今日の北本自然観察公園〜公園日記〜
【2025年7月30日(水)】
- 湿地に綿雲がぽっかりと浮かぶ空。まるで、子どもたちの絵日記に出てきそうな風景でした(写真)。ヤナギの梢で声高らかにさえずっていたのはホオジロ。一方、涼を求めて林沿いへ行くと、標柱5番近くのイヌシデの幹で巨大なオオミズアオの幼虫を発見。赤く変色しているのはもうすぐ蛹になる兆候です。
- 標柱16番の草はらのススキに、オオトリノフンダマシがいました。園内では、オギやヨシのような大きなイネ科植物の葉裏で見つかります。さらにいないか探しながら標柱15番へ。またススキの葉裏をのぞくと、なんとマメイタイセキグモも発見! 2014年に園内で初めて確認され、少ないながらも時々見つかっています。
【2025年7月29日(火)】
- 最高気温は38℃! ジリジリとした真夏の日差しが降り注ぎました。標柱10〜11番の木陰で休んでいる時、ふと頭上のクサギの葉に目をやると、あちらこちらにベッコウハゴロモが止まっていました。近くではスカシノメイガも葉裏でお休み中(写真)。まるで小さな影絵の美術展のようでした。
- 標柱2番の近くでガガイモの花が2輪咲いていました。カナムグラやヨシにつるを絡ませているので、他の植物に埋もれがち。花が増えてくると目立つようになります。
【2025年7月27日(日)】
- 今年も外部講師をお招きして、生きもの調べ方講座「変形菌」を開催しました(写真)。中高生の参加が多かった今回。講義で基本をお話ししてから野外実習に出かけました。始めは講師を頼りに探していたみなさんも、みるみるうちに“眼”が養われて、自力で変形菌を見つけ出せるようになりました。観察したのは、アメーバ状の変形体から子実体へと形を変える途中のモジホコリの仲間や、アミホコリの仲間。ウツボホコリとシロウツボホコリは同じ木の枝から隣り合って生えていました。
- 先日、八ツ橋近くのマグワにいたクワコの終齢幼虫が、葉にくるまってまゆになっていました! そして、めだかのT字路付近にいたのは同じくクワコの新成虫。カイコとはまた違う、野生らしさあふれる貫禄十分の姿です。
【2025年7月26日(土)】
- 標柱15番の草やぶの上にクツワムシがいました(写真)。翅芽(しが)があるのでまだ幼虫。もう一度脱皮をしたら成虫になります。また、背の低い草地ではクサキリの幼虫と成虫を発見。もう少しすれば、にぎやかな鳴く虫のシーズンがやってきます。
- 「セミのぬけがら調査」の1回目を開催しました。林沿いを歩いてぬけがらを探し、部屋に戻って種類ごとに集計。結果は、ニイニイゼミ105匹、アブラゼミ77匹、ミンミンゼミ1匹、ツクツクボウシ0匹、ヒグラシ1匹の合計184匹でした。参加者の方から「去年よりもなんで少ないのかな?」「ニイニイゼミのぬけがらは低いところにあるけどアブラゼミは高いところばっかり!」など、疑問や気付きの声が上がりました。2回目の調査は8月9日に行います。
【2025年7月25日(金)】
- モクモクと夏らしい雲が立ち上がっていました(写真)。めだかのT字路や池の周辺は開けていて、空の観察には適していますが、木陰が少なく長時間はいられません。そろそろセンターに戻ろうと八ツ橋を通った時、池のヨシでオベリスク姿勢をとるショウジョウトンボがいました。
- 標柱4番の周辺にあるエゴノキが薄緑の実をたわわに付けています。中には皮が割れて、茶色の種子が見えているものもありました。冬にはヤマガラなどの食べものになります。
- ★第8回ホタル調査★ 公園全体で324匹。前回の半分ほどになりましたが、まだ見ごろです。
【2025年7月24日(木)】
- 引き続きドロバチの仲間が盛んに飛び回っています。スズバチやエントツドロバチは地面におりて巣材さがし。標柱7番付近では、オオフタオビドロバチが地面すれすれを飛んでいました。草陰に身を隠したところをのぞき込むと、ガの幼虫を捕獲していました(写真)。一瞬の早業にびっくり! わが子が育てるための食べものとして巣へと運ばれます。観察はセンター前や標柱16番のハチ宿がおすすめです。
