今日の北本自然観察公園〜公園日記〜
【2026年9月12日(土)】
- 一夜堤を過ぎ、標柱8番へ向かう曲がり角に差しかかった時、湿地側を見るとアキノウナギツカミのような草がたくさん生えていました。白っぽい花が咲いている様子だったのですが、まだ花の時期ではないはず。疑問に思いつつ双眼鏡で確認すると、葉が矛(ほこ)型をしていることからサデクサだとわかりました!(写真)公園ができる前にしか記録がなく、予想外の再発見となりました。
- センターの屋根の下にあったジャコウアゲハの蛹が抜け殻になり、グリーンカーテンのウマノスズクサに何もいなくなってしばらく。葉にかじり痕があったので裏をのぞき込むと、5mmほどの小さな幼虫が2匹見つかりました。また観察が楽しめそうです。
- ★野鳥情報★ 朝、正門近くのユリノキの枝先でヒタキの仲間がフライングキャッチを繰り返していました。

【2026年9月11日(金)】

- ニュースレター「四季」秋号が完成。トネアザミの花を訪れるナガサキアゲハが描かれた表紙が目印です。小雨降る中お集まりいただいたボランティアのみなさまと、県内外各施設への発送作業を行いました(写真)。ご協力ありがとうございました。
- 巡視中、木道や湿地の葉の上を色鮮やかなハサミムシの仲間、スジハサミムシモドキが歩き回っていました。普段はヨシの根元付近で生活していますが、長引く雨の影響で上に登ってきたのかもしれません。外来種の昆虫で、渡良瀬遊水地とその周辺で発見されて以降、分布を広げています。
- まだかな〜、そろそろかな〜とうわさをしていたら…ワタラセツリフネソウが子供公園口の湿地で開花しました!

【2026年9月10日(木)】
- 正門付近にある木製の地図看板。その上部に複数の丸い穴があいています。これはキムネクマバチが巣として利用するためにあけた穴なのですが、なんと、その穴からエントツドロバチの泥でつくった筒が飛び出していました。センター前のハチ宿でよく見られますが、今回はキムネクマバチの古巣を上手く利用したようです。
- ふれあい橋の欄干に、頭から翅の先まで5cmほどの大きなガが止まっていました。名前をエビガラスズメといいますが、翅は地味〜な灰色。ただ、翅を広げて見た腹部は納得のエビ模様でした!
- ★野鳥情報★ 高尾の池にゴイサギがいました。

【2026年9月9日(水)】
- センター前のメハジキはすっかり実になっていました。そこに群がっていたのはカメムシの仲間たち。シソ科の植物が好きなミツボシツチカメムシのほか、特にたくさんいたのはオオモンシロナガカメムシ。各段で実から吸汁をしており「カメムシタワー」状態に(写真)。普段は地面を歩き回っていることが多いです。
- かえる池で咲き始めたチョウジタデの黄色い花。見やすいように周囲のヨシを刈り、同時に熱帯アメリカ原産の外来種、ホソバヒメミソハギを根元から抜き取っていると、その下からヒメミズワラビが姿を現しました。今なら平べったい栄養葉と細い胞子葉、どちらも観察できます。水際に生えているので、観察の際はうっかり湿地に足を踏み入れないようにご注意ください。

【2026年9月8日(火)】
- 日曜〜月曜日の雨で公園内の標柱6番〜8番の園路が冠水したため、復旧作業を行いました。このところの雨で、園内はすべりやすくなっている個所が多いです。散策の際にはお気を付けください。
- 草木の葉っぱに黄色や赤っぽい色が混じるようになり、気になるのは湿地周辺の造形美…というわけで、今日の写真は、木道沿いのタコノアシです。先の方には少しだけ花が残っていました。今後の色・形の変化が楽しみです。また、八ツ橋の池で花盛りのミズアオイの近くでは、ワラタセツリフネソウが小さなつぼみをつけていました。

