北本自然観察公園日記 2016年3月
【2016年3月31日(木)】
- 屋外の温度計では最高気温21℃。うららかな陽気に春のチョウが続々登場! ツマキチョウとキアゲハをセンター周辺で今シーズン初確認しました。
- センター前の草はらでサギゴケが咲きほこっています。地に這うような花が一カ所に集まり、まるで紫色のじゅうたんみたい♪(写真) お昼にはサギゴケの横でシートを広げ、ランチを楽しむお客さんもいました。
- 今季7回目のニホンアカガエル卵塊調査。産卵のピークが過ぎたようで、ボランティアさんと共に見つけた新たな卵塊は34個。累計で677個となりました。ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました!
- ★エドヒガン情報★ 満開の中、花びらがキラキラと輝きながら舞っています。
【2016年3月30日(水)】
- 満開のエドヒガンに葉がチラチラと出てきました。双眼鏡でのぞくと画面一杯のまっ白な花びらの中に、ピカピカの黄緑がアクセントになって美しい♪ ピンク色が濃かった咲き始めの頃とは、ずいぶん趣が変わりました。寒の戻りと風のない穏やな日が続いたおかげで、まだ満開を楽しめそうです。
- 園内各所でつくしがニョキニョキ。湿地周辺だけでなく、草はらでも見られるようになりました。その中でも群生しているのはめだかのT字路あたり(写真)。ウグイスのさえずりや木々が芽吹き始めた光景と合わせて、春気分を満喫できます。
- ★野鳥情報★ 南入口でトラツグミ。藪の中で地面をつついていました。ガサゴソ音を手がかりに、そ〜っと探してみましょう。
【2016年3月29日(火)】
- 「ゲッゲッゲッ…」と湿地から声が聞こえてきました。その正体はアマガエル(写真)。昨晩の雨と今日のぽかぽか陽気がカエルに元気を与えたようです。
- サクラの他にも春の花がいっぱい! かえる池近くの林ではチョコレート色のアオキ、あずまや先の湿地にコブシの白い花♪ 子供公園口ではアケビがあま〜い香りを漂わせています。標柱10番近くではひものような付属体が特徴のウラシマソウも咲きはじめました。
- ★エドヒガン情報★ 満開が続いています。また石戸蒲ザクラは、午前中に10輪ほど開花していました。
【2016年3月28日(月)】
- 木々の芽吹きが進み、雑木林沿いの園路を歩いていると色んな“若葉”に出会えます。おすすめはコナラ(写真)で、やわらかい緑色とふわふわのうぶ毛がチャームポイントです。
- とんぼ池付近のオオシマザクラが見頃になりました。白くて大きな花が特徴的。桜の代名詞である“ソメイヨシノ”の原種の1つ(もう1つはエドヒガン)で、古くから親しまれてきた桜です。
- ★エドヒガン情報★ まだまだ満開です♪ 花の色はピンクから上品な白に変りました。ちなみに、公園近くの石戸蒲ザクラは開花宣言までもう一歩!
【2016年3月27日(日)】
- ニュースレター春号の表紙を飾ったイヌナズナ。今年は開花が早そうなので、もしやと思って草はらを探したところ、案の定、もう咲き始めていました。まだ草丈は5cm程しかないので、しゃがんで探してみてください。定例自然かんさつ会では参加者全員で這いつくばるようにして、この春の花を楽しみました。
- センター前で咲いているカントウタンポポの花の上にヤブキリの幼虫が乗っかっていました。大きさは1pくらい。成虫になると、他の昆虫をモリモリと食べてしまう肉食系になりますが、幼虫の時期は花の花粉を食べています。
- ★エドヒガン情報★ ひき続き満開です。見ごたえバッチリ♪ 今日もたくさんのお客さんが楽しんでいらっしゃいました。
【2016年3月26日(土)】
- 気持ちの良い青空と、満開のエドヒガンザクラ! 樹齢200年の大桜の晴れ姿を一目見ようと、朝早くから多くのお客さんで賑わいました(写真:クリックで拡大)。午前中はまだ薄桃色だったエドヒガン。午後にはまぶしい白へと変わりはじめました。
- 北本市観光協会主催「北本 春の森めぐり2016」が始まりました。センターでは定例自然かんさつ会を“里山の春に出会う旅”というテーマに設定し公園をご案内♪ 園内では里山の代表的な春の花、ノジスミレやマルバスミレ、ヤマヅツジも開花しました。明日も開催しています!
