北本自然観察公園日記 2012年8月
【2012年8月31日(金)】
- 園内全体で草刈りをしています。かえる池の周りもすっきり!のぞいてみると・・・猛暑のせいで、もうほとんど水がない!降り立ちやすくなった池の周りにチョウが盛んに吸水に来ていました。
- 葉の上に何やらゴミの塊がくっ付いているな〜っと覗き込んだら、カサカサっと動き出すではないですか!? よくよく見てみるとゴミを背負った小さな虫、クサカゲロウの幼虫でした。なんて完璧な擬態!写真を撮ろうと試行錯誤していたらポトッと落ちて、完全に見失ってしまいました。
- 色々な植物が実を付け始めています。今日見つけたのはガガイモの大きな実(写真)。今はまだ青いので一見、葉と間違えそうですが、熟すと中からタンポポの綿毛を大きくしたような種が出てきます。花と実、一緒に見られる時期は短いので、ちょっと得した気分になったスタッフでした。
- ★第9回ホタル調査★ 10匹のヘイケボタルを確認しました。見納めのようです。
【2012年8月30日(木)】
- 本日の園内管理ボランティアは高尾の森のお手入れがテーマ。林床を覆い尽くすように伸びたアズマネザサを刈り取り、他の植物にも陽が当たるように、全員一丸となって頑張りました。途中、セスジツユムシやクツワムシなどが草むらから飛び出し、みんなで楽しく観察しながら行いました。
- さいたまコープ新座北フレンズの皆さんが来園しました。バッタとりや草花あそびをした後は、ストーンペインティングに挑戦! 野外で見た虫や花の絵を描いて、夏の思い出づくりを楽しみました。
- ふれあい橋近くのクサギの花にホシホウジャクが吸蜜に来ていました♪ ホバリングしながら器用に蜜を吸う様子は、スズメガの仲間の特徴。一見の価値アリ! です!!
【2012年8月29日(水)】
- お昼過ぎ、木道方面の森の中から突然サシバが飛び立つというシーンに出くわしました(写真)。「やっぱり猛禽はかっこいいですねぇ」などと話しながら、スタッフとその場にいたお客さんとで見上げていると、なんと同じ森から次から次へとサシバとトビが出てきたのです! 合わせて5羽! 「えっ!えっ!すごいすごい!!」と皆で大盛り上がり。旋回しながら遠くに飛んで行った後も、しばらく空を眺めてしまいました。
- トンボやセミの交尾&産卵をよく見かけるようになりました♪ 高尾の池周辺で連結しているギンヤンマ、標柱5番付近で川底に腹部を突き立てて産卵しているオニヤンマに遭遇。そして雑木林では、交尾しているアブラゼミやミンミンゼミも。交尾中のセミはジッとしていることが多いので、近くに寄って観察することができます。
【2012年8月28日(火)】
- 標柱7番近くのヒヨドリジョウゴが見頃です(写真)。他の場所ではちらほらと実が付きはじめているものもあり、赤く熟すのが楽しみ♪ また八ツ橋の周りでは、ツルマメの紫色の小さな花がたくさん咲いています。白色のセリの花とのコラボレーションで、緑一色の湿地を彩っています。
- 先月くらいまでは、大きさが5cmくらいで頼りなさそ〜だったオオカマキリたち。今は倍以上の大きさになり、見違えるような姿になっています。今日は、成虫になったばかりであろう♀の個体が、アブラゼミを捕まえてモリモリと食べるシーンに遭遇しました。産卵に向けてレッツ!栄養補給!! のようです。
【2012年8月27日(月)】
- 熊谷市教育委員会の小中学校教員初任者研修があり、たくさんの先生方が来館しました。講義の後、屋外に出て環境教育プログラムの体験。葉っぱの匂いをかいだり、鳴き声を頼りにセミを探したり、「あついぞ! 熊谷」にちなんでアスファルトと林の土を触って温度を比較したり(その差何と30℃以上!)しました。五感を使った環境教育を、ぜひ学校でも実践してください。
