北本自然観察公園日記 2014年3月
【2014年3月31日(月)】
- 年度最終日の今日は、青空が広がり気温も穏やか、公園は大いに賑わいました。エドヒガンに向かう木道では、元気に泳ぐメダカやオタマジャクシ、アメンボなどを水辺で観察するお客様がたくさんいらっしゃいました。つくしなど春の植物も満載の、今イチオシの散策コースです。
- ふれあい橋から湿地の方を見ると、木々の色が変わり始めています(写真)。特に目立つのがアカシデの木。写真中央の赤味がかった木です。隣のイヌシデが黄色くなるのも、もう間もなくです。
- ★エドヒガン情報★昨日の雨風を乗り越え、いまだ満開です。澄んだ青空に舞う花びらも加わり、100点満点の美しさでした。
【2014年3月30日(日)】
- 雨の日の定例自然かんさつ会は、傘と長靴で準備万端! ムラサキケマン、フサザクラ、ノジスミレ、コスミレ、コブシなどの花々をめぐりました。また、室内では顕微鏡でつくしの胞子を観察。息を吹きかけ湿気を与えると…あら不思議! 踊るように動き出します。そんな仕組みをもつ理由を解説し、自然の面白さを感じてもらいました。
- 本日の「春写真」は、コウヤボウキの綿毛が飛んだ後の総苞(そうほう)と呼ばれる部分。冬の間もずっとあったのですが、新しく出てきた新芽と合わさって、まるで花のようです。新芽も産毛をまとっていて光の加減で輝いて見えます。
- ★エドヒガン情報★まだまだ満開。雨の日は色が深いです♪ 花はピンクから白に変わり始めました。早くも葉がチラッと顔をのぞかせています。
- ★野鳥情報★ヒレンジャクは引き続き観察されています。あちらこちらへ群れで移動しているようです。
【2014年3月29日(土)】
- 午前中は湿地上空をくるくると旋回するノスリ、めだかのT字路でタシギ、高尾の池でクイナを観察することができました。最近、見られなかった冬鳥たちなので「まだ、いたんだぁ〜」という出会いの連続でした。
- 巡視中、めだかのT字路付近の茂みでイタチを発見。食べものを探している様子だったので、驚かさないようにしばらくじっとしていたら、すぐそこまで近づいてきました。こちらに気付いてハッとなったところをパチリ!
- ★エドヒガン情報★ 引き続き満開です!
【2014年3月28日(金)】
- センター前の草原でキュウリグサ、サギゴケ、標柱18番付近でカラスノエンドウの花が咲いていました。さらに標柱16番近くの草原で、キラリと青白く光る飛行生物を発見! 羽化したてのルリシジミでした。今日もたくさんの春を見つけました♪
- 園内各所で「ゲッゲッゲッ…」という声アマガエルの鳴き声が聞こえました。繁殖期を前に活動を始めたようです。水辺でのニホンアカガエルとの共演が楽しみです♪
- ★エドヒガン情報★ 満開です! 上品なピンク色の花とバックの竹林の緑色、そして青空との色のコンビネーションでとても綺麗です!(写真)
【2014年3月27日(木)】
- 午前中は雨が降り、午後はどんより曇り空で、一日中しっとりとしたお天気になりました。そんな日になってラッキー! な公園の生きものといえば、きのこやカエルたち。標柱3番付近ではツチグリを、湿地周辺ではニホンアカガエルをたくさん見ることができました。
- 雑木林の木々が芽吹き始めています。ウワミズザクラ、ガマズミ、コウヤボウキ、イヌシデなどなど。おススメはミズキの芽吹きです(写真)。芽が大きいので、冬芽に葉っぱがどうやって入っていたのか、という“葉っぱの収納術(?)”を観察することができます。なお、ミズキの特徴は幹に対して枝が横に広がっていることと、若い枝が赤いことです。
- ★エドヒガン情報★7分咲きになりました! だいぶ見ごたえがあります。
【2014年3月26日(水)】
- ニホンアカガエルの卵塊数調査7回目。新しい卵塊が27個見つかり、累計1243個となりました。いつもご協力いただくボランティアのみなさま、ありがとうございました。卵塊が少なかったかわりに、元気に泳ぐオタマジャクシがたくさん見られました。無事成長していて一安心です。さて、今晩は雨の予報。これでまた卵が増えるかな?
