北本自然観察公園日記 2023年5月
【2023年5月31日(水)】
- 夕暮れ時の公園を歩くと、昼間よりも空気がひんやりと心地よく感じます。池の周りではキンヒバリの大合唱が響いていました(写真)。
- 4月にセンター横に設置したグリーンカーテン。様々な種類のつる植物が延びて、生きものたちのよりどころとなっています。ウマノスズクサ、コヒルガオ、ヤブガラシなど、咲き始めた夏の花を訪れるのはハナアブやアリの仲間。周りのヌスビトハギの葉の上では、コフキゾウムシが多数観察できます。
- 館内で飼育展示中のカイコの幼虫がすくすく成長中! お迎えした当初と今を比較すると、その大きさの違いは一目瞭然。クワの葉も初めは1日1回あげていましたが、朝夕の2回に増やしました。耳を澄ますと、パリパリ…と葉っぱを食べる音がします♪ 飼育展示は今週末の「クワとカイコの日」まで行い、それ以降は“まゆ”になり次第終了です。ぜひ遊びに来て下さいね!
【2023年5月30日(火)】
- 北本子桜会のみなさんが環境管理ボランティアのため来園。今回の作業は標柱16番の草はら奥に生えたオオブタクサの抜き取り。北アメリカ原産の外来種で、一年草にもかかわらず秋には3mを越える高さに生長します。抜き取るなら丈の低い今のうち! ということで手分けして作業を進めました(写真)。休憩中、ニホンアカガエルの幼体やニッポンマイマイを観察しました。ご協力ありがとうございました。
- マグワやエゴノキの葉裏に止まっていた極小のテントウムシ。大きさは2.5mmほどで、肉眼では黒い点にしかみえないほどの小ささでした。撮影して拡大してみると、頭部と前胸背がオレンジ色をしたクビアカヒメテントウでした。体が細かい毛に覆われていて、ビロードのような質感です。
【2023年5月28日(日)】
- 小学校4〜6年生対象の連続講座「キッズ生きもの研究室」の2回目を開催しました。「昆虫」をテーマに、草はらや雑木林で調査開始(写真)。捕虫網やベイトトラップを使い昆虫を採集し、種類ごとにくらしている環境や習性について調べました。観察を通して「バッタは草を食べるから草はらに多いんだ」「オオヒラタシデムシは動物の死骸を食べて土にしてくれるんだ」などのさまざまな発見がありました。最後に採集した昆虫を顕微鏡で細部まで観察。スケッチをして記録しました。
- 園内を巡視中に様々なナガタマムシの仲間を見つけました。一夜堤の枯れ木ではシラホシナガタマムシとヒシモンナガタマムシ、ムネアカナガタマムシ。ケヤキの伐採木ではケヤキナガタマムシ。どの種も大きさは1cm前後。この時期ならではの出会いとなりました。
【2023年5月27日(土)】
- 標柱3番近くのコナラの木にキイロスズメバチの古巣があります。去年作られたもので、中にはもうハチたちはいません。季節を越えても崩れずに残っていて、少し前までは外皮に覆われていました。ところが、先日の大雨で一部が壊れ、内部の巣盤のハニカム構造がよく見える状態に(写真)。これからだんだんと崩れていくと思われますので、観察はお早めにどうぞ。
- 風が穏やかでよく晴れた日中。各所の水辺では活発に飛び交うトンボたちの姿が見られました。シオヤトンボやシオカラトンボに続き、オオシオカラトンボが登場。3種はよく似ていますが、オスの複眼を見るとシオヤやシオカラは青緑色なのに対し、オオシオカラは黒いので見分けができます。標柱19番の木道では、体当たりする音を立てながら縄張り争いをする様子が迫力満点でした!
