今日の北本自然観察公園〜公園日記〜
【2025年5月30日(金)】
- 朝から雨。日中も気温が16℃までしか上がらず、肌寒い一日でした。草はらでは、モンシロチョウやウラギンシジミがオギやエノキの葉の下で雨宿りをしていました。そして、一夜堤ではヨシの葉に止まるアオヤンマを発見。天気のよい日はヨシの間を縫うように飛んでいて、なかなか止まってくれません。今日ならではの嬉しい出会いとなりました。
- めだかのT字路付近の湿地に絶滅危惧種のオオアブノメが群生しています。その数、なんと40株以上! もう花は終わり、果実期になっていて、名前の由来がわかりやすくなっています。葉の付け根にふたつついた丸い果実がアブの複眼のように見えることからその名が付きました(写真)。
- ★野鳥情報★ 高尾の池の上空をツバメが4羽飛び交っていました。
【2025年5月29日(木)】
- ボランティアのみなさまとの園内管理作業(写真)で、標柱9〜10番間の園路補修をしました。土留め杭に補強を施すとともに傾斜している部分に土を入れ、園路にはみ出したアズマネザサやシラカシなどの支障枝を剪定しました。作業のBGMはホトトギスの声♪ また、ウメの実の収穫も行い、日ごろの管理作業への感謝を込めてみなさまにおすそ分けをしました。ご協力ありがとうございました。
- 鳥たちの巣立ちの季節です。かわせみ池でカワセミ、公民館口付近でシジュウカラの幼鳥が、それぞれ食べものを運んでくる親鳥を待っていました。やさしく見守りましょう!
- ★野鳥情報★ 北口でメボソムシクイの鳴き声が聞こえました。
【2025年5月28日(水)】
- 今日の写真は林沿いの園路。緑の影が落ち、レース模様が風に揺れていました。標柱5〜6番を巡視中、キビタキやウグイスのさえずりが聞こえてきたので、姿が見えないかと時々上を見上げていると、葉裏に止まるナナフシモドキの幼虫を発見! 体長3〜4cmほどに成長していました。
- 青空とカラッとした空気。貴重な晴れ間となった今日は、多くの方が散策を楽しんでいました。この天気を待ってました! と言わんばかりに、標柱1番付近の園路の上に集まっていたのはチョウの仲間たち。テングチョウやキタテハ、コムラサキ、ルリシジミ、ウラギンシジミ、クロアゲハ、アサマイチモンジが吸水をしたり、絡み合いながら活発に飛び回ったり。一か所で7種類が見られました。
【2025年5月27日(火)】
- 今年はセグロシャチホコが公園内で大発生。幼虫が葉っぱを食べ、湿地に生えるアカメヤナギの大木が軒並み丸坊主になりました。特にめだかのT字路周辺が顕著(写真)。シャチホコガと同じグループですが、幼虫はドクガの仲間に似ており、無毒なものの一瞬ドキッとさせられる見た目をしています。標柱10番や19番の近くに成虫もいました。
- 標柱4番から5番へ向かう途中の湿地で、クサヨシが一斉に花をつけ始めました。一面の緑の中に、突き出た淡色の花穂がよく目立ちます。花が咲いて初めて、広い範囲に生育していたのだなあと気付きました。
【2025年5月25日(日)】
- 小学校4〜6年生対象の連続講座「キッズ生きもの研究室」の第2回を開催しました(写真)。今回のテーマは「昆虫を調べよう!」。公園の林や草はらで、捕虫網やトラップを使用した昆虫のつかまえ方を実践し、その後顕微鏡でじっくり観察(写真)。スケッチで記録しました。多種多様な昆虫の登場に興味津々だった子どもたち。中でも一番の盛り上がりを見せたのはシャチホコガの幼虫でした。「どっちが頭なの!?」「巨大なクモに見える」など、奇怪な姿に驚きの声が上がりました。