- めだかのT字路近くの湿地でタチヤナギの花が咲いています。たわしのような形でさわやかな緑色。人にはなかなか花と気づいてもらえませんが、双眼鏡で観察してみるとミツバチがたくさん訪れていました(写真)。
- ★エドヒガン情報★ 3分咲きです。ピンク色が濃いです。このタイミングで曇り空なのがちょっと惜しい!
【2014年3月25日(火)】
- ふるさと幼稚園年中さんが遠足で来園。「面白い形探し」ではチョウチョのようなヤマノイモの実、小さなサッカーボールのようなヒノキの実が大人気。「春さがし」では草原奥で一面のツクシに大はしゃぎでした。今度は虫探しに来てくださいね!
- 少し前から、草原のカナヘビたちが活発に活動し始めています。そこにニホンアマガエルも加わりました。緑色のイメージが強いカエルですが、彼らは変幻自在に色を変えます。今日出会ったのはみんなグレーっぽい茶色。枯れた草の色に同化していて、動かないとなかなか気づきません。
- ★エドヒガン情報★1〜2分咲き。ゆっくりですが確実に花の数を増やしています。満開前は花の色が濃いのが特徴。つぼみが大きく膨らんで、木全体がピンクに色づいてきました。
【2014年3月24日(月)】
- 日中、センター横の温度計では最高20℃を記録し、園内を歩くお客様からは「暑いね〜」の声。時折吹く風が心地よく、梅林では良い香りと共にウメ吹雪が見られました。
- 昨日のリベンジ成功! ヒレンジャクを確認しました(写真)。全部で5羽、食べものをついばんでは木の上で休み、水を飲んではまた上に戻り、と長いこと留まっていてくれました。また、湿地では色鮮やかなベニマシコ(♂)が登場。目立ってきたヤナギの新芽をついばんでいました。その場にいた来園者もスタッフも、赤い2大スターを観察でき大興奮でした♪
- ★エドヒガン情報★そろそろ一分咲きです。木の高い所だけでなく、下の方も花が開き始めました。
【2014年3月23日(日)】
- 自然に親しむイベントデー「春さがしの日」最終日は、吹く風も穏やか、春爛漫の一日となりました。センター裏では網を張るクモにも遭遇。網を張るからには食べものの昆虫もそれなりにいるはずなわけで…。虫たちの本格始動を感じました。また、標柱16番の草原ではコスミレが一気に開花。枯れ葉からさわやかな紫色がのぞいています(写真)。
- 定例自然かんさつ会は「鼻で感じる春さがし」をテーマに行ないました。ウメやカキドオシの葉などの良い香りもあれば、絶句するようなニワトコの匂いなど全部で10種類。見るだけよりも、身近に春を感じてもらえたかな?
- ★野鳥情報★お客様より、ヒレンジャクとウソの情報をいただきました。久しぶりの登場です。ヒレンジャクは移動しているようで、スタッフは確認できませんでした。明日こそ見つけたいな〜!
【2014年3月22日(土)】
- 巡視中にキタテハ、ルリタテハに加え、ヒオドシチョウを発見! 成虫で冬を越すので、この時期にみられるものは翅(はね)に傷がついていることが多いのですが、ほぼ無傷のきれいな個体でした。後翅(うしろばね)の青い金属光沢斑が特徴的。なお、埼玉県レッドデータブック2008 動物編では絶滅危惧U類に入る希少な昆虫です。
- 定例自然かんさつ会のテーマは“春の生きものビンゴ”。色とりどりの花、生えたての草、ヒサカキの花のにおい、などなどをターゲットに園内を散策。最後に、タンポポを見つけたところで「全部見つけられたぁ! ビンゴ―!」の声が上がりました。
- この3日間、自然に親しむイベントデー「春さがしの日」として、ワークシートを片手に公園を探検する“春さがしオリエンテーリング”を開催中♪ また館内では、この時期にみられる草花ギャラリーや生きものの生体展示を行なっています。また、さいたま市にあるコクーン新都心のイベント「春休み自然ふれあい体験会」に出展しています。たくさんの昆虫標本や生きたニホンアカガエルに出会えます。両方とも明日までやっています! ぜひお越しください!!
