北本自然観察公園日記 2014年7月
【2014年7月31日(木)】
- 第1回セミのぬけがら調査を開催。牛乳パックがいっぱいになる程たくさんのぬけがらを採り、その後はみんなで種類やオスメスを分けました。こんなに細かなところで見分けるの? と、ルーペを覗く表情の真剣なこと!(写真) 調査結果は、ニイニイゼミ433個、アブラゼミ99個、ミンミンゼミ5個、ツクツクボウシ4個、ヒグラシ12個の合計553個と、7月に行った調査としてはとてもアブラゼミが多く、しかもツクツクボウシまで採取できた特色ある回となりました。
- 草原のクワの幹にとまっているアシナガバチを発見! と思いきや、じっと動かない姿に何か違和感…。よく見るとハチそっくりに擬態しているトラフカミキリでした。思わず何度も見直してしまうほどの化けっぷり。飛び立つまでの数分間、目が釘づけでした。
【2014年7月30日(水)】
- 小学校低学年向けを対象とした「夏休み昆虫教室」を開催しました。最初に講義室で虫の体のココに注目! をお話しした後、野外で虫網の使い方レクチャー(写真)。バッタ、コオロギ、チョウ、トンボなど様々な虫を採取して観察しました。また、オスのスジグロシロチョウの香りを楽しんだり、マイコアカネの舞妓さんの様な青白い顔を見ることも出来ました。
- 木道方面の巡視中、久しぶりにキジの親子に遭遇しました。親と同じくらいの大きさまであと一歩に成長した子どもたちの中には、羽根が抜け替わり始め、オスとわかる個体も。親と鳴き交わしながら草原の奥に走って行きました。
【2014年7月29日(火)】
- 林縁で巣を張るコガタコガネグモがよく見つかります。このクモの巣にはだいたいX字型の白帯(隠れ帯)がついています。これは身を隠すためというより、紫外線を反射して虫をおびき寄せるためと言われています。
- ケヤキの幹にクロクサアリが集まっています。それも島状に分かれて集まり、みな真ん中を向いています。そっと近づいて見ると、中央には数匹のヤノクチナガオオアブラムシがとまっています。クロクサアリはこのアブラムシが出す甘露を舐めに集まっているのです。
- 今日、明日と社会貢献活動体験研修に県内各地の高校から10名の先生が来ています。本日は午前中に園内の巡視をし、午後は団体対応で行う工作の準備(写真:材料の竹の採集)や館内の清掃作業をしていただきました。
【2014年7月28日(月)】
- 昆虫の産卵ラッシュ! な一日。センター前の草原で、朽木に卵を産み付けているヤマトタマムシ、八ツ橋の池でアサザの葉にしがみつきながら産卵しているギンヤンマ、さらに園内各所のエノキに卵を産んでいるゴマダラチョウを発見。昆虫たちの次の世代へのバトンリレーにたくさん出会えました。
- 北本市教育委員会の小中学校教員初任者研修が開催されました。生物多様性や危険生物への対処法についての講義の後、自然体験の方法を体験しました(写真)。野外での活動中、大きなスズメバチが飛来! しばらく先生方の周りを飛んでいましたが、事前のレクチャー通りに行動し無事でした。いい練習になりました。
【2014年7月27日(日)】
- キッズ生きもの研究室4回目。今回はカナヘビをテーマに、実験の進め方やデータのとり方など、研究者になるための本格的なお話をしました。体長や尾の太さをノギスで測り(写真)、オス・メスの違いをグラフに示したり、気温と行動について予想し実験したりしました。生きものが「ペットとして好き」から「研究対象」に変わる機会となりました。
- 林縁で見つけたジョロウグモの幼体がちょっと変わったスタイルでぶら下がっていました。脚8本を下に向けてだらりと下げており、あたかも空中にタコがぶらさがっているようでした。どういうこと?とよく見るとその上にぬけがらがついていました。つまり脱皮したばかりだったのです。
- 夏の人気イベント「夜の自然観察会」を開催しました♪ 懐中電灯を片手に、真っ暗な公園にレッツゴー! ほのかに香るカラスウリの花にほっこり。 雑木林で遭遇したセミの羽化にドッキリ! 優しく光るヘイケボタルにウットリ…。昼間は見られない生きものたちの姿を紹介しました。
