北本自然観察公園日記 2011年8月
【2011年8月31日(水)】
- 夏休みも今日で終わり。今年の夏は、みなさんにとってどんな夏でしたか? 今日の写真は、4月に強風で倒れてしまったキリの木。そのまま枯れるかと思いきや、幹から生えた新芽がこのひと夏でグングン伸びて、2m以上の大きさに成長(写真)!! この生命力の強さにはスタッフも感動です。
- 巡視中、追いかけっこをしている二頭のイタチを目撃! 初めは木道の下のすき間を出たり入ったり。カメラを向けると、隠れて出てきません。あきらめて立ち去ろうとすると、今度は木道の上に出てきて、なんとじゃれあいだしました。まるで人の行動を察しているかのようでした。
【2011年8月30日(火)】
- 園内管理ボランティアでは、水鳥を橋から観察しやすくするために、ヨシやヒメガマなどを間引きしました。3m近く成長した植物を池から引き上げる作業は、かなりの重労働! 残暑の日差しの中、泥だらけにながらの作業となりましたが、おかげさまで予定通り完了しました。これで今シーズン飛来するカモ達を迎える準備はバッチリです♪ ボランティアのみなさん本当にありがとうございました(写真)。
- 標柱3〜4番にかけての林床に、不気味なくらいたくさん白いキノコがはえています。これは木を腐らせるキノコではなく、木の根にくっついて、木と共生する菌根菌です(おそらくベニタケ科のシロハツモドキ)。森の木々の育成には欠かせない大切な一員、一見の価値ありです。
【2011年8月29日(月)】
- 最近、センター前の木積みに毎日のように姿を見せているマムシ。今朝は何と3匹もいました! 1匹はすぐに逃げてしまいましたが、残る2匹はしばらくの間じっとしていました(写真)。毒蛇として恐れられていますが、マムシは今、環境破壊のために数が減っています。逆にいえばマムシが見られる場所は、まだ自然の残っている所ということ。そう思うとこの顔がいとおしく思えてきます!
- ツマキシャチホコの幼虫を見つけました。毎年どこかしらで確認されますが今日はセンターのすぐ裏手にいました。終齢を迎えると木から降りて、土中で蛹になり冬を越します。今回もやはり、みんなでギュウギュウと身を寄せ合いながら葉っぱを食べていました。
【2011年8月28日(日)】
- 青空が広がり日差しは強かったですが、カラッと爽やかな風が心地よい一日でした(写真)。
- そんな風を感じながらの定例自然かんさつ会は「秋さがし」がテーマ。アカトンボの仲間のノシメトンボや、キリギリスの仲間のサトクダマキモドキなどをつかまえて観察しました。他にもカラスウリの実やヤマノイモの種など、秋に色づく草木も見つつ、初秋を感じてもらいました。
- 飯能から冒険クラブのみんなが来てくれました。普段から野外活動をしているだけあって、生きものの知識が豊富。虫の名前を言い当てたり、なんとイタチを見つけてくれた子も! スタッフ顔負けの、自然体験豊かな子どもたちでした。
【2011年8月27日(土)】
- 5回目のキッズ生きもの研究室は、今、草はらで旬の生きもの「バッタ・コオロギ・キリギリスしらべ」を行いました。草丈が高い、短い、木の上という3つの環境でバッタ類を探して、捕獲(写真)。種類ごとに、好みの環境も違うことが分かりました。最後は、お気に入りのバッタの顔をスケッチ。館内に展示する予定です。お楽しみに♪
- この夏生まれのチョウの幼虫たちが、園内各所で見られます。クスノキにはアオスジアゲハ、クズの花にはウラギンシジミ、エノキにはゴマダラチョウなどなど。どの幼虫も見事な保護色で、さがすのには一苦労。定例自然かんさつ会で見てまわり、そのユニークな形をじっくり観察しました。
- 夜の鳴く虫観察会では、じっくり鳴き声を楽しむグループ、つかまえて観察するグループなどに分かれ、それぞれ少しずつ趣向を変えた内容で観察会を行いました。観察できた虫は23種類! 特に、大きな姿と鳴き声のクツワムシには、大人も子どもも大興奮でした。
【2011年8月26日(金)】
- 標柱12番の付近で、側溝にたまった落ち葉の掃除をしていると、脇をニョロっと通り過ぎようとするヒバカリを見つけました。目が合うとつぶらな瞳がかわいい♪ 今日の写真は、スタッフお気に入りの一枚です。
- 南入口付近でひさしぶりにタヌキを目撃! 2頭で湿地から登場しヤブの中へ、タッタカタ〜と走り去っていきました。夏毛の体は、ほっそりして見えました。
- あずまや付近では、頭上でアオハダの実が色づき始めました。サクランボのような赤ピンク色がキュートです。
- ★第10回ヘイケボタル調査★22匹のヘイケボタルを確認しました。そろそろ見納めのようです。
【2011年8月25日(木)】
- 図鑑で面白いコラムとして紹介されていた昆虫を園内でも発見! もちろん公園日記も初登場♪ その名も「カマバエ」の一種です。写真のとおり、前足はカマキリ顔負けの立派な“カマ”。これでユスリカなどの昆虫をとらえます。体長は約4ミリ。標柱2番付近の水辺で出会えるかも!