【2014年3月21日(金)】
- 強い風が一日中吹きましたが、気持ちのいい晴れ間が広がりました(写真)。高尾の森上空では、風にあおられながらも、力強く飛ぶオオタカの若鳥を見ることができました。
- 園内各地でカキドオシが咲いています。シックな紫色でとってもオシャレ。また、湿地をのぞいてみると生えたてのスギナとツクシもちらほら観察できます。日に日に春らしいものが増えてきました。
- ★エドヒガン情報★ つ、ついに開花! 午後、上の方の枝で2輪確認しました。昨年より6日遅れての開花です。開花状況はセンターで公開中!! 双眼鏡での観察がおススメです♪
【2014年3月20日(木)】
- 朝からしとしと雨模様。ですが、明日からの開催の「春さがし オリエンテーリング」をスタッフ総出で設営しました。そんな中、出てるだろうなと思って園路脇に目をやってみると…やっぱりね! 朽木にモリモリとキクラゲが生えていました(写真)。雨の日に観察できる定番の生きものです。
- 巡視中、15番付近を歩いていたところ、樹上のあちらこちらから「チッ、チッ」という切れのよい鳴き声が降ってきました。傘をずらして双眼鏡で見上げるとコナラの枝先にシメの群れが止まっていました。その数約20羽。夏は主に北海道以北で繁殖する鳥ですから、そろそろ長旅へ出発する時期になったようです。
【2014年3月19日(水)】
- 午前中は晴れていたものの、お昼くらいから風が強くなり、午後はどんよりと曇り空。木々にぶら下がっているクワコのまゆも風にあおられて、ビュンビュンと激しく揺れていました(写真)。
- 標柱17番の草はらでキジのオスに遭遇。鮮やかな色彩ぶりに、散策中のお客さんも足を止めて熱い視線を送っていました。やっぱり綺麗ね〜と話していたところ、よくよく見るとメスも近くの茂みにいました。ならんでいる所を見ると、同じ種類とは思えない色の違い。昆虫や鳥のオスがメスに比べて色鮮やかなのは“メスの気を引くため”や“敵に見つかった際にオスを狙われやすくするため”などなど様々な説があります。
【2014年3月18日(火)】
- ニホンアカガエルの卵塊数調査6回目。今日は新しい卵塊が162個見つかり、累計1216個となりました。調査はウグイスやシジュウカラのさえずりをBGMに、孵化したばかりのオタマジャクシを観察しながら、終始楽しく行うことができました♪ 協力してくださったボランティアのみなさん、ありがとうございました。
- 春一番に咲く雑木林の花といえばウグイスカグラです。ここしばらく、誰が最初に見つけるかスタッフで競争していたのですが、本日開花を確認しました(写真)! 昨年より6日遅れの記録となりました。
- 木道方面ではルリタテハが2匹で追いかけっこ。とんぼ池ではアメンボがすーいすい。虫たちの姿が日に日に増えて賑やかになっています。
【2014年3月17日(月)】
- 花が咲き始めたヒメカンスゲの写真を撮っていたところ、お客さんが声をかけてくれました。「今日はお休みじゃなかったの!?」 はい。エドヒガンザクラの咲くこの時期、今年は3/11から4/13まで毎日開館します。散策の際には是非、館内で最新の自然情報を仕入れてからお出かけください!
