北本自然観察公園日記 2014年8月
【2014年8月31日(日)】
- 8月も今日でおしまい。園内ではいつものように蝉しぐれが響きながらも、地面に目を向ければ、寿命を終えたセミたちが多くなってきました。
- センター付近にて、クロメンガタスズメを発見! 背中にドクロ模様を背負った大きなガの仲間です。お客さんも「うわぁ、すごい!」とその迫力に驚きながらも、恐るおそる覗き込んでいました。危険を感じたときや飛んでいるときにキィキィと鳴く変わったスズメガの仲間です。
- 一夜堤から子供公園にかけて、小さな花が見ごろです。オススメはハダカホオズキ(写真)とヒヨドリジョウゴ。どちらもナス科の植物で白い小さな花をつけます。ハダカホオズキの花びらは先が丸まってランプシェードのような形をしているのが特徴です。
【2014年8月30日(土)】
- 朝は小雨がパラついたものの、その後は久々に抜けるような青空! 白い雲とのコントラストが目にも鮮やかでした。日向では汗ばむ陽気でしたが、吹く風は涼しく、少しずつ近づいてくる秋を感じることができました。写真は定例自然かんさつ会での1コマです。
- 木道の上ではキリギリスの仲間、ヒメギスが多数見られました。歩くと足元から次々に飛び出していきます。体は黒く、背中は緑色か褐色の線が入っているのが特徴です。普通は体よりも翅が短いのですが、今日は珍しい長翅型も発見!シリリリリ…という鳴き声きこえたら、姿を探してみましょう。もしかしたら、すぐ足元で見つかるかもしれませんよ。
- 18時からは、この夏最後の夜イベント「鳴く虫観察会」を行いました。今年もたくさんのボランティアの方々のご協力のおかげで、夜のイベントを無事に締めくくることができました。ありがとうございました!
【2014年8月29日(金)】
- 今日はなんと、臨時開催したしぜん工作教室の様子がテレ玉の番組「ごごたま」で生放送されました! 公園に生えているタケを使って水鉄砲を作り、完成後はみんなで水遊び。お笑い芸人のランチランチが水鉄砲の的になってくれたので大盛り上がりでした(写真)♪ 「しぜん工作教室」は毎週日曜15〜16時の開催ですが、31日は特別に10時からと15時からの2回開催し、「竹で水てっぽう」を作ります。ぜひご参加ください。
- センターの周りでは、カラスウリの花期がそろそろ終わって次のステージに進みつつあります。閉じた花から、成長していく色々な大きさの実が見られます。オレンジ色に熟す前の実は緑地に縦じま模様をしていて、まるで一口サイズのスイカみたいです!
- ★第8回ホタル調査★ 本日の調査では23匹のヘイケボタルを確認しました。
【2014年8月28日(木)】
- 13名のボランティアの方々との園内管理作業では、標柱5番付近園路の路肩とロープ柵の補修をしたり、標柱2、13番で園路の凸凹補修、それから標柱3〜4番間で水路の穴空き補修…と、たくさんの補修を行ないました。おかげさまで各所の園路は安全かつ通行しやすくなり、 水路の水は下流まで途切れることなく流れるようになりました。キレイになった園路でみんなそろってパチリ(写真)! ボランティアのみなさん、小雨降る中での作業で大変でしたがご協力ありがとうございました。
- 最近、園内各所でヌスビトハギのピンク色の花が目立ちますが、標柱6、8番付近では、よく似たフジカンゾウの花も見頃になりました。フジカンゾウの方が倍ほど大きな花をつけるのが見分けのポイントの一つです。どちらの植物も、花が終わったあとに実る果実はいわゆる“くっつき虫”で、もうしばらくすると園路を歩いたときにズボンにたくさんくっつくようになります。もちろん、実の方もフジカンゾウの方がビッグサイズです。ぜひ、見分けにチャレンジしてみてください♪