- 園内で多くなってきたアカトンボの仲間たち。ナツアカネ、アキアカネ、マイコアカネ、リスアカネ、ノシメトンボなどと出会うことができました。今日は、木道方面でマユタテアカネが初お目見え。お腹の赤色がすごくきれいなのに、顔のチョビひげがユーモラスなトンボです。
- このところ、カワセミの姿をちらほら見かけます(写真)。背景のレンガ色は、池の表面に広がったプランクトン「アカマクミドリムシ」の色。連日の猛暑で増殖しています。そろそろ雨が降ってほしい・・・。
【2012年8月26日(日)】
- 「鳴く虫の日」の最終日。家族連れでにぎわいました。生体展示のクツワムシを見て「こんなに大きいの〜!」とみなさんビックリしていました。 定例自然かんさつ会は、子どもたちの出番!(写真)セミを捕まえて、鳴くしくみを確認しました。
- 企画展関連イベント「ブータン民族衣装試着会」第2弾を行いました! 今回も日本ブータン友好協会のご協力いただき、着付けをしていただきました。女性陣は、華やかな衣装に人気が集中。みなさん笑顔で記念撮影をされていました。ブータンの自然と共生する文化などにも興味を持っていただけるとうれしいです。企画展示は8月31日まで開催しています。
- 朝8時半ころ、サシバ3羽とそれを追うツミ1羽の計4羽がセンター上空を旋回していました。「サシバの渡りの季節、秋だね〜暑いけど…」と汗だくになりながら観察したスタッフたちでした。
【2012年8月25日(土)】
- 自然に親しむイベントデー「鳴く虫の日」の一日目でした。定例自然かんさつ会では、センター前のソメイヨシノで緑色のミンミンゼミを発見! 黒い模様がなく、体全体がほぼ緑一色の「ミカド型」と呼ばれる個体でした。 鳴く虫以外では、公園初記録! タイワンイラガの幼虫を標柱1番付近で観察しました。埼玉では記録が少ない南方系の種類です。
- キッズ生きもの研究室のテーマは「土の中の生きものしらべ」。まずは林の土をゲット! そのあと顕微鏡をのぞきながら、ピンセットで小さな虫を探しました(写真)。「ギャー」「うわぁー」などと悲鳴がひびくなか、コムカデやカニムシの仲間など、たくさんの生きものたちが見つかりました。そうした小さな生きものが土を作っていること、土の大切さについて改めて考え、学びました。
- 南入口近くではトネアザミの花が咲き始めました。トラマルハナバチやキチョウなどの吸蜜の様子が観察できますよ♪
【2012年8月24日(金)】
- センターわきの“緑のカーテン”ではセンニンソウが咲き始め、センター前の草はらではガガイモの花が見ごろです。ふれあい橋の両わきではクズの花が盛りで甘〜い香りが漂い、目と鼻で楽しめます♪
- 今年はセンター近くで大発生のアカスジキンカメムシ。今日はビオトープ見本園のヤナギの幹で4匹が汁を吸っていました。緑地に赤のすじが特ちょうですが、よく見ると赤いすじの模様が“笑い顔”に見えるではないですか!?(写真) 暑さのせい…かな。
- 明日からの2日間、自然に親しむイベントデー「鳴く虫の日」を開催します! クツワムシの生体展示ほか、キリギリスやコオロギの仲間の鳴く虫に関する展示やイベント盛りだくさんです! みなさま、お待ちしています♪
- ★第8回ホタル調査★ 48匹のヘイケボタルを確認しました。まだ見られます。お早目に♪
【2012年8月23日(木)】
- ヤブミョウガの実が青紫色に色づいてきました。写真を撮ろうと近づくと何やら動くものが。まだ熟していない白い実に見事に擬態をしているアズチグモでした(写真)。