- 秋冬シーズンに子どもたちに大人気だった落ち葉プール。季節の移り変わりとともに役目を終え、本日解体作業を行いました。敷いていたシートをはがすと、そこはいろいろな生きもののすみかになっていました。ムカデやゲジなどがワラワラ〜と飛び出し、なんとアカネズミがチョロッと登場!(写真) 驚きのあまり?右往左往していました。プールの底をよく見ると、ネズミが掘った坑道の穴がたくさんみつかりました。
- ★野鳥情報★あずまや裏でベニマシコのオスに出会いました。しばらくの間、種をついばんでいたので、じっくりと紅色を楽しめました。その他、ウグイスのさえずりが園内各所で響くようになってきました。
- ★エドヒガン情報★まだ、つぼみの状態です。昨日今日のように暖かい日が続けば、近日中に開花すると思われます。なお、昨年は3/15に開花を確認しました。
【2014年3月16日(日)】
- いきもの講座「地衣・粘菌・冬虫夏草」を開催しました。座学では、それぞれの特徴や生態を解説(写真)。その後の定例自然かんさつ会では「え? ここにいるの??」という声があがった、駐車スペースの縁石に生えた地衣の観察からスタート。さらに室内で、様々な形の地衣、キラキラ光る粘菌、ちょっぴり不気味な冬虫夏草の標本を手に取って観察し、あっという間に一時間が過ぎました。終了後も閉館ギリギリまで標本を観察する方も多く、不思議な菌類や生きものたちにドップリな半日となりました。なお、標本はしばらく館内に展示しています。今回聞き逃してしまった方もぜひ!
- 花が増えてきました! 標柱18番付近でヤブヘビイチゴ、センター前でイヌコリヤナギ、標柱10番でタチツボスミレ。日々の変化が楽しい毎日です。
【2014年3月15日(土)】
- 体を動かしていると、ちょっと暑く感じるぐらいの陽気でした。そんな今日は、巡視中に今シーズン初のカナヘビを発見! あっちへチョロチョロ、こっちへチョロチョロ。春の兆しを感じて冬眠から覚めたようです♪
- 生きものいきいき隊、今年度最終回は、高尾の森の樹木伐採(写真)。大きくなってしまった木を切ることによって、林が若返り、下草に日が当たるようになります。「倒れるよー」と声を掛け合いながら、10〜20mある木を切り倒しました。加えて落ち葉かきも行なったので、シュンランの花芽やスミレの葉が落ち葉の下から顔をひょっこり。一年間の作業で、様々な生きものがいきいきできる場所が増えました。参加していただいた皆さま、ご協力ありがとうございました。
【2014年3月14日(金)】
- めだかのT字路付近の湿地では、ヨシが小さなたけのこのような新芽を出していました(写真)。また、その周りを静かに見ていると、メダカや小さなゲンゴロウの仲間などが元気に泳ぎ回っているのが見えます。ふ化したばかりでまだ泳げないニホンアカガエルのおたまじゃくしもちらほら。触って温度を確かめずとも、見るだけで水が温んできていることが分かります。
- 標柱10番付近は、毎年園内で一番早くスミレの仲間が咲きます。そろそろかな、と見に行くと、あと一歩…! つぼみから少し花びらが見えていました。今週末から気温が上がる予報ですので、あと数日で開花でしょうか。楽しみです♪
【2014年3月13日(木)】
- 北本市立東保育所の年長・年中組さんが遠足で来園。ウメの花のにおいをかいだり、ニホンアカガエルの卵にタッチしたりと五感を使っていっぱい遊びました♪
- 高尾の池の水面に大きな波紋が見えました。顔を出したのはカワウ。少し顔を出してはすぐ水の中、池を右へ左へ、双眼鏡で追うのが大変なほど泳ぎが得意です。カモより一回り大きいですよ。
- ニュースレター春号の発送作業をボランティアの方々と行ないました。今号は春を感じさせる萌木色のレター。それに加え、リニューアルしたセンターのパンフレットも同封しています(写真)。エドヒガンザクラの開花予想など春の話で盛り上がりながら、初参加の方も交え楽しく作業できました。皆さんありがとうございました。
【2014年3月12日(水)】
- 風もそれほど強くなくポカポカ陽気、散歩にはもってこいの一日でした。標柱10番の梅林は、むせるほどのウメの良い香り。花芽が伸びてきたセイヨウカラシナの周りには今季初のモンシロチョウがヒラリと舞っていました。生きものたちの活動が日に日に活発になっています。
- ボランティアのみなさんとエドヒガンザクラ前に仮設木道を設置しました。これは桜を見やすく、かつ湿地の生きものへの踏み付けを最小限に収めるためのもの。重い木材を運び、凸凹を均してから敷き詰めるなど、大汗をかきながらの作業となりました(写真)。おかげさまで立派な花見道が完成。後は開花を待つのみです♪ 皆さん、ありがとうございました。
- いきがい大学伊奈学園のOB「彩央会」の皆さんが環境ボランティア作業のため来園。大雪の影響で大量に倒れていた竹を片付けていただきました。ご協力くださった皆さん、ありがとうございました。
【2014年3月11日(火)】
- 日出谷保育所の年長さんが遠足に来てくれました。未だに残る秋冬の名残、ヤマノイモやジャノヒゲの実を探しつつ、草の香りやニホンアカガエルの卵で春を楽しみ、標柱5番付近では夏のホタルを思い浮かべ…と公園の自然と四季を紹介しながらハイキング。あっという間に最終目的地、子供公園に到着しました。今回聞けなかったウグイスのさえずりは、今度お家の人たちと来た時に、ぜひ探してみてくださいね。