- ★野鳥情報★ 草はらで出会ったのは、ルリビタキとアカハラ、アトリの原色トリオ。イカルの澄んだ声も響いていました。また南入口付近ではトラツグミに遭遇。まだまだ双眼鏡が手放せません。
【2016年3月25日(金)】
- 園内管理作業は、園内で間伐したヒノキとサワラを材料にベンチを作成しました。重たい丸太を声を掛け合って運搬し、息の合った連係プレーで一気に加工! 「水平になっている?」「こっちの面の方が座りやすいよ」など相談し合いながら組み立て、立派なベンチができました(写真)。ご参加いただいたボランティアのみなさま、ありがとうございました♪
- 明るい草はらでは、ナミテントウやナナホシテントウが見られるようになりました。さらに今日は、テントウムシに模様はそっくりだけど、形がちょっぴり違うクロボシツツハムシも発見。お客さんも「テントウムシじゃないの?」と、びっくりしていました。
- ★エドヒガン情報★ 満開間近です! 見ごたえバッチリ!! ぜひお越しください。
【2016年3月24日(木)】
- 標柱5番の手前でクマシデの雄花序が観察できます。公園内ではここに2本あるのみの希少な木。同じ仲間のイヌシデやアカシデの雄花序に比べ、大きくトゲトゲした感じに見えます。今が見比べるのによい時期です。夏から秋にかけてはホップのような大きな果穂が見られます。
- ニホンアカガエルの卵塊調査6回目を実施しました。多くの卵が孵化して一回り大きくなったオタマジャクシを横目に、産みたてつやつやの卵を探した結果… 新たに49個確認しました。累計で643個。じわじわと増えています!
- ★エドヒガン情報★ 五分咲きを越え、見ごたえアリです。 公園内で見られるエドヒガンザクラといえば北本市指定の天然記念物ばかりに目が行ってしまいますが、実はもう1ヶ所、一夜堤手前の林内にも生えています。こちらももう五分咲き。湿地をはさんで対岸に回り込むとよく見えます。
【2016年3月23日(水)】
- 湿地近くに生えているハンノキの樹皮を探したところ…あったあった♪ 穴の開いたミドリシジミの卵。大きさは0.5mmです。卵の中で冬を越した幼虫は、殻から出てハンノキの芽にもぐり、やわらかい葉を食べて成長します。みんな無事に孵化しているな〜と思っていたら、あれれ、中にまだ入っている!(写真左上)中から黒い顔をのぞかせて、外に出るタイミングを見計らっているのかな? きょうだいはみんな出てったよー!
- 蕨市コスモス南婦人会のみなさんがいらっしゃいました。勉強会ということで、春らしい自然の紹介だけでなく公園の維持管理についても解説。八ツ橋からの景色をのぞみつつ、生きもののため枯れたヨシを一部刈り残していることや、たくさんのボランティアの方々にご協力いただいていることなどをお話しました。
- ★エドヒガン情報★ 五分咲きになりました♪ また、園内のソメイヨシノも咲き始めています。
【2016年3月22日(火)】
- お散歩日和。巡視中、たくさんのチョウに出会うことができました。春に成虫になるスジグロシロチョウ、ベニシジミ、ルリシジミ。また、メタリックブルーがまぶしいルリタテハ、オレンジ色のヒオドシチョウやキタテハ、とがった頭がトレードマークのテングチョウといった成虫で冬を越すタイプも発見。また、茂みではカナヘビがちょろちょろ動き回り、小さな生きものたちもにぎやかでした♪
- ★エドヒガン情報★ 三分咲きを越え、エドヒガンらしいピンク色が鮮やかです。多く咲いているところには、シジュウカラが蜜を吸いに来ていました(写真)。
【2016年3月21日(月)】
- 午前中は曇り空でしたが、次第に晴れてぽかぽか陽気でした。木道方面では、水辺のあちこちでドジョウがこんにちは♪ さらに、園路を横切るアカネズミも見ることができました。
- 今日の写真はめだかのT字路付近の風景。水面からニョキニョキっと出てきているのは、ヨシやガマの新しい葉です。今はほんの数十センチほど。これが、夏には大人の背丈よりも高く生長するのだから驚きです!!