- 来園者の方に「正門の門柱にムツボシタマムシがいる」と情報をいただき行ってみると、まず最初に目に付いたのは蛍光グリーンが鮮やかな虫でした。本来の目的を忘れて撮影していると、ちょこちょこと歩き回るムツボシタマムシが出てきました。こちらは見る角度により紫や緑の金属光沢を放ち、どちらも体長は1cm程と小さいですが、はっとさせられる色彩の魅力がありました。ちなみに、最初の虫を調べるてみるとコガタノミズアブでした。
【2025年5月24日(土)】
- 朝方まで雨が降り、一日中ひんやり&しっとりした空気に包まれました。
- センター前の草地にある木積み。タマムシ類やカミキリムシ類の産卵場所になるようにとつくったものです。朝、様子を見に行ったところ、変形菌らしき黄色の塊がついていました(写真)。アメーバ状態から子実体に変態する途中のようだったので、昼過ぎに再度見に行くと、色が暗褐色に変化していました。どうやらムラサキホコリの仲間だったようです。
- 巡視中、数日前にめだかのT字路で見つけたシュレーゲルアオガエルの卵塊をチェック! しゃがんで泡状の卵塊に耳を近づけると…何かが中で動く微かな音と気配が感じられました。おたまじゃくしが孵ったようです。しばらく泡の中で過ごしたあと、雨とともに水の中へと流れ出てゆきます。
【2025年5月23日(金)】
- 期間限定のごちそう! クワの実がたわわに実っています。開催を来月に控える自然に親しむイベントデー「クワとカイコの日」まで残っているかな…とドキドキのスタッフを尻目に、様々な生きものが食べにきていました。写真は南口で出会ったスズメの親子。きっと虫も運んでいるのでしょうが、スタッフが見た数回に限っては、親鳥が運んでいたのは熟したクワの実。翼を震わせて食べものをねだる子スズメに「まわりにたくさんあるから自分でとれるよ!」と教えてあげたくなりました。
- 暑さが本格化する前、企業による研修が多いシーズンです。本日来所したのは株式会社清水建設のみなさん。自然資源を利用して成り立っている建設業に携わる一員として行動できる人材の育成を目的に、全国の支店から集まってくださいました。午後には環境管理作業として外来種オオブタクサの抜き取りを実施。予定していたエリアを終えて成果を目の前にし、爽快感や達成感を味わうことができたようでした。ご協力ありがとうございました。
- ★野鳥情報★ 北口付近をホトトギスが鳴きながら飛んでいました。
【2025年5月22日(木)】
- 白岡市立西小学校3年生のみなさんが校外学習に来てくれました。昆虫とのふれあいをテーマに、草むらを跳ねるショウリョウバッタの幼虫や、緑のカーテンにぶら下がるキタテハの蛹を観察。園路脇のロープ柵の上をゆくアミメアリの行列には「すごい、綱渡りみたい!」と驚きの声が上がりました。さて、5月22日は国連が定めた「国際生物多様性の日」。多様性に満ちた昆虫の世界にふれました。
- ノイバラやクヌギの葉を丸めて作られるヒメクロオトシブミの揺籃(ようらん)。今日は運の良いことに、揺籃作り真っ最中のメスに出会うことができました。体長5oほどの小さな成虫になぜ気づいたのかというと、隣の杭の上のニホンカナヘビ(写真)の目線の先にいたからです。食べようと狙っていたのでしょうか? それとも日向ぼっこをしていただけでしょうか…?
