今日の北本自然観察公園〜公園日記〜
【2023年12月10日(日)】
- 「冬の光と露出設定」をテーマに、ステップアップ写真講座を開催しました。夏とくらべて太陽がぐんと低くなるこの時期は、斜光線が多くなり木々の陰影がくっきり。そんなコントラストの高い風景を印象的に写しとるための、露出補正や背景選びのコツをレクチャーしました。「普段はカメラのオートモードを使っています」という参加者の方も、講義の内容をもとに、野外実習では絞りや明るさの調整に挑みました。テーマにぴったりの申し分ない晴天! すぐ近くではムラサキシジミが翅を広げていました(写真をクリック)。
- “土瓶割り”の異名を持つクワエダシャクの幼虫。毎回、探し出すのに苦労させられますが、今日は1分も経たないスピード発見となりました! なぜなら、枝ではなく葉っぱの柄にくっついていたから…。なるほど、擬態の名人の中にもうっかり屋さんがいるようです。
- ★野鳥情報★ ふれあい橋の上空をハイタカが飛んでいました。
【2023年12月9日(土)】
- 小学4年生以上を対象とした「初心者向けバードウォッチング」を開催しました。室内で留鳥、冬鳥といった用語の意味や双眼鏡の操作方法などの基本をレクチャーしたあと、青空の公園へ! 鳴き声や姿をたよりに、カワセミ、オオタカを含む全部で17種を確認しました。木の上にとまっていたモズとシメは、参加者のみなさんに望遠鏡と双眼鏡を交互にのぞいてもらい、自力で発見してもらうべく時間をかけて観察。苦労の末に見つかると「いたいた!」「すごくきれい」と、みなさん喜びをかみしめていました。来年1月、2月にも開催します。
- ガサガサッと、落ち葉の音ともに足元に現れた1匹のニホンカナヘビ。よく見ると、長い尾が途中でぷつりと切れていました。トカゲやヤモリの仲間は、外敵から身を守るために自ら尾を切ることが知られていて、これを「自切(じせつ)」と呼びます。厳しい野生を生き抜いた証です。今日はあちこちの陽だまりで、大人から子どもまでたくさんのカナヘビが活動していました。
【2023年12月8日(金)】
- 今週から始まった湿地のヨシ刈り。かわせみ池の近くからふれあい橋下流側までの湿地がすっきりしました(写真)。待ってました! とばかりにやってきたのは、カシラダカやシジュウカラの群れと2羽のセグロセキレイ。そして、10羽ほどのコガモが次々に飛んできては、泥の中にくちばしを入れて夢中で食べもの探しをしていました。
- 二十四節気の「大雪」にも関わらず、暖かい日が続いています。標柱15番の草はらでは、晩秋を思わせるススキの穂がふわふわと揺れていました。そして、10月にアサギマダラがやってきたことで話題となった標柱10番のトネアザミの花も、今ではすっかり綿毛だけとなっていました。
【2023年12月7日(木)】
- ボランティアのみなさまと園内の竹林管理を行いました。枯れた竹や密生して生育状況が良くない竹を切り倒し、協力して運搬(写真)。林床に生えたアズマネザサなどの刈り取りと落ち葉掃きも行いました。年末の恒例イベント「竹を切ろう 門松作り」の準備も完了! ご協力ありがとうございました。
- 昼間の気温が18℃まで上がりました。雲が低い位置を流れ、まるで夏のような空。枯れたヨシや落葉の進んだ林との景色が、何だか不思議に感じました。
- 正門の門柱に止まっていたシャクガの仲間。この時期だと冬尺蛾かな? と思ってしまいがちですが、チャエダシャクというガで、メスにもちゃんと翅があります。普段は木の幹に止まっていることが多く、今日は石に止まっていてちょっぴり目立っていました。
【2023年12月6日(水)】