【2014年8月27日(水)】
- 行田市からまつたけ幼稚園のみなさんが遠足で来園しました。公園を散策しながら、クモにタッチ! きのこにタッチ! カナヘビにタッチ! さらに館内ではアオダイショウにもタッチタッチ! いろんな生きものを探し、ふれあった一日でした。写真はセンター前で「カマキリみ〜っけ!」の瞬間です。
- 雨あがりの曇った日や、小雨の日こそ雑木林を散策してみましょう。しっとりしたお天気が好きな生きもの達に出会えます。園内各所で、カタツムリやアメーバ状&変身中のホソエノヌカホコリなどの変形菌をたくさん観察することが出来ました。
【2014年8月26日(火)】
- 朝から小雨がぱらつき、夏の暑さも和らいでしっとりとした一日でした(写真)。涼しさを感じながら歩いていると、葉っぱの裏でじっとしているキアゲハに出会いました。身体に生えているフワフワの毛や翅の細かな模様などをじっくりと観察することが出来ました♪
- 8月16日のイベント「生きものいきいき隊」で行なった「ヒメアカネ湿地の草刈り」で刈り残しておいたチョウジタデが花を咲かせました。葉の付け根に、鮮やかな黄色の小さな花を数個つけています。
- 水鳥観察で賑わう高尾の池ですが、少し気分を変えて山側に目を向けてみると、クズの葉がきれいに丸く切り取られているのを見つけることが出来ました。この丸いカットはハキリバチの仲間のしわざ。切り取った葉っぱを細い竹筒などの穴に詰めて、産卵のための巣を作ります。
【2014年8月25日(月)】
- 熊谷市教育委員会が主催する小・中学校教員の初任者研修がありました。午前中は“生物多様性とは何か?”“なぜ自然を守らなければいけないのか”などをテーマとした講義。午後は野外で自然観察をしつつ、学校で実践出来る環境教育の方法について紹介しました。その後は、先生方が担当する学年ごとにグループをつくりディスカッション。「生活科や社会科のまちしらべの授業でも、荒川周辺の自然を調べる」「総合学習でムサシトミヨの保護活動を取り入れる」など、地域に密接した学習案があがりました(写真)。
- センター前の草原に生えているススキの株から、早くも穂が顔を出しています。湿地周辺ではツルマメが咲いています。紫色の小さい花です。
- ビオトープ見本園でリスアカネとコノシメトンボを発見! 2種とも、公園ではあまり見られない赤とんぼです。赤とんぼの仲間は全国的に減っていますが、コノシメトンボは学校のプールで発生する例があり、都心部でも増加傾向にあると言われています。
【2014年8月24日(日)】
- キッズ生きもの研究室のテーマは「標本」。はく製から化石標本、樹脂標本などなど、生きものの姿を未来に伝える方法を学びました(写真)。もちろんその後は自分で標本作り。公園でセミのぬけがらを採取し、種を同定、ラベルを作成しました。「ただのぬけがらも立派な標本になるんだ!」と意外な変身ぶりに子どもたちも大興奮でした。
- この土曜・日曜日、コクーン新都心での「夏休み生きものふれあい体験会」に出展してきました。今回の目玉は“ヘビタッチコーナー”と“手作り実験教室 かいこのまゆから絹糸づくり”。また、埼玉の希少な生きものや自然のめぐみについて紹介し、たくさんの方に、センターの事を知っていただくことが出来ました。
- サシバの飛来を今シーズン初確認。センター上空を4羽がぐるぐると旋回していました。途中、5羽目が飛んできたので「おっ!」と思いましたが、よ〜く見てみると…トビでした〜。
【2014年8月23日(土)】