- 雨が降ったあとには、露がついたクモの巣がきれいです。ジョロウグモ、ナガコガネグモ、サツマノミダマシなど巣の大きさや作りもさまざまで、繊細なシャンデリアのようです。桜土手では、オオトリノフンダマシの卵のうがありました。
- 続いても桜土手でイチモンジセセリがエノコログサの葉にとまって、じっーとしていました。あまりに動かないので、セセリと同じようにしゃがんでみると、ユウガギクの花の高さと同じになり、お花畑のようでした。見とれていたのかな?それとも、どこで蜜を吸おうか思案中?
【2011年8月24日(水)】
- エドヒガンに向かう木道脇ではタコノアシがグングンと背を伸ばし、花を咲かせています(写真)。また、木道の上では今年生まれたばかりのカナヘビの赤ちゃんや、オレンジ色の翅が目立つツマグロヒョウモン、黒光りするベッコウバチが日向ぼっこをしていました。人が通る度に、そそくさと草むらの中に消えていきます。
- 巡視中、クズの花に隠れたウラギンシジミの幼虫を見つけました。花びらの色にそっくりです! 観察しやすいポイントは、ふれあい橋の周辺。花に触らないように、顔を近づけて探してみましょう。時には成虫が産卵にやってきたり、産みたての卵が一緒に見つかったりするかも!
【2011年8月23日(火)】
- 湿地のT字路付近では、ギンイチモンジセセリの夏型が見られました。とてもきれいな個体だったので、羽化したての3化目だと思われます。
- さいたまコープ東北地区主催の施設見学で、7組のご家族が来園しました。みなさん公園に来るのは初めてで、モリモリと茂る木々に最初はちょっと緊張気味。でも野外でカヤネズミの巣を探したり、バッタ、カエル、カナヘビなどをつかまえるにつれ、笑顔が増え、子供たち同士もとっても仲良しに。自然のリラックス効果かな♪ また遊びに来てくださいね。
- とっても久しぶりにコサギが1羽、高尾の池にやってきました(写真)。
【2011年8月22日(月)】
- 八ツ橋のたもとにかかるミズキの群青色に熟した実に混じって、ニコちゃんマークが大集合!アカスジキンカメムシの幼虫です(写真)。休む、実の汁を吸う、こっちに気づく、あっちを向いたりこっちを向いたり・・・十五匹十五色です。
- 夏休みも終盤! 今日は「なかよしクラブ」のみなさんが遊びに来てくれました。「音ってどうやって出ているの?」をテーマに野外を散策。草笛では空気の流れで葉が震えて音がでるのを実感。セミやコオロギを捕まえて体を観察し、音の出所を探りました。
- センター周辺では、花びらの代わりに4枚の白い“がく”が美しいセンニンソウの花が咲き始めました。標柱2番近くでは、ピンク色の小さなブーケのようなガガイモの花が見頃です。
【2011年8月21日(日)】
- 7月に引き続き、せみのぬけがら調査を行いました。ぬけがらが雨でしっとりして壊れにくい状態だったので、触角を見比べないと違いがわからない、アブラゼミとミンミンゼミも見分けやすかったです(写真)。今回の結果は、ニイニイゼミ89個、アブラゼミ190個、ミンミンゼミ11個、ツクツクボウシ43個、ヒグラシ9個の計342個。前回の調査から一か月、種類ごとの出現数にかなり変化がありました。
- 雨の日ならではの表情を見せてくれた園内。標柱8番付近ではミズタマソウの実が本物の水玉のように輝き、クワの木では、ヤブキリやオオカマキリ、アカスジキンカメムシ、ハゴロモ類が雨宿りをしていました。
【2011年8月20日(土)】
- 園内は最高気温25℃と涼しい一日でしたが、それでもセミ達は元気よく大合唱していました! 今日は自然に親しむイベントデー「セミの日」。明日も開催します!
