ちいいですね」とおっしゃっていました。
- 巡視中、センター前でアオヤンマと出会いました。普段は湿地のヨシとヨシの間を縫うように飛んでいるので、姿をしっかりと見ることは難しいですが、今日はラッキーなことに全身を観察することができました。また、標柱7番近くでコオニヤンマを確認しました。
- 木道方面で、水路で卵を抱いたお母さんメダカを発見! その周りでは、鉛筆で引いた線のように細ーい体の子どもたちが、群れをなして懸命に泳いでいました。水面がパパパッと細かく波立つのが見えたら、驚かさないようにそーっと水の中をのぞいてみましょう。なんとも微笑ましい、メダカの学校が見られますよ。
【2014年6月18日(水)】
- 園路沿いの落ち葉や朽木をよ〜く見てみると、赤、白、黄、銀といった様々な色の小さいきのこのようなものがびっしり生えています。これは変形菌の“子実体(しじつたい)”といって、胞子(植物でいうタネ)を飛ばすためのもの。先週の雨の日はアメーバ状の変形菌を見かけましたが、今日は子実体へ姿を変えていました。大きさは1mmくらいの超極小サイズですが、ルーペを使うと、かわいらしい形を観察することができます(写真)。
- 木道方面ではママコノシリヌグイのピンクの花が咲き始めています。また、キンヒバリの「リッリッリッ〜♪」という鳴き声に混じって聞こえてきたのは、ニイニイゼミの「チィ〜〜〜〜」という鳴き声。じわじわと夏が近づいてくるのを感じます。
【2014年6月17日(火)】
- 「もういるはずだ」と思って、とんぼ池付近のハンノキの周りを探していたら、ミズキの葉裏にとまっているのを発見しました。今期初確認のミドリシジミです! これから7月上旬までの夕方、ハンノキの梢を舞う姿が観察できるチャンスです。
- センター周辺に生えているスイカズラの葉先に特徴ある食べ跡が残っていました。葉の先三分の一がきれいに食べられていて、主脈だけが残っています。その上に綱渡りをするようにイチモンジチョウ(もしくはアサマイチモンジ)の若齢幼虫がちょこんと乗っかっていました(写真) 。まだ1cmにも満たない体なのに、自分のステージを作り出しているようで、見ていて楽しくなります。
【2014年6月15日(日)】
- 野外の危険学習講座「ヘビやケムシへの対処法」を開催。室内でマムシの標本やアオカミキリモドキ(毒のある昆虫)の観察に加えて応急処置の方法をレクチャー。その後、野外でチャドクガやヤマトコマチグモなど危険な生きものを探しました。講座の最後には、想定される危険とその対策を参加者の皆さんが考え、発表する、危険予知トレーニングをしました(写真)。野外活動が増えるこれからの季節。正しい知識を身に付けて事故のないよう楽しみたいものです。
- クワの実が大分少なくなり、今度はクワの仲間のヒメコウゾの実が熟してきました。青空と透き通ったオレンジ色のコントラストが美しい♪ 今なら応援グッズのポンポンのような形をした花の名残がある木もあり、観察にはもってこいです。
- めだかのT字路でヌマガエルの声が聞こえました。「ビー、ビー」と少し濁った声が特徴です。近年、県内で爆発的に増えている国内移入種ですが、まだ公園の中での記録は多くありません。でも鳴いているという事は繁殖…。心配です。
【2014年6月14日(土)】
- 手作り実験教室「カイコのまゆから絹糸づくり」を開催しました。繭から糸口を探す難しい作業を乗り越えると、みんな必死に糸巻車をクルクル(写真)。時間いっぱいまで巻き取り、出来上がったのは白銀に輝く糸の束。生きものから受ける自然の恵みと、その恩恵を受けるための頑張りを体験していただきました。
- 連日の雨から一転、青空が広がり、気持ちのいい風の吹き抜ける一日でした。エドヒガンの近くではカッコウ、標柱21番付近ではキビタキの声が聞こえましたした。公園を通過する夏鳥、まだまだ楽しめそうです♪
【2014年6月13日(金)】
- 育ちの森幼稚園の年長組さんが遠足で来園しました。草原で昆虫の観察をしたあと、スタッフ特製かみしばい「アリとキリギリス2」を上演。アリと一緒にくらす様々な生きもののお話にみんなくぎづけ(写真)。私たちの知らないアリと他の生きものとのつながりは、まだまだいっぱいあります。お散歩のときにアリを見かけたら、そんな“地下の世界”を想像してみてくださいね。
- 北本市立南小学校フレンドリー学級が来園。トンボやチョウを観察し、クワの実を味見して、フジづるのブランコで大騒ぎ♪ 初夏の自然を元気いっぱいに楽しみました。
