北本自然観察公園日記 2024年8月
【2024年8月31日(土)】
- 毎週土曜日に開催している「しぜん工作教室」の今日のテーマは「葉っぱでたたき染め」でした。まずは材料となる草木の葉をとりにレッツ・ゴー!(写真)ギザギザのムクノキ、ハート型のヤマノイモ、小さい葉っぱがいっぱいのヤハズソウなどなど…。自分の心にビビッときた葉っぱを選んで、布の上からたたいて染めました。雨の多い季節は、こうして室内の工作を通して生物多様性に親しむのも良いですね♪
- 八ツ橋付近の葉裏に潜んでいたトリノフンダマシのメス。その近くに、巾着袋のような卵のうがひとつぶら下がっていました。公園にはこのクモの仲間が何種類かくらしていて、種類ごとに卵のうの形が違います。標柱20番のクワの木ではオオトリノフンダマシのメスと卵のうが観察できるので、ぜひ見比べてみてください!
- ★野鳥情報★ かわせみ池にカワセミがいました。
【2024年8月30日(金)】
- 桜土手の草の上を歩く色鮮やかなハムシがいました。金緑色の翅、赤橙色の胸。見たことないきれいな種類だなあ、と思い調べるとメリケントビハムシだとわかりました。その名の通りアメリカ原産の外来種で、近頃、県内各所で発見されています。ヒユの仲間を食べるそうなので、身近な場所にもいるかもしれません。
- 昨日夜の大雨の影響で、一夜堤から桜土手までの園路が冠水しました。また、土砂流入によりぬかるみのひどい場所もあり、2箇所を通行止めとしています。みなさまにはご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
- ★第13回ホタル調査★ ゼロでした。今シーズンのホタル調査は本日で終了としました。
【2024年8月29日(木)】
- 実りの季節を迎え、足元にエノキの色とりどりの果実がパラパラと落ち始めています。一方、写真は標柱15番近くの草地にすっくと伸びるエノキグサ(写真)。高さはひざくらいで、葉の形が樹木のエノキに似ることが種名の由来です。こちらの果実は緑色でカラフルさはありませんが、ハート型の総苞(そうほう)に包まれていてよく見ると可愛らしい。この総苞の形を編笠に見立てて、アミガサグサの別名もあります。
- 今年もそろそろ出てるかな〜と探してみると…やっぱり! 標柱19番の園路脇で冬虫夏草のセミノハリセンボンを見つけました。みんなで見守りましょう。
- 嬉しいニュースです♪ めだかのT字路のハッカが開花しました!! 花を咲かせるのは2019年以来4年ぶり。草刈りを頑張った努力が報われました。
【2024年8月28日(水)】
- 他の植物よりぐんと草丈を伸ばしているのはオオブタクサ。秋の花粉症の原因にもなる北米原産の外来種です。在来種のためにも、見かけたらできる限り引き抜くようにしているのですが、なかなか減りません。巡視中、ふれあい橋の近くのオオブタクサの葉で見つけたのはブタクサハムシ(写真)。成虫だけでなく、幼虫の姿も。外来種を食べてくれてありがとう! と一瞬思いましたが、こちらも北米原産です。
- お昼前、雨上がりに陽が差すと、一斉にチョウたちが飛び始めました。通常、朝早くに活動が始まりますが、天気によってはこのように遅い時間にずれ込むことがあります。八ツ橋の欄干で日光浴をしていたのはコムラサキ。また、標柱6番〜7番ではコチャバネセセリやオオチャバネセセリがキツネノマゴの花に吸蜜に来ていました。
【2024年8月27日(火)】
- 風が強く吹きました。空には目まぐるしく形を変えながら流れる雲(写真)。時おり天気雨も降りました。標柱19番近くの頭上からは、ニワウルシ(シンジュ)のタネがらせんを描きながら舞い落ちては、次々に園路に降り積もっていました。
- 長雨の季節である秋は、梅雨と並んできのこが多いシーズンです。標柱20〜21番近くの園路際の朽木や地面からは、イヌセンボンタケ、ビョウタケ、シロソウメンタケなど、色も形も様々なきのこたちが生えていました!