- ケチヂミザサが穂をつけ始めました。ひっつきむしといわれる植物の一つです。たねにとげ(「のぎ」といいます)があり、そこからべたべたした粘液を出して動物や人の服にくっつきます。同じくひっつきむしのキンミズヒキが実をつけはじめています。こちらはかぎ状のとげでくっつきます。
- 韓国環境保存協会の方が視察のため来所しました。短い時間でしたが公園内を見て回り、ネイチャーQ&Aシアター英語字幕版もご覧いただき大変好評でした。
【2012年8月22日(水)】
- 今日も猛暑の一日でした。そんな中、公園内のクールスポット「一夜堤」では、18日に続き、ゴイシシジミを見つけました。しかも今回は4匹!(写真)。幼虫がササにつくアブラムシを食べる(=肉食)ので、園内ではササの生えているところで見られます。名前のとおり、黒くて丸い碁石のような斑紋があるのが特徴♪ 一方、標柱15番近くの草はらでは、ギンイチモンジセセリに出会いました。こちらは春、初夏に続き、今シーズン3回目の出現です。
- 桜土手の湿地近くで、ヌマトラノオが咲き始めました。今年はいつもより花の時期が遅く、園内で見られるトラノオの花3種類のうち、一番最後の登場となりました。
【2012年8月21日(火)】
- 同じ幼稚園を卒園した小学生たちのグループ「なかよしクラブ」が来てくれました。今日のメインは虫とり競争! 始めはおそるおそる虫をさわっていた子どもたちも、最後にはバッタやトンボもへっちゃらに。さらに虫の紙ひこうきの工作やQ&Aシアターなど、朝から夕方まで、自然を楽しみました。また遊びに来てね♪
- 標柱8番近くでは、咲き始めたヌスビトハギの小さな花がキラキラした宝石のよう。一方、“水辺の宝石”といわれるカワセミは、久しぶりに八つ橋の池で見られました。写真は、コバギボウシの花。紫色が秋っぽいです。
【2012年8月20日(月)】
- 今日の写真はスカッとさわやかな青い空と、その青に負けないツユクサの花。こんな強い日差しの中、木陰を選んで歩いているとカワセミ池でアオサギと遭遇。さすがに鳥でも暑いのか、日陰を選びながら魚とりをしていました。暑い時にとる行動は人もアオサギも同じですね。
- 今日はシマヘビの日?! というくらい、シマヘビに出会うことができました。スタッフは標柱6番、17番で、来園者からも4番近くで見たよー、との情報が。ヘビは決して人気者ではないですが、その存在は自然が豊かであることの象徴。これからも、ヘビに出会える公園であり続けたいと思った1日でした。
【2012年8月19日(日)】
- 7/22に続き2回目のセミのぬけがら調査を行い、5種類(アブラゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシ、ミンミンゼミ)計635個が確認できました(写真)。中でも前回の調査では6個しか発見できなかったアブラゼミの数がダントツで多く385個。例年だと7月から多く見つかるアブラゼミですが、今年は羽化が遅れていたようです。毎年同じに鳴いているようにみえるセミ。調査をすると見えてくることがあります。
- とんぼ池近くでは、蛾の仲間のクロメンガタスズメ、標柱19番付近では、バッタの仲間のヒサゴクサキリと出会いました。前者は“顔”、後者は“ひょうたん”と、どちらも背中の模様が特徴です。
- クズの花に産み付けられたウラギンシジミの卵が、ふ化しはじめました! まだ花よりちっちゃくて「え? これ?」と思ってしまうサイズです。花に擬態しているので、見つけるのはちょっと難しいかも!