【2014年7月26日(土)】
- 蒸し暑い日は足元に注目です! 落葉や枯れ木にキラキラと光る生きもの? が見られます。今日は、雑木林沿いで未熟なホソエノヌカホコリ(変形菌の仲間)を発見。この個体は、ゼリー状の変形体から子実体(しじつたい:きのこのように胞子を飛ばす形態のこと)に変身する最中のもので、体の半分がまだ透明です(写真)。これがあと数時間すると、透明な部分は茶褐色に変色し、オレンジ色の部分は黄色になって完熟となります。大きさは1〜2oくらいです。
- 定例自然かんさつ会は「チョウ」がテーマ。参加者の方といっしょに草はらや林内を探したところ、10種類も見つかりました。また、レモンのような香りがするスジグロシロチョウのオスを館内に持ち帰り、香りのもとである“発香鱗”という特殊な鱗粉を顕微鏡で観察。形が他の鱗粉と全く違う点や、匂い袋が付いているのを確認できました♪
- ★第4回ホタル調査★ 本日の調査では233匹のヘイケボタルを確認しました。
【2014年7月25日(金)】
- 青空が広がり、強い日差しが照りつける暑〜い一日でした(写真)。園路の木陰を選んで歩いていると、クモバチ(旧名:ベッコウバチ)の仲間が自分よりも大きなイオウイロハシリグモを捕らえて、地面の穴へと引き込んでいくところに出会いました。もっとよく見ようとかがみこんだところ、顔にひんやりした空気! 手で地面を触れた感覚とはまた違った、地表付近の涼しさに驚かされました。
- 午前10時頃、なんと羽化中のニイニイゼミに出会いました! 全身泥だらけのぬけがらがニイニイゼミの証。セミの羽化は外敵に狙われにくい夕方から夜のうちがほとんどですが、たまーに、明るい時間帯に羽化シーンに出会えることもあります。
- ふれあい橋とあずまや周辺のクサギの花が咲き始めました。白く長い5枚の花びらとすらっとのびたおしべがさわやかです。甘い香りも楽しめます。
【2014年7月24日(木)】
- 幼児を対象とした夏休み昆虫教室を開催。まずは、講義室で虫のくらしを紹介したかみしばいを上映、さらにカミキリムシなどにタッチしながら、持ち方を練習しました。その後は、草原で虫とり大会! 最初は虫が怖かった子ども達も少しずつなれていって、最終的にはバッタやアリなど様々な虫をみんなでたくさん捕まえて、観察することができました♪(写真)
- 木道方面を巡視していると、黄色いシャツに燕尾服の子どもに出会いました。といってもこれは虫の話。マユミの木にチョコンと乗っかったキバラヘリカメムシの幼虫です。シャツにはきちんと2つ留のボタンまでついているうえ、足にも白い模様つきという、徹底したおしゃれさん。マユミの木を見かけたら、ちょっと立ち止まって探してみてくださいね。
【2014年7月23日(水)】
- 気温が高く、チョウによく出会えた一日でした。かわせみ池付近でキアゲハ、標柱20番近くでナガサキアゲハ、園内各所でアオスジアゲハ、ジャコウアゲハを多数確認。また、ふれあい橋近くでは、メドハギに産卵中のキタキチョウを観察することができました。
- 今日の写真は2日連続のミクロシリーズ♪ 園路脇の枯れ枝を拾ってみたところ、うれしい出会いがありました。イソギンチャクのようなきのこの“シロキツネノサカズキ”です。大きさは5〜10mmと小さいものですが、特徴のある姿と可愛らしい色合いなので、ファンになってしまう人も多いきのこです。
【2014年7月22日(火)】
- 本日、関東地方の梅雨明けが発表されました。公園も朝からカラリと晴れて、まさに夏! といった感じの一日でした。
- 園路脇の朽木をどけてみると、しばしばアリが巣を作っています。そこを、じぃ〜っと観察しているとアリ以外の生きものを見つけることができます。特に注目なのは、巣に寄生しているアリツカコオロギの仲間(写真)。このコオロギは、アリの体をなめてその匂いを自分の体につけ、アリになりすましています。暗い巣の中では、視覚ではなく嗅覚で敵・味方を区別するので、アリは同じ匂いのこのコオロギを仲間だと思い込んで、食べものを与えたりします。つまり、ものすごいちゃっかりもののコオロギなのです。ちなみに大きさは1〜2mmです。