- ★野鳥情報★ 駐車場のエゴノキの実をヤマガラがついばんでいました。
【2024年8月25日(日)】
- 小学校4〜6年生対象の連続講座「キッズ生きもの研究室」の4回目を開催しました。 今回のテーマは「土の中の生きもの調査」。園路の上と雑木林の2か所で土を採取し、その中にひそむミクロの生きものたちの数を調べました。目で見て探すハンドソーティング法で集め、顕微鏡で同定して仲間ごとに集計。全体の結果を棒グラフにまとめて「アリは歩き回るからどちらの土にも多い」「線虫やトビムシは常に湿っている林の土が好きなのかも」と、結果から考察しました(写真)。
- 近頃、各所の園路で泥を集めるオオフタオビドロバチをよく見かけます。そこで、館内からじっくり観察できるように、センター1階の窓の外に竹筒でハチ宿を新設しました。使ってくれるのが楽しみです!
【2024年8月24日(土)】
- 巡視中、木の上の方から「ジジジッ!」という声が聞こえました。見上げると、ハラビロカマキリがアブラゼミを捕らえた瞬間!(写真)自分と同じくらいの大きさの相手でも、がっしりと抱え込んでむしゃむしゃと食べていました。よく見かけるオオカマキリとは異なり、木の幹や建物の壁などを上り、高い場所を好みます。
- この夏は今のところ水不足の心配がなく、水生植物が豊かに育っています。標柱19番付近の湿地では、ミズアオイがハート型の葉を大きく広げ、薄紫の花を咲かせ始めました。その奥では、ウキヤガラの葉をボール状に編み込んだ新しいカヤネズミの巣を発見。カヤネズミ自体にはなかなか出会えませんが、確かにそこでくらしている証拠です。やさしく見守ってください。
【2024年8月23日(金)】
- 今日の写真は、正面から見たエンマコオロギの顔です。標柱16番の朽木の上に乗っかっているところをたまたま見つけてパチリ! 地獄の閻魔大王に似ていることからその名がついたともいわれますが…。みなさんにはどんなふうに見えるでしょうか?
- 最近、標柱20番の木道周辺ではニホンカナヘビの赤ちゃんをよく見かけます。そんななか、鮮やかな青い尾で巡視中のスタッフを魅了したのはヒガシニホントカゲ。足音に驚くとすぐにシュシュッと木積みの間へと逃げ込んでいきました。
- ★野鳥情報★ 来園者の方からセンダイムシクイの情報をいただきました!
【2024年8月22日(木)】
- 今日は二十四節気の「処暑」。厳しい暑さが落ち着くころと言いますが、周囲を見渡すと季節の移ろいを感じます。少し前まで青々としていた八ツ橋の池のヨシは葉や茎が褐色を帯びてきました(写真)。標柱4番付近のヤマザクラは紅葉し、標柱6〜7番間ではクズの落ち葉が園路一面に広がっています。ジョロウグモの網も増えて、今朝の雨でたくさんの水滴をまといキラリと輝いていました。
- 昨年、ナラ枯れのため伐採が行われた標柱5番の北里の森の一角が、ダイナミックな変化を見せています。林床に日の光が届くようになったことで、コバギボウシ、アキノタムラソウ、シラヤマギクなどの植物が一気に増え、かつ、これまでにないほど大きく生長! 公園では少ないホオノキも1m以上に育ち、大きな葉を広げていました。
- ★第12回ホタル調査★ 公園全体で1匹でした。見納めです。
【2024年8月21日(水)】
- 公園の主な落葉高木はコナラやクヌギ、そしてシデ類です。シデ類はナラ枯れの影響が少なく、各所で枝を広げています。標柱11番間のアカシデは、すでに茶褐色になった果穂(かすい)を鈴なりにつけていました(写真)。アカシデに並んで多いイヌシデの果穂は果苞(かほう:羽がついた実)がまばらについて、標柱5番付近のクマシデは密についています。今日は3種類とも観察できました。
- 今年は各所でカトリヤンマとの出会いが多いです。日中はアオキやシラカシなどが茂る薄暗い葉陰でじっとしています。標柱12番の林縁で、目線を上下にやりながら探していると、逆光の中にシルエットが浮かび上がりました。
【2024年8月20日(火)】
- 午後、刷毛で伸ばしたような巻雲が広がりました(写真)。この雲が濃くなると天気が崩れるサインです。最近、夕方の雷雨が続いているので、空模様がちょっと心配になるスタッフでした。
- 双眼鏡の出番がやってきた〜! 鳥たちの秋の渡りシーズンです。今月の始めに最初の1羽を確認したサシバ。今日もめだかのT字路の上空を1羽飛んでいました。隣には同じく渡り途中と思われるノスリもいて、体型の違いを比較できました。空が開けた場所が見つけやすいので、めだかのT字路、ふれあい橋やセンター周辺での観察がおすすめ。ぜひ、受付の双眼鏡貸出をご利用下さい♪
- ヘクソカズラ、ガガイモ、ツルマメなどのつる植物が次々に花を咲かせています。派手さはありませんが、他の植物に絡みつきながら上へ上へと伸びていく様子に生命力を感じます!
