北本自然観察公園日記 2023年11月
【2023年11月30日(木)】
- 雲ひとつない青空。穏やかな日ざしが降り注ぎ、雑木林の木々の影を映し出していました。木から離れて眺めると、夏と比べてずいぶんと影が長くなったなあと感じました(写真)。
- かわせみ池近くのミズキの樹皮にシラホシコヤガの幼虫がいました。点々と付いており、数えると同じ木に7匹! 地衣類を体にまとっていて、背景にうまく溶け込んでいます。このまま幼虫で越冬しますが、冬の間は動かないので見つけるのが難しい。背中から突き出した突起を探すのが発見のコツです。
- ★野鳥情報★ 標柱19番付近にシロハラがいました。
【2023年11月29日(水)】
- 小春日和と呼ぶにふさわしい陽気となり、日あたりの良い桜土手の草地はのどかな雰囲気。ナナホシテントウやナガメが足元を元気に歩き回っていました。その中に、ナガメよりもやや複雑な模様が特徴のヒメナガメ(写真)がいました。埼玉県のレッドリストで準絶滅危惧とされています。今日は3匹見つけることができました!
- 林に囲まれた標柱20番のベンチの周りは、ちょうど落ち葉の吹き溜まりになっています。昨日の強風で一層厚く積もったようです。そこで見つけたのが、ケヤキの種子、ガガイモの綿毛、カモの羽根、いち早く咲いたホトケノザの花などなど…。しゃがんで目をこらし、落ち葉の下から見つけ出すのは、まるで宝探しのような楽しさです♪
- ★野鳥情報★ 標柱21番付近にキクイタダキがいました。
【2023年11月28日(火)】
- ボランティアのみなさまとの園内管理作業で、ふれあい橋周辺のイヌザクラやソメイヨシノ、クワなどに絡みついているクズ蔓と、外来種のニワウルシの刈り取りを行いました(写真)。今回は「いきがい大学 彩央会」の方々とも合同で、手分けをしながら作業を進めることができました。ご協力ありがとうございました。
- センターの近くで、葉の上にニトベエダシャクが止まっているのを見つけました。撮影するのに角度を変えようと葉に触れると、コロンと落ちて死んだふりをしました。捕食されないための習性です。横たわったおかげで、体を覆う暖かそうな長い毛がじっくり観察できました。
- 高尾の池の浚渫作業が明日から始まります。作業員が池の中に立ち入って泥を吸引するため、池の水を抜き始めました。ご理解とご協力をお願いします。
【2023年11月26日(日)】
- キッズ生きもの研究室の第7回を開催。4月に作ったプランタービオトープを解体し、手分けをして生きもの調査を行いました(写真)。トンボのヤゴやガムシの仲間などの水生昆虫のほか、ミズアオイの実や種子、植物の根や地下茎もじっくり観察。調査の結果を踏まえて「またビオトープを作るならどんな風にしたいか」について、呼び込みたい目標の生きものをあげてそれぞれ考えました。生物多様性の観点を取り入れつつ、自然を回復させる方法について学んだ最終回でした。
- ときおり小雨が混じり、手がかじかむほどの寒い1日。そんななかでも姿を見せてくれたのは野鳥たち。南口付近では20羽ほどのツグミがエノキに集まり、次々と実をついばんでいました。また、高尾の森ではカケス、めだかのT字路ではアオジやジョウビタキ、ヤマガラなども見られました。
【2023年11月25日(土)】
- 今が一番キレイ! 黄葉の三大・フォトスポットを大発表〜!! 一か所目は、標柱16番の草はら中央で大きく枝を広げるエノキ。特に、逆光で撮影すると神々しいまでの輝きです(写真)。二か所目は、そこから20mほど東側に進んだイチョウ林のふち。下から見上げる構図が迫力満点! そして最後は、雨の日も趣深い、標柱3〜4番にかけて続くアオハダのトンネルです。場所の詳細はセンター館内の「生きものマップ」に記載し、あわせて現地に看板を設置します。全部まわっても30分くらいなので、カメラやスマホを片手に黄葉巡りはいかがですか♪
- 巡視中、動物たちとのラッキーな出会いがありました。ふれあい橋横の湿地ではカヤネズミを目撃。枯れたヨシの茎や葉の上を身軽にひょいひょいと渡っていきました。八ツ橋と標柱20番付近では、それぞれイタチを見かけました。
- ★野鳥情報★ 園内各所にシメがいました。
【2023年11月24日(金)】
- 公園内の黄葉と紅葉が最盛期を迎えようとしています。アオハダ、ケヤキ、エノキ、クヌギ、アカシデなどの高木。そしてコマユミ、コゴメウツギなどの低木まで、雑木林全体が錦秋の装いとなりました。今週〜来週にかけて見ごろが続きそうです。青空のもとでは、目に一層鮮やかに映ること間違いなし。ぜひ、みなさまのお越しをお待ちしてます!
