今日の北本自然観察公園〜公園日記〜
【2025年2月21日(金)】
- テレビ埼玉で毎週土曜日の朝8:30〜9:00に放送されている「いまドキッ!埼玉」で、公園とセンターが取り上げられることになりました。今日はその撮影にスタッフが同行し、春らしい花や水辺の生きものなどの見どころをご案内。放送日は、番組中でもご紹介する「春めぐりスタンプラリー」の初日、3/8(土)の予定です!
- 日高市から開栄保育園年長組のみなさんが来園しました。陽だまりの草はらで、落ち葉に隠れたツチイナゴさがしや、ヨシの綿毛さわり! 「はじめてさわれた」「ふわふわで気持ちいい」などの声が上がりました。またぜひ遊びにきてくださいね!
- 標柱18番近くの木の幹にヒロヘリアオイラガの繭がらがついていました。上側に丸い穴があるのが成虫が羽化した痕。もう一つの側面に小さな穴が開いているのは、寄生したイラガセイボウが羽化した痕です。おなじみのイラガの繭とは異なり、表面に細かな毒針がついているので、観察の際は触れないようご注意ください。
【2025年2月20日(木)】
- 午後、めだかのT字路上空に現れたのは1羽のカワウ(写真)。くるくると輪を描きながら、しきりに下を気にする素振りを見せていました。カワウは水に潜って魚を捕らえます。でもこの公園には、カラスよりも大きなこの鳥が潜れるような深い池はなく、出会う機会はそう多くありません。…しばらく旋回したあと、やっぱりちょっと違うなあと思ったのか、やがて荒川方面へと飛び去って行きました。
- ニホンアカガエル卵塊調査の1回目を行いました。二手に分かれて水辺をくまなく探しましたが、残念ながら結果は0個。天気予報を見ても雨マークはしばらくないので、もどかしい日々が続きそうです。ボランティアのみなさま、ご協力ありがとうございました。
【2025年2月19日(水)】
- ボランティアのみなさまとの園内管理作業(写真)。前回に続いて駐車場の側溝内の落ち葉上げを行いました。強い風が吹きましたが、体を動かすとあっという間にぽかぽか。無事に全エリアの作業が完了しました。ご協力ありがとうございました!
- センター近くで数日ぶりにシメを見かけました。今シーズン、冬鳥が非常に少ないことは来園者の方とよく話題になり、スタッフも肌で感じていましたが、シメもそのうちの一種。実際はどうなのか、毎日スタッフがつけている「鳥記録表」を確認してみました。2024年と2025年の1月(どちらも開館日の26日間)のうち、何日記録があるかを調べると…? シメは2024年→25日、2025年→12日。冬鳥の代表選手ともいえるツグミは2024年→25日、2025年→5日という結果でした。両種とも今年は大幅に少なく、どうりで全然姿を見ないわけだと納得。ちなみにツグミは、2月に入ってからは1日も記録がないので、見つけたら超ラッキー!「鳥記録表」は館内で数年分が閲覧できます。ぜひご覧ください。
【2025年2月18日(火)】
- ここ数日の暖かさのおかげで、ウメの花が咲き進みました。おすすめは日当たりの良い標柱10番のベンチの近く。早い木ではすでに五分咲きほどになっていました(写真)。今日はジョウビタキのメスがやってきてくれました。花と鳥を愛でる、風情のあるひとときになりました。
- センターの前を歩いていると、頭上から「コッ、コッ」と音がしました。見上げると、ソメイヨシノの梢で、ヤマガラがイラガの繭をつついていました。木の実や種子をくちばしで割って食べるのは見かけますが、日本の昆虫の中では最も堅いとされるこの繭を割ることはできるのか? と、しばらく見物。数分しても繭に穴は開かず、あきらめたのかどこかへ飛び去って行きました。
- ★野鳥情報★ 標柱19番でルリビタキが見られました。
【2025年2月16日(日)】
- 2月中旬とは思えないほど暖かく、最高気温は16℃に達しました! 毎年、早春に見られる植物プランクトンも一気に増えたようで、八ツ橋から池を見渡すと緑色が広がっていました(写真)。
- 季節が大きく進みました。標柱16番の近くではウグイスカグラが開花。今シーズン初となるウグイスのさえずりも聞こえました。成虫越冬していた昆虫たちも動き出し、園内各地でキタテハやキタキチョウなどが活発に飛んでいました。
- 巡視中、公民館口に差し掛かった時にイトトンボが飛んでいることに気がつきました。先日と同じホソミイトトンボかと思いましたが、背中の黒い大の字模様からホソミオツネントンボだと分かりました。寒い時期は小枝に擬態してじっとしていますが、今日は撮影する間もなく、茂みの奥へと飛んでいきました。
【2025年2月15日(土)】
- 毎月第三土曜日に開催している環境管理イベント「生きものいきいき隊」。今回のテーマは「ランの仲間が生育する森づくり」でした。快晴無風で朝からあたたか。手がかじかむこともなくスムーズに落ち葉かきを進めることができました。作業の合間にはシュンランの花芽や、参加者のみなさんと生長を見守っているホオノキの幼木の冬芽を観察。ご協力ありがとうございました。
- 1月21日に開花してからウメの花の状況を毎日チェックしていますが、いまひとつ咲き進まずに足踏み状態です。空気も地面もカラカラに乾燥しているのを感じます。これでは蕾がほころびそうもありません。まとまった雨が降ったのは2月2日が最後。そろそろ本当に雨が恋しいです…!!