【2012年8月18日(土)】
- 「生きものいきいき隊」は、12名の方にご参加いただき、高尾の森の林床に繁茂するササを刈り取りました(写真)。休憩時間には、ササとそっくりのササクサ、枝とそっくりのナナフシなどを観察。雨上がりのちょう蒸し暑い中での大変な作業でした。みなさん、ありがとうございました。
- 定例自然かんさつ会は「チョウの標本づくり」がテーマ。段ボールで展翅台を作り、公園内で採集した外来のチョウ、アカボシゴマダラを標本にしました。翅をきれいに広げるのが、けっこう難しいポイント。子どもたちだけでなく、大人の方も真剣になりました♪
- 標柱9番近くのクサギの花が見頃となり、クロアゲハが吸蜜に来ていました。他にも標柱2番でジャコウアゲハ、一夜堤でゴイシシジミ、南入口ではコミスジと、たくさんのチョウに出会えました。
【2012年8月17日(金)】
- 空を見上げると、うろこ状の雲。絹積雲(けんせきうん)といい、秋によくみられる雲です。生き物では、アカトンボの一種ナツアカネが赤みを帯びてきました。まだ暑いですが、一歩ずつ季節が進んでいることを感じさせます。
- ヒヨドリジョウゴが7番標柱付近で咲いています。白い花びらが反り返っていて、てるてる坊主みたいにみえます。この植物には赤い実がなりますが、その実をヒヨドリが好みそうだ、という予想からついた名前です。
- ★第7回ホタル調査★ 100匹のヘイケボタルを確認しました。
【2012年8月16日(木)】
- 昨日と、うってかわって猛烈な日差し&暑さ! 本当に立秋を過ぎたのだろうか…と思ってしまう一日でした。そんな暑さだったので、日陰に入ってのんびりと涼んでいるシマヘビを見ることができました。
- 湿地の周りの草むらをよ〜く見ながら歩いていたら、ちいさなイトトンボに出会いました。この時期にたくさん見られるアジアイトトンボでした(写真)。メスはうす緑色の地味な体色ですが、オスは胸の色が黒と緑のしま模様なうえ、おしりの先が水色になっていてカラフルです♪ そして何より、フワフワと軽やかに風に舞うような飛び方が、とっても可愛らしい!! 今イチオシのトンボです。
- 標柱8番近くで、ヌスビトハギが咲き始めました♪ うすいピンク色の清楚な花です。
【2012年8月15日(水)】
- 曇りのち小雨のち晴れという不安定な天気でした。木道方面ではタコノアシの白い花が見頃、一夜堤ではカトリヤンマが見られました。その名の通り“蚊”を採るヤンマです。
- ふるさと北本ウィーク「定例自然かんさつ会」3日目は“香り”をテーマにクスノキの葉、クサギの花、さらに昆虫のキバラヘリカメムシを嗅いでみました。意外なことに爽やかな青リンゴの香りがするんですよ〜♪
- 今日の写真は「ダイサギ」。久しぶりの野鳥の登場。杭の上に止まって堂々としたお姿です♪
【2012年8月14日(火)】
- 貼り絵作家・テツ山下さんの個展「Paper Quilt アフリカ〜生み、育み、受け継がれる〜」が始まりました! ニューヨーク個展前の期間限定プレオープンです。見に来られたお客さんからは「え〜! これ貼り絵なの!?」という驚きの声があがっていました。本日より、18日(土)まで開催しています。お早めにどうぞ!