- 先日咲き始めたミズタマソウ。一夜堤付近では花数が増えてきました。ひとときでもこの猛暑を忘れようと、涼しげな装いの花に注目すると、止まっていたのは5mmほどのカの仲間。血を吸うのは繁殖を控えたメスで、普段はこうして吸蜜にやってきては、花粉の媒介者として大切な役割を果たしています。
【2025年7月23日(水)】
- ヘイケボタル観察会を開催しました。暗くなるまでの間、室内でホタルの生態や、生息の妨げとなる光害についてレクチャー(写真)。暗闇に目を慣らしながら公園を進んでいくと、湿地を舞うホタルたちに「わぁ…きれい」と静かに漏れる声。天気が回復するか心配でしたが、たくさんのホタルを見ることができました。
- 熱中症警戒アラートが発表されています。気温が上がりきる前の午前中に巡視を終えようと思っても、汗だくになってしまう毎日です。朝のふれあい橋ではウラギンシジミやルリシジミ、キタテハが地面から吸水。また、センターの周りや標柱4〜6番ではコムラサキの新成虫が見られましたが、正午過ぎには姿がまばらに。少しでも涼しいうちに活動しよう! というのはチョウも同じなのかもしれません。
【2025年7月21日(月)】
- 低学年向けの「夏休み昆虫教室」を開催(写真)。クロコノマチョウの幼虫やニイニイゼミなど、くらす場所も姿も様々な昆虫の観察を通して、種の多様性にふれました。草はらでは、先日の幼児向けから一歩進んで、捕虫網を使った虫捕り体験! バッタのときはどうする? トンボのときはどうする? といった種類ごとの網の振りかたの違いも、みんなで練習しました。もちろん、日陰での水分補給と休憩も忘れずに。滴る汗をぬぐいつつ、大人も子どもも夢中で虫を追いかけました。
- 地蔵口付近のニガクサの周りをルリモンハナバチ(ナミルリモンハナバチ)が飛んでいました。この公園ではアキノタムラソウやメハジキの花にやって来ることが多いイメージ。きっと、同じシソ科のニガクサも好きだろうと、シャッターチャンスを狙って数分。…どうやら思い違いで、いくら待っても止まるのはコセンダングサでした。
【2025年7月20日(日)】
- 標柱6番のベンチの周りにハチたちが集まっていました(写真)。「こんなところにハチの巣が!?」と思われそうな状況ですが、実は巣の材料となる土を集めているところ。さらさらの乾いた土が溜まったこの場所は人気があるようで、エントツドロバチなどが観察できました。単独で狩りをして子育てをするハチなので、人間への攻撃性はありません。そっと見守ってあげてくださいね。
- 連日、標柱17番近くのクワの木にヤマトタマムシがやってきています。幹をゆっくりと歩きながら、腹部の先から管を伸ばして産卵。普段は樹上にいますが、こうして朽ち木や弱った木に産卵に降りて来た時が観察のチャンスです。
【2025年7月19日(土)】
- 梅雨が明けて、いよいよ本格的な暑さの到来です。そんな中「生きものいきいき隊」には7人の参加者のみなさんが集まってくれました。今回のテーマはビオトープ見本園の環境管理。繁茂したカラムシの刈り取りと、池の泥上げを行いました。コウホネの黄色い花が咲く池。その水底からすくい上げた泥の中からは、今年生まれのクロスジギンヤンマの幼虫が見つかりました。暑い中、本当にありがとうございました! 8月はお休み、次回は9/20に開催します。
- さて、今日は土用丑の日。今のところ公園でニホンウナギは確認されていませんが、標柱13番近くの湿地でニョロニョロと細長い生きものを発見。その正体は、2メートルはありそうな大きなアオダイショウ(写真をクリック)でした!!
【2025年7月18日(金)】
- 関東地方が梅雨明け。夏空が広がりました(写真)。光降り注ぐ標柱5番付近の林縁では、アキノタムラソウやヒヨドリバナが花盛り。シラヤマギクも咲き始め、今年もハナバチやチョウの仲間が集まる花畑になりそうです。
- 八ツ橋の池の上をギンヤンマのオスが行ったり来たり。縄張りに侵入者がいないかパトロールしていました。ヨシで一休みしたところをパシャリ。公園内にあるような水辺だけでなく、水田やため池、学校のプールなどでも出会える身近なヤンマ。ですが、滅多に止まってくれないので意外とじっくり観察するのが難しい種類です。
- ★第7回ホタル調査★ 公園全体で672匹。見ごろが続いています!
