今日の北本自然観察公園〜公園日記〜
【2025年10月2日(木)】
- 湿地では晩夏から秋に咲くワタラセツリフネソウが最盛期! その傍らでは、特徴的な秋のイネ科植物も穂を広げています。木道沿いで目立つのは、花火のように穂をしだらせたヌカキビや、稲穂のようなエゾノサヤヌカグサ。その繊細な姿には息を飲みます!
- 木道沿いで目線を低くすると、ヤチスズという褐色で小さなコオロギの仲間が見られました(写真)。「ヤチ」の名の通り、湿地に生息しています。同じような大きさで、センター前の芝地に見られるのはマダラスズやシバスズ。ゆっくり時間をかけて歩いてみると、こんな小さな生きものたちに出会えます。
- ★野鳥情報★ センターの前で「ケレケレケレ…」とアオゲラの声が聞こえました。
【2025年10月1日(水)】
- 強い雨が降ったり止んだりの一日。高尾の池では日ごとに数が増えてきたコガモたちが、あぶくの間をのんびりとした様子で漂っていました(写真)。しばらく眺めていると、ヨシやガマの間から出てきたのはダイサギ。抜き足、差し足で、水中に狙いを定めていました。
- 標柱18番の近くを歩いていると、道端からクロコノマチョウがひらひらと飛び立ち、すぐ近くに静止。翅の突起はとがり、裏面が枯葉のような模様の「秋型」と思われる新成虫でした。また、標柱13番の林沿いにいたのは、体が黄色いヤマトシリアゲ。こちらは「夏秋型」と呼ばれる、初秋の頃に羽化する成虫の姿です。
【2025年9月30日(火)】
- 今秋は園内のあちらこちらでエゴノキの実が豊作。とりわけ、めだかのT字路付近や標柱3番、5番の辺りでは、鈴なりの実にヤマガラがひっきりなしに集まってきます。冬に備えて貯食に励むもの、枝上で種を割って食べるものなど、いろいろな姿が見られました。そんな中に1羽混ざっていたのはキジバト。こちらは種子を次々と丸呑み! 見事な食いっぷりでした(写真)。
- 北本市立中丸東小学校2年生のみなさんが校外学習で来園しました。「めざせ生きものはかせ」をテーマに活動。雑木林ではコナラ、クヌギ、スダジイなどのどんぐり、草原ではショウリョウバッタとツチイナゴなどの色や形の違いに注目。館内での工作の時間では、2種類の空飛ぶタネの模型作りに挑戦しました。せーのの掛け声で一斉に投げると大盛り上がり! 回転のしかたを比べたり、落ちる前にキャッチしたりとみんなで楽しみました。
【2025年9月28日(日)】
- 小学校4〜6年生対象の連続講座「キッズ生きもの研究室」の5回目。生きものの情報を誰かへ、さらに未来へのこし伝えるための方法として、標本の作り方を学びました。乾燥、液浸、剥製、さく葉など、標本の形態は目的や生きものの種類によってさまざま。センター所蔵の実物を見た後は「生きものそのものを保存すれば、後からでも細部まで調べやすいくて良い」「命を奪うのはかわいそう。写真やスケッチで十分なのでは?」などの声があがりました(写真)。最後に、園内で捕獲された特定外来生物のクビアカツヤカミキリを使って、甲虫の展足に挑戦。採集データが記載されたラベルを付けることで、学術的価値のある標本になることも学習しました。
- 各所の湿地がピンク色に染まっていました。かわせみ池から標柱20番にかけての木道沿いではミゾソバ、八ツ橋の池ではアキノウナギツカミ、ふれあい橋の下の土道ではママコノシリヌグイが見られました。
【2025年9月27日(土)】
- 澄み渡った空(写真)。今日も無数のアキアカネたちと、少し低い高さをウスバキトンボが飛ぶ秋らしい風景が広がりました。トンボだけでなく、見られるチョウの仲間にも変化が。各所の草地ではミドリヒョウモンの数が増えてきました。標柱10〜11番間のトネアザミの花が良い観察スポットです。また、標柱20番付近でキビタキに出会えました。
- 標柱13番近くの池を眺めていた時、水面に飛び出た小枝がゆっくり上下に動き始めました。注目していると、浮かんできたのは大型の水生昆虫のミズカマキリ。小枝だと思っていたものはお尻から伸びた呼吸管でした。
- 倒木の恐れがあるため、標柱20〜21番の山側の園路を通行止めとしました。谷の中央の道は利用できます。ご迷惑をおかけいたしますが、ご協力をお願いします。
【2025年9月26日(金)】
- ワタラセツリフネソウが各所で見ごろ♪ 太陽の光を浴びて咲く花も素敵ですが、暗がりでは朝露をまとって、また違った表情を見せてくれます。今週末、みなさんで秋のお花見はいかがですか?