- 秋の臨時開館だった今日は、2つの小学校が来園してにぎやかな一日に♪ 川島町立伊草小学校1・2年生と、鴻巣市立広田小学校3年生のみなさんが校外学習に来てくれました。最高気温が20℃を超える季節外れの暖かさのなか、池を泳ぐミナミメダカや、木の幹に産み付けられたジョロウグモの卵、ふれあい橋の上に舞い落ちたユリノキのタネなどを観察しました(写真)。
- ★野鳥情報★ 標柱3番にアカゲラがいました。
【2023年11月23日(木)】
- 昼過ぎまで広がっていたうろこ雲。薄暮のころにはいつの間にか消えて、空全体が赤朽葉色に染まりました(写真)。
- センター2階の窓に貼りつくようにして、何かを熱心に観察している男の子がいました。「何を見てるの?」と聞いてみると…。指さしたその先、窓の外にいたのは無数のナミテントウ!! 午後、日があたって暖かくなったセンターの壁に集まってきたようです。赤、黒、オレンジとバリエーション豊かな翅の模様は、見ていて飽きません。次々に飛んできては、垂直のガラス面も難なく歩き回る様子に「すごいねえ」と、スタッフもしばらく一緒に観察しました。
- ムラサキシキブの実が濃く色付き見ごろを迎えました。特に標柱3番付近では、周囲の黄葉の中から浮かび上がってくるようです。じつは、黄色と紫色は「補色(ほしょく)」と呼ばれる関係で、特に色の差が大きく、お互いを引き立てる効果があります。この場所が特別な感じがするのは、もしかしたらそのおかげかもしれません♪
【2023年11月22日(水)】
- 連日、抜けるような青空が続いています。写真はめだかのT字路の風景。立ち止まると、周囲の湿地からはツルマメのさやの「パチッ…パチッ…」 と弾ける音や「ジャッジャッ♪」と軽快なウグイスの地鳴きが聞こえてきました。
- 空を埋めつくさんばかりに飛んでいたアキアカネとの出会いがめっきり少なくなり、一抹の寂しさを感じます。そんな中、標柱6番の林縁でオオアオイトトンボを2匹発見! 初夏に羽化したあと真夏は林内で過ごし、秋に水辺に戻って産卵する種類。寒さに強く、初冬まで観察できます。
- 公園内の樹木の伐採・剪定作業が始まりました。カシノナガキクイムシによるナラ枯れ被害木のうち特に危険性の高いものが対象で、12月までの平日に実施します。みなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いします。
【2023年11月21日(火)】
- 明日の二十四節気の「小雪」を前に、公園のあちこちで“雪虫”が見られました。正体はアブラムシの仲間。そう聞くと「え〜っ」と思う人もいるかもしれませんが…。シラッコ、おおわた、しろばんば、などなど。様々な呼び名があることから、冬の使者として各地で人々に親しまれてきたことが分かります。ふわふわと飛び回るその姿を写真に収めようと苦戦していると、目の前に止まってくれました(写真)。
- 遠足シーズン継続中! 育ちの森幼稚園から年中組のみなさんが来てくれました。前回来園したのは瑞々しい新緑の初夏。「ひさしぶり〜♪」と挨拶を交わしたら、さっそくお出かけ。この時期ならではの落ち葉のシャワーや、迷路のようなススキのトンネルくぐりを楽しみました。
- ★野鳥情報★ 標柱10番にキクイタダキが3羽。標柱6〜7番間の湿地にカシラダカの数羽の群れがいました。
【2023年11月19日(日)】
- 清水建設株式会社東京支店のみなさまが来園しました(写真)。社会貢献活動の一環として、毎年、公園の管理作業にご協力いただいています。12回目となる今回は、標柱15番の雑木林に進出していたマダケの伐採を実施。かなりの本数がありましたが、いざ始まってみると、テキパキと流れるような作業で、みるみるうちに林がすっきりと片付きました。ご協力ありがとうございました!