【2023年5月26日(金)】
- 草刈りが終わり、スッキリとした園路(写真)。歩いていると、ヨシの葉裏にいる鮮やかなオレンジの昆虫が目にとまりました。一見細長い甲虫のような姿ですが、ヨツボシホソバというガの仲間です。今日見つけたのはオス。全く異なる色合いのメスは、黄色地に4つの点があり、これが名前の由来となっています。夜行性なため、日中は葉っぱの裏や物陰に止まっている所を見かけます。
- 午前の巡視中、木道沿いの水辺には卵を抱えて泳ぐミナミメダカの姿が。すぐ脇をス〜イスイと移動するアメンボの仲間も、今日は成虫から幼虫まで、大小さまざま見られました。
【2023年5月25日(木)】
- ボランティアのみなさまとの園内管理作業で、標柱9〜10番間の園路のお手入れをしました。モグラ穴やへこんだ部分に砂を入れ、園路にはみ出したアズマネザサやアオキ、シラカシなどを剪定。あわせて桜土手のゴミ拾いや外来植物の抜き取りも行いました(写真)。暑い中ご協力ありがとうございました!
- 巡視で木道を歩いていたところ、マグワの葉裏に止まっていたのは小さなクサカゲロウの1種。翅に特徴的な模様があることから、マツムラクサカゲロウだとわかりました。関東地方に分布していますが南部でしか記録がなく、埼玉県では記録の少ない種類です。今までどこを探しても見つからなかったのに、出会いは突然にやってくるものです。園内初確認となりました。
【2023年5月24日(水)】
- 前日の雨があがり、雲一つない青空が広がりました(写真)。ときおり強い風が吹き、湿地や雑木林では、ヨシや木々が葉を大きく揺らしていました。その高いところでホオジロやオオヨシキリが枝にしっかりとつかまりながら、風に負けじとさえずっていました。
- 標柱16番草はら奥のリョウブ。今日見てみると、たくさんのつぼみをつけていました。そして大きな葉の脈沿いには、細長い穴が多数。今年もいるかも ?と、よ〜く探してみると...いたいた! シラホシカミキリが食痕のすぐそばでじっとしていました。
【2023年5月23日(火)】
- 白岡市立西小学校3年生のみなさんが校外学習で来園しました(写真)。小雨降る中、カッパを着て園内へ出発! ゆっくりと草を登るヒダリキマイマイや、枯枝から生えるぷるぷるのアラゲキクラゲやシロキクラゲなどを観察しました。あいにくの天気と思いきや「雨の日の方がうれしい生きものもいるんだ!」と今日ならではの発見がありました。
- センター周辺でドクダミが花盛り。ドクダミには花びらがなく、黄色い穂状の部分に雄しべと雌しべが多数集まって咲きます。白い部分は、総苞(そうほう)と呼ばれる葉が変化したものです。
- 標柱20番先〜21番に至る谷の中央部を通る道は、昨日の集中豪雨により大量の土砂が流入したため、通行止めとしました。ご協力をお願いいたします。
【2023年5月21日(日)】
- 曇りがちな天気でしたが、日差しが和らいで散策にちょうど良い一日に(写真)。センター周辺ではホトトギスの声がよく聞こえました。
- いきものレクチャー「テントウムシ」を開催。公園で見られる種数、模様のパターンが4つあるナミテントウについて、埼玉県で絶滅が危惧されている希少な種類についてなどをスライドを使って解説しました。最後に、先日の公園日記で紹介したハラグロオオテントウのさなぎを観察。その大きさに驚きの声が上がりました。
- かわせみ池の近くのヨシに、たくさんの食べ痕がついていました。一見なにもいなさそう...? でしたが下からのぞき込むと、葉の裏にクロコノマチョウの幼虫たちの姿が! 食事の時以外はこうして隠れているようです。葉ごとに数匹ずつ集まっていて、全部で15匹もいました。
【2023年5月20日(土)】
- 「生きものいきいき隊」で、標柱7番の柵内の草刈りを行いました。公園内で唯一、希少種のノジトラノオ(環境省 絶滅危惧U類・埼玉県 絶滅危惧TB類)が生育する場所です。雨上がりで少し蒸し暑い中、大学生を含む9名の参加者のみなさんとスタッフ2名で、一緒に汗を流しながら作業。10株以上が確認できました。花が咲くのは6月下旬〜7月上旬頃。今から楽しみです!