【2025年7月17日(木)】
- 先日ご紹介した標柱16番のハチ宿。竹筒にせっせと出入りするハチたちの背後で、な、なんとムネアカハラビロカマキリがぐっと鎌を持ち上げていました(写真)。バッタなどの草食の昆虫だけでなく、ハチまで捕まえようとするとは…! ちなみに、奥にいるハチは、こちらも外来種である可能性が指摘されているオデコフタオビドロバチです。一方、標柱3番近くのメハジキの花の近くでは、在来種のハラビロカマキリが獲物を待ち構えていました。
- 標柱5〜6番間を巡視中、ふと後ろを振り返ったところ、園路をイタチがシュッと横切りました! 一瞬でしたが、口に何かをくわえていたようです。狩りからの帰り道でしょうか?
- ★野鳥情報★ 一夜堤の近くでホトトギスの声がしました。
【2025年7月16日(水)】
- 昨日の雨でしっとりとした雑木林(写真)。見上げた木々の枝先では、早くも秋の実りの兆しが感じられました。鈴なりになっていたのは薄緑色のアオハダの実。コナラやシラカシ、クヌギのどんぐりの赤ちゃんも少しずつ膨らんできています。八ツ橋の上から見えるクリのイガは、ほんのり茶色に変わっていました。
- 各所でカラスウリが花盛り♪ とはいえ、夜にしか咲かない花なので、日中に見られるのは、花が咲いてしぼんだ後の花殻や蕾たちです。な〜んだ残念…と言うことなかれ。花殻の付け根には小さな果実が、蕾にはなんと星型の模様“スター”が隠れていることがあるのです☆ センター前のベンチの周辺で、ぜひ探してみてくださいね!
- ★野鳥情報★ 一夜堤にカワセミの幼鳥がいました。
【2025年7月15日(火)】
- 大雨が降ったかと思うと、日の光が差したり、風が強まったりと、目まぐるしく天気が変化する一日でした。そんななか、ウワミズザクラやイヌザクラ、ミズキの実に集まっていたのがムクドリの群れ。公園全体で100羽以上見られました! 雨脚が強まると低い木の枝葉の陰でしばらく休み、止んだら樹上に舞い戻って実をついばんで…を繰り返していました。
- 標柱15番のススキの葉にクロシタアオイラガの幼虫(写真)がいました。カラフルで突起が多く、まるでウミウシのような見た目! イラガの仲間なのでトゲには毒があります。幼虫はクヌギやサクラ類といった樹木の葉を食べるため普段は手の届かない高いところにいますが、雨や風の後は、こうして草や柵の上にいることも。見つけても観察するだけにしましょう。
【2025年7月13日(日)】
- 幼児向けの「夏休み昆虫教室」を開催しました。かくれんぼが得意な虫たちを外でも上手に見つけられるように、まずは写真を見てクイズ形式で虫さがし。バッタの触りかたを練習(写真)したら公園に出発! 足もとから飛び出してくるショウリョウバッタやハラヒシバッタ、葉の上のナナフシやオオカマキリを次々に捕まえて子どもたちは大興奮でした。
- 園内各所で大きく成長したクモの仲間の姿が目にとまるようになってきました。標柱7番ではコガネグモ、めだかのT字路ではナガコガネグモが、それぞれ白い隠れ帯をほどこした巣を張っていました。また、ヨシの葉裏には夜行性のオオトリノフンダマシが隠れていました。
【2025年7月12日(土)】
- 今年も開催しました、野あそび教室「元気いっぱい どろんこあそび」。ひんやり冷たい池の水にそ〜っと足を踏み入れ、どろの中を歩く練習をしたら、網やバケツを持って生きものさがし! 捕まえたエビやドジョウに夢中の子(写真)もいれば、深いどろに胸や腰まで浸かって全身でどろんこを楽しむ子もいました。
- 昨年の秋、企業のみなさんと一緒に製作した標柱16番のハチ宿。ちょっと前まではひとつも巣を造っていなかったのに、今日見に行くと、泥でふさがれた巣が10ヶ所以上見つかりました。そのほとんどはオオフタオビドロバチのもの。これから色々な種類がやってきてくれることを期待しましょう。
- 標柱5〜6番間の湿地側の斜面でヤマユリが咲き始めました。昨日は2輪、今日は6輪。周囲には良い香りが漂っていました!