【2025年5月21日(水)】
- 二十四節気の「小満」。日ごとに夏めく頃です。昨日に続き夏の暑さとなった今日の写真は、林沿いの園路で涼やかな雰囲気を醸すガマズミの花です。
- オオヨシキリ、ホオジロ、カワラヒワなど、様々な鳥たちの声が聞こえてきてにぎやか♪ 巡視中、頭上から降ってきたのは「ピオ、ピオ…」と尻下がりの特徴的な声。コチドリでした。河原などの砂れき地で繁殖する夏鳥のため、公園で確認されるのは上空を通過したときなどに限られます。
- 標柱17番から16番に上がる坂道の途中、足元で思わぬ発見! キシノウエトタテグモが巣穴から体を出していました。1.5pほどの大きさで、地面に扉付きの巣穴を掘って中に潜み、獲物がその前を通ると飛び出て捕らえます。梅雨時にみられる冬虫夏草の一種、クモタケが生えてから「ここに巣があったのか」と気づくことが多く、クモそのものに出会える機会は滅多にありません。
【2025年5月20日(火)】
- 最高気温32℃の真夏日となりました。めだかのT字路などではテングチョウやイチモンジチョウの新成虫が見られ、湿った地面から吸水をしていました。これからの季節、生きものも人間も暑さ対策を忘れずに!
- 今日の写真は緑陰深い雑木林沿いの園路。標柱4〜5番付近ではイボタノキやテイカカズラの花が見頃となりました。また、標柱3〜4番ではネジキが開花。まだ花は少ないですが、つぼみがたくさん控えていました。
- ★柳絮情報★ 湿地だけでなく、標柱15番周辺などでも柳絮が舞っていました。
【2025年5月18日(日)】
- 公園に隣接する荒川河川敷を、生きものを探しながら歩く「あらかわ探検隊 初夏編」を開催(写真)。水路を泳ぐホウネンエビやミナミメダカ、水際から飛び出してきたトウキョウダルマガエルやヒガシニホンアマガエルをそれぞれケースに入れて観察しました。他にもコムラサキの翅の幻光色や、ハラビロトンボの頭部の水色を見た際には「うわぁ!きれい!」と、子どもからも大人からも声が上がりました。田んぼ、湿地になった休耕田、ヤナギ林など、河川敷が育む生物多様性について、見て触れて実感しました。
- 空気が肌にまとわりついてくるような、湿度の高い一日。かわせみ池近くの切株からはチシオタケがにょきにょきと生えていました。
【2025年5月17日(土)】
- 梅雨のようなしとしと雨が降りました。5月の雨は「翠雨(すいう)」とも言い、緑を深く濃くします。黒々と濡れた木の幹が、青々と茂った葉を一段と際立たせる中で、野鳥の声や雨音を聞きながら歩くのは雨降りならではの楽しみ(写真)。また、しっとりとした空気は匂いを濃く感じさせます。標柱2番付近ではスダジイの花の香りが漂っていました。
- ビオトープ見本園で、抜け殻につかまってじっとしているオオシオカラトンボを見つけました。今シーズン初確認です。雨滴を体にまといながらも翅はしっかりと伸びていました。トンボの羽化は朝早くに行われますが、今日の天気のおかげで昼近くになっても観察できました。
【2025年5月16日(金)】
- 市内に工場がある(株)SUBARUのみなさまが来園しました。地域の自然を守るための取り組みとして、昨年に続いて湿地の環境管理作業を実施。今回は標柱19番付近のヨシやウキヤガラを刈り取って水面を広げ、トンボ類の産卵場所として整備しました(写真)。ご協力ありがとうございました!