- 今シーズン初確認の生きものたちとの出会いがたくさん! まずは八ツ橋の池の上空をスイスイと飛ぶウチワヤンマ、続いてふれあい橋付近で真っ白な花を咲かせているオカトラノオ、さらに13番のガマズミの花に背中の模様がオシャレなシラホシカミキリ、さらにさらに駐車場で青色がきれいなルリボシカミキリを発見。植物や昆虫の顔ぶれが夏らしくなってきました。
【2014年6月12日(木)】
- 雨の日ではおなじみの顔・カタツムリ。ヒダリマキマイマイ、ミスジマイマイ、ニッポンマイマイなど様々な種類が観察できました。そんな中、ふれあい橋で頭がモリッとした個体を発見(写真)。この盛り上がりは「頭瘤(とうりゅう)」といって、交尾する相手と出会うためのフェロモンを出す部分と言われています。ゆっくりと動きながら猛烈なラブコールを送っていました。
- 巡視中、久しぶりにナナフシを発見しました! 4月に見つけた時は2p位でしたが、今日出会ったのは手のひらぐらいの大きさでした。
- ニュースレター夏号(52号)が完成。ボランティアの皆さんと発送作業を行ないました。今回のレターは夏の暑い太陽を連想させる元気なオレンジ色! 記載内容を確認しながら作業をしたので、話題は自然と去年のイベントの思い出話に。「今年はもっとこうしましょうよ。」なんて様々なアイディアを出しあいながらの、楽しい作業になりました。皆さんありがとうございました。
【2014年6月11日(水)】
- 降ったり止んだりの穏やかな雨。こんな日はきのこの観察日和ですが、きのこ食の昆虫も絶好の観察チャンスです。エドヒガンザクラ先の丸太に付いたきのこ(スエヒロタケ)を裏返すと虹色に輝く虫が隠れていました。その名もナガニジゴミムシダマシ(写真)。センター前のきのこの生えたベンチには藍色に光るルリオオキノコ(キノコムシの仲間)が見られました。
- センター裏でガァガァピヨピヨと騒がしい声。ハッと振り向くとカルガモの親子が、園路をものすごいスピードで走って、目の前を通り抜けていきました。あっけにとられましたが、たくましく育っているようで微笑ましい♪ くちばしもだいぶ伸びていました。おしりの黄色い斑点が見られるのもあとわずかでしょう。
- 八ツ橋の池付近のヨシの間でガガイモの花が咲きました。ぬいぐるみのようにモコモコと毛の生えた紫色の小さな花。しかし例年だと咲き始めるのは8月頃です。この間の猛烈な暑さのせいでちょっとフライング気味?
【2014年6月10日(火)】
- 週末の雨で冠水していた一夜堤から標柱8番の園路の水が引き、スタッフ総出で浮いて動いてしまっていた簡易木道を元の位置に戻しました。汗だくの作業でしたがホトトギスやジュウイチの鳴き声が聞こえてきてラッキー♪ 通行止めも解除になりました。
- 今月6日に開花したばかりのムラサキシキブが、早い木はもう5分咲き。小さな紫色の花弁やおしべの構造を観察していたら、ブーンと大きな羽音と共に、黄と黒のしま模様の虫が飛び込んできました。スズメバチ!? とドキッとしましたが、その正体は花粉を食べに来たヨツスジハナカミキリ(写真)。花から花へせわしなく移動していました。
- 子供公園入り口付近でハグロトンボを目撃しました。メタリックな緑色の胴体と真っ黒な翅のコントラストがオシャレなトンボ。今シーズン初確認です。
【2014年6月8日(日)】
- 自然に親しむイベントデー「クワの実ジャムの日」の2日目。開催期間中に館内で行なった「ジャムづくり実演」では大人から子どもまで、たくさんの方にクワの実がジャムになるまでを体験していただきました。また「竹でスプーンを作ろう」では、材料を紙やすりで削って、ジャムをすくうのにちょうどいい大きさのスプーンを作製(写真)。味わったり、工作したりして自然のめぐみを楽しんだ2日間でした。
- 越谷市児童館ヒマワリの皆さんが来園。湿地周辺を歩きながら、ゆっくり動くカタツムリを見たり、プルプルのキクラゲにタッチしてみたりと、雨の日に見られる生きものを五感を使って観察しました。
- 今年もミズキの葉裏でエサキモンキツノカメムシの産卵が始まりました。メスは卵を産んだ後、幼虫がふ化するまでじっと守る習性があります。
【2014年6月7日(土)】
- 昨日から引き続き、ずーーっと雨! そのおかげか、ついこの間まで全くなかったツノツマミタケやシロソウメンタケ(きのこの仲間)がモリモリ生えていました。
- 自然に親しむイベントデー「クワの実ジャムの日」の初日。毎年恒例の「クワの実ジャムを作ろう」では、各グループで協力して、あま〜いジャムを作りました(写真)。また、定例自然かんさつ会はクワにまつわる生きものをテーマとし、館内で展示しているクワの実が好きな動物のはく製やカイコのお話をしました。イベントデーは明日も開催しています! 午後はクワの実ジャムづくりの実演もします! ぜひお越しください。