- 八ツ橋の池が今アツい! 昆虫、植物、野鳥…様々な生きものが観察できる、おすすめスポットとなっています。今日見られたのは、電光石火の素早さで飛びまわるサラサヤンマに、ユニークな形のミクリの花。カイツブリの親子も姿を現しました。5月初めに生まれたひなたちは、段々と泳ぎが達者になってきましたよ〜♪
【2023年5月19日(金)】
- 午後、ザーッと激しい雨音が公園を包みました。そんな中でも負けじと声を張り上げていたのはオオヨシキリ。ただ、高い枝先に止まっていた午前中と違い、雨を避けるためか、ヨシの葉陰に隠れるように低い場所で鳴いていました(写真)。そして、花盛りのコウホネの葉の上には“声はすれども姿は見えず”のシュレーゲルアオガエルが数匹。…雨の日らしい出会いでした。
- 公民館口近くの水辺でエナガとメジロが水浴びをしていました。メジロ、エナガ、またメジロ…と、交互にパシャパシャ。小枝に止まって順番待ちする様子をしばらく微笑ましく見守りました。
- 公園内で観察できるのはここだけ! 標柱3〜4番間のネジキの花が咲き始めました。花の雰囲気はスズランに似ていますが、ゴールデンウィーク頃に咲いていたヤマツツジと同じツツジ科の樹木です。
【2023年5月18日(木)】
- 毎年恒例、おかいこさんの飼育展示がスタート!(写真)今年は本庄市の小学校で飼育予定だった幼虫の中から20匹ほどお譲りいただき、センターにお迎えしました。これから脱皮を繰り返し、ちょうど「クワとカイコの日」のイベントの頃にまゆになる予定です。ぜひ、成長を見守って下さい♪
- 標柱21番手前の園路脇にオオゴムタケが生えていました。毛の生えたこげ茶色の器に、半透明のゼリーが入っているような見た目。指で押してみると、その名の通りゴムのような強い弾力! 見かけたらついつい触りたくなる、不思議なきのこです。夏から秋にかけて、林の中にあるような湿った朽ち木から生えます。
【2023年5月17日(水)】
- 巡視中、クワの葉にイボイボした見慣れない虫がいました(写真)。姿形はテントウムシの幼虫ですが、見慣れたナナホシテントウの幼虫(体長8mm)と比べて、あまりにも大きすぎる…! 調べると、園内初記録となるハラグロオオテントウの幼虫だとわかりました。 体長は15mm。日本最大級のテントウムシです。温暖化が原因で分布が北上しているとされており、埼玉県では2018年に戸田市で確認されて以降、記録が相次いでいます。公園にもついに来たか…と、初の出会いを素直に喜べないスタッフでした。
- 最高気温33℃の真夏日となりました。じりじりと照らす夏らしい日ざしに、ハシブトガラスも口を開いて暑そうな様子。涼を求めて林沿いを歩けば、足元のレースのような緑陰がそよ風に揺れる、やすらぎのひとときとなりました。
- ★野鳥情報★ 標柱16番の近くでツツドリが鳴いていました。今シーズン初確認です。
【2023年5月16日(火)】
- 6月上旬までの予定で、正門〜ふれあい橋の工事が始まりました(写真)。濡れるとすべりやすかったレンガをすべりにくい素材のブロックに交換します。期間中、迂回にご協力をお願いいたします。なお、ブロックの隙間から生長していたタコノアシについては、めだかのT字路のハッカ保護柵の中へ移植しました。うまく根付きますように。
- 青空の下、フワフワと舞う柳絮(りゅうじょ)。雨上がりの今日は特に見ごたえばっちり! めだかのT字路では、同じく最盛期を迎えたエゴノキの白い花のトンネルとのコラボレーションが見事でした。
- ★野鳥情報★ 北口の近くでキビタキのさえずりが聞こえてきました。
【2023年5月14日(日)】
- 初夏の恒例イベント「お茶の手もみ体験をしよう」を4年ぶりに開催しました!(写真) 少人数ということもあり以前より時期を早め、“一芯二葉(いっしんによう)”のおいしい新芽を摘みました。最後は、自分たちで作ったお茶を試飲。また開催できた喜びと、自然の恵みを感じるひとときでした。
- 5月も半ばを迎え、森も湿地も緑一色。木々の枝先に注目すると、イヌシデやクマシデの果穂が垂れているのがわかります。一方、標柱12〜13番間の湿地ではクサヨシが柔らかな緑の花序を伸ばしていました。風が吹くたびに波のように揺れ、なんとも涼やか!