- エドヒガンザクラの向かいで不思議な光景を発見! 切り株に滝のように氷がはりついていました(写真)。はたしてどうやってできたのでしょうか!? 昼にスタッフが見に行ったときにはもう溶けてなくなっていました。
- ニホンアカガエルの卵塊数調査5回目。今回は新しい卵塊が128個見つかり、ついに4ケタ突入!累計1054個となりました! 協力してくださったボランティアのみなさま、ありがとうございました。
【2014年3月9日(日)】
- 標柱7番付近で「ホーホケキョ♪」と澄んだ声。春を告げる鳥、ウグイスの初鳴きを聞きました。去年より2日遅れです。今の時期のウグイスは下手な鳴き方もするのですが、今年は最初からきれいなさえずりでした。
- 足もとに目を向けると、多くの草が芽を出しています。スズメノエンドウ、ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)、ヨモギ、ヤエムグラ、キンミズヒキ(写真)など。花はもう少し先ですが、葉は日光を求めてぐんぐん広がっています。芽生えの時期は毛が密生しているものも多いので、さわり心地を試してみてね。
- 公園内を歩いている子どもに意外に人気だったのは、いまだに少しだけ残る日陰の雪。あんなに苦労した雪も、少なくなれば「久しぶりにさわった〜」と歓声に。でも雪の下の生きものたちは、早く解けて〜と思っているのでは?
【2014年3月8日(土)】
- 野あそび教室「ゴロスケホーホー フクロウがなく」を開催しました。フクロウってどんな鳥? 何を食べているの? を、かみしばいでお話しした後に、特別ゲストの“フクロウさん”が登場! 高いところから食べものを探す、仲間の鳴き声を聞いて鳴きかえしてみる、木の上でジッとしてネズミが出てくるのを待ち伏せする、などなどフクロウのくらしを遊びを通して体験しました(写真)。今度、夜に鳴き声が聞こえたら鳴きかえしてみよう! 「ゴロスケホーホー」ってかえってくるかもね♪
- 毎年、雑木林で一番早く花をつける草はヒメカンスゲです。スゲの仲間ですから大きな花が咲くわけではありません。でもまだ枯れ葉色の地面でこの花が咲き始めると、淡い黄色のおしべがよく目立ちます。今日の巡視で、そろそろかなあ、と思いながら雑木林の周りを探してみたら、花芽をつけた茎を伸ばしていました。もう一息というところです。
【2014年3月7日(金)】
- 北本市立西小学校の特別支援学級のみなさんが遊びに来てくれました。ウメの花のにおいをかいだり、ノビルをちょっぴり味見したり。 そして、一番盛り上がったのはフジづるのブランコです♪ 冷たい風が吹いていましたが、元気いっぱい登ったりぶら下がったりして遊んだので、みんな体がぽっかぽか。全身で春の自然を楽しんだひと時でした。
- 木道方面でニホンアカガエルの卵塊がたくさんある場所を発見(写真)。手前の黒くみえるものが産みたてで、その奥に見える土色をしてるものが産んでから時間が経っているものです。
- ★野鳥情報★ 標柱7番子供公園寄りの湿地でルリビタキのオス、標柱14番付近では木々を飛び移るアカゲラに出会いました。また、標柱13番ではホオジロのかん高い鳴声も響いていました。さえずりの練習中のようで、「一筆啓上つかまつり候」とハッキリ聞こえるにはもう少し時間がかかりそうです。
【2014年3月6日(木)】
- 今日は啓蟄(けいちつ)ですが、一日冷たい風が吹いていて、虫ではなく、朝には霜柱が顔を出していました。それでも季節は進み、草はらの奥ではツクシがちょこんと顔を出し始め、ウグイスカグラもつぼみができていました。めだかのT字路付近ではシダレヤナギの芽吹きが鮮やかです。
- 2つの団体が来園。桶川市北保育所のみんなは、残雪におそるおそる乗ってみてその固さを感じたり(写真)、クスノキの落ちている枝を折ってすーっとしたにおいをかいだりしました。大和すみれ幼稚園の年長さんはピンクのシマヘビをおなか側から観察。昨日食べたエサが透けて黒く見えているのにびっくり! 小学生になってもまた来てくださいね。
【2014年3月5日(水)】
- 一日中雨。今日の写真は標柱10番近くの梅林から見える湿地です。びっくりするくらい枯れ草がペッタンコ! 中には以前に田んぼだった名残の水路も見えます。重い雪がヨシをつぶしたためにできた、今年ならではの風景です。
- 園路沿いではクヌギやコナラに泡が多く見られました。春先によく見られる現象です。雨が幹を伝い、木の表面についていた物質を溶かし込みながら流れ下ると根元近くで泡をつくります。このような泡には菌の仲間が含まれていることもあるそうです。
- てんじん保育園の年長さんが初来園。ビオトープ見本園でニホンアカガエルの卵塊を触り「ゼリーだ〜」の大合唱。はく製の触リ比べをすれば、キツネの毛並みの柔らかさにウットリ、モグラの爪の硬さにビックリの園児たちでした。
【2014年3月4日(火)】
- ニホンアカガエルの卵塊数調査4回目(写真)。今回は新しい卵塊が746個見つかり、前回からグ〜ンとアップして累計926個となりました! ここ数日雨が降り、ぽかぽか陽気だったのが良かったのでしょう。どこまで増えるか楽しみです♪ 協力してくださったボランティアのみなさん、ありがとうございました。