- 育ちの森幼稚園から年長組のみなさんが来園しました。黄色やオレンジの葉が舞う雑木林を散策すると、ぽかぽかの陽気のおかげか、ナミテントウやツチイナゴなど昆虫たちがあちらこちらに! 「あ! カマキリいた!」と声のする方を見ると、そこにいたのはカマキリの一種の幼虫(ムネアカハラビロカマキリ?)。冬の時期は卵で過ごしているはずですが、うっかりふ化してしまったのでしょうか? 手に乗せたり登らせたり、しばらく注目の的になっていました(写真)。
- 標柱9〜10番の間ではチャノキの花が咲いています。そこに集まっていたのはミツバチやハナアブの仲間。花を咲かせる植物が少ないこの時期、蜜や花粉を必要とする昆虫にとってはありがたい存在なのでしょう。
【2023年12月5日(火)】
- 朝から曇り空で冷え込む一日でした。落ち葉が敷き詰められた草はら(写真)を歩いていると、越冬場所を探して動き回るエサキモンキツノカメムシやナナホシテントウと出会いました。そして、標柱20番付近でクロスジフユエダシャクのオスを今シーズン初確認! 近くの看板には、これから卵を産むであろうコカマキリの姿も。昆虫たちの冬じたくは着々と進んでいるようでした。
- 湿地や草地に広がるカナムグラ。ホップのような雌花もすっかり枯れ、よく見ると、茶色の実が顔をのぞかせていました。カナムグラと言えば秋の花粉症の原因となり、嫌われもののイメージがありますが、これからの時期はこの実が小鳥たちの貴重な食べものとなります。
- ★野鳥情報★ 標柱21番付近からウソの声が聞こえてきました。
【2023年12月3日(日)】
- アカゲラの目撃情報が多い今シーズンの冬。年によってはごく少ないこともあるので、出会う機会がたくさんあるのはラッキーです。そこで、特に意識して観察して欲しいのが頭! 後頭部に赤い部分があればオス、なければメス。今日の巡視では公園内の3か所でどちらも観察できました。写真は、南口で木粉を散らし一心不乱に木をつついていた1羽です。さて、オス・メスどちらでしょうか…?
- “赤”つながり! かわせみ池付近で、カラタチバナとヤブコウジの実が艶やかに実っています。どちらも、おめでたい別名のある植物。クリスマスや新年など、ハッピーなイベントが近づくこの時期にぴったりの植物です♪
- 日本野鳥の会埼玉の探鳥会が行われました。スタートしてすぐ、ふれあい橋から冬鳥のツグミとジョウビタキを観察。標柱20番には数羽のアトリ、一夜堤の湿地にはアオジやカシラダカがいました。また、公園に隣接する荒川の河川敷周辺では、トビ、カワセミ、オオバンが見られ、記録は外来種1種を含む32種でした。
【2023年12月2日(土)】
- 今シーズンいちばんの冷え込みで、高尾の池やかえる池の一部に薄氷が広がりました(写真)。そんな寒い中でも、高尾の池の水面が残っていた中央付近では、アオサギやマガモ、コガモ、カワセミが食べ物探し。その様子をカメラに収めようとファインダーを覗いていると、右から黒い影が飛び出しました。正体はクイナ。すばやくヨシの中へ隠れてしまいました。
- 標柱9〜10番間では、日光を受けて真っ赤に輝くコナラの紅葉が見られました。コナラはほとんどが黄葉ですが、中には赤っぽく色づく木もあります。晩秋を彩るうれしい秋色でした。
【2023年12月1日(金)】
- めだかのT字路で耳をすませると、カサカサ・・・と、時折ヨシが揺れます。気配を消してじっとのぞいていると、虫を探して枯れたヨシの茎をむしるシジュウカラや、イノコヅチ類の実をついばむ背景にうまく溶け込んでいますアオジたちの姿が見られました。
- 高尾の池の浚渫作業が進行中です(写真)。土日はお休みですが、園路をホースがまたいでいる箇所がありますので、通行の際はご注意ください。
- 北本市、消防署の立会いのもと、駐車場に設置してある非常用井戸や耐震性貯水槽などの防災施設の点検を実施。いざという時のために三者が協力して動けるよう、使用上の注意点や手順を確認しました。
過去の観察記録
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