- 園内各所で沢山のきのこ達が生えています。赤、白、茶、紫、黄色などの色とりどり・形さまざま♪ ある日突然ひょっこり出てくるので、見つけた時は「あれ? こんなところに!?」という、驚きと嬉しさが感じられます。今日の写真は、標柱5番近くで発見したテングタケ。茶色い傘と白いツブツブがトレードマークです(写真)。
- 秋の鳴く虫たちのラインナップがだんだんそろってきました。草はらでは黒褐色のキリギリスの仲間、コバネヒメギスが見つかりました。色・形は木道沿いでよく見るヒメギスそっくりですが、名の通り翅が幼虫のように短いのが特徴です。
【2014年8月22日(金)】
- 21番付近の園路沿いで黄色い花を咲かせているキツリフネの葉上にヤマトシリアゲ(写真)がとまっているのを発見!初夏の個体は黒色ですが、今頃の個体は黄色をしています。その色からかつてはベッコウシリアゲと呼ばれ、別種だと思われていました。
- 北里の森沿いで、シラヤマギクが咲きはじめました。園内で秋に咲く野菊は他にもシロヨメナ、ノコンギクなどいくつかありますが、シラヤマギクは葉が大きくハート形をしているのが特徴です。
- ★第7回ホタル調査★ 本日の調査では26匹のヘイケボタルを確認しました。シーズンはそろそろ終わりのようです。
【2014年8月21日(木)】
- 幼稚園の同窓生のグループ「なかよしクラブ」が来てくれました。午前中はセンター周りでカナヘビの赤ちゃんやカタツムリなど、色々な生きものを観察しました。午後からは公園管理のために切った竹を使って水鉄砲作り♪ 一日を通して公園の自然を楽しみました。
- オサムシタケ、ツクツクボウシタケにつづく、この時期に見られる冬虫夏草シリーズ! とんぼ池周辺で、びっしりと虫ピンの様なものが生えているセミの成虫を発見しました。その名も“セミノハリセンボン”!(写真) セミの体から胞子(植物でいうタネ)を飛ばす部位が、まるで魚のハリセンボンのように大量に出てくるのでこの名前が付きました。写真では右が頭、左がおしり。クリックすると顔のアップになります。
【2014年8月20日(水)】
- 今年2回目のセミのぬけがら調査を開催しました。みなさん厳し〜い暑さにも負けず、夢中になってぬけがらを探しました! 気になる調査結果は、ニイニイゼミ78個、アブラゼミ269個、ミンミンゼミ10個、ツクツクボウシ69個、ヒグラシ6個、合計432個でした。 第1回の結果と比べると、アブラゼミやツクツクボウシのぬけがらが多くなり、種類によってセミの出てくる時期も少しずつ違うことが体感できました。
- とんぼ池の近くで嬉しい出会い! なんと来園者の方がサンコウチョウの写真を撮っていました。色が薄かったのでメスの若鳥でしょうか。これから暖かい南の国に飛んで行く渡り鳥。その場で目撃した2人で「ずいぶん早いね〜」と大盛り上がりでした。
【2014年8月19日(火)】
- 幸手市の教育委員会の主催イベントで、同市内の小学生たちが来園しました。涼しい林内に入ると、死んだミミズを食べている黒っぽい虫…オオヒラタシデムシに出会いました。たくさんの生きものがいる公園なら、たくさんの死がいもあるはず。でも、そうならないのは彼らのような生きもののおかげなんですね。子どもたちは、地面のあちらこちらを歩いている“森のお掃除屋さん”に気付いて、興味深そうに見つめていました(写真)。
- 風もないのに葉っぱが揺れている? と思ったらカナヘビの赤ちゃんがいました。卵からかえったばかりで全長は5センチくらい。よく探してみると、あちこちで見つかります。カナヘビのベビーラッシュ到来です。みんな無事に育てよー!