- 湿地の地面をツグミがピョコピョコ歩いていました。冬鳥たちが徐々に少なくなるこの時期、姿を見かけると「おっ、まだいた!」と嬉しい気持ちになります。冬枯れの景色の中で見ることが多い冬鳥が、新緑にかこまれているとなんだか新鮮です。あずまやの近くでは、ヤナギの新芽とベニマシコ♂♀のコラボも見られました。
- ★エドヒガン情報★ 午後に三分咲きになりました!
【2016年3月20日(日)】
- 「自然をたたえ、生物をいつくしむ」祝日、春分の日。あずまや近くではイヌザクラの冬芽が割れ、葉の緑色が顔をのぞかせていました。また高尾の森沿いではコナラがふわふわの葉を展開し、ヒメアカネ湿地やどじょう池付近ではツクシがニョキニョキ。日当たりの良い草地ではビロードツリアブも登場し、公園全体で春の息吹を感じる日になりました。
- いきもの講座のテーマは「スミレ」。特徴的な花のつくりや見分け方のポイントを説明してから、日本各地で見られる種類を紹介しました。またスミレ類の置かれた現状として、草原の減少やスミレ類を食草とするヒョウモンチョウ類との関係なども解説。続く定例自然かんさつ会では園内に生育する7種のうち、今咲いているタチツボスミレとコスミレを観察(写真)。さらに「実は8種目があるんです!」と公園外の道路際に生えているヒメスミレを見に行きました。
- ★エドヒガン情報★ つぼみが大きく膨らみ、遠目からは満開に見える(!?)ほどの色づきとなりました。花は100輪以上に増えています。
【2016年3月19日(土)】
- 自然に親しむイベントデー「春さがしの日」が始まりました。今日の写真は「小鳥になってハイ! チーズ!!」でメジロに変身して記念撮影をしているお客さんです。イベントデーは明日、明後日も開催しています。ぜひ、お越しください♪
- 午前中は雨模様。巡視中はアマガエルの「ゲッゲッゲッゲッ」という鳴き声を聞くことが出来ました。
- 毛呂山町児童館のみなさんが、親子遠足で来てくれました。雨が上がった直後の公園へ出かけると、ちょうど陽が射しこみ、あたりはキラキラ…♪ 水滴をつけたツクシの頭や、ツチグリやタマキクラゲにタッチ! 雨の後ならではの自然と触れあいました。
- ★エドヒガン情報★ 午後に20輪ほど開花していました。
【2016年3月18日(金)】
- センター横で最高気温20℃を記録しました。真っ青な青空が気持ちいい!(写真) 園内各所では次々と花が咲き始めました。八ツ橋付近でアオキ、桜土手に至る園路ではキュウリグサ、センター裏ではヤブヘビイチゴ。どれも小さな花ですが、ちょっと立ち止まって観察すると驚くほど可愛らしいです。
- 明日から始まる「自然に親しむイベントデ― 春さがしの日」に合わせて、センター内の展示替えをしました。「サクラ豆知識」や、公園の散策がもっと楽しくなる「今週ホットな生きもの情報」、生きものの色に注目した「春の生きもの 色さがし」など盛りだくさんです。
- ★エドヒガン情報★ お昼頃3輪ほど開花していました。去年より一日早いです。咲き始めは濃いピンク色、満開時には純白と色が変わるエドヒガン。色の変化もお見逃しなく! 花がとても高い場所にあるので、双眼鏡で探してみてくださいね。
【2016年3月17日(木)】
- 木々の梢が次々と色づいてきました。ふれあい橋から上流側をのぞむと目立つのが、イヌシデとアカシデの木。房状に垂れ下がった花で、黄色と赤にお化粧しています(写真)。またエドヒガンザクラもつぼみが大きく、色濃くなり、木全体がピンクがかったようになってきました。待ち遠しい開花も、もう間もなくです。