- さいたま市からふるさと幼稚園年中さんが遊びに来ました。みんな元気いっぱいに公園を散策。大きくなってきたショウリョウバッタを捕まえたり、アカガエルを追いかけたり、ジムグリに触ったりと、たくさんの生きものとふれあいました。最初は怖がっていた子も、実際に触ってみると「意外とかわいいっ♪」パッとはじけるように笑顔になったのが印象的でした。
【2014年7月21日(月)】
- 「夏の自然観察オリエンテーリング」の最終日。樹液のにおいをかいだり、セミの抜け穴を数えたりして夏の見どころを散策しました。小川の水にさわって温度を予想する問題(写真)では、参加者の方から「冷たかった!でも温度は意外と高いんだね〜」との声も。「カラスウリの花はいつ咲くの?」の設問は、ぜひ夕方に答えを確かめに来てくださいね。
- 連日の雨で潤った園内で、色形に富んだきのこたちが見られます。一夜堤よりややセンターよりの園路沿いでは、ドングリの帽子のようなスジチャダイゴケ。センター裏の石垣沿いではこびとの傘のようなハナオチバタケの群生を見ることができました。
【2014年7月20日(日)】
- 雑木林の自然調べ方実習、2回目のテーマは「昆虫調査」でした。昆虫は種類が多く、生態も多様なので調査する際はいろいろな方法を使います。今回は地上を歩く昆虫を対象にして前日設置したベイトトラップ(地面に埋めたコップに餌をいれたトラップ)を、参加者のみなさんと回収して、採集した昆虫の標本をつくるところまで体験してもらいました。トラップにはアオオサムシなど大型の肉食性甲虫も入っていて、普段目にすることの少ないいろいろな昆虫がいることを知ってもらえました。
- 木陰の多い標柱21番付近の水路では、オニヤンマが飛び始めました。水路の上を定期的にパトロールしているので、しばらく立ち止まって待っていると出会えるでしょう。また、夕方には八ツ橋の上空をマルタンヤンマが飛んでいました。茶色い翅が目印です!
【2014年7月19日(土)】
- 園路のあちこちに直径1センチくらいの穴が目立つようになりました。これはセミの幼虫が地中から這いだした穴。今はニイニイゼミやヒグラシが増えてきています。いっぱい穴が開いている場所を目印に夕方見に来ると、羽化しているのを観察できるかもしれません♪
- 保育士・幼稚園教諭のための自然体験講座を開催。狭山市のしいのみ幼稚園の先生方が参加しました。外で草花遊びの方法をレクチャーしていたとき、近くの枝積みでマムシを発見!安全な距離から観察しました。本物を見たことがあるかないかの経験の差は、いざという時に大きな違いになります。ちょっと怖くて、でもラッキーな出会いとなりました。
- 生きものいきいき隊では、林床の日当たりをよくするために、高尾の森のササ刈りとマダケ切りを行ないました(写真)。途中ハナオチバタケやアオスジアゲハの幼虫などを見つけてほっこり♪ 参加していただいた皆さま、ご協力ありがとうございました。
【2014年7月18日(金)】
- センター脇に設置した緑のカーテン。公園のつる植物がよく茂っていますが、最近はウマノスズクサに産卵しにくるジャコウアゲハをよく観察することができます。さらに、ジャコウアゲハより一回り大きいナガサキアゲハがヒルガオの花に吸蜜に来ていました。両種とも黒いチョウですが、今日来ていたナガサキアゲハは後翅に白い斑と赤い模様がはいった、ものすごくきれいなメス! 少しの間、じぃ〜っと魅入ってしまいました…。
- あずま屋先の木に花が咲いたかのように真っ赤な実がなっています。これはイヌザクラの実。房状に花が咲くので、サクランボもこのような房状に付きます(写真)。また、公園内で気になる木の実といえばミズキ。ちょうど今の時期は、濃い紫から緑色まで色とりどりの実を見ることができます。
【2014年7月17日(木)】
- 今日の写真は、かえる池でニョキニョキ出ているガマの穂。公園をお散歩中の子どもからは「フランクフルトが生えている!」と言われています。「…なんかお腹減ってきた」という、ちょっと笑ってしまう声も時々聞こえてきます。