- 子供公園入口付近でオオヒナノウスツボ(大雛の臼壺)の花が咲いています。壺型の花の中におしべの葯(やく)がお雛様のように2つ並んでいることから付いた名前なんだとか。園路から離れているためそこまで詳しくは観察できませんが、双眼鏡なら褐色の花の形は確認できます。
【2014年8月18日(月)】
- 気持ちのいい風が吹いた午前中、ケンカするトビたちを発見(写真)。あわや激突! というくらいに急接近したかと思えば、すっと離れるなどして、お互いにじりじりと間合いの取り合いへ。その後、にらみ合いが続いていましたが、しばらくすると旋回しつつ視界から消えてゆきました。
- 八ツ橋の池はトンボたちの産卵ラッシュ♪ 水面に浮いている葉っぱにとまって産むウチワヤンマ、水をかくようにして産むオオシオカラトンボ、ヨシにとまって水中に産むギンヤンマなどなどが見られます。さらにメスを横取りせんともくろむギンヤンマのオスたちが集まり、数えてみると最大7匹のオスが池の周りを飛び交っていました。
- ふれあい橋近くでハグロソウが咲いています。紫色の綺麗な花です♪
【2014年8月17日(日)】
- 雑木林の自然調べ方実習“植生調査”を開催しました。まずは座学で日本の気候と植生の関係性や、雑木林の構成種の特徴をレクチャー。その後、実習として高尾の森の中と、今年初めに伐採した場所の比較調査を行ないました(写真)。雑木林の管理と生物多様性についても解説し、人と自然の付き合い方も考えて頂きました。
- ふと目をやった木の上で黄色っぽいカゲロウの様な虫を発見。「まてまて…落ち着け…」と、自分に言い聞かせながら、そ〜っと近付いて見ると…やっぱり! なかなか出会えないヒメカマキリモドキでした!! 前脚はカマキリに、模様はハチにそっくり♪ そして、幼虫はクモに寄生して体液を吸いながら成長するという不思議な生態! カマキリモドキの仲間の生活史は未だ解らないことが多く、小さいけれど魅力あふれる生きものです。
【2014年8月16日(土)】
- 「生きものいきいき隊」ではヒメアカネの復活を目指して作られた湿地のお手入れを行ないました。タコノアシやヘラオモダカなどの希少植物を残しつつ、泥まみれになりながらも大きくなりすぎた草を刈りました。もうしばらくするとまた草も伸び、ヒメアカネの好きな草丈の低い明るい湿地になります!参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました(写真)。
- 巡視中、ふれあい橋近くでヤブガラシの花に集まるアオスジアゲハたちと遭遇。なんと、1つの花序の上で3匹いっしょに吸蜜していました♪ さらにセンター前のクスノキに産卵している個体も発見。他にもクロアゲハ、キアゲハ、ナミアゲハ、ジャコウアゲハといった大きなチョウに良く出会えた一日でした。
【2014年8月15日(金)】
- 午前中、標柱11番近くの梅林で小枝に産卵中のニイニイゼミを発見!(写真) とまっている枝に小さな傷が等間隔でついており、ここに卵が産みつけられています。一方で、先週まではあまり見られなかったツクツクボウシタケが園内各所で出てきました。ここ数日の蒸し暑さが良かったようです。セミの幼虫からニョキニョキときのこが生えている様子に、生きものの不思議さを感じます。今日一日で、セミのあんな姿やこんな姿を観察することが出来ました〜。
- あれれ、こんな所に「秋」発見!? 南入口付近のソメイヨシノの葉が、もう色付き始めています。風もないのに葉がハラリハラリ。園路が黄色く染まり始めていました。さらに湿地周辺からは「ルルルルル…」の鳴き声。秋に鳴く虫・カンタンの登場です。太陽がさんさんと照りつけていますが、夏から秋への季節の変わり目を実感しました。
【2014年8月14日(木)】
- 巡視中、お客様から「すぐそこでセミが羽化しているよ」との情報が。こんな日中に? と驚きつつも行ってみると、そこには成虫になりたてのアブラゼミ(写真)! 翅が薄く色づきはじめてはいるものの、まだ白っぽい体は、いかにも柔らかそう…。思わずジーッと見入ってしまいました。セミの羽化は通常、日没後によく見られます。夜の公園では、昼間とは違った生きものたちの姿を見るチャンス♪ 明日からの三日間、学習センターは19:30まで延長開館をしていますので、この機会にぜひお越しください。
- 普段は土・日と祝日に開催している定例自然かんさつ会ですが、今週はふるさと北本ウィークの一環として、平日にも行なっています。今回のテーマは「草花あそび」。クスノキの葉っぱのにおいをかいだり、ツバキの種で笛を作ったりして遊びました。子供のみならず、大人も童心にかえって身近な植物と触れ合う一時間になりました。
- ★第7回ホタル調査★ 本日の調査では256匹のヘイケボタルを確認しました。そろそろシーズン終盤と思っていましたが、ここにきて今シーズン最多記録。出始めのころとは多い場所が変わってきています。観察の前にはセンターに立ち寄ってポイントの確認を!