【2024年8月19日(月)】
- 未明に降った雨のおかげか、園内のあちらこちらでカタツムリたちが見られました。北口近くのケヤキの幹では、2匹の大きなミスジマイマイが交尾中。雌雄同体なのでどちらも卵を産みます。
- 南口で不思議なハエを発見(写真)。ハエ目は後翅が退化しているため、2枚の前翅しかないはずですが…。透明の前翅の下にさらにもう2枚、白っぽい後翅のようなものが見えるではありませんか!! 実はコレ、後翅ではありません。覆弁(胸弁、鱗弁)とよばれる部分で、その役割はいまだ謎だらけ。このように覆弁が大きく発達しているのはヤドリバエ科などに見られる特徴で、その一種ではないかと思われます。
- ★野鳥情報★ かわせみ池にカワセミがいました。
【2024年8月18日(日)】
- 野外の危険学習講座「ハチへの対処法」を開催しました。室内での講義の後、野外実習へ。建物の壁にできたスズバチの巣や、あずまやの屋根にできたエントツドロバチの巣を近くで観察(写真)。単独で子育てをするおとなしいハチです。また、標柱6番のクヌギの樹液には、モンスズメバチやチャイロスズメバチが来ていました。木をかじって樹液が止まらないようにする習性があり、樹液を食べものとする生きものにとって重要な存在であることなどを解説。危険だからとむやみに排除するのではなく、共存することが大切だと学びました。
- 標柱20〜21番間の木道沿いで、カラスビシャクが咲いていました。ここ数年花が見られなかったのですが、久しぶりに確認。以前は5月頃に咲いていたので、シーズンとしては遅めの再会となりました。園内で多く見られるウラシマソウと同じサトイモの仲間で、仏炎包(ぶつえんほう)があるのが特徴です。
【2024年8月17日(土)】
- 台風一過の青空が広がり、最高気温37℃の猛暑日になりました。巡視中、あずまや横の藤棚に止まっていたのはルリタテハ。普段は日なたを活発に飛んでいるイメージですが、日陰で涼んでいたのでしょう。そのすぐ上を見ると、オオミノガのみの虫とツクツクボウシのぬけがらが。さらにその近くには成虫の姿も。日差しや雨風をさえぎる人工物は、時に良い観察スポットになります。
- 標柱19番近くのオニドコロの葉に、細長〜い尺取虫がいました。フタナミトビヒメシャクの幼虫です(写真)。葉を持って引き寄せようとすると、ピン! と体を伸ばして動きを止めました。植物の茎に擬態(ぎたい)しているようです。幼虫の食草は幅広く、道端に生える草から雑木林の木の葉まで食べるので、身近な場所でも見つかるかもしれません。
【2024年8月16日(金)】
- 台風の影響でころころと変わりやすい天気でした。サーっと雲が晴れて光がさしたかと思うと、瞬く間に叩きつけるような大粒の雨(写真)。雨音の奥からは、時折エンマコオロギやクサヒバリの鳴き声が聞こえてきました。
- 標柱20番の草地に見慣れないカメノコハムシの仲間がいました。亀の甲羅のような平べったいからだが特徴の昆虫で、公園にはカメノコハムシ、イチモンジカメノコハムシ、ジンガサハムシなどが生息していますが、そのどれでもなさそう…。センターに戻って図鑑で調べると、ヨツモンカメノコハムシでした。もともとの分布は沖縄本島以南で、近年、食草であるサツマイモの苗の流通とともに九州や本州に分布を拡大している国内移入種。公園内では初確認です。
- 北里の森沿いでコバギボウシが見ごろです♪ 標柱5番の足元から斜面にかけて10株ほどが薄紫色の花を咲かせていました。
【2024年8月15日(木)】