- センター前の草地で砂浴びをするスズメたち。羽にクワの実の色がついた成鳥や、まだくちばしの黄色い幼鳥もいました! 毎年5月10日〜16日は愛鳥週間です。野鳥たちの子育てをそっと見守りましょう。
【2023年5月13日(土)】
- 野あそび教室「み〜つけた!初夏の虫さがし」を開催しました。昨夜の雨でしっとりとした草はらに、長ぐつをはいて出発! しゃがんでまわりの草を揺らすと、ヤブキリの幼虫やハラヒシバッタがぴょこん♪ 捕まえてケースに入れて観察しました(写真)。アケビのつるにいた大きなアケビコノハの幼虫には、大人も子どもも興味津々。少し怖い…でも気になる! といった感じで、おっかなびっくり触っていました。
- 園内各所で穂を出しているカモジグサ。センター前の草地には近縁種のアオカモジグサがあり、穂に毛が生えていることで見分けられます。そして今日、第3のカモジグサ、タチカモジグサを南口付近で見つけました!これはアオカモジグサの変種で、穂が垂れ下がらないことと、穂に毛がないことで識別できます。ちょっとうれしい発見でした。
【2023年5月12日(金)】
- 晴れ間が広がった午前中。草に止まるキマダラミヤマカミキリを見つけました(写真)。思わず「おおっ!」と声が漏れるほどの金色の輝き。この光沢は体表の細かな毛によってできています。本来はクヌギやコナラの多い林で夜に見られ、今回の出会いはたまたまだったようです。
- 先日の雨のおかげか、標柱17番近くの丸太でイヌセンボンタケが見られました。木からびっしりと生えていて見ごたえアリ! 数日するとしぼんでしまうので観察はお早めにどうぞ。
【2023年5月11日(木)】
- 湿地から「ギチギチ…」と聞き覚えのある鳴き声が聞こえてきました。なんだっけな〜と考えながら双眼鏡でさがすと、そこにいたのはモズの親子! 数えると、1…2…3羽の幼鳥がいました(写真)。一番左の親鳥とくらべると尾羽が短く、成鳥になると黒くなるくちばしは、まだ幼さが残る黄色。野鳥たちのベビーラッシュが続いています。
- 巡視中、林縁の葉の上にとまるクヌギカメムシの新成虫をよく見かけました。春に孵化した幼虫が、成虫になるのがちょうど今頃。晩秋の産卵シーズンには体が赤色を帯びるため、新緑と同じ緑色の姿が見られるのは夏の間だけです。
- ★野鳥情報★ かわせみ池付近や標柱8番でエゾムシクイの声が聞こえました。
【2023年5月10日(水)】
- ボランティアのみなさまとの園内管理作業で、センター前のクララの移植を行いました(写真)。先月の作業で掘り取った後に芽吹いてきた株を、道路沿いの草地へ移植。園内では希少かつ、多くの昆虫たちの蜜源となるクララが、もっと増えてくれますように! また、外来種のオオアマナの抜き取りも行いました。ご協力ありがとうございました。
- 巡視中、カナムグラのやぶの上にカマキリの仲間の幼虫がいるのを見つけました。まだ1cmほどと可愛らしいサイズ。 辺りを見渡すと、ここにも、あそこにも! あっという間に10匹を発見。獲物を待ち構えるために、草の上までのぼってきているのです。数の多いオオカマキリの可能性が高いですが、園内にはよく似た種類もおり、小さな幼虫の段階では見分けが困難です。
【2023年5月9日(火)】
- 萌芽更新の見本として、昨冬に伐採したセンター前のクヌギ。スタッフの期待通り、切り株から芽が伸びてきました(写真)。今後、芽を選ぶ作業などを行い、若い木を育てていきます。季節ごとに注目してみてください!