- 今日の「定例自然かんさつ会」のテーマは“冬に備える生きもの探し”。それを待っていたかのように、センター前のススキでオオカマキリが産卵を開始しました! 産みたては白くてふわふわの泡のよう…。これが固まると発泡スチロールのように断熱材の役目を果たし、冬の寒さから卵を守ってくれます。その他、成虫越冬するツチイナゴや、乾燥をふせぐためのシロダモの葉の秘密を観察しました。
- ★野鳥情報★ 来園者の方から標柱10番でキクイタダキの情報をいただきました。
【2023年11月18日(土)】
- 「生きものいきいき隊」で高尾の森の管理作業を行いました。林内に増えてきたアカメガシワを抜き取り、茂ったアズマネザサを刈り取りました。作業後は林床がスッキリ! これから雑木林を構成して行く幼木やランの仲間などの生育環境が整いました。また、作業中にはニホンアカガエルや林内を飛び交うエナガやシジュウカラの群れ、カケスなども観察。みなさまご協力ありがとうございました。
- 巡視中、林沿いの木やロープ柵の上でカメムシの仲間が見られ、秋に産卵するクヌギカメムシの中に、サジクヌギカメムシが混ざっていました。クヌギカメムシにそっくりですが、オスの交尾器が「さじ状」になっているのが特徴です。どちらも卵越冬で、成虫が見られるのは晩秋までです。
- ★野鳥情報★ 来園者の方より標柱6番付近でルリビタキがいたとの情報をいただきました。またスタッフが標柱11番でシロハラを確認。どちらも今シーズン初です。
【2023年11月17日(金)】
- 朝から降り続いた冷たい雨。生きものの影が少ない中、何かいないかと木の幹を探すと、標柱16番近くのイヌシデにミドリハガタヨトウがいました。しかも同じ木に4匹も! みんな雨の当たらない乾いた場所でじっとしていました。すぐ近くのエノキの苔むした樹皮にはナカオビキリガの姿も(写真)。大きさは百円玉ほど。晩秋にだけ羽化するガです。
- 少し前まで樹上のエゴノキの種子をついばんでいたヤマガラ。最近は地上で見かけることが多くなりました。種子の多くが地面へ落ち始めたからです。雨上がりの夕方、めだかのT字路へ行ってみると、地面近くの枝やロープ柵にヤマガラが止まっていました。地面には雨で流された種子がいっぱい。その様子はまるで、小さなコーヒー豆を敷き詰めたよう。しばらくはヤマガラたちの食料の心配はなさそうです。
【2023年11月16日(木)】
- 午前中は青空が広がり、散策に出かけたくなるようなぽかぽか陽気に。日当たりの良いクズの葉の上や木道などでは「待ってました!」とばかりにツチイナゴやコバネイナゴ、お腹の大きいオオカマキリなどが見られました。
- 今月初めにご紹介した標柱10番近くのおすすめスポット。今日の写真は、西日に照らされた湿地との一枚です。絨毯のように赤く染まったアキノウナギツカミの草紅葉に、はらはらと葉が落ち始めたクワの木の黄葉が、美しいグラデーションを生み出していました(写真をクリック!)。
- ★野鳥情報★ アオジとの出会いが増えてきました。
【2023年11月15日(水)】
- 北本子桜会の皆さまが環境管理ボランティアに来て下さいました。今回の内容は、夏の間センターに緑陰を与え、つる植物やチョウなどの観察ポイントになっていたグリーンカーテンを取り外す作業(写真)。一緒に、ビオトープ見本園の草刈りも行いました。作業後にはミドリシジミの卵やキンミズヒキ、グリーンカーテンから移動して蛹になったジャコウアゲハを観察。ご協力ありがとうございました!