- お盆の時期、午前中に行うガイドツアー「里山自然かんさつ会」を開催しました。ふれあい橋のシロダモでは大きく育ったアオスジアゲハの幼虫。センター裏ではコノシメトンボやハグロトンボにも出会えました。そして、羽化したてのオオカマキリも発見。すぐ近くには、まだやわらかい脱皮殻もありました。
- 午後は台風に備えての作業。博物館実習の大学生にもご協力いただきながら、水路に沿って草刈りをしました(写真)。なお、台風通過後は倒木や落枝、園路の冠水等が発生する可能性があります。17日の午前中に復旧作業を行う予定ですので、それまで来園はご遠慮ください。
- ★第11回ホタル調査★ 14匹でした。そろそろ見納めです。
【2024年8月14日(水)】
- 標柱3〜4番の林床で咲いていたのはツリガネニンジン(写真)。秋口に1cmほどの花を咲かせるキキョウの仲間で、園内では数の少ない植物です。一方、標柱4〜5番ではフジカンゾウが咲き始めました。ヌスビトハギと比べて花が大きいのが特徴です。
- 標柱3番付近に生えているヤマノイモに、ダイミョウセセリの幼虫が作った巣がありました。どれくらいの大きさの幼虫がいるかな? と隙間をのぞいてみたら、すでに蛹になっていました。まだ薄い色をしているので、羽化まであと10日ほどといったところ。そっと見守りましょう。
【2024年8月13日(火)】
- 巡視中、園路脇で美しく咲くカラスウリの花にびっくり!(写真) 夜に咲き一晩でしぼんでしまうため、この時間帯に残っているのはしおれた花がらのはずですが…。近づいて見て納得。どうやらレース状の部分が朝露に濡れて周りの葉にくっついたことで、一輪だけ開いたまま残ったようでした。
- 標柱5番付近でハグロトンボに出会いました。お盆の時期に多く見かけることから「精霊トンボ」、翅を開いて閉じる様子が合掌しているように見えることから「神様トンボ」などさまざまな呼び名があります。今日はひらりと目の前に止まり、呼び名のとおりの動きを繰り返し見せてくれました。
【2024年8月12日(月)】
- 3連休の最終日。今日も青空が広がりましたが、台風の影響を受けてかところどころに雲が沸き上がっていました(写真)。雑木林にはツクツクボウシの合唱が響き、今年の夏もピークを過ぎたのだとしみじみ感じました。
- 夏の終わりから秋にかけて数が増えてくるイチモンジセセリやチャバネセセリ。いろいろな花にやって来ますが、道端のキツネノマゴの花が人気でした。足元で咲いているので、吸蜜していると後翅の模様がよく見えます。白い点の並び方が直線ならイチモンジ、弧を描くならチャバネと、両種の見分けがしやすいです。また、標柱16番の草はらのクサギでは、ホシホウジャクがホバリングをしながら吸蜜。こちらも秋口に出会う機会が増える種類です。
【2024年8月11日(日)】
- 朝からジリジリと強い日ざし。日陰を探して休みながら巡視をしていると、標柱20番のヤブミョウガの上にコノシメトンボが止まっていました。あたりを見渡すと、さらに1、2、3…合わせて6匹発見! ナツアカネやウスバキトンボも暑さを避けて木陰で休んでいました。
- 生きものたちの夜の姿にスポットを当てる、自然に親しむイベントデー「夜森ミュージアム」の2日目でした♪ 夕方から館内の照明を徐々に落とし、骨格標本や液浸標本をライトアップ。昼間に一度来館し、暗くなってから再来館してくれた方もいて「いつもとちがう〜!」と、特別な雰囲気を楽しんでいました。写真は19時からスタートした「虫をよぼう!ライトトラップ」のひとこま。センター前の草地で、明かりに集まる昆虫を観察しました。耳元でブ〜ン…と羽音を立てるドウガネブイブイや、コフキコガネ、クロコガネなどが飛来するたびに歓声が上がりました。明日も行います!