- 少し前まで目をこらさないと見つからなかったナナフシモドキ。「確かこのあたりにいたな〜」と思いながら、ノイバラの葉を探してみると、脱皮の真っ最中! 春先に生まれ、今では4〜5cmほどにまで成長していました。
- ★野鳥情報★ 高尾の池で カワセミのハンティングが見られました。
【2023年5月7日(日)】
- ゴールデンウィーク最終日は花散らしの雨となりました。園内各所で満開を迎えていたエゴノキの落花が園路を白く染め(写真)、花筏(はないかだ)となり水面を漂う光景は情緒たっぷり! 一方で標柱5番付近ではテイカカズラが見頃を迎え、林縁ではガマズミやスイカズラも咲き始めていました。
- めだかのT字路にあるノブドウの若葉にアカガネサルハムシがいました。大きさは7mmほど。緑色と赤紫色の金属光沢を帯びた体に水滴が付いて、いつもよりきらめいて見えました。
【2023年5月6日(土)】
- 草や木の葉を見て歩けば、様々な昆虫たちとの出会いがあります。その中でも特に嬉しくなるのは、巧みな擬態(ぎたい)を見破った時です。発見したのは、葉の上にぺたりと止まるヒメカギバアオシャク(写真)。まるで、白い毛に覆われた新葉のような模様をしています。
- 立夏を迎えた今日は、最高気温30℃を超える真夏日に。それでも吹く風は涼しく、園内を散策する人の姿が多くありました。道行く人の注目を集めていたのは、大きな声で鳴くオオヨシキリ。対して木陰の水辺でのんびり休むカルガモたちは、癒しを振りまいていました。
- ★野鳥情報★ 来園者の方から、標柱5番付近でオオルリの情報をいただきました。
【2023年5月5日(金)】
- 連日の夏日。標柱3〜4番の園路では、アオハダの青々とした葉が日ざしをさえぎり心地よい木陰をつくっています(写真)。このアオハダ、じつはいま花が満開! 小さいながらも、周囲に溶け込む薄緑色が清楚な雰囲気。高いところで咲いているので、双眼鏡があると観察しやすいです。
- 「こどもの日」らしい出会いの連続でした。「ジュリリ、ジュリリ…♪」と、にぎやかな鳴き声が近づいてきたと思ったら、頭上に現れたのは巣立ちびなを連れたエナガの群れ。親鳥はと〜っても忙しそう! 次々に虫を捕まえてはひなに運んでいました。スタッフがずっと見守ってきた八ツ橋の池のカイツブリも、ついに3羽のひなが誕生しました。すくすく育ってほしいですね。
【2023年5月4日(木)】
- 今日は「みどりの日」。“自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ”日とされています。毎週土・日・祝日に行っている「定例自然かんさつ会」も、自然のめぐみをテーマに開催。生薬として利用されるクサノオウや、織物の材料となるカラムシ、その葉を食べるフクラスズメの幼虫などを観察しました(写真)。
- スカッと晴れて夏の暑さに! 汗をかきつつ巡視するなか、目にも爽やかな水色の生きものたちとの出会いが、ところどころで涼を演出してくれました。あずまや付近でチョウジソウ、標柱5〜6番間でコアジサイがそれぞれ見ごろを迎え、標柱13番近くの湿地をクロスジギンヤンマが飛びまわっていました。
【2023年5月3日(水)】
- 標柱16番の草はらにあるコナラの木で、葉がラッパ状に巻かれたミヤマイクビチョッキリの揺籃を見つけました(写真)。成虫は、先日紹介したコナライクビチョッキリとよく似た黒色の甲虫です。揺籃の形に違いがあり、見分けることができます。
- 標柱9〜10番間の園路脇でよく花が咲いていたオオジシバリ。今日見るとすっかり種になっていました。銀白色の綿毛は、まるで耳かきに付いているふわふわの梵天のよう。他にもカントウタンポポやヤブタビラコなど、春に花を咲かせたキク科の植物たちが続々と綿毛になっていました。
- ★野鳥情報★ 標柱3番や19番付近でセンダイムシクイの声がよく聞こえました。
【2023年5月2日(火)】
- 「GW新緑オリエンテーリング」を開催しています。地図をもらったら、みどころいっぱいの園内へ出発! 今日の人気スポットは湿地にある池の周り。たくさんのトンボたちや、水辺からダイブするカエルの登場に、大人も子どもも夢中になって観察していました(写真)。
- 昨日とはうって変わって、雲一つない晴天に。待ってました! とばかりにチョウたちが元気に飛び回っていました。草はらでは、オレンジが新緑に映えるツマグロヒョウモンや白と黒がシックなダイミョウセセリ。センター前のクスノキには、産卵にやってきたアオスジアゲハの姿が。どれもここ数日で見かける機会の増えた、初夏のチョウたちです。
- ★野鳥情報★ 来園者の方から、標柱21番付近でエゾムシクイの情報をいただきました。
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