【2014年8月13日(水)】
- 植物の実が秋に向けて着々と大きくなっています。見た目に面白いのはオニドコロの実。緑色の花の下にプロペラのような子房が膨らんできました。カラスウリは青いうちは縞模様があり、まるで小さなスイカのよう。今なら花から実がどのように出来ていくのか、連続して見ることができます。
- 高尾の池でバンが巣作りをしています。池にはヨシの島が2か所できていますが、センター寄りの小さい方です。巣材をくわえてヒョコヒョコ泳いでいます(写真)。少し遠いので双眼鏡での観察がオススメ。センター2階からも見ることができます♪
- この夏、埼玉県内の高校の5年次研修の先生方が合わせて30名来園しました。3期間に分かれての研修で本日は最終グループ。館内の清掃から巡視、イベント準備や園路の補修など、裏方の部分の仕事を多く体験していただきました。特に自然保護のあり方について詳しくお話したので、これが先生から学校、生徒と広まっていくことを願っています。暑い中での作業もありましたが、お疲れ様でした!
【2014年8月12日(火)】
- 園路の所々に大量の葉付きの小枝。よく見るとまだ青いクヌギのドングリが枝ごと落ちています。これはハイイロチョッキリという虫のしわざ。ドングリの帽子の部分をむいてみると、卵を産みつけた穴が開いています(写真)。なぜ切り落とすのか諸説あるようです。クヌギなどの木が卵に向けて防衛物質を分泌するのを防ぐためだとか、2重産卵を避けるため…などなど。真相はわかりませんが、生物の不思議に触れた気になります。
- エドヒガンザクラ付近でツユクサとヤブミョウガの花が咲いています。一見まったく違う植物に見えるのですが…両方の花のつくりを見比べてみると、驚くほどよく似ています。実はどちらもツユクサ科の植物。花を見れば、この2つが同科というのも納得できます。
【2014年8月11日(月)】
- 青色の濃いスッキリとした晴天! 夏らしい日差しが戻って来ました(写真)。時おりカラリと乾いた風の吹く気持ちのいい一日で、園内の復旧作業もすんなりと完了させることが出来ました。
- 木道方面の巡視中、パトロール中のオニヤンマに遭遇! 縄張りに侵入した他のトンボを、ものすごい勢いで追い返していました。黒と黄色の縞模様の体に鮮やかな緑色の眼をもつ、日本で一番大きなトンボです。侵入者に向かって一直線に飛んでいく姿は、かなり迫力があります。
- センター近くでセンニンソウが咲き始めました。白い可憐な花は見た目だけでなく、甘〜い香りがする人気の植物です♪
【2014年8月10日(日)】
- 台風11号の接近に伴い、バケツをひっくり返したような雨が降りました(写真)。この影響で、一夜堤から標柱8番までが冠水し、通行止めとなっています。また、昼ごろから風が強くなっています。ご注意ください。
- しかし、こんなお天気だからか園内ではシュレーゲルアオガエルを複数見ることが出来ました。大きさは1pくらい。今年生まれの個体です。
- NPO自然観察指導員埼玉のみなさんが今年も研修で来所しました。今回のテーマは「昆虫採集」。雨でも野外に出たい! という希望が多く、午後雨が小降りになった頃合いを見計らって出発しました。網は振れなかったものの、今が旬のエゴヒガナガゾウムシやヨシ原のエサキアメンボを観察したり、キボシアシナガバチのオスを捕まえて触ってみたりしました。やっぱり、標本より生きた虫がおもしろい、と参加者の方々はいきいきした表情をしていました。
【2014年8月9日(土)】
- 朝から雨が降りそうで降らない曇り空。北里の森ではコバギボウシが咲き始めていました。今シーズン初確認です!薄暗い林の中で目を引く、あわ〜い紫色の三角ぼうしのようなとても可愛らしい花です。
- 手作り実験教室は「ソーラークッカー」作り! あいにくの天候ではありましたが、その代り室内で光の実験をたっぷり楽しみました。特に盛り上がったのがレーザーポインターを使った実験。直進や反射の原理を楽しく学びました。その後はアルミ箔を傘に貼りつける工作(写真)。最後には太陽の大きさを実感してもらうため講義室で大きな輪になり、地球の模型と見比べてもらいました。次の晴れ間には、ぜひ、今日作ったクッカーで実験してみてください♪
【2014年8月8日(金)】
- 久しぶりに朝から曇り空、このところの猛暑がやわらいだ一日でした。こんな日にがぜん元気になるのがヒグラシたちです。今はまだニイニイゼミの鳴き声で埋め尽くされている公園が「カナカナカナ〜♪」との混声に。主に薄暮時に活動するヒグラシにとっては、突然の婚活タイム!?