- 強い陽射しで歩くと暑くなるほどの陽気の中、南口近く、木道そしてセンター前でも、チラチラとモンシロチョウの飛ぶ姿が見られました♪ 黄色いモンキチョウも木道で見られ、ともに今年の初記録となりました。
【2016年3月16日(水)】
- 公園内の設備のメンテナンスで、普段は開けない場所を見たところ、中にウメマツオオアリ(樹上性のアリ)の巣がありました。注目なのは、写真中央左下にいる茶色いモノ。正体はマダラマルハヒロズコガというガの幼虫で、このような形「∞」の蓑の中にいます。そして、アリの巣の近くでくらし、巣から捨てられた餌の残りや幼虫の脱皮殻を食べているのですが、幼虫をそのまま食べることもあります。アリの幼虫(白いウジ)たちの近くにいたので、お食事中だったのかもしれません。
- 第5回ニホンアカガエルの卵塊調査を実施しました。新しく確認できた卵は47個。累計で594個になりました。今のところ例年に比べ少ないようですが… ニホンアカガエルが産卵しやすい条件は湿度が高く、暖かいこと。今週末に予報されている雨に期待しましょう。ご協力いただいたボランティアのみなさま、ありがとうございました。
【2016年3月15日(火)】
- 久しぶりの青空。強風でも暖かく感じるほど力強い日差しでした。昆虫たちの活動も目立ち、巡視中には公園初記録となるマルクビツチハンミョウが観察されました。
- いきがい大学伊奈学園のOB「彩央会」のみなさんが環境管理ボランティアのためにご来園。今年度4回の今日は雪で荒れてしまった竹林のお手入れしました(写真)。作業後は、高らかにさえずるウグイスの声を聞きながら、タチツボスミレやヒメカンスゲなど春の生きものを観察。ご協力ありがとうございました。
- 高尾の森沿いで、ウラシマソウが角のように尖った芽をのぞかせはじめました。手のひらのような葉も、今の段階ではきれいに折りたたまれています。独特な形の花が咲くのはいつ頃になるかな?
【2016年3月13日(日)】
- 北へ渡る前、春先に大きな群れをつくることが知られているシメ。今日は草はらで60羽の大群と出会いました。またそこに混ざっていたアトリの中には、すでに夏羽に変わっているオスも(写真)。黒い頭と橙色の体のコントラストが見事です。冬のごましお模様の頭よりオシャレな感じ♪
- ヒメアカネ湿地の水の中から、鮮やかな黄緑色のガマに混ざって、タコノアシの赤い芽が顔を出していました。絶滅が心配されいる希少植物。今年もたくさん出てくるといいな♪ まためだかのT字路ではツクシがニョキニョキ。湿地の景色の色がどんどん変わっていきます。
- 自然学習センターの講義室で今日から27日まで「バードカービング作品展」が開催されています。木彫りの鳥たちが今にも動き出しそう! すばらしい作品ばかりです。散策の際にはぜひセンターにお立ち寄りください。
【2016年3月12日(土)】
- 野あそび教室「はっくつ!われらホネホネさがし隊」を開催しました。雑木林にあらかじめスタッフが埋めておいたホネを使って行なったのが、発掘ゲーム! 何が出てくるかな、とドキドキしながら土を掘り進めていくと…出てきたのは大きなイノシシの頭や、立派な角が生えたシカの頭。動物の種類によって骨の形が違うことや、その理由、骨を観察して分かることなどを、実物を間近にしてお話しました。普段は見ることができないけれど、生きものにとって大切な「ホネ」にふれる機会になりました♪
- 湿地の近くでタチヤナギが咲き始めています。黄色いねこじゃらしのような形が特徴的。また、標柱16番付近の雑木林ではコスミレの花が見られるようになりました。
【2016年3月11日(金)】