- 草原でルリモンハナバチを発見しました。黒い体にスカイブルーのシマシマ模様が、何ともオシャレ♪ さらに、センター前のメハジキの花に埼玉県では準絶滅危惧種に指定されているオオチャバネセセリが来ていました。雨上がりのじっとりとした気候でしたが、うれしい出会いとなりました。
【2012年8月13日(月)】
- 今年も始まりました「ふるさと北本ウィーク」。お盆の期間は平日も定例自然かんさつ会を行っています。「パチン!」というクズ鉄砲の軽快な音で始まった今日の観察会は、草花遊び夏編。そして旬のスペシャルメニューはツバキ笛作り。種の表面が堅くなり、しかも中身がまだ柔らかいこの時期が、一番作りやすいのです。完成したツバキ笛の「ピュー」という音とともに観察会は終了しました。
- 園内巡視も終わりにさしかかった頃、園路沿いで小型のウスバカゲロウを発見。公園内にはウスバカゲロウ、コウスバカゲロウ、ホシウスバカゲロウなど数種が住んでいますが、この個体は今までに見たことがない種。翅にある細かい模様や、腹部の斑紋からおそらくコカスリウスバカゲロウではないかと思います(写真)。
【2012年8月12日(日)】
- 昼間は、ミンミンゼミやアブラゼミの合唱、青空、入道雲と夏らしい景色。高尾の池では久しぶりにアオサギが見られました。
- 上尾市から上平地区子ども会育成連合会のみなさんが、ジュニアリーダーの研修で来園しました。ヘビのレクチャーでは、シマヘビやアオダイショウにタッチ! みんなキャーキャー言いながら触っていました。そのあとの五感を使った自然観察では、ジュニアリーダーの中・高校生が小学生たちをうまくリードしてくれて、まとまって活動できました。
- いきもの講座のテーマは「アメンボ」。県立自然の博物館の碓井徹さんにお話ししていただきました。続いての定例自然かんさつ会は、公園内のアメンボさがし。うす暗い水たまりでは日本最大種のオオアメンボ、明るい池ではナミアメンボ、小川では体が丸くて小さいシマアメンボなど全部で5種類が見つかりました。またオオアメンボを捕まえてにおいをかいでみると、あめ玉のような甘いにおいがし、これが「アメンボ」の語源になったという説に参加者のみなさんも納得の様子でした。
【2012年8月11日(土)】
- 雨降らないね…天気予報がはずれたかな。なんて言葉がきいたのか、午後2時すぎから予報どおり夕立がありました。
- 天気とは一転、虹色に輝く虫たちが出現! 一夜堤近くではタマムシ、ハグロトンボ、センター近くではアカスジキンカメムシとピカピカ昆虫に出会えました。花では、標柱8番でミズタマソウが見頃となり、5番付近でコバギボウシが咲き始めました。
- 手作り実験教室は、暑〜い夏にぴったりのテーマ!「ソーラークッカーでエコクッキング」を行いました(写真)。今年は、牛乳パックとアルミホイルで折りたたみ式のクッカーを作って実験開始。午前中は15分で水の温度が17度も上昇し、太陽熱のスゴさを改めて実感しました。ゆでたまご以外にも、クッキングにチャレンジしてみてね♪
【2012年8月10日(金)】
- 薄く雲がかかり、日差しが少しやわらいだ一日でした(写真)。そのおかげか、日なたの園路や木道でもこの夏に生まれた小さいカナヘビがチョロチョロと走る姿を多く見かけました。
- 園内各所で足元にキツネノマゴがよく咲いています。花穂をキツネのしっぽに見立て、でも本物に比べて小さいので「孫」とつきました。そのしっぽを飾るように1つ2つと小さな桃色の花がついており、とてもかわいらしいです。
- ★第6回ホタル調査★ 301匹のヘイケボタルを確認しました。ピークは越えたようですが、まだまだ見応え充分です。
【2012年8月9日(木)】
- 今日、8月9日は「8(や)9(く)」から「薬草の日」だそうです。センター前の草はらでは、クララの豆のような実、キンミズヒキの花、メハジキの花といった薬草として使われていた植物を見ることができます。
- お隣の鴻巣市から、小学校の子育てサークル「中央鬼ごっこクラブ」の皆さんが来てくれました。野外では希少な湿地の植物のアサザ、コウホネの花を見たり、草笛を試したり、室内では新しくなったQ&Aシアターで盛り上がったあと、タネの工作。夕方まで、自然の中でいっぱい遊びました。
- 南入口付近で、マイコアカネに出会いました!(写真) 青白い顔が舞妓のようなので、この名前がつきました。他にもリスアカネ、コノシメトンボなど、アカトンボの仲間(アカネ属)が増えてきています。
【2012年8月8日(水)】
- 暦のうえでは、もう秋…と思えないくらい葉っぱがモリモリの園内。めだかのT字路のヨシの葉では、夜行性のクモのオオトリノフンダマシが夜になるまで待機、カラスウリの葉ではクロウリハムシがお食事、人間は木陰を通って散策です♪
- 標柱1番近くのエノキの葉上にチョウの卵を発見! ゴマダラチョウなのか、アカボシゴマダラか見届けるために観察したいのですが、寄生目的のハチ?が来ていました(写真)。 順調にいけば一週間ほどでふ化するはず。要チェック!