【2024年8月10日(土)】
- 「セミのぬけがら調査」の2回目を開催しました。豪雨の影響で地面に落ちてしまったぬけがらも回収し、頭上もくまなく探しましたが、ニイニイゼミ19匹、アブラゼミ263匹、ミンミンゼミ50匹、ツクツクボウシ4匹、ヒグラシ6匹の合計342匹という結果に。例年2回目の方が多くなるアブラゼミも、比べて今年は微増程度。やはり今年はアブラゼミの発生が早く、1回目の時点でだいぶ羽化が進んでいたようです。
- 標柱5〜6番を巡視中に見つけたのは、シラヤマギクの葉をかじるクロウリハムシたち。数えると、その株にいるだけでなんと50匹以上! 公園内ではカラスウリやアマチャヅルなど、ウリ科の植物を食べていることが多いですが、キク科など他の植物も食べます。ちょうど新しい成虫が現れる時期。個体数がぐんと増えるので、出会う機会が増えます。
【2024年8月9日(金)】
- 巡視中、木の上から何かがぽとん、と落ちてきたような気がしました。背負いかごを降ろすと、そこには小さなニホンカナヘビの姿が(写真)。しっぽを含めても体長5cmほどで、おそらく最近生まれたのでしょう。成体に比べて縞模様が薄いのも幼体の特徴です。顔をアップで撮影すると顔つきは成体と同じ「小さな恐竜」でした。
- 夕暮れ時、辺りが暗くなって来ると「スイーッチョン!」とさかんに鳴きはじめるのはハヤシノウマオイ。センターの周辺をはじめ園内の各所で姿も見られます。夜行性なので昼間はほとんど見かけませんが、標柱20番近くのミズキの葉裏で偶然出会うことができました! ちなみにハタケノウマオイという近縁種がおり、見た目で区別することは困難です。
- ★第10回ホタル調査★ 117匹でした。まだ見られます。
【2024年8月8日(木)】
- ふれあい橋のシロダモの新芽に、いくつもの食べ痕がついていました。そこにいたのは1cmほどのアオスジアゲハの幼虫です。脱皮したてだったのか、殻が隣にある幼虫の姿も。そして、殻にも黒いツノがついていることに気付きました(写真)。ツノごと脱皮を繰り返して大きく育つのですが、4〜5齢幼虫くらいになるとツノはだんだん小さくなり、目立たなくなります。
- 昨日の夕方の激しい雷雨で、園内の各所に影響が生じました。今回は園路の冠水だけでなく、かわせみ池近くの木道が浮き上がってしまうほどの短時間の大雨でした。園路の一部でぬかるみや凹凸が発生し、今日の時点でもまだ通行止めとしている箇所があります。ご来園の際はご注意ください。
【2024年8月7日(水)】
- 今日は「立秋」です。暑さの中でも季節の進みを感じられはしないかと、小さな秋さがしをしてみました♪ すると、センター前でススキが穂を出しているのを発見。標柱16番では、黄色く染まったクワの葉が青々としたジャノヒゲの絨毯の上にはらりと舞い落ちていました(写真)。
- 黄色つながり! 標柱3〜4番間の朽木から垂れ下がるようにしてムシホコリが生えていました。昨日通ったときにアメーバがくっついているな〜と気になっていたので、種類を確かめるべく今日の巡視で再度訪問。狙いどおり子実体に姿を変えていました。
【2024年8月6日(火)】
- 昨日の夕方の豪雨から一夜明け、スタッフは対応に奔走! 朝一番、まずは一夜堤の浮いて流されバラバラになった木道(写真)を回収し、並べ直して復旧しました。公園内を見回ったあと、午後は八ツ橋の池の崩れた堰の補修。水が抜けて一時的に浅くなった池にはダイサギが降り立ち、こちらの苦労などどこ吹く風で魚を捕まえていました。なお、木道のぐらつきや園路の凹凸が残っている箇所があります。通行時は引き続き足元にご注意下さい。
- ここ最近、スタッフの間では「外来種のムネアカハラビロカマキリが多いなあ」「もう成虫になってるよ」と話題に。そんな中、嬉しいことに標柱7番で在来のハラビロカマキリの幼虫に出会いました! カメラを向けると「ほら、よく見て?」と言わんばかりにピタッと止まり、見分けのポイントである前肢の3つの突起と胸の色を見せてくれましたよ〜!