- さいたま市から神戸幼稚園のみなさんが遠足で来園しました。講義室でタヌキやキツネのはく製にタッチした後は、草原へレッツ・ゴー! ショウリョウバッタやコオロギ、ナツアカネやシオカラトンボといった虫たちとふれ合い、体をいっぱい使って遊びました♪
- ★第3回ホタル調査★夜になって稲光のする雨の中でしたが、林内は風も弱かったためか232匹のヘイケボタルが見られました♪
【2014年7月16日(水)】
- 八ツ橋やめだかのT字路で、チョウトンボ(写真)に出会えました。黒く幅広な翅でフワフワと飛ぶ様は、なるほど、名前にチョウと付されるのもうなずける優雅さです。また、センター周辺では今期初確認のツクツクボウシの鳴き声が聞かれました。
- 標柱8番ではミズタマソウが咲き始め、各所のヤブミョウガの花は盛りを迎えています。暑い一日でしたが木陰に咲く白い花たちはいかにも涼しげです。
【2014年7月15日(火)】
- 標柱2番の付近で、ジャコウアゲハの幼虫が大きくなってきました。今の時期は同じ場所で成虫、卵、幼虫(写真)をいっぺんに見ることができてお得です! さらに、春に一度発生のピークが来たアケビコノハの幼虫が、再びよく見られるようになりました。イモムシながら背中の目玉模様に愛嬌があり、意外とファンの多い生きものの一つです。
- 日当たりの良い園路ではトウキョウヒメハンミョウがあちこちで見られます。一般的に知られているハンミョウとは違って、地味な模様で大きさも1センチほどしかなく、よくよく見ないと見つけられないのですが、一度見つけることができれば、そこにも、あそこにも、とたくさん目につきます。一歩近づくとピョンと飛び、少し離れたところで止まり、また一歩近づくとまたピョンと飛び、少し離れたところへ止まることをくり返します。まるで道を教えてくれているようなことから、ハンミョウの仲間は別名「道教え」とも言われています。
【2014年7月13日(日)】
- 今日の写真は朽木から生えた霜柱!? いえいえ、これはツノホコリという粘菌の仲間。湿度の高い時期に、園路際の倒木などによく見られます。「なんかサンゴ礁にも見えるね!」というお客さんもいらっしゃいました。
- 定例自然かんさつ会の内容は“昆虫の観察”。センター周辺の草原や池をぐるりと歩きながら、ショウリョウバッタ、ジャコウアゲハ、シオカラトンボ、ウチワヤンマ、オオヒラタシデムシなど、今よく見られる虫たちを紹介しました。
- めだかのT字路でコナギ、草はらでクズが咲き始めました。どちらもきれいな紫色の花♪ クズは香りが良いので目でも鼻でも花を楽しむことができますよ!
【2014年7月12日(土)】
- ゲスト講師としてミミズ博士の南谷幸雄さんをお招きし、ミミズづくしの一日となりました。野あそび教室「みんなもミミズ博士になろう!」では、まずはクイズを交えて、意外と知らないミミズの形やくらしについて紹介。その後は、スコップ片手に公園にしゅっぱ〜つ♪ 雑木林では、落ち葉の下から出るわ出るわ! 夢中になって採取したら497匹も集まりました!! 最後は手に取ってじっくり観察し、土をつくる働きや他の生きものとのつながりを解説。身近だけれども、不思議いっぱいのミミズにたくさんふれ合いました(写真)。
- 午後のいきもの講座と定例自然かんさつ会のテーマも、もちろんミミズ! どれも同じ形に見えるミミズの種類の見分け方を南谷さんに伝授していただきました。マニアックでディープな世界。でも、ゲスト講師の語りにドンドン引き込まれ、かんさつ会終了後も質問の嵐でした。イベント後、いきもの講座に登場したミミズや標本などを館内に展示しました! ご来館の際はぜひご覧ください。
【2014年7月11日(金)】
- 台風一過でとても暑くなりました。園内各所で、いろいろなつる植物の花を見ることができます。ヒルガオやカラスウリ、ヤマノイモ、ウマノスズクサ、ガガイモなどなど。今日の写真は、形もにおいも個性的なヘクソカズラ。見つけたら、ぜひにおいをかいでみてください。きっと名前の由来がわかりますよ♪
- センター前の草はらに積んだクワの伐採木にルリボシカミキリが集まっています。昆虫少年憧れのきれいなカミキリムシです。実物は一見の価値あり!