- ★野鳥情報★ センター上空をノスリが飛んでいました。
【2025年2月14日(金)】
- 冬の嵐から一夜明けた今日、あちこちで昆虫たちとの出会いがありました。標柱9〜10番間を巡視中、目の前を通過していったのはホソミイトトンボ。春になると体が美しい水色に変化するトンボです。標柱15番ではムラサキツバメが日光浴♪ また、木道のそばで「昨日にくらべて暖かいですね〜」と来園者の方と話をしていると、そのすぐ脇をアミメクサカゲロウがひらひらと飛んで水際の草にとまりました(写真)。みんな、陽気に誘われて動き出したのでしょう。
- 標柱20番付近の通行止めが解除され、公民館口までの通り抜けが可能となりました。みなさまご協力ありがとうございました。周辺の工事は引き続き2月末頃まで行います。
- ★野鳥情報★ ふれあい橋周辺にカケスがいました。
【2025年2月13日(木)】
- 朝から台風のような強風が吹き荒れました。ヨシやヤナギが音を立てて揺れ、高尾の池の水面には細波が立っていました(写真)。普段は元気に飛び回っているヒヨドリが茂みの奥でじっとしていた一方、タシギやセグロセキレイは人がまばらな園路脇の湿地で悠々と食べものを探していました。
- 標柱13番近くの水辺で、久々にミナミメダカを見かけました。数は合わせて30匹ほど。冬は温度変化が少ない水中の深い場所にとどまっているため人目につきにくいのですが…。これから観察できる機会が増えてくるはずです!
- ★野鳥情報★ センター近くにキジがいました。
【2025年2月11日(火)】
- 生きもの調べ方講座「地衣類」を開催しました。講師は東京農業大学の田留健介氏。室内では標本をルーペで観察し、見分けるためのポイントを確認。公園内の地衣類を探しに出発すると、シロフチイボゴケやモジゴケの仲間など、合計12種類が見つかりました(写真)。また、毎年講座内で観察していたウメノキゴケの大きなコロニーが崩れて縮小していました。夏に雨が少なかったためと考えられます。継続して観察する意義と、地衣類が気候の変化に敏感であることを学びました。
- 水辺に春のきざしを求め、でも見つからなかったのがひと月前。今日、改めてビオトープ見本園の池を確認すると、コウホネの芽生えがたくさん見つかりました。水底の泥からのぞく明るい緑色の葉っぱ。2階から池をのぞいても、おっ! と分かります。
- ■内装工事進行中■ ネイチャーQ&Aシアターと足跡展示、2階が利用可能となりました!
【2025年2月9日(日)】
- 川口市から「こども自然クラブ」のみなさまが来園。雑木林沿いを散策し、冬越し中の生きものの様子を観察しました(写真)。さっそく「これなあに?」と落ち葉の下から見つけたのはセミノハリセンボン。「あ、いた!」と、クワエダシャクの幼虫やオオカマキリの卵鞘も次々発見。後半は樹皮の隙間にいたチビタマムシの仲間や、埼玉県では絶滅危惧U類の希少種、ラクダムシの幼虫などを観察。北本と川口、同じ大宮台地に残された自然が、生きものたちにとって大切なすみかになっていることを確かめました。
- 標柱10番の土留め柵はクモの観察スポット。土壁の隙間に巣を張っていたのはサラグモの仲間。丸太杭に袋状に作られたジグモの巣や、柵の上を歩くアオオビハエトリの姿も見られました。雨風が避けられたり、暖かかったりと人工物はクモにとって都合の良い場所になるのです。
【2025年2月8日(土)】
- 巡視中、雑木林沿いでよく見られたのはエナガ。クモの糸を引っ張ったり、くちばしにくわえたりして運ぶ姿がありました。今シーズンも巣作りが始まったようです。また、ふれあい橋の水辺の木の枝には今日もカワセミが止まっていました。来園者の方と観察中、口からペリット(消化できないもののかたまり)を吐き出す瞬間を目撃!(写真)珍しいシーンに驚きの声があがりました。
- 冷たい風が吹いていましたが、日当たりの良い草地や落ち葉の上を、ナナホシテントウやモリチャバネゴキブリの幼虫が歩き回っていました。昆虫が動けるほど暖かいの? と思い落ち葉の中に手を入れてみると、まるでカイロを入れた上着のポケットのようにぽかぽかでした。
【2025年2月7日(金)】
- 里山を歩いていると、異彩を放つ姿形の木々に出会うことがあります。公園でも、標柱10番の湿地のアカメヤナギの大木や、標柱13番近くの高尾の森から園路に枝を伸ばすコナラ、そして標柱9〜10番間のシラカシやエノキ(写真)が、各々幹を伸ばし枝を広げています。いったいどんな歳月を送ってきたのか…悠久の時に思いを馳せるのも楽しいものです。