- 随筆、枕草子で「秋は夕暮…」とつづったのは清少納言です。たしかに、茜色に染まる空を飛んでねぐらへと帰る鳥たちのことを想像すると、心を打つ情景だなあと思います。でも、スタッフが巡視をした日中にも秋らしい出会いはたくさんありました! ヤマザクラの紅葉、黄金色のススキの穂、足元からぴょんと跳ねるコバネイナゴ…。青空をゆくダイサギの後ろ姿を目で追うと、その周りを無数のアキアカネが飛び交っていました(写真)。
- ★野鳥情報★ 八ツ橋の池でカワセミがハンティングをしていました。
【2025年9月25日(木)】
- ボランティアのみなさまとの園内管理作業で、八ツ橋の池のヨシやガマの刈り取りをしました(写真)。胴長をはいて池の奥まで行くチームと、橋のたもとで希少種のアサザやミズアオイの周りを整備するチーム。そして刈った草をリヤカーに乗せて運ぶチームに分かれて作業を進めました。最近、カモたちは隣の高尾の池に集まっていることが多いですが、すっきりと見通しが良くなったこちらの池にも来てくれると嬉しいです! ご協力ありがとうございました。
- 「ヒ〜ヨヒ〜ヨ!」とヒヨドリの声が空から降って来ました。鋭い鳴き声、そして「波状飛行」と呼ばれる独特の飛び方にも特徴があり、バードウォッチングを始めたら最初に覚える数種類のうちの1種です。そんな身近な鳥ですが、この公園では夏にはほとんど見かけなくなるため「久しぶり〜!」という感じでした。
【2025年9月24日(水)】
- 秋の臨時開館の今日は、北本市内の小学校が来園。そして「いきがい大学 彩央会」のみなさんが環境管理作業に来てくださいました(写真)。ふれあい橋横に繁茂していた外来植物ニワウルシ(シンジュ)の伐採と、ロープ柵に絡んでいたつるの除去を実施。作業後は湿地の希少植物の観察を通して、里山の環境を維持するための管理作業の大切さを改めて実感しました。ご協力ありがとうございました。
- チョウの仲間によく出会いました。木道ですれ違ったのはキアゲハとアゲハ。盛りを迎えた標柱13番のヒガンバナにはジャコウアゲハが吸蜜に来ていました。巡視中、標柱20番で陽光に銀色の翅をきらめかせて飛び回る数匹のウラギンシジミをきれいだなあ…と眺めていたら、その帰り道、標柱1番でま〜るい蛹(さなぎ)を見つけました。低い位置なので観察しやすいです!