- 公園内でまだ咲いている花は、コウヤボウキとシロダモくらいになり、多くの植物は果実の季節になっています。今、目立つのは「くっつき虫」の類。草地ではコセンダングサ、イノコヅチ、キンミズヒキ、ヌスビトハギ、そして雑木林ではササクサが広がっています。このササクサ、公園内では雑木林の中でしか生育していませんが、実が衣服に突き刺さると、取るのに苦労する植物です。
- ★野鳥情報★ 標柱19番近くの湿地にキセキレイがいました。
【2023年11月14日(火)】
- 西高東低の冬型の気圧配置となり、今朝は雲一つない冬晴れ。最低気温も3℃まで下がり、湿地にはうっすらと霜が降りました。初霜です。空気も澄み渡り、桜土手からは雪をかぶった富士山や奥多摩、秩父の山並みを一望できました。
- 色鮮やかなチョウの仲間がよく見られました。キタキチョウ、キタテハ、ムラサキシジミなど…みんな成虫で冬越しをする種類です。
- 埼玉県民の日に合わせて「家族で楽しむバードウォッチング 〜水辺の鳥たち編」を開催しました。室内で双眼鏡の使い方を練習してから出発(写真)。モズ、シジュウカラ、ヤマガラなど計16種を確認しました。中でも注目を集めたのが、八ツ橋の池で出会ったマガモ。茂みから2羽がすい〜っと泳ぎ出て来たかと思うと、目の前で求愛ダンスを披露してくれました♪ オスとメスが向かい合い、上下に首を振って踊る様子を夢中で観察。「すごい!」「はじめてみた〜」と、大人も子どもも感激の一幕でした。
【2023年11月12日(日)】
- 一日中鈍色の雲に覆われ、最高気温は10℃。今シーズン一番の冷え込みとなりました。数日前までたくさんいたアキアカネ、コバネササキリも気配なし。鳥たちもさぞや大人しく…と思いきや案外にぎやかで、特にツグミがよく見られました。キュキュキュ♪ と飛びながらよく鳴くので「あの声は何ですか?」と何人かの来園者の方から質問も。巡視中、ふれあい橋の上空を通過する20羽ほどの群れや、水路に下りて水を飲む数羽が観察できました。
- センター2階の望遠鏡コーナーは、いつでも・どなたでも自由に望遠鏡を使えるスポット! 午後、池の水際の背の高いヨシを一部刈り取ったことで、さらに観察しやすくなりました(写真)。カモの仲間が見られるカモ? ぜひご利用ください!
- ★野鳥情報★ 標柱6〜7番間にジョウビタキのオスがいました。
【2023年11月11日(土)】
- 野あそび教室「カ・ラ・フ・ル はっぱでアート」を開催しました(写真)。太陽が顔を出すと林はキラキラ! ごろんと寝ころんで上を見ると…強い風で飛ばされたケヤキのタネとはっぱが、くるくると回りながら落ちる様子が観察できました。芸術の秋に合わせて、お気に入りの落ち葉を拾ってかんむり作りも♪ 真っ赤なツタ、黄色のイチョウ、ギザギザのクヌギなどを台紙に貼り付けたら完成。ホオノキのお面も作って、みんなでへ〜んしん! して遊びました。
- 今朝の強風で落葉が一気に進みました。足元に厚く敷きつめられた落ち葉の絨毯(じゅうたん)。その下から、ムラサキシメジが薄紫色の傘をのぞかせていました。晩秋に生える種類で、すなわち、きのこシーズンの終盤を意味します。
- ★野鳥情報★ 湿地内の立木にアカゲラがいました。
【2023年11月10日(金)】
- 今日の写真は八ツ橋の池の風景。午前中は小雨が降って冷え込み、吐く息が白くなるほどでした。
- ふじみ野市立東台小学校3・4年生のみなさんが校外学習のため来園。晴れている日は綿毛がふわふわと飛ぶガマの穂は、雨の時はどうなっているの? ということで実際に触って確かめてみたり、高尾の池で食べものを探すコガモやマガモを観察したりしました。頭上から「ニーニー」という鳴き声が聞こえてきたので、ここは野鳥たちとの距離感を学ぶチャンス! 全員が集中してじっと待った甲斐あって、ヤマガラが園路に下りてきました!!