【2025年7月11日(金)】
- 大雨から一夜明け、スタッフは倒れてきたヨシを刈ったり落枝を片づけたりと、園路のメンテナンス作業に追われました。今日の最高気温は熊谷地方気象台で25.3℃。前日差はなんと−10.4℃でした。久々に暑さが和らぎ「今日は涼しくていいわね〜」と、来園者の方と話がはずみました♪
- 今シーズンに生まれた野鳥のヒナたちが成長し、活発に動き回るようになってきました! ふれあい橋の湿地では、オオヨシキリの幼鳥がヨシのてっぺんに止まって周囲を見回してきょろきょろ。標柱13番では、モズの幼鳥がヤナギの木で虫を捕まえていました(写真)。
- ★第6回ホタル調査★ 公園全体で723匹。雨や気温の影響が心配されましたが、大丈夫でした。見ごろが続いています!
【2025年7月10日(木)】
- 雲が多い一日(写真)。夕方には今にも雨が降り出しそうな鈍色の空となりました。
- 雑木林の奥から「ケレケレケレ…!」とアオゲラの声が聞こえてきました。冬によく観察されますが、じつは平地の林でも繁殖する留鳥です。公園のどこかで子育てに励んでいるのかもしれません。ちょっと立ち止まって探してみましたが、緑色の羽根をまとった鳥を生い茂るみどりの中から見つけ出すのは容易ではなく、早々に断念。“緑”つながりのメジロとカワラヒワは標柱5番で観察できました♪
- 上尾冨士見幼稚園のみなさんが遠足に来てくれました。「生きものにふれよう」をテーマにレッツゴー! ニホンアカガエルやニホンカナヘビを探しながら草むらを歩き、水辺では両手をおわんのようにして、おたまじゃくしをやさしくすくって観察しました。
【2025年7月9日(水)】
- 高尾の池の近くまで来たとき、バサバサっと音を立ててハシブトガラスが飛び立ちました。そして、その下の地面に落ちていたのはウワミズザクラの実(写真)。クワ実のシーズンが終わり、次なる実りを求めて飛びまわる鳥たちにとってのごちそうです。ふれあい橋のミズキや、標柱5〜6番間のイヌザクラも色付き始めています。地面に散らばっているのを見つけたら、近くにはまだカラスがいるかもしれません。
- スズメバチに擬態する昆虫として有名なトラフカミキリ。センター近くのクワの木で見つけたところを改めて観察すると、俊敏な歩き方、飛翔するときのブーーンという羽音もスズメバチにそっくりです。太いクワの幹に産卵します。探すなら標柱17番がおすすめです。
【2025年7月8日(火)】
- 標柱5〜6番間の目線よりも低い場所で、林縁のつる植物、クマヤナギが花を咲かせていました(写真)。といっても花は小さく、よく見ないと咲いているのかどうかわかりません。果実は翌年に実るので、花と果実を同時に見ることもあります。ナラ枯れで林縁部が拡大し、そのためにクマヤナギも増えたような気がします。
- 木道沿いに咲くケキツネノボタン。そこにササキリの幼虫がちょこちょこと歩いてきて、花粉を食べ始めました! この植物が有毒であることを知っているスタッフとしては、花粉といえど「食べて大丈夫なの?」と心配になりましたが…。成虫がほかの有毒植物を花ごとむしゃむしゃ食べていたこともあるので、きっと問題ないのでしょう。
- ★野鳥情報★ 高尾の池をカワセミが鳴きながら飛んでいきました。
【2025年7月6日(日)】
- 昨晩降った雨の影響もあってか、朝からムシムシとした暑さでした。明日は二十四節気の「小暑」、その次には「大暑」が控え、本格的な夏はまだまだこれからといったところでしょう。 一方、雑木林や草はらでは“秋”を連想させる花々が咲き始めています。秋の七草のひとつであるクズ、アキノタムラソウ、そしてヒヨドリバナ。また、3〜4番間の樹上の高い所ではリョウブ(写真)が涼しげな白い花を咲かせていました。
- 巡視中、ナガサキアゲハに10回以上出会いました! 標柱19番から続く木道が、何匹ものチョウたちの通り道「蝶道(ちょうどう)」になっているようです。真っ黒で大型のアゲハチョウの仲間です。
【2025年7月5日(土)】