【2025年9月23日(火)】
- アブラゼミの声が残ってはいるものの、ヨシが穂を揺らす湿地に響くモズの高鳴き、林から聞こえるカケスの声に季節の進みを感じます(写真)。いよいよ秋分! 14時からの「定例自然かんさつ会」も今日らしく“赤とんぼと秋の七草”をテーマに行いました。
- 来園者の方に連れられて正門付近に向かうと、そこにいたのは外来種のムネアカオオクロテントウ。クズで見つかることが多いですが、今日はクワの葉の上にいました。
- クワにまつわる話題をもうひとつ。標柱21番近くに生えているクワクサ(写真をクリック)は、葉の形がヤマグワに似ていることからその名がつきました。クワ科の植物ですが、樹木ではなく草。葉の付け根にポンポンのようなまとまりで小さな花を密につけ、その中には雄花(おばな)と雌花(めばな)が混在します。写真に撮って拡大すると、雄花の中に雄しべがくるんと丸まって格納されているのが分かりました。観察には虫眼鏡があると便利です。
【2025年9月21日(日)】
- 秋雨前線が南下し、午前中は爽やかな風が吹く秋晴れとなりました。アキノノゲシの花が揺れるなか、あずまや周辺や八ツ橋ではワタラセツリフネソウの鮮やかなピンク色の花が見ごろに。背景の緑、白雲、青空のコントラストがきれいでした。また、池では時折吹く強い風を避けるように、シオカラトンボとショウジョウトンボが背の低いヨシに並んで止まりじっとしていました。
- ニュースレター「四季」秋号が完成しました。来たる黄葉シーズンを先取りしたような橙色が目印。今号は、アキノタムラソウの花を訪れるスジボソコシブトハナバチ、そして赤とんぼの仲間のマユタテアカネが描かれたにぎやかな表紙となっています! ボランティアのみなさまと一緒に、県内外の施設等に向けた発送作業を行いました(写真)。ご協力ありがとうございました。
【2025年9月20日(土)】
- 標柱16番の草はらのクズに、ツートンカラーが目を引くヒメクルマコヤガが止まっていました(写真)。翅をひろげて15mmほど。頭部を下にしていて、まるで扇子のようにも見えました。さらに、見た目だけでなく生態も変わっているのがこのガ。幼虫は植物ではなくイネの穂につくイネコウジというカビの一種を食べます。
- 雨が降ったり止んだりの天気でした。木道沿いでは、雨滴をまとったミゾソバやコナギがきらきら。また、ヨシの葉できらめいていたのは1匹のクモ。腹部に複雑な模様を持ち、水滴がなくとも輝いて見える、その名もキララシロカネグモでした。
- ★野鳥情報★ 高尾の池にカワセミがいました。
【2025年9月19日(金)】
- 涼しく過ごしやすい一日でした。近頃雨が多く、園内はしっとり湿潤に。標柱4〜6番間でノウタケ、キイロイグチ(写真)やベニタケの仲間など様々なきのこが生えていました。また、かわせみ池近くの木の幹や枝では、大きなミスジマイマイやとんがり屋根のような殻のニッポンマイマイが歩いていました。
- 公園内は実りの秋。色とりどり個性豊かな木の実が見頃です。標柱4番のサワフタギは深い青に。また、めだかのT字路のノブドウは色づき始めていました。
- ★野鳥情報★ めだかのT字路付近でモズの高鳴きが聞こえました。今シーズン初確認です。
【2025年9月18日(木)】
- 高尾の池のカモが増えています。写真中央の奥はシマアジ、手前と左右はコガモです。よく似た両者ですが、並ぶと違いが分かりやすい! シマアジの特徴は、顔に淡い模様があること、くちばしがやや大きめなこと、翼を伸ばすと見える雨覆(あまおおい)とよばれる羽根がグレーで目立つことなどです。ただ、成鳥か幼鳥か、オスかメスかで見た目が少しずつ違います。時には複数の特徴を確認するために、顔が見えるまで、翼を広げるまで…など、根気よく観察を続けることも必要です。
- 木道沿いの湿地で、ワタラセツリフネソウやイボクサ、ヒメジソの花が咲いています。その上を飛び交うシオカラトンボやオオシオカラトンボはぐっと数を減らし、標柱20番で出会ったオニヤンマは翅がボロボロになっていました。そろそろ秋のトンボに選手交代です。センター前の木々の枝先にはアキアカネが8匹止まっていました。
【2025年9月17日(水)】
- 9月も折り返しとなりましたが、日差しがジリジリと肌を刺すような猛暑になりました。巡視の合間、標柱15番のケヤキの木陰で一休み(写真)。林床のあちらこちらから、オオハナワラビの胞子茎が出ていました。しゃがんで撮影していると、落ち葉の間を走って行くオオアトボシアオゴミムシを見つけました。追いかけてやっと止まったところをパシャリ。その直後、消毒液のようなツンとしたにおいが漂いました…。警戒して腹部から臭いガスを出したようです。