- ただいま園内全域で草刈りが進行中。見通しが良くなった草地をテクテク歩くカラスを見て、スタッフが「おっ、ラッキー!」と思ったのは、その1羽がハシボソガラスだったから。公園で見られるのは大多数がハシブトガラスなのです。5月10日〜16日は愛鳥週間(バードウィーク)。ぜひ、みなさんも通勤&通学の途中やお家の周りで、身近な野鳥に親しんでください♪
- 標柱3〜5番付近、めだかのT字路など各所でエゴノキが鈴なりに咲いています。すでに花が散り始めたところでは園路や湿地に落花が広がり、頭上と足元で花が楽しめます。また、コアジサイやテイカカズラも見頃となりました。
【2025年5月15日(木)】
- 駐車場近くの電柱で、シラヒゲハエトリがハイイロボクトウを捕まえているところを発見(写真)。このガの幼虫はヨシを食べるため、生息地は湿地や河川敷などのヨシ原に限られます。環境省のレッドリストで準絶滅危惧に選定され、全国的には希少ですが、ヨシ原のひろがる園内では初夏に出会えます。
- おかいこさんの飼育展示がスタート! 今年も本庄市の「埼玉県優良繭生産推進協議会」のご協力をいただき、30匹以上の幼虫をお迎えしました。今はまだ1pにも満たない大きさで、見たら思わず「ちっちゃ!」とつぶやいてしまうこと請け合いです。6/7〜8に開催する自然に親しむイベントデー「クワとカイコの日」に向けた展示ですが、繭を作り始めるのはイベント開催よりも早い6/4頃〜になりそうです。
【2025年5月14日(水)】
- 前回に続き、ボランティアのみなさまとの園内管理作業で、標柱20〜21番間の園路の補修を行いました(写真)。路肩に土留めを施し、雨で削れた園路に砂を入れて平らにしました。作業は順調に進み、無事に完了。休憩中はヒガシニホントカゲや、ジャノヒゲの根元から出てきたセミの幼虫を観察。蒸し暑い中、ご協力ありがとうございました!
- センターの壁に8cmほどの大型のガが翅を開いて止まっていました。腹部の山吹色が鮮やかなキイロスズメです。ヤマノイモやオニドコロの葉を食べる幼虫は時々見つかりますが、成虫は夜行性のため日中はじっと隠れています。壁にいたのはきっと、羽化してここで翅を伸ばしていたからなのでしょう。
- ★野鳥情報★ 標柱20〜21番でセンダイムシクイが鳴いていました。
【2025年5月13日(火)】
- 標柱6番付近でニガナが咲いていました。公園内では林床の薄暗い場所でひっそり咲いているのが見られますが、本来は日当たりのよい草地に生育する植物。黄色の舌状花は、5〜6個程度とタンポポよりずっと少ないのが特徴です。和名は葉が苦いことからつけられました。
- 緑陰が濃くなり、夏らしい風景へと移り変わっています。どこを見ても昆虫が見つかるくらい種類も数も多くなる季節。特にスタッフの目を惹きつけたのは、ふわふわの毛がかわいらしいヒメトラハナムグリ。標柱16番や21番近くのハルジオンにやってきていました。また、標柱1〜2番のノイバラにはアシナガコガネ。こちらは細かな鱗片に覆われていて、金細工のような美しさでした。
- ★野鳥情報★ 桜土手付近でホトトギスの声が聞こえました。今シーズン初確認です。
【2025年5月11日(日)】
- 新茶のおいしい季節に合わせて「お茶づくり教室」を開催しました。まずは、茶摘みの歌をみんなで歌いながらチャノキの新芽の摘みとり♪(写真)その後は手もみ、最後に完成したお茶の試飲を行いました。「お茶にすると摘んだ新芽がこんなに少なくなっちゃうんだ!」「いつもより美味しい〜」などの発見や感想が飛び交い、体験を通して自然の恵みを感じるひと時となりました。
- 南口にネギオオアラメハムシがいました。小さい種類が多いハムシの仲間の中では大型で、体長10mmを超えます。成虫はネギの仲間を食べることから、公園内ではおそらくノビルを食べているのではないか、と思われます。