【2014年7月10日(木)】
- 一日中、どんよりとした曇り空…。園内もひっそりとした雰囲気でしたが、ふれあい橋付近でキラリと光る飛行物体発見! スカイブルーがまぶしいカワセミでした。園路からすぐ近くの枝にとまっては、池にダイブして小魚を食べており、お散歩中のお客さんとしばらく観察することができました。
- ここ数日の雨のおかげで、赤、黄、白、紫、ピンクといった様々な色、形をしたきのこ達が見られるようになりました。どれも不思議な姿をしていますが、特に変わったものが“オサムシタケ”(写真)。きのこの仲間である冬虫夏草(とうちゅうかそう)の一種で、生きたオサムシの体を乗っ取って、にょきにょきと生えてきます。この時期、スタッフ(一部の)おすすめの生きものです。
- ★第2回ホタル調査★148匹のヘイケボタルを確認! 順調に増えて来ています。調査中は台風8号の接近により強風が吹いていました。天気がよければ、もっと多く飛んでいたかもしれません。
【2014年7月9日(水)】
- 園内管理作業では、前回に続き駐車場の側溝にたまった土砂や落葉を取り除きました(写真)。作業しやすいように板を敷くなどの改善をした結果、進行がよりスムーズに。併せて、エドヒガン裏の竹林の整備も行ないました。作業中にはヤマトタマムシ(今期初確認)との嬉しい出会いも♪ ボランティアのみなさん、どうもありがとうございました。
- 保育士・幼稚園教諭のための自然体験講座で、さいたま市の保育園の先生方が来園しました。草はらでバッタを追いかけ、ミミズを掘り、最後は布の上で葉っぱを叩いて染める「叩き染め」にチャレンジ。初夏の自然の中で子どもたちと遊ぶネタをたくさん持って帰ってもらいました。
- ★野鳥情報★センター前でホトトギス、桜堤付近ではジュウイチの声が聞かれました。両種とも久しぶりです。
【2014年7月8日(火)】
- 昨日の夜は雨が降り、七夕の星は見れずじまい…。と、いうことで、公園の生きもので星を探してみました♪ ナナホシテントウやトホシテントウ、ルリボシカミキリはもちろんの事、翅に白い丸模様のコチャバネセセリも星持ちのうち? 色とりどりの星のなかで、一番夜空っぽかったのはセンター裏で出会った真っ黒ボディのゴマダラカミキリ(写真)でした。葉っぱの上で“スター”な感じ!?
- センター前の草原でメハジキが、エドヒガン前ではヤブミョウガが数株咲き始めました。日々変化する公園の植物たちから目が離せません!