- ニホンアカガエルの卵塊調査4回目を実施しました。しとしと小雨の中、新たに確認できた卵は108個で累計547個になりました。オタマジャクシもさらに増えています。前回は生まれたばかりでじっとしていましたが、今回は少し大きくなって元気に泳ぐ様子も観察できました♪ ご協力いただいたボランティアのみなさん、ありがとうございました。
- 今日の写真は芽吹き始めたマユミ。空に向かって両手を伸ばし、雨粒を受け止めているかのよう。エドヒガンザクラのつぼみも膨らみはじめ、色に赤みがさしてきました。
- 自然学習センターの2階で野生生物写真展2016がスタートしました。一般の方から応募していただいた作品は全部で62点。今年も魅力的な作品ばかりです。ぜひご覧ください。
【2016年3月10日(木)】
- 林の周りではヒサカキがクリーム色の可憐な花をいっぱいつけ、まわりに独特の香りを振りまいています。また、林縁にからんでいるアケビも咲き始めました。こちらはうす紫色の雄花が開いています。ひと雨ごとに春が深まっていくようです♪
- ニュースレター春号が完成! 今号は表紙を飾るイヌナズナに合わせて鮮やかな黄色です。早速、ボランティアのみなさんと県内各施設へ届けるための発送作業を行ないました(写真)。封筒の若草色とニュースレターの黄色で机の上はお花畑のよう。いつもよりウキウキとした気分で楽しく作業ができました。ご協力ありがとうございました。
【2016年3月9日(水)】
- ボランティアの方々との園内管理作業で、エドヒガンザクラの前に仮設木道を設置しました。重い資材を協力して運び、現地で並べながら「今年はいつごろ満開になるかな?」「この角度の方が花が見やすいのでは?」と話し合って作業を進めました。これで周辺の地面の踏み付けも最小限になると思います。後は開花を待つのみ♪ みなさん、ありがとうございました。
- 午前中はどんより曇り空。午後はしとしと雨模様になりました。そのおかげで、園内のコケたちは潤ってキラキラ、きのこはモリモリ。そして、湿地からはニホンアカガエルの「キュッュッキュッキュッ…」という鳴き声が聞こえてきました。
【2016年3月8日(火)】
- 暑いくらいの天気。センター横の気温計は最高21℃を記録しました。この陽気でルリシジミやキタキチョウが舞い、センター横の石垣ではシマヘビがとぐろを巻いて日向ぼっこしていました。
- 3月6日に紹介したヤマコウモリが、今日はラッキーなことにセンターの壁に止まってくれました。それも2階の窓のすぐ横! お客さんと一緒に、毛並みや特徴的な顔の形までじっくり観察できました(写真)。 一度飛んで行ってしまいましたが、午後また戻ってきてくれました。 写真をクリックすると、ビオトープ見本園から撮ったヤマコウモリの写真になります。
- 公園内のウグイスカグラがどんどん咲き進んでいます。一番最初に開花した木は花を50輪以上つけ見ごたえたっぷり。八ツ橋から一夜堤に至るまでの林沿いの園路でも、可憐なピンク色を見ることができるようになりました。
【2016年3月6日(日)】
- 園内で伐採したヒノキとサワラを材料にベンチを作るイベント「まちなかベンチラボ」が行なわれました。まずは参加者全員で材の皮むき。白い木肌が見えた時は「おおっ!」と歓声が上がりました。その後は、加工した材を組み合わせ、かすがいでしっかり固定して完成! プロの大工さんのご指導の下、金づちやノコギリだけでなく、職人道具の墨つぼやノミを使った本格的な木工体験していただけました(写真)。完成したベンチのうちの1つは、早速センター前の草はらに設置しました♪
- 午後、2階にいたお客さんから「池の上をコウモリが飛んでる!」と教えていただきました。しばらく高尾の池の上空を飛んだ後に、幸いセンターの近くの木に止まってくれたので、じっくりと観察できました。赤茶色の毛並みが美しいヤマコウモリでした。