- イオン川口前川チアーズクラブが来園し、「命のつながり」をテーマに公園を周りました。虫とりを通して“食う食われる”の関係を考えたり、動物の死骸や落ち葉を分解する土の中の生きものを観察したりしました。また遊びに来てね!
【2012年8月7日(火)】
- 古名子供会のみなさんが来園しました。テーマは「竹で工作」。人が手を入れることで守られる雑木林や竹林について学んだあとに、竹の水鉄砲(写真)や竹ポックリを作りました。ノコギリは初めてという子も慣れている子も見事完成! 夏休みの工作の参考にしてね。
- 県内の高校から、9名の先生方が5年次の社会貢献活動の体験研修に来ています。草刈りや外来植物の駆除、落枝の除去など、スタッフだけではなかなか手が回らない、でも、とても大事な作業を効率よく進めることができました。ありがとうございました。
- トンボ池付近で先生方と作業中にシマヘビと出会いました。我々の目の前をニホンアカガエルをくわえながら猛ダッシュ?! 突然だった上に、口から脚が出ている状態でのご対面。みなさん度胆を抜かれていました。
【2012年8月6日(月)】
- 久しぶりのお湿りでした。カラカラだった地面はしっとりと水を含み、ぬれた葉っぱもつややかに感じました。人も公園の生きものもほっと一息。ヒダリマキマイマイものっそりと出現です(写真)。 15時過ぎには一転して晴れ間がのぞきました。雨でじっとしていた小さな虫やそれを食べにくるトンボたちで、草原や池の上空がにぎやかになりました。
- 久喜市内下集会所の皆さんが遊びに来てくれました。雨の中、カッパを着て外に出ると、意外にも晴れた日よりセミが低いところにとまっていて観察がしやすい。数えてみると、1、2、3…狭い範囲にニイニイゼミが6匹もとまってる! 見事な保護色でよ〜く見ないと樹皮と見間違えてしまいそうです。みんな熱心に探していました。
【2012年8月5日(日)】
- 日本野鳥の会埼玉の探鳥会がありました。草木が茂って鳥を観察しづらい時期ですが、荒川で見たチョウゲンボウを含め16種を確認することができました。鳥以外では、アケビの葉についていたアケビコノハの幼虫を始め、クロアゲハやキアゲハ、外来種のアカボシゴマダラなども。ときおり、探「蝶」会となった午前中でした。
- センター前のクズのつぼみに、ウラギンシジミが卵を産んでいます(写真)。なぜ葉っぱではなく花に? それは幼虫が花とつぼみしか食べないから。なんともグルメな蝶なんです。
- 本日が初回の「夏の夕暮れ観察会」は、おかげさまで参加者100名超えの大盛況。急きょスタッフを増やし、ボランティアの方々のサポートもいただきながら開催しました。今日の段階では、イベント終了の19:10にはセミはまだ鳴いていましたが、夜に鳴くウマオイやナツノツヅレサセコオロギも鳴き始めていました。週ごとの変化が楽しみです。
【2012年8月4日(土)】
- 滑川町から六軒ふれあい子供会が来園しました。バッタ天国状態の草原に、虫好きな皆さんは大興奮!バッタのつもりで捕まえたらコカマキリでビックリ! だったり、シジミチョウを素手で捕まえる猛者が現れたりと、短い時間でしたが、たっぷりと自然と触れ合ってもらいました。
- 南の入り口付近、カラムシの上にラミーカミキリ(写真)を見つけました。空色と黒のツートンカラー、おしゃれな模様のカミキリムシですが実は中国原産の外来種。最近南入口付近で数匹見つかっており、個体数増加が懸念されます。
- テレビ埼玉の取材がありました。撮影したのは、「定例自然かんさつ会」と「夏休み自由研究相談会」そして「夜の自然観察オリエンテーリング」。8月11日(土)9:00〜9:30の「彩の国ニュースほっと」の中で放送されます。ぜひご覧ください♪
【2012年8月3日(金)】
- 夏休み昆虫教室最終回は小学校高学年を対象に開催(写真)。まずは講義室で、昆虫の体の構造や分類、進化などをスライドを使って解説し、また野外での虫の見つけ方、つかみ方の練習をしました。その後は、外に行って虫とりに挑戦! ビュンビュン飛びまわるノシメトンボや青緑色に輝くカラスアゲハを、捕虫網を持った子ども達が「まてー!」と元気いっぱいに追いかける姿が印象的でした。
- エドヒガンザクラ近くの日当たりが良い場所には、つる植物のカナムグラがたくさん生えています。そして、それに産卵するキタテハが今日は多く見られました♪ 数えてみると、なんと42匹も! オレンジ色のチョウが乱舞する光景はなかなか見応えアリです。
- ★第5回ホタル調査★ 445匹のヘイケボタルを確認しました。前回より少し減りましたが、それでも例年のピークより多く、まだまだ見頃は続きます。
【2012年8月2日(木)】
- 坂戸市、鶴ヶ島市、毛呂山町、越生町合同の小中学校教員初任者研修で約40名の先生が来館しました。今回は、特に野外での自然体験プログラムや、学校でのビオトープづくりに重点を置いてお話しました(写真)。子どもたちが日常的に自然と触れ合える学校を是非つくってください!