- 各所で花盛りだったフジカンゾウが豆果を付け始めました。くっつき虫でおなじみのヌスビトハギに近縁な種類で、花も実も形は似ていますが、本種の方が一回り大きいのが特徴です。
- ★野鳥情報★ 標柱20番にキビタキのオスがいました。
【2025年9月15日(月)】
- じめっと蒸し暑い天気のおかげで、ツノホコリやエダナシツノホコリなどの変形菌が各所でよく見られました。写真は、標柱3番の園路脇の朽木に生えていたウツボホコリ。色が鮮やかなので、とにかく小さくて探すのに難儀する変形菌の中では見つけやすい部類といえます。また、標柱4番近くでは黄色いアメーバ状の変形体が木の幹を覆いつくさんばかりに広がっていました。
- 秋を感じる出会いが増えてきました。クサギの実は目の覚めるようなコバルトブルーに、カラスウリの実は橙色に染まり、草はらではカントウヨメナが花を咲かせ始めています。センター前にはウラナミシジミがいました。
【2025年9月14日(日)】
- センター前のクスノキの下を何気なく通りがかったところ、頭上にドーム状に広がる大きな網と、その上部にじっ…と止まる1匹のクモに気が付きました。コガネグモの仲間かな? などと考えながら近づいてよくよく観察すると、おやっ? あまり見たことのない種類。図鑑で調べるとスズミグモ(写真)でした。分布拡大中の南方系のクモで、埼玉県では1999年に日高市で初めて確認されました。
- 雨で潤った雑木林のそこかしこに、きのこの姿が見られました。枝珊瑚のようなカレエダタケに、オレンジ色のチチタケ。先日ご紹介したキツネノハナガサも引き続き見頃です。また、標柱1番ではテングタケが傘を広げ、その近くでは幼菌が落ち葉を持ち上げて顔をのぞかせていました。
- ★野鳥情報★ 高尾の池にシマアジが1羽いました!
【2025年9月13日(土)】
- 自然に親しむイベントデー「バッタの日」の初日。雨が降ったり止んだり、すっきりしない天気でしたが…。トノサマバッタやハネナガイナゴなど30種以上のバッタの仲間が集まる飼育展示をじっくり観察したり、クイズラリーを楽しんだりする方で館内はにぎわいました(写真)。15時からのしぜん工作教室は「シュロの葉でバッタ作り」がテーマ。みなさん真剣なまなざしで編んでいき、なかなかにリアルなバッタが完成しました! 工作は明日も同じテーマで開催します。
- 来園者の方から情報をいただき、センター前でモンクロギンシャチホコの幼虫を確認しました。緑、茶色、黄色、白が混ざり合った複雑な模様。エノキの葉裏にいましたが、食べるのはサクラ類をはじめとしたバラ科の葉です。隣に生えるソメイヨシノから何かの拍子に移ってきたのでしょう。
- ★野鳥情報★ センター上空をツバメとアマツバメの10羽ほどの群れが通過していきました。
【2025年9月12日(金)】
- めだかのT字路〜標柱13番を巡視中、ヨシやクズの葉にトリノフンダマシの卵嚢が付いているのを見つけました。まるで提灯のような形。また、標柱10番近くのクワの木には、オオトリノフンダマシの卵嚢がぶら下がっていました。こちらは紡錘型をしているのが特徴です。
- 雨のおかげで湿地に潤いが戻ってきました。標柱19番付近の湿地ではミズアオイやコナギが青紫の花を咲かせています。また、標柱7番と子供公園を結ぶ橋の周辺では、ワタラセツリフネソウが一気に開花。さっそくホシホウジャクが花から花へと吸蜜に来ていました。
【2025年9月11日(木)】
- かわせみ池から標柱20番にかけての巡視中、オオトビサシガメに出会いました(写真)。体長30mmにもなる日本最大のサシガメです。植物から吸汁することが多いカメムシの仲間の中で、サシガメのグループは他の昆虫類から体液を吸う肉食性。成虫で越冬します。公園では他に、希少種のビロウドサシガメや、外来種で南方系のヨコヅナサシガメなど、10種類ほどが確認されています。
- 桶川西中学校2年生のみなさんの職場体験「社会体験チャレンジ」の3日目。最終日の今日は、校外学習のため来園した小学生の案内をしていただきました。始めはどんな声かけをすればいいのか戸惑っていたようですが、午前、午後と続けるうちに、目線を合わせて積極的に話ができるようになりました。工作の材料の配布や、整列の補助もスタッフと協力して進めることができました。ありがとうございました!