- 駐車場の生垣の中から「チャッチャッ」という鳴き声とともにウグイスが顔を出しました。そろそろ「ホ〜ホケキョ♪」を期待する時季ですが、本種はパッと見た目にはオス・メスの区別ができないので、この一羽がさえずるオスかどうかは分かりません。一方、隈取のような顔の模様が特徴のホオジロのオスは、めだかのT字路で「一筆啓上!」とさえずっていました。
- ★野鳥情報★ 園内各所でカワセミが見られました。
【2025年2月6日(木)】
- 今朝の冷え込みで各所の池は全面結氷。八ツ橋の池の奥では、キセキレイが氷の上を行ったり来たりしていました。その横から現れたジョウビタキのオスは、まるでダンスを踊るように飛んだり跳ねたりしながら食べもの探し。スケート選手よろしく、氷上でビシッと胸を張ってポーズを決めたところをパチリ!(写真)
- 午後、枯れ木の伐採作業を行っていた時のこと。切り倒した木の幹の割れ目に何かがいた気がして顔を近づけると…正体は越冬中のキイロスズメバチの女王でした。木の上に巨大な巣を作り、多い時には働きバチの数が千匹を超えることもある種類。ですが、春の最初の巣作りは冬をこうして耐え抜いた、たった一匹の女王バチから始まります。このまま寒波を乗り切ってくれることを願って、倒した木は雨や雪に濡れないように積み重ねて茂みの奥に置きました。
- ★野鳥情報★ 南口に今日もイソヒヨドリがいました。
【2025年2月5日(水)】
- 育ちの森幼稚園から年少組のみなさんが遊びに来てくれました。5月、9月に続いて3回目の来園とあって「まえはクモにさわったよ」「ここにちっちゃなカエルがいたよねえ」と、今までに出会った生きものたちのことを覚えている子がたくさん! 今回は冬の外遊びとして、キラキラの池の氷のかけらを手に取ったり、落ち葉を踏んで音に耳をかたむけたり、えいっと投げてシャワーにしたり(写真)して楽しみました♪
- ボランティアのみなさまとの園内管理作業で、駐車場の側溝内の落ち葉上げを行いました。水分を含んだ葉と泥をかき出すのはなかなか大変。今日の作業で全体の約半分が終わりました。ご協力ありがとうございました!
- 標柱2番の近くにヒロバフユエダシャクのメスがいました。また、標柱21番付近では、今シーズン初のシロフフユエダシャクのオスも見られました。冬尺蛾シーズンもいよいよ後半です。
【2025年2月4日(火)】
- 立春を迎え、暦の上ではもう春。ですが、冷た〜い北風が吹き付ける寒さの厳しい一日となりました。今季一番の寒気が日本列島に下りてきているとのことで、日本海側や内陸の山間部では大雪の模様。桜土手からは富士山の他、武甲山や秩父の山も雪化粧しているのが望めました(写真)。
- 早春に咲く植物たちが、少しずつ準備を進めています。センター近くのシュンランの根元には、花芽が生えてきていました。また、標柱5〜6番の林縁では、ヒサカキのつぼみも生長中。どちらも3月頃に咲きます。
【2025年2月2日(日)】
- 雪にはならずとも、朝から冷たい雨が降りました。人影の少ない園内で、雨音の中に聞こえてくるのは野鳥たちの声。林沿いの各所ではシジュウカラやヤマガラ、メジロたちの混群が見られ、八ツ橋の池では、マガモのオスとメスがペアで泳いでいました(写真)。
- 今日は節分! ということで、それにちなんだ生きものを探してみました。八ツ橋やふれあい橋の近くにあったのは、赤鬼のような色のミズキの冬芽。各所で見られるノイバラのトゲは、角を連想させます。一夜堤〜8番間のオニグルミの冬芽は、一本角の鬼!? と思いきや、葉痕は福の神のように優しげな面持ちでした。
【2025年2月1日(土)】
- 定例自然かんさつ会、本日のテーマは「草はらで生きものさがし」でした。注目したのはこの時季にたくさん見つかるモグラ塚。下はどうなっているんだろう? という疑問を解き明かすべく、参加者のみなさんと協力してスコップで掘ってみました(写真)。すると、深さ10pほどのところで横に伸びるトンネルを発見! それが隣の塚、さらに隣の塚へとつながっていることを突き止めました。そのほかに、越冬中のツチイナゴやミノムシの仲間も観察しました。
- 雑木林沿いの園路で揺れていたコウヤボウキのふわふわ&まんまるの綿毛は、全体の半分ほどが飛んでなくなった印象。綿毛が飛んだあとの総苞(そうほう)は、雪の結晶のようにも見えます。さて、明日は雪予報。今シーズン初の積雪となるでしょうか…?
過去の観察記録
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