【2014年7月6日(日)】
- 明日は七夕。朝から青空が広がったイベントデー2日目には、たくさんのお客様がいらっしゃいました。イベント「竹を切ろう」では、公園の竹林から竹を切り出しました。説明を聞くみなさんの顔は真剣そのもの!(写真) 七夕を飾るときに、竹林の生きものや、竹林が拡大してしまう問題なども思い出していただけたらと思います。
- めだかのT字路付近の湿地でヘラオモダカが咲き始めました。草丈は大きいのですが、四方に伸びた枝先に咲く花は直径5mm程で目立ちません。気づかずに通り過ぎるあなた、ちょっと立ち止まってよく見てください。拡大して見ると、少しづつ形の違う3枚の白い花弁や、その付け根の黄色いワンポイントなど、意外におしゃれな花なんです。
【2014年7月5日(土)】
- 自然に親しむイベントデー「七夕飾りの日」の一日目。定例自然かんさつ会では、竹や笹にまつわる生きものを観察しました。アブラムシがたくさん付いたアズマネザサの葉っぱにやって来たのはゴイシシジミというチョウ。幼虫はアブラムシを食べます。ラッキーなことに参加者の目の前で産卵を見せてくれました♪ イベント終了後にスタッフがもう一度その場所に行くと、なんと幼虫も発見(写真)! 下見で見つけていれば紹介できたのにぃ〜! ぜひ、もう一度探してみてください。
- 桜土手の下ではヌマトラノオの白い花、南入口付近の湿地では黄色いキツリフネの花が見られます。どちらも園路から距離があるので観察には双眼鏡がおススメです。センターで無料貸し出ししているので、ぜひご利用ください。
【2014年7月4日(金)】
- 巡視中、のんびり散歩するキジの親子に遭遇しました。オスとメスの親鳥、それにヒナが1、2、3…6羽。こちらに気が付くと、雨の中をダッシュ! 早い早い! 親だけでなく、ヒナも草はらの生きものらしい頼もしい走りを見せてくれました♪
- 車庫の壁でクロイロコウガイビルを見つけました。ヒルと名前が付いていますが、吸血するヒルとは全く違うグループのコウガイビルの仲間で、カタツムリを食べます。お腹に口があり、そこから出した消化液で獲物を溶かしてから吸い取ります(写真)。いろいろな生きものがいるものです。
- ★第1回ホタル調査★小雨が降る中の調査でしたが、71匹のホタルを確認! いよいよシーズン到来です♪
【2014年7月3日(木)】
- さいたま市より植竹幼稚園の年長さんが遊びに来てくれました。暑さなんか吹き飛ばせー! と外に出ると、そこらじゅうに生えているキノコや、次々に飛び出してくるバッタやカエルに大興奮。草原では草の上に寝そべって空を眺めたり、そのままゴロゴロ転がって草の感触や匂いを体感したりと、全身で自然を満喫しました。あっという間の1時間、今度は家族のみんなと、ゆっくり遊びに来てくださーい!
- 高尾の森の伐採した場所に、アカメガシワとヌルデの実生がたくさん出てきました。どちらも明るい裸地ができると真っ先に現れるパイオニア植物です。コナラなど林を構成する主木が成長するまでの短い期間、林をつくります。
- 先日から成長を楽しみに見守っていたイチモンジチョウ(あるいはアサマイチモンジ)の幼虫ですが、今日見に行くと動かぬ幼虫の身体にヒメバチの仲間と思われるまゆがついていました。残念ながら寄生されていたようです。一方、その近くで蛹になっていたアサマイチモンジはというと、こちらも寄生されていていました。うーん、なんと自然界のきびしいことか。でも少し離れたところにいるもう1匹の幼虫は順調に成長中。がんばれ!!
【2014年7月2日(水)】
- 園内各所でバッタの仲間たちがどんどん増えています。湿地のヒメギスの声は日に日に強くなり、ショウリョウバッタも、楊枝のような細さが鉛筆程の太さに。そんな中、新たに登場したのがササキリの幼虫(写真)です。アリよりも小さな体は透き通っていてガラス細工のよう。成虫とは全く違う配色には、一体どんな意味があるのだろうと、見かけるたびに不思議になります。
- 樹液が出ている木に飛び込んできた大きな虫。スズメバチ?! と一瞬身構えてしまいましたが、ピンク色の体がオシャレなベニスズメでした。名前だけ聞くと鳥と間違えてしまいそうですが、スズメでもスズメバチでもなく、大型のガの仲間。ホバリングしながら器用に樹液を吸っていました。
【2014年7月1日(火)】
- 一日中スカッとした晴天!(写真) カルガモやカワセミの鳴き声がよく聞こえました。巡視中はヨシ原を飛ぶアオヤンマ、水辺でパトロール中のウチワヤンマ、産卵中のギンヤンマを発見。また、めだかのT字路では夏型のギンイチモンジセセリ、チョウトンボを今シーズン初確認しました。
- いきがい大学熊谷学園の卒業生のみなさんが来園。公園内を散策しながら植物を中心に観察しました。クズが風邪薬に使われていること、ヒメコウゾが和紙の原料になることなどを例に挙げ、私たちのくらしに不可欠な自然のめぐみについて解説。“自然を守らなければいけない理由”について考えていただきました。
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