- かわせみ池近くでしゃがんで地面に目をこらすと、落ち葉や木の枝、そして青々とした植物の茎や葉に子実体がずらりと並んでいました。変形菌の季節の到来です! ホネホコリやコカタホコリなど、10歩くらいの範囲で数種類が見つかりました。
【2025年5月10日(土)】
- 野あそび教室「さがしてみよう 虫とはっぱ」を開催しました。虫とはっぱのふか〜い関係をひもとくため、まずは室内ではっぱの観察からスタート。虫に食べられないように毛を生やしたり、匂いをつけたり、はっぱが様々な工夫していることを発見しました。その後、はっぱで作られたオトシブミの揺籃(ようらん)を探しに雨の林へ(写真)。ラッパに似た形、ねじに似た形などなど…種類によって違う色んな形をみっけ♪ お部屋に戻ってからは、緑色のフェルトを切って、たたんで、オトシブミの揺籃作りを体験。葉脈にそっくりなナナフシモドキの赤ちゃんともふれあいました。
- 標柱13番付近の湿地でニホンアカガエルの上陸幼体を発見しました。尾が少し残っているものから、完全にカエルです! という段階のものまでいろいろ。水辺の観察用に設置したすのこの上に乗っかっていたので、これからしばらくは「足元を要確認」ですね。
【2025年5月9日(金)】
- ふれあい橋の近くを通りかかった際、脱皮中のヤブキリの幼虫を見つけました。抜け殻からぶら下がり、体のほとんどは脱ぎ終わった様子。近づいてよく観察すると、細くて長〜い触角をゆっくりと引き抜いている最中でした(写真)。途中で切れてしまわないか心配になりつつも、昆虫の体のつくりの精巧さにしばし見とれてしまうスタッフでした。
- 少し前までたくさん咲いていた標柱4〜5番間のイヌザクラの花は、すっかり実になっていました。木にはヤマガラやメジロが集まり、実をついばんでは丁寧に皮をむいて中身を食べていました。
- ★野鳥情報★ 標柱17番でキビタキが見られました。
【2025年5月8日(木)】
- ここ数日の雨で一段と緑が深まったようです(写真)。大小さまざまな木々の葉が天蓋のように広がるその横で、初夏の花々が咲いています。標柱3〜4番間の頭上で無数の小さな花を咲かせていたのはアオハダ。その近くにはコゴメウツギ。また、正門付近に植栽されたユリノキも見ごろとなりました。英名「チューリップツリー」のとおり、高所で上向きに咲く花は少しチューリップに似ています。観察には双眼鏡があると便利です。
- 木の幹に灰色のエダシャクの仲間が止まっていました。似た種類が多く見分けが難しいものの、黒い線の模様が直線的であることや、やや赤褐色を帯びることからクロクモエダシャクとわかりました。幼虫はヒノキの葉にそっくりな見た目。幼虫も成虫も上手な擬態の技を持っています。
- ★野鳥情報★ オオヨシキリが各所で盛んに鳴いていました。
【2025年5月6日(火)】
- 朝から雨が降り続きました。濡れた木の幹をのんびり歩くニッポンマイマイやミスジマイマイ、ぷるぷるのタマキクラゲなど、雨の日ならではの生きものがあちらこちらで見られました。一方、正門近くのクズの葉裏にいたのは、ナナホシテントウとホシハラビロヘリカメムシたち(写真)。大きな葉がちょうど良い雨宿りスポットになっているようでした。
- 「そろそろ咲きそうかも!?」と思っていた初夏の白い花が一気に開花! 南口ではスイカズラ、標柱5番近くではテイカカズラ、そして標柱3番周辺の林沿いではコアジサイも咲いていました。
【2025年5月5日(月)】
- 二十四節気の立夏、そしてこどもの日です。「定例自然かんさつ会」では、車庫横のフェンスに絡みつくアケビにいた3匹のアケビコノハの幼虫や、今年の秋に熟すクヌギのどんぐりの“あかちゃん”など、いろ〜んな子どもを観察しました!(写真)ちなみに、クヌギのどんぐりは熟すまでに2年かかる「2年成」。来年の秋に熟すどんぐりも、すでに形づくられています。