- カラスウリのつるに、まるでさやいんげんのような膨らんだ部分を発見。これは「カラスウリクキフクレフシ」という虫こぶです。中にウリウロコタマバエの幼虫が入っています。また、かわせみ池の手前のクヌギの木にはポンポンのような形の虫こぶ「クヌギエダイガフシ」(写真)も。こちらに入っているのはクヌギエダイガタマバチの幼虫。虫に寄生された刺激で植物が成長してできる虫こぶですが、色や形がおもしろいものが多く、探し始めるとその種類の多さに驚かされます。
- ★第6回ホタル調査★ 本日の調査では201匹のヘイケボタルを確認しました。前回の調査と比べると数が減ってしまいましたが、ホタルが集まっているポイントでは見ごたえがあります!
【2014年8月7日(木)】
- 行田市の小中学校から環境教育担当の先生方が研修で来園しました。“なぜ自然を守るべきなのか”という事から、学校でビオトープをつくる方法や野外活動時の注意点など実践的な事まで幅広く解説。そして最後はアオダイショウさわりに挑戦しました。ちょっとヘビが苦手な先生も勇気を出してタッチ(写真)! 野生の生きものや自然とどう向き合って、未来に残してゆくのかをお話ししました。この話が行田市中の子どもたちにまで広がりますように。
- イオン川口チアーズクラブのみなさんが来園。「太陽と植物」をテーマに、園内を散策しながら日陰と日なたの温度の違いをみたり、植物の蒸発散作用を実験を通して学習したりしました。
- 園内各所で咲いているクズをよ〜く見てみると、小さいイモムシがくっついています。ウラギンシジミの幼虫です。花と同じ紫色で見事に擬態していま す。
【2014年8月6日(水)】
- 夏休み昆虫教室の小学校低学年・高学年を開催しました。午前中の低学年向けでは虫の持ち方や観察ポイントのお話しと、自分自身で捕まえられるようなトレーニングが中心。午後の高学年向けでは、見分けが難しい甲虫やトンボ、バッタ、キリギリスについて資料を使いつつ解説しました。午後の回では、野外で見つけた虫の種類数・個体数ともに午前の回をずっと上回り、さすが高学年! と驚いてしまいました。
- センターの入り口横に設置しているキッズ生きもの研究室で作ったプランタービオトープ。最近ではワタラセツリフネソウなどが茂り、オオシオカラトンボが産卵に訪れるまでになりました。更に今日はツチイナゴが土に卵を産み付けている場面に遭遇。順調に生きものたちのすみかとして機能しているようです♪
【2014年8月5日(火)】
- 高校5年経験者研修の先生方との園内巡視中、ふれあい橋の下を駆け抜けるイタチに遭遇しました。先生方への事前の説明で、「イタチやタヌキもすんでいますが、臆病なのでめったに見られません」と説明した直後の出来事。とってもラッキーな出会いでした。
- 草原のススキでマメイタイセキグモをみつけました(写真)。公園内では初記録となる珍しい種類です。図鑑によると、夜行性のクモで、獲物となる昆虫が近づくと粘着性の糸を投げ縄のように回して捕らえるとのこと。今回は昼間の発見だったのでお休み中でしたが、ぜひ回している所を見てみたいものです。
【2014年8月4日(月)】