- ふれあい橋上流の池でウチワヤンマとギンヤンマの縄張り争いを目撃。2匹が繰り返し空中で激しい追いかけっこ!今回はギンヤンマが優勢でしたが、ウチワヤンマも負けじと何回も勝負!しばらく足を止めて「観戦」していました。
- 木道方面で園路をちょろちょろ動くものが。カナヘビかと思ってよく見てみると、まだ小さいニホントカゲの子どもでした。黒色の身体に黄色い縞模様、そして真っ青なしっぽをもつすごくきれいなトカゲ。公園内では希少な生きもので、見つけられたらラッキー♪です。
【2012年8月1日(水)】
- 春日部市教育委員会の教員初任者研修がありました(写真)。環境教育の重要性についての講義の後、クズ鉄砲や虫とりなど、五感を使った自然体験をしてもらいました。室内では「生物多様性を守る」をテーマにグループに分かれて学校でも使えるプログラム作りをしました。新学期が始まったら、ぜひ学校で実践してみてくださいね。
- 園内の木の実が食べ頃を迎えています。食べるのは人ではなく鳥たち。ふれあい橋の紫色のミズキの実を器用についばむカラス、ウワミズザクラの朱色の実に集まるムクドリの群れに出会いました。 おいしい実をつけるのは木の戦略。鳥たちは果実の部分だけを消化し、たねはそのままふんへ。知らず知らずに木の分布を広げているのです。
- 標柱21番付近でキツリフネが咲き始めました。今年は生育範囲が広がっているので、見頃を迎えるのが楽しみです。
| トップページ | 今日の北本自然観察公園〜公園日記〜 |
過去の観察記録
2024年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2023年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2022年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2021年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2020年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2019年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2018年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2017年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2016年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2015年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2014年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2013年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2012年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2011年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2010年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2009年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2008年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2007年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2006年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2005年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2004年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2003年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2002年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2001年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
2000年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月
1999年 12月|11月|10月|9月|8月|7月|6月|5月|4月|3月|2月|1月