- 来園者の方から「アカハラがいたよ」と写真を見せていただきました。公園で見られるのは主に冬のため、鳴き声のイメージがないかもしれませんが、朝の高原のコーラスの一翼を担う朗らかなさえずりが特徴の鳥。繁殖のため山地に移動する途中で立ち寄ったようです。同じくツグミ科のシロハラと紅白でまとめられがちですが、シロハラは中国などで繁殖し、冬になると日本にやってくる渡り鳥。くらしはだいぶ異なります。
【2025年5月4日(日)】
- 今日はみどりの日。巡視中「緑な生きもの」を探してみました。標柱7番〜南口のハルジオンの花には、一回り成長したヤブキリの幼虫やコアオハナムグリ。センターの周りには、新葉に扮したナナフシモドキの幼虫やワカバグモがいました。さらに、ノイバラの葉ではヤママユの幼虫を発見!(写真) 埼玉県の低地では希少なガで、園内では冬に繭がらは見かけますが、幼虫や成虫はなかなかお目にかかれません。
- 常緑樹が新葉を広げ始める季節。落葉樹とは異なり、古いものと世代交代をするように入れ替わります。ふれあい橋のシロダモは、新旧の葉のコントラストが美しいです。
- ★野鳥情報★ 標柱8番付近の林からヤブサメの鳴き声が聞こえました。
【2025年5月3日(土)】
- 「ゴールデンウィーク新緑オリエンテーリング」の初日でした。昨日の激しい雨の後で一段と澄み渡った青空のもと「いつも来てます!」という方から「初めてなんですけど…」という方まで、たくさんの参加がありました(写真)。今回のイチオシは、成長中のニホンアカガエルのおたまじゃくしが観察できるポイントです。たくさん歩いてくたびれたら、センター館内に開設中の休憩所をご利用ください。今日はお昼ごはんを食べながら、おしゃべりに花を咲かせている家族が何組かいらっしゃいました♪ 5/6まで開催します。
- センターの壁に止まる見慣れない模様のガを発見。調べると、園内初確認となるアカモンコナミシャクでした。幼虫はちょっと変わった食性で、クワ類の花を食べます。埼玉県では記録が少なく、意外な出会いとなりました。
- ★野鳥情報★ センター周辺でセンダイムシクイとエゾムシクイがよく鳴いていました。
【2025年5月2日(金)】
- 朝からしとしと、ときおりザーザー降りの天気(写真)。雨が止んだ少しの合間に、めだかのT字路を横切るタヌキやクイナ、標柱9番では園路をにょろにょろと移動するヒバカリの幼蛇に出会えました。
- まだかな〜? と、様子を見守っていた蕾が続々と開きました! 八ツ橋の池ではコウホネ、あずまやの近くではチョウジソウ。どちらも今シーズン初確認です。また、数日前に咲いたノイバラやカマツカは咲き進み、特に標柱17〜18番は近くで両方が見られるオススメポイントです。
- ★野鳥情報★ ふれあい橋近くの池にカワセミがいました。
【2025年5月1日(木)】
- 武蔵野銀行の新入行員のみなさんが研修にいらっしゃいました(写真)。まずは室内で、生物多様性の保全に関する国内外の動向や、企業の取り組みについての講義。その後、二手に分かれて公園を歩きました。ヨシ笛などの草花あそびを楽しみながら、湿地の生物多様性を維持するために公園で行っているヨシ刈りや耕耘などの管理作業についても説明。今後は仕事の合間のリフレッシュにも、ぜひご活用ください!
- 澄んだ青空で5月がスタート。巡視中、木陰を求めて標柱6番のベンチでひと休みしていると、すぐ近くにホウチャクソウの花がうつむいて咲いていました。草丈が低いので立ったままだと花の中は見えません。かがみこんで撮影したところ、内側の淡い緑色のグラデーションが何ともきれいでした。
- ★野鳥情報★ 標柱9〜10番間でアオバトの声がしました。
過去の観察記録
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