【2024年8月5日(月)】
- 標柱5番のアキノタムラソウの花にセセリチョウの仲間がやってきていました。でも花から少し浮いているような…? 近くで確認すると、アズチグモにがっしりと捕まえられている最中でした(写真)。アズチグモはクモの巣を張らず、花や葉の上で獲物を待ち伏せします。俊敏に飛び回ることができるセセリチョウでも、不意をつかれては為す術なしのようです。
- めだかのT字路の園路沿いでスズメウリの花が咲き始めました。花径は6oほどと小さいものの、星型の可愛らしい花が目をひきます。また、センター横の緑のカーテンではセンニンソウが開花。咲き進むと甘い香りが漂います。
【2024年8月4日(日)】
- 夜に樹液にやって来るガは、昼間は木の根元のうろなど、薄暗い場所で休んでいます。注意して探していたら、園内では少ないノコメセダカヨトウを発見しました!(写真) 大きさは3〜4cmほど。前翅のへりのギザギザが「鋸目」、胸部のとさか状の毛の束の「背高」が名前の由来です。他にもキシタバやコシロシタバ、ミスジマイマイなどに出会えました。
- 木道沿いのマユミが若い実をつけています。実がふくらんできたこの頃に見られるのがキバラヘリカメムシ。今シーズンは数が多いようで、葉や茎でもたくさん見つかりました。腹側の黄色の鮮やかさもさることながら、脚の付け根の色合いがオシャレなカメムシです。
【2024年8月3日(土)】
- 幼児向けの「夏休み昆虫教室」を開催しました。まずは室内でバッタの持ち方を練習し、少し慣れたらセンター前の草はらでバッタさがしへ出発。ぴょんぴょんはねるエンマコオロギやショウリョウバッタにそ〜と近づいて、キャッチ! セスジスズメの幼虫を指でなでた子からは「気持ちいい〜」という声も。親子で昆虫とのふれあい方を学ぶことができました。
- 標柱15番付近の園路に、若いどんぐりをつけたクヌギの枝が多数落ちていました。ハイイロチョッキリが産卵を終え、枝ごと落とした揺籃(ようらん)です。これまではコナラの小枝が多かったのですが、ナラ枯れの影響でコナラが減っているので、結果的にクヌギの枝が目立っている印象です。
【2024年8月2日(金)】
- 標柱13番付近の草やぶに、ひも状の物が見えました。作業の際にロープでも落としたかと思い近づくと、シュルシュルとやぶの中へ。そしてためらいなく池へ入り、泳ぎ去っていきました(写真)。アオダイショウが泳ぐのは時々見かけますが、シマヘビも泳ぎが上手とは。意外な出会いになりました。
- 桜土手ではユウガギクが20輪ほど咲いていました。そのうちの1輪にちょこんといたのはキンバネチビトリバ。よく見ると、まるで金細工のような繊細な模様と形をしていました。また、南口の近くでは同じく金ぴか? なキマダラセセリとの出会いも。ササやぶのある環境にくらす、園内ではあまり多くないセセリチョウです。
- ★第9回ホタル調査★ 184匹でした。減ってはきましたがまだ見られます。
【2024年8月1日(木)】
- 8月1日は「水の日」。水資源への関心と理解を深めるための日です。さて、公園で水辺といえば、真っ先に思い浮かぶのはやはり高尾の池でしょう。今日もカイツブリの親子やカルガモ、アオサギの若鳥が食べものを探していました。空と雲を映す水面(写真)の上を行き交っていたのは、ギンヤンマやオオシオカラトンボ。そんななか、ひときわ大きなトンボが近くの枝にやってきてひと休み。トンボ界の王者、オニヤンマでした。
- 北口近くの草の茂みをそっとかき分けると、やっぱりいましたアマガエル! 日中はこうして涼しい日陰で過ごし、夕方になると食べものを求めて活発に活動を始めます。
| トップページ | 今日の北本自然観察公園〜公園日記〜 |
過去の観察記録
2024年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2023年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2022年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2021年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2020年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2019年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2018年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2017年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2016年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2015年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2014年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2013年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2012年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2011年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2010年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2009年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2008年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2007年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2006年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2005年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2004年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2003年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2002年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2001年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2000年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
1999年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月