- 八ツ橋の手すりにルリジガバチが来ていました。全身に藍色の光沢がある美しいハチで、大きさは2pほどです。ドロバチの仲間の古巣や竹筒などを利用して巣を造り、クモ類を狩ります。また、ルリジガバチはミドリセイボウという、これまた金緑色の美しいハチに寄生されます。
- 今年も「七夕屋台」を開催しました。切り絵や折り紙で飾りを作って、願い事を書いた短冊と一緒に公園の竹の枝に飾りつけ。みなさん「大きいのができた〜!」「お部屋のどこに飾ろうかな♪」と、大事そうに持って帰っていました。明日も13〜15時半まで開催します。
- 天の川は見えるかな? 織姫は? 彦星はどこかな? と、夜空に思いをめぐらせることが増える季節です。公園では星を散らしたような可愛い花が見ごろとなっています。あずまや付近で甘い香りを漂わせているのはオニドコロ。めだかのT字路ではノブドウの花が咲いていました。
【2025年7月4日(金)】
- 今日の写真は八ツ橋からの風景。夏雲が立ち上る青空が広がっていました。周りのヨシ原からは「シリリリリリ…」とヒメギスの合唱。耳を澄ますと「リッ、リッ、リー」とキンヒバリの声も聞こえました。
- ジリジリと照り付ける日差しの下、かわせみ池近くの水辺ではアメンボたちが泳いでいました。脚が接している水面がくぼみ、影がくっきり。一方、木陰の水辺を好むのはオオアメンボ。動きがゆったりしていて、アメンボがどのように浮いているのかが観察できました。
- ★第5回ホタル調査★ 公園全体で517匹。見ごろが続いています!
【2025年7月3日(木)】
- ヒメアカネ湿地でキアゲハの蛹を発見(写真)。しかしよく見ると、2mmほどの小さなハチが2匹止まっていました。おそらく、蛹に寄生するアオムシコバチ。せっかくここまで育って蛹になったのに、寄生されてしまうのでしょうか。これも自然の摂理。成虫になれるのはほんの一握りなのです。
- 各所の湿地でセリの花が満開! かわせみ池〜標柱20番がオススメです。また、標柱19番近くの薄暗い林縁では、同じセリ科のミツバも咲いていました。どちらも白く小さなかわいらしい花が特徴です。
【2025年7月2日(水)】
- かわせみ池近くのクヌギの葉に鳥のフン!? よく見ると頭部と尾角があり、スカシカギバという蛾の幼虫だとわかりました(写真)。葉を少し揺らすと「つ」の字になってピタッと動きを止めます。このような擬態をするイモムシは少なくありませんが、水分を含んだようなツヤツヤ感、ぽとりと自然にそこに落ちたような形、じつに見事です。今週末まで受付で飼育展示します。
- 先週、標柱7番から南口にかけてぽつりぽつりと咲き始めたノカンゾウ。今日の巡視では、数か所合わせてなんと40輪以上も花が見られました。まだ蕾がたくさんあるので、しばらく楽しめそうです。
【2025年7月1日(火)】
- 午後、遠くで雷鳴が聞こえたかと思うとサーっと雨が降り、落ち着かない天気でした。そんな今日は七十二侯の「半夏生」。桜土手のハンゲショウの葉もすっかり白くなりました。そして、7月1日はセンターと公園の誕生日でもあります! 記念にオリジナルグッズオーガニックコットン巾着の新柄を今日から販売開始しましたので、ぜひ受付でお手にとってご覧くださいね♪
- かわせみ池の近く、水中の枝にオオアオイトトンボのヤゴがとまっていました(写真)。水面近くでじっとしていることから、おそらく羽化が近いのでしょう。水中生活から陸上生活に切り替わるころ、浅い場所で体を慣らします。
- 昨年、公園に隣接する桜土手(城ヶ谷堤)で見つかったクビアカツヤカミキリの成虫が、センター前のソメイヨシノを中心とした各所で、一昨日から確認され始めました。一昨日は3匹、今日は6匹の成虫をスタッフと来園者の方で発見&捕獲。スタッフはしばらくの間パトロールを強化して行いますが、みなさまも公園内で見かけた際はセンターまでご連絡ください。
過去の観察記録
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