【2025年9月10日(水)】
- 秋の遠足シーズン! 育ちの森幼稚園から年長組のみなさんが来てくれました。前回来園した去年の5月とくらべて、公園の様子はどうかな〜と、早速外へ! 目をつぶってツクツクボウシの鳴き声に耳を傾けたり、ハイイロチョッキリが落としたどんぐりを拾って観察したり、いまが盛りのクズの花に顔を近づけて香りをかいだりして楽しみました。写真はセスジスズメの幼虫をみんなで触っているところです。
- 標柱21番など各所の林でキツネノハナガサが見られました。傘の大きさは4p前後が多め。夏〜秋に発生するきのこです。妖精のような可憐なたたずまいが魅力ですが、すぐにしおれてしまうため、図鑑のようなきれいな状態で観察できたときはラッキーです♪
- ★野鳥情報★ 高尾の池にカワセミがいました。
【2025年9月9日(火)】
- 雲が多くどんよりとした朝でしたが、お昼ごろには太陽が顔を出して青空になりました。湿地のヨシやクズの葉が、少しずつ黄色や茶色に変わってきていました(写真)。
- 標柱13番からめだかのT字路にかけてはバッタ類の観察スポットです。一生懸命探さなくても大丈夫。これは比喩ですが、目線の高さで草をはむバッタたちが「次々に目に飛びこんで」きます! 今日はショウリョウバッタとツチイナゴがいました。今週末の自然に親しむイベントデー「バッタの日」では、こうした公園にくらす多種多様なバッタたちを館内で飼育展示する予定です。お楽しみに〜!
【2025年9月7日(日)】
- 二十四節気の「白露」。昼夜の寒暖差で草木が露を結ぶころです。言われてみれば、朝夕は少し過ごしやすくなったかな〜…という感じもします。今日も気温は上がりましたが、汗ではりついた服のあいだを吹き抜ける風は爽やかでした。
- 標柱12番付近にガマズミの実がなっていました。本来なら、そろそろ一粒一粒が艶やかな赤みを帯び始めるころですが、この実には、なぜかモコモコの毛が生えています(写真)。これは「ガマズミミケフシ」と呼ばれる虫こぶ。中にはタマバエの仲間の幼虫が入っています。公園では他にもクヌギ、シロダモ、エゴノキなど様々な樹木で虫こぶが見られますが、どれもこれもユニークな形をしています。
- ★野鳥情報★ 高尾の池でマガモを今シーズン初確認しました。
【2025年9月6日(土)】
- 自然の恵みを感じるイベント「公園の木から紙を作ろう」を開催しました(写真)。材料となるクワの枝を切るところから始まり、皮をはがして、繊維を取り出して、最後に紙すき体験! 外側の硬い皮をけずるのに少々苦戦しましたが、紙が完成すると「黄緑色できれい〜」「本当に木から紙が出来るんだ!」と、歓声や驚きの声が聞こえてきました。作業の合間には、環境にやさしい紙の使い方についても考えました。
- 園路の状態を確認できたため、本日夕方に標柱6〜8番間の園路の通行止めを解除しました。ご協力ありがとうございました。
- ★野鳥情報★ サシバとノスリが合わせて6羽飛んでいました。
【2025年9月5日(金)】
- 標柱6〜7番間の園路脇で、ハダカホオズキが雨に打たれながら下向きに花をひらいていました。濡れたせいか、淡黄色の花弁は半透明に(写真)。横から見ると、ちょっとおしゃれなランプシェードのようでした。