- ★野鳥情報★ 八ツ橋の池にベニマシコが3羽いました。
【2023年11月9日(木)】
- ボランティアのみなさまとの園内管理作業で、一夜堤〜標柱8番間のロープ柵のメンテナンスを行いました。古くなり傷んだ杭を抜き、新しい杭に交換(写真)。あわせて園路に伸びた枝を剪定しました。作業中、上空高くをオオタカとハイタカが旋回するのを発見。しばし手を止めて観察しました。ご協力ありがとうございました。
- 先月のイベントで、水面の植物の刈り取りを行ったヒメアカネ湿地。穏やかな天気だった今日は、たくさんのアキアカネが産卵に来ていました。ざっと数えただけでもその数20匹以上。マイコアカネも1匹見つかりました。この調子で希少種のヒメアカネも産卵にきてくれるといいなあ。
- ★野鳥情報★ 標柱9〜10番で亜種リュウキュウサンショウクイの情報を頂きました。
【2023年11月8日(水)】
- 今日はいよいよ「立冬」。しかしながら、ここ最近の季節外れの暖かさのせいか、公園のところどころで夏の名残ともいえる花々がわずかに見られました。標柱19番の湿地にはミズアオイの青紫色の花が1株だけ。センター周辺では、クサギとセンニンソウがそれぞれ実とタネにまじって白い花を咲かせていました。
- 育ちの森幼稚園から年少組のみなさんが来園しました。坂道も草むらも何のその!! 元気に歩いて、ツヤツヤのどんぐりを両手いっぱいに集めたり、サクサクと落ち葉のじゅうたんを踏みしめたりして秋の探検を楽しみました。写真は、黄色のエノキの落ち葉をはっけ〜ん♪ の様子です。
【2023年11月7日(火)】
- 昼まで断続的に雨が降り続きました。午後になると雲の切れ間から青空がのぞき、気温は23℃に達しました。すると「やっと止んだよ〜」と言わんばかりに、アキアカネやヤマトシジミなどの昆虫たちが飛び始めました。
- 標柱10番にあるアカメガシワの葉に黒い影を見つけました。その正体はマルカメムシの集団(写真をクリックで拡大)。普段はクズなどのマメ科の植物にいますが、秋から冬にかけては越冬のために別の場所で集まるようです。でもアカメガシワは落葉樹。冬には葉が落ちきってしまいます。それまでにいい場所を見つけてね!