- センター前の草原の日当たりのよい場所で、コナラのどんぐりの殻が割れて中の子葉が見えています。茶色い殻からは想像できないような鮮やかな赤〜オレンジ色がひときわ目を引きます。
- ★野鳥情報★ センター裏の湿地からベニマシコの鳴き声が聞こえました。お客さんからは、めだかのT字路でアリスイの目撃情報をいただきました。
【2014年3月2日(日)】
- 南馬場子供会の皆さんが「歓送迎会」で来園。“春さがし”をテーマに園内を散策。園路脇に咲く赤紫色のホトケノザ、ウメ(写真)やセリの葉の香りを楽しみました。春はこれからが本番。また生きもの探しに来てみてね!
- 木道沿いの地面で、水が流れた跡のような細長い溝がいたるところに見られます。先日の大雪の後、雪と土の間に何者かが掘ったトンネルが、雪解けにともなって見えるようになったようです。犯人は、ハタネズミかモグラか。前歯でスパッと切られたような草が見られたので、前者の可能性が高そう。推理ゲーム感覚で想像してみると楽しいです♪
【2014年3月1日(土)】
- れいめい幼稚園のみなさんが親子遠足で来園。「ピリッピリッ」というコガモの鳴き声を聞いたり、ニホンアカガエルの卵塊を触ってみたりと、五感を使って自然観察をしました。思いのほか盛り上がったのは、アラゲキクラゲをつまむシーン(写真)。ブヨブヨとした不思議な触感に夢中になっている子どももいました。
- 園内でたくさん見られるカマキリの卵鞘(らんしょう)。ついこのあいだまで丸々としていましたが、今は、多くが半分くらいに小さくなっています。犯人(?)はシジュウカラやコゲラなどの小鳥たち。園路の雪が消え、近づいてあらためて卵鞘を見てみると、ほとんどがついばまれていました。幼虫が孵化する前から始まっている厳しい生存競争です。
| トップページ | 今日の北本自然観察公園〜公園日記〜 |
過去の観察記録
2024年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2023年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2022年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2021年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2020年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2019年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2018年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2017年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2016年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2015年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2014年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2013年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2012年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2011年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2010年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2009年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2008年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2007年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2006年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2005年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2004年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2003年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2002年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2001年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2000年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
1999年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月