- めだかのT字路付近を歩いていたときのことです。突然、腕を何かに刺されたような痛みを感じました。ウシアブかなにかかな、と思いながら見たところ、くっついていたのはアミガサハゴロモ。セミも時々刺すことがありますが、ハゴロモも同じ仲間。この仲間、口吻(こうふん)が太いので、小さいわりにけっこう痛いのです。
- 大雨の影響による冠水のため、標柱6〜8番間の園路を通行止めとしています。みなさまにはご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
【2025年9月4日(木)】
- 林に、水辺に、降り注ぐ慈雨(写真)。強弱のついた雨音に、時折クサヒバリやカネタタキ、エンマコオロギの鳴き声が重なった響きは、アンサンブルを思わせました。久々に肌にひんやりとした空気を感じながらの巡視となり、2時間半ほどの道のりで水筒に口をつけたのはたったの1回だけ。このまま初秋の侯にふさわしい気温になるのでしょうか…。
- 一方、水分補給に余念がなかったのは、標柱13番付近で見つけたクワコの幼虫。葉に垂れた雨滴に顔を近づけてこくこくと飲んでいました。チョウやガの幼虫は、基本的には葉を食べるときに同時に水分も摂取しているのですが、日照り続きで葉が乾いていたために水分が足りていなかった可能性があります。この雨なら、のどを潤すには十分ですね!
【2025年9月3日(水)】
- さいたま市のみなさんを対象とした、今年度2回目の「保育士・幼稚園教諭のための自然体験講座」を開催。講義と野外実習を行い、今回は特に昆虫を始めとした小さな生きものの探し方や飼い方のコツをレクチャーしました。写真は、コナラの幹の表面に身を隠すキノカワガ探しのひとコマ。観察中に先生から「あれ、これもそう?」と声が上がり、合わせて3匹を発見! 自分自身で生きものを見つける喜びを体感できました。
- 今シーズン初確認となるコガモが3羽飛来しました♪ 公園では珍しいオシドリ1羽も一緒。そこに、バン、カワセミ、ダイサギ、アオサギ、ゴイサギが加わり、夕方の高尾の池は大賑わい。また、標柱20〜21番のカラ類の混群にはサンコウチョウが1羽混ざっていました。
- センター自動ドアの外側に自動販売機が設置されました。長引く残暑の心強い味方!! みなさんが気持ちよく利用できるように、ゴミの分別マナーにご協力をお願いします。
【2025年9月2日(火)】
- 標柱15番のオギ原の奥に立つキリの木は、公園の樹木の中でも指折りの大きな葉が特徴。巡視中、その葉の裏側に、1枚につき1匹〜10匹ほどのクロウリハムシが止まっているのに気が付きました(写真)。最初は葉を食べているのかとも思いましたが、暗い影になっているところに止まっているあたり“大きな葉を日よけに暑さを避けている説”の方が濃厚な気がします。今年は観測史上「最も暑い夏」となったことがニュースでも話題ですが、公園の生きものたちにとっても厳しい日々が続きます。
- 9月に入り、センター館内では、スタッフが巡視や作業中に確認した野鳥の種数を日ごとにまとめた鳥記録表の掲示を開始しました! 自動ドア入ってすぐの「生きものマップ」の横が定位置です。今日の記録は、標柱20番で鳴き声が聞こえたアオゲラ、混群をつくっていたコゲラやエナガなど合わせて13種。これから徐々に増えていくことでしょう。
過去の観察記録
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