- ★野鳥情報★ 標柱6〜7番の樹上にツグミが止まっていました。
【2023年11月5日(日)】
- 公募制の「保育士・幼稚園教諭のための自然体験講座」を開催しました。室内での講義のあと“五感でふれる”をテーマに、野外観察へ出発! ショウリョウバッタとモンシロチョウを例に持ち方をレクチャーしたあと、毒のないオビヒトリの幼虫にみんなでタッチ!(写真)ふわもこ感が「かわいい〜!」と大人気でした。クスノキの葉の香りをかいで、最後スダジイの実をちょこっと味見。落ち葉を使った工作も行いました。ぜひ今回の講座をヒントに、自然の中で過ごす楽しさや面白さを子どもたちと共有してください。
- センター周辺のヤブツバキの実が、厚い外皮を開いて黒い種子をのぞかせていました。種子の殻は硬く、よくぞここから芽吹くものだと感心させられます。中身は油分たっぷりで、伊豆大島や五島列島の椿油が有名です。今日の「定例自然かんさつ会」では、この種子を使って椿笛に挑戦。参加者のみなさんと一緒に、ピュ〜♪ と音を奏でて遊びました。
【2023年11月4日(土)】
- 「秋の日はつるべ落とし」を実感するこのごろ。センターの閉館前に薄明となります(写真)。調べると、本日の日没時刻は16:44。10月4日の日没時刻は17:23で、一ヶ月で30分以上の差がありました。どうりで早く感じるわけだと得心。池からは、クイナとカイツブリの鳴き声が物悲しく響いていました。
- 今年の夏に15番の草地で見つかったマメイタイセキグモ。しばらくススキの株の合間で観察されていたのですが、突然姿を消してしまいそれきりになっていました。もう見つからないか、と半ばあきらめていたのですが…。久しぶりに見に行ったところ、なんと卵のうがついているではないですか。ひとつの丸の大きさは1cmほど。どうやら目につかない場所で生きながらえていたようです。
- ★野鳥情報★ 高尾の池にカワセミがいました。来園者の方からビンズイの情報をいただきました。
【2023年11月3日(金)】
- 「秋の自然観察オリエンテーリング」の初日でした。地図を持って、散策しながら問題に挑戦! あたたかい日向では、チョウやバッタなどの昆虫さがし。「すぐ近くで見られた!」という声が多かったヤマガラは、大人も子どももじっくりと木の実をついばむ様子を観察していました(写真)。
- ふれあい橋から上流側を見ると、正門近くの大きなユリノキが黄葉し、青空に映えていました。双眼鏡でのぞくと、枝先には細長いタネが集まった集合果(しゅうごうか)もちらほらあり、湿地をはさんだ対岸では、白い花のようなニワウルシ(別名:シンジュ)のタネも観察できます。しかし、どちらもタネが舞うのはもうすこし先。今日は風もなく穏やかな日でしたが、ユリノキはひらひらと落葉を始めていました。
- ★野鳥情報★ 標柱4番でベニマシコの情報をいただきました。
【2023年11月2日(木)】
- 秋空を映す高尾の池(写真)。双眼鏡で奥をのぞくと、飛来直後は地味な茶色だったマガモのオスが、すっかり緑色の頭が鮮やかな生殖羽になっていました。ちなみに「オスが…」と言うと、メスの羽は生え換わっていないかのようですが、じつはち〜ゃんと換わっています! 茶色→緑色のような劇的な変化のオスに対し、メスは茶色→茶色なので分かりにくいだけ。でも、1トーン明るい色になって“おめかし感”があります。ぜひ、センターで双眼鏡を借りてじっくりと観察してみて下さいね♪
- 昆虫の姿が少なくなる秋から冬。多くのスタッフが夢中になるのがウラギンシジミ探しです。常緑樹のヒサカキやキヅタの葉の裏がホットなポイント! 今日はセンターの石壁沿いで2匹、標柱17〜16番の坂の途中で1匹見つかりました。
- ★野鳥情報★ 標柱16番でツグミ、標柱15番上空でハイタカを確認しました。
【2023年11月1日(水)】
- 今年も残すところあと二か月! 冴えわたる青空で11月がスタートしました。木陰に入ると肌寒く感じることも増えてきたこのごろ、標柱10番の梅林はぽかぽかと日当たりのよいおすすめスポットです♪ ベンチに座って休憩したり、お弁当とシートを準備してピクニック気分を味わったりするのもおすすめ。湿地の中のクワの木も黄葉が進んできました。
- 4年前に倒れたあと、徐々に朽ちて土に還りつつあるエドヒガンザクラの巨木のうろに、サトユミアシゴミムシダマシが5頭もいました(写真)。大型のゴミムシダマシの仲間で、体長は3cm近くもあります。前脚が弓型に湾曲していることから「ユミアシ」の名がつきました。立ち枯れの樹木や倒木などでよく見られます。
- ★野鳥情報★ 高尾の池でオシドリの情報をいただきました。
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