【2016年3月5日(土)】
- リンテック株式会社 伊奈テクノロジーセンターのみなさんが、生物多様性の保全活動のために来園しました。湿地周辺を歩きながら、人が管理することで守られる自然や生きものの解説をした後は、外来植物の抜き取り。参加の子どもたちも一緒になって作業してくれました。みなさん、ご協力ありがとうございました。(写真)
- 今日は啓蟄(けいちつ)。雲の合間から日が差した途端に周りが暖かくなり、落ち葉のすき間からハラヒシバッタが飛び出しました。それとは別にもっと小さな虫が跳ねたので、そちらを見ると落ち葉の上にキンヒバリの幼虫がいました。5月頃から鳴き声が聞かれるキンヒバリは、幼虫で越冬しています。
【2016年3月4日(金)】
- センター前の草はらで、クロヤマアリがせっせと土砂を運んでいました(写真)。地中に巣を作るアリは、寒くなると巣の土砂運びをやめてしまいます。すると雨や風によって巣の入り口がくずれ、自然に巣穴がふさがれます。そして、地下にこもって冬を越すのです。今日は、働きアリたちの仕事始めの“巣穴開き”だったようです。
- 来園の方から、カオグロガビチョウの情報をいただきました。公園では初記録です。元々は東アジア〜東南アジアに分布し、日本にはペットとして輸入されたものが野生化したと考えられています。生息環境やくらし(藪で営巣する・地上で採食する)が似ている在来の野鳥との競合が懸念されており、特定外来生物とされています。
【2016年3月3日(木)】
- 雲一つない青空! ぽかぽかの日差しが降り注ぎ、お散歩やバードウォッチングを楽しむ方々でにぎわいました(写真)。
- 標柱9番近くでタチツボスミレが咲き始めました。横から観察すると茎が立ち上がり、その先に吊られるように花がついている様子がわかります。すうっと伸びた姿勢と薄紫色の花の凛とした雰囲気が、ひな人形に見える(!?) ひなまつりなのでした♪
- ★野鳥情報★ 昨日も見られたイカル。今日は30羽ほどの群れを確認しました。
【2016年3月2日(水)】
- ニホンアカガエルの卵塊調査3回目を行ないました。新たに81個を数え、累計で439個。初回の調査で卵があった箇所では孵化したオタマジャクシを発見♪ きょうだいで集まりじっとしていました。ご協力いただいたボランティアのみなさま、ありがとうございました。
- 公園の緑がもりもりと増えていますが、地上だけでなく水の中にも緑を見つけました。コウホネの水中葉です(写真)。八ツ橋の上から池の中をのぞくと… 蛍光グリーンのハート形が目印です。
- ★野鳥情報★ 朝、高尾の池付近でシメの群れの中にイカルが4羽いました。
【2016年3月1日(火)】
- 強い風と暖かな日差し。春へ向かう、この時期らしい天気の一日でした。写真はエドヒガンザクラ近くの小川の様子。先月と比べると、緑の増え方が季節を感じさせます。
- ギシギシの葉の裏にキラリと青く輝くコガタルリハムシが2匹。片方はメスで、もうお腹が大きく膨らんでいました。夏前に地中に潜ってそのまま越冬するこの昆虫。長い眠りから覚めて元気に活動を始めたようです。また梅林ではカナヘビが日向ぼっこ。満開のウメの方を見上げていて、まるでお花見を楽しんでいるようでした。
- 最近、高尾の池が賑やか。本日はマガモだけで110羽を数えました。更にこの公園には立寄ることの少ないカワウや、繁殖羽になったカイツブリも登場。コガモやマガモの求愛ダンスもよく見るようになりました。
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