【2026年9月6日(日)】
- 一日中雨模様。雨脚が強まり、ザーッと音を立てて降る時間帯もありました。熊谷地方気象台で最高気温は22.5℃。10月中旬並みの気温です。少し肌寒さを感じながらの巡視中、八ツ橋を渡っていると、ミズキの枝先から紅葉が始まっていました(写真)。
- たっぷりの雨滴のビーズで飾られて、普段とは一味違う自然の装いが楽しめました。八ツ橋の池で咲くミズアオイの花、青く熟したクサギの実、そして各所のジョロウグモの網もキラキラ! 一方、雨粒を避けて過ごす生きものもいました。標柱5番で咲き始めたヤマジノホトトギスの葉陰ではダイミョウセセリが雨宿りをしていました。

【2026年9月5日(土)】
- 朝方の雨が残っていた午前中の巡視では、セミの声が抑えられ、そのほかの鳴く虫の声がよく聞こえました。エンマコオロギの「コロコロリ〜」のほか、草やぶの奥のほうからは微かにセスジツユムシの声も。センター横のグリーンカーテンの上ではカネタタキが「チン、チン、チン…」と鳴いていました。
- きのこが引き続き元気いっぱい。キクラゲや紅型のハナオチバタケが各所に生えていました。ちなみに先日ご紹介したスジチャダイゴケは、ばっちり碁石のような小塊粒(しょうかいりゅう)が見えるようになっていました!
- 今日の写真は八ツ橋の池にいたカワセミ。短いくちばし、そして光沢のないくすんだ羽色は幼鳥の特徴です。

【2026年9月4日(金)】
- 湿地の植物はすでに秋を迎えています。穂をつけていたのはコアゼガヤツリ(写真)やヒメクグ。ボントクタデは小さな花を揺らしていました。水際には黄色い花をつけるコケオトギリも。もう少しすれば、ワタラセツリフネソウやアキノウナギツカミも咲き始めるでしょう!
- ふれあい橋付近にあるキボシアシナガバチの巣。顔面がレモンイエローをした個体が2頭止まっていました。これはオスの特徴で、別の巣からやってきたオスは、新女王バチが生まれるのを待ち構えて交尾をします。オスが出てきたということは、巣の活動はもう終盤です。

【2026年9月3日(木)】
- 木道沿いの草刈りをしていると、刈り取った草の間からコカマキリ(写真)が姿を現しました。外来種のムネアカハラビロカマキリを含む公園の5種類のカマキリの中で一番小さく、体長は4〜6pほどです。オオカマキリやハラビロカマキリが樹上やススキの株の上など、大人の目線くらいの高さで見られることが多いのに対して、本種は地表近くにいます。姿勢を低くして探してみましょう。
- 標注21番で見つけたムシホコリ。朽ち木やきのこから垂れ下がるようにして生えていて、まるですだれのよう。先日、変形菌の胞子を食べる虫をご紹介しましたが、変形菌もまた、きのこやカビ、バクテリアなどを食べて栄養にしています。

【2026年9月2日(水)】
- 午前中は青空がのぞき、暑さが戻ってきました(写真)。そんななか、ナツアカネやコノシメトンボが成熟して真っ赤に染まっていました。そろそろ赤とんぼのシーズン到来です。
- 巡視中、小さな虫食い穴だらけのミゾソバの葉が目にとまりました。よく見ると、葉上にはオンブバッタがあちこちに! 例年、よく好んで食べているミズアオイが、標柱19番の湿地には出ていないからでしょうか。間近に食べている様子を観察するなら、標柱20番近くの木道沿いがおすすめです。
- ★野鳥情報★ 八ツ橋の池にカワセミがいました。

【2026年9月1日(火)】
- 今日から9月です。気温は30℃に届きませんでしたが湿度は高く、歩いているとじわじわと汗ばんでくる、そんな一日でした。
- きのこの仲間は、例年同じ時期、同じ場所で見られることも多く、きのこ好きのスタッフはいつも「そろそろあれが出てるかな…」とソワソワしながら公園を歩いています。標柱4〜5番間の斜面には去年に続いてキイロイグチが、標柱6番付近の湿地側の園路脇にはスジチャダイゴケ(写真)が生えていました。成熟すると上部の白い膜が取れてコップ状になり、中身が観察できるようになります。
- 紫色の花が増えてきました。標柱7番でツルボ、標柱11番の梅林周辺でトネアザミ、センター前でカントウヨメナが咲いています。また、標柱5番では紫色の斑点が特徴のヤマジノホトトギスが開花しました。

過去の観察記録
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