- 一夜堤から標柱8番で園路が冠水しています。水が引くまで通行止めとしていますのでご協力をお願いします。
【2014年6月6日(金)】
- 朝からザーザーと雨が降った一日。湿地ではアマガエルやトウキョウダルマガエルの鳴き声が響き、木々の幹をヒダリマキマイマイがぬる〜っと登り、しっとりとした地面からはベニタケの仲間(写真)がニョッキリ生えていました。巡視中は、雨の日らしい生きものとの出会いがたくさんありました。
- センター脇に設置した緑のカーテンでウマノスズクサが咲き始めました。ちょっと変わったラッパのような花で、つぼみを合わせると20個ぐらい付いています。また園内各所で、ムラサキシキブも開花しました。
【2014年6月5日(木)】
- 関東地方が梅雨入りしたそうです。蒸し暑く小雨降る中、ボランティアの方々と一緒に、外来種のシンジュやオオブタクサの駆除作業を行ないました(写真)。特に草はらの周辺では、5メートル超の大きなシンジュを切り倒しました。ボランティアの皆様、ありがとうございました。
- 北本市立石戸小学校2年生の子どもたちが、街の色々な職場を訪れる「まちたんけん」で来館しました。スタッフの仕事や、公園の生きものについての質問にお答えしました。自然環境を保全し、その大切さを伝えるために運営しているこの施設や仕事に興味を持ってもらえるとうれしいです。
- 標柱5番近くの北里の森の中で、つる性のテイカカズラの花が満開となっています。園路から少し離れた所にある高さ10メートルを超える木の幹にびっしりと白い花が咲いている様子は、何か荘厳な雰囲気を感じます。また、規模は小さいですが園路の近くにも咲いており、風車のような花の形を観察しやすくなっています。
【2014年6月4日(水)】
- 今日は2つの団体利用がありました。午前中は石戸小学校3年生のみなさんが社会科の授業で来園。地元、北本にある自然を知ろう! というテーマで雑木林の植物や湿地のトンボ、カエルを紹介しました。写真はセンター出発直後に発見したモモスズメ(ガの仲間:クリックで拡大)を観察するシーン。でっかいガの交尾に興味深々の様子でした。午後は吉見町から南小学校5年生が来園しました。今が見頃の生きものを観察しながら、「なぜ自然を守るのか」や「自然からの恵み」についてのお話しをしました。
- 園内各所のニワトコの実が赤くなってきました。特に目をひくのはビオトープ見本園のもの。赤いツブツブの実がたっぷりぶら下がっており、早くも小鳥たちが食べにやってきていました。また、あずまや近くのエゴノキも少しづつ実がなりはじめています。
【2014年6月3日(火)】
- 標柱11番の梅林でアカホシテントウの大量の抜け殻を発見。このテントウムシは終齢幼虫の抜け殻の中で蛹になるので、成虫が羽化した後は殻が二重になっています。トゲトゲしているのは外側の幼虫の抜け殻です(写真)。たくさんあったので成虫もすぐに見つかるかと思いきや、一匹見かけただけ。みんな元気に旅立ったのかな〜。
- 今週末にせまった「クワの実ジャムの日」に向けてジャムの試作をしました。美味しくな〜れと手を紫色に染めながらボランティアの方々に火加減、酸味などを入念に吟味して頂きました。当日はスタッフによるジャム作りの実演も行ないます! お楽しみにっ♪
- ★野鳥情報★高尾の池でダイブする2羽のカワセミ。じっくり見てみると、お腹のオレンジ色が黒っぽい若鳥でした。カルガモの家族はヒナが10羽と7羽の2家族が確認されています。また公園では珍しいカッコウの鳴き声が聞こえました。
【2014年6月1日(日)】
- 「お茶づくりの日」の2日目。今日はお茶づくり教室&実演だけでなく、“竹で湯飲み作り”も行ないました。自分で切った竹から出来た一点もの。完成した後は、スタッフ特製の笹茶を味わいました。この週末は、館内にいい香りが漂っていました。
- 定例自然かんさつ会のテーマは「チャノキにすむ生きもの」。茶摘み用に刈り込まれたチャノキの空間で生活する生きものを探しました(写真)。見つかったのはササグモ、クサグモ、オオメカメムシ、ヒメアカホシテントウ、ビロードハマキなど。捕食性の生きものが意外と多く見つかりました。
- 巡視中、何か虫がいないかとクリの木の下に入って上を見上げたら、目の前にコガタスズメバチが後脚1本でぶら下がっていました。よく見ると、捕らえたセイヨウミツバチを大あごで砕いているところでした。アクロバティックな格好で、当たり前のように作業をしている様に「昆虫ってすごい!」と改めて思いました。
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