- 学校の先生は夏休み中もお勉強! 鶴ヶ島・坂戸・越生・毛呂山の2市2町合同の小中学校教員初任者研修を行ないました。主要科目と比べると後回しにされがちな「環境教育」。ですが、これこそが全ての教科の根本なんだ、というスタッフの熱い思いを伝えました。もちろん堅苦しい話ばかりではなく、先生方には草花遊び(写真)の極意も伝授。童心に返って自然を楽しんでもらいました。この体験を是非、学校で、クラスで生かしてください。
- 木の幹に止まっているホシウスバカゲロウをよく見ます。ごく普通の種ですが面白いのはアリジゴクの仲間なのに、いわゆるすりばち状の巣を作らないこと。このため幼虫がどこにいるのか、それどころか幼虫がどんな形なのかさえ、実はまだわかっていません。夜、園路の真ん中で産卵するのを見ることはあるのですが…
- 見た目も名前も涼しげなミズタマソウ。今なら一夜堤口で小さな白い花と水玉のような実が一緒に見られます♪
【2014年8月3日(日)】
- 川越西学童の皆さんが遊びに来てくれました。館内ではアオダイショウにタッチしたり、はく製のさわり比べ。野外では虫捕りを中心に、木登り体験や草笛遊び、さらには最近よく目立つガマの穂の手ざわり調べなど、とにかく自然との触れ合いを最大限に楽しんでもらいました。午後はアズマネザサでミニミニ水鉄砲作り。小さくてもよく飛ぶのです(写真)。来週の「しぜん工作教室」では、もっと大きなのを作るからね♪ 皆さんお待ちしてま〜す!
- 「日本野鳥の会埼玉」の探鳥会がありました。夏はやっぱり少ないよね〜、と確認種数は15種。それでも標柱13番付近でホオジロのさえずる様子や、ふれあい橋でツミの飛ぶ姿などが観察できました。
- 15番付近でミヤマアカネを発見。公園内で見つかるのは希な翅に褐色の帯があるアカトンボです。
【2014年8月2日(土)】
- 園内各所で草刈り作業が行われており、刈りたての草はら(写真)では、さわやかな草の香りが漂っています。
- 鈴なりになっているエゴノキの実をよ〜く見てみると、ポチポチと小さな穴があいています。穴をあけたのはエゴヒゲナガゾウムシ。この時期、卵を産みつけるために実をかじっている様子がよく観察できます。
- 巡視中、久しぶりに大型のコウモリ(おそらくヤマコウモリ)に出会いました。日中なのにラッキー! と思って見ていたら、すぐ近くの森から飛び立つトビも発見。しかも5羽も! この公園では珍しい光景なので、しばらく呆然と空を見上げてしまいました‥。
【2014年8月1日(金)】
- 北里の森では、ヤブランとアキノタムラソウの花の競演が見られます♪ どちらも薄紫色の花を穂状につけますが、木陰にひっそりと咲いているため、あまり目立ちません。ですが、薄暗い中にふいに光が差しこむと、まるでスポットライトが当たったよう…! 思わずハッとする美しさです。
- 本日の写真は久々に高尾の池に舞い降りたアオサギ。公園で見られる鳥の中ではもっとも大型の種類ですが、草の影に隠れると意外と気づきにくいです。細い首を伸ばしてヨシのふりをしているのかな?アオサギは今シーズンも公園の近くで繁殖しました。写真の若鳥は、もしかしたら公園で生まれたうちの1羽かもしれませんね。
- ★第5回ホタル調査★ 本日の調査では、249匹のヘイケボタルを確認しました♪
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