- 定例自然かんさつ会はもちろん「セミ」がテーマでした。林に到着したら、大人も子供も捕虫網を持ってセミ捕り(写真)。低いところにいるセミがなかなか見つからず苦戦しましたが、ニイニイゼミ、アブラゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミの4種を捕獲しました。ヒグラシのオスに寄生していたセミヤドリガの幼虫や、翅のつくり、針のような口、赤く輝く3つの単眼などをみんなで観察しました。
- 「生きものいきいき隊」は、高尾の森で繁茂しているアズマネザサの刈り取りを行ないました。ヒグラシの蝉時雨(せみしぐれ)を聞きながら、快調に作業は進み、7名と少ない人数ながらも、20メートル四方の範囲を終えることができました。参加者のみなさん、ありがとうございました。
- 一夜堤から子供公園に向かう途中にあるハダカホオズキが小さな花を咲かせていました。透明感のある淡黄色の花びらは、おしゃれなランプシェード(傘)のようです♪
【2011年8月19日(金)】
- 熊谷市の小中学校の教員初任者研修を行いました。野外での観察では、丸々太ったスズメガの幼虫におっかなびっくりタッチ! 意外に気持ちの良い弾力に大盛り上がりでした。その感動、子どもたちにも感じさせてあげてくださいね!
- 加須げんきプラザ主催の自然体験活動として、小学校4年生〜中学生の子どもたちが来園しました。雷雨のために野外での活動は少ししかできませんでしたが、館内の展示物で生きもののつながりについて考えたり、ツバキの種で笛を作ったり(写真)しながら、自然について学びました。
- 夜行性のゴイサギが、日中から高尾の池上空をぐるぐる旋回していました。その数約30羽! 池に降りるのかと思いきや、周辺の木にとまったり、再び旋回したりをくり返しながら、飛び立っていきました。
- ★第9回ヘイケボタル調査★117匹のヘイケボタルを確認しました。小雨の中での調査で気温も低めでしたが、意外に多く見ることができました。
【2011年8月18日(木)】
- センター脇の温度計では今年最高気温タイ、39℃を記録しました。
- 近づいても逃げないニイニイゼミがいるので、よ〜く見てみると、なんと産卵中! センター前にあるソメイヨシノの細い枝に、産卵管をぶっすりと刺した痕が点々とついています。ニイニイゼミは産卵した年の秋に孵化(ふか)するといわれているので、今後、要注目ポイントです。
- 西部公民館口近くの園路で1羽のコジュケイにバッタリ出会いました。すぐに藪に逃げこんでしまいましたが、こちらがジッとしていると、再び様子を伺うように出てきました。それに続いて幼鳥1羽、さらに成鳥1羽がすばやく園路を横断(写真)。子どもをサンドイッチしながら歩く様子が微笑ましく、思わず笑みがこぼれました。
【2011年8月17日(水)】
- コバギボウシの花が見頃です。林沿いの園路で、姿勢良く真横を向いたラッパ型の花を見ることができます。他にもクズ、キツネノマゴ、ガガイモなど、紫色の花々が園内を彩っています。
- 標柱21番付近を巡視中、突然カラスが騒ぎはじめました。声のする方を見ると、数羽のカラスに追われながら飛んでゆくオオタカの若鳥!ちょっかいを出そうとするカラスたちをすりぬけて、林の中へ消えて行きました。
- 今日の写真はヤブヤンマの雄。毎年5月〜7月頃、ビオトープ見本園で羽化が観察できるトンボです。羽化直後とは違い、青い複眼がすてきですね。日中は木陰ではねを休め、夕方になると上空を飛び回る姿が見られます。
【2011年8月16日(火)】
- 送り火の今日は「大文字」ならぬ、アサマイチモンジがひらひらと舞う、カラッとした晴天でした。他にもアカタテハやツマグロヒョウモン、キアゲハ、アオスジアゲハなど様々なチョウに出会えました♪
- 「ふるさと北本ウィーク」最後の定例自然かんさつ会は、大人から子どもまで楽しめる草花あそびを中心に、日陰から日陰へ移動しながら行いました(写真)。まずはクズ鉄砲の爽快な破裂音で暑さを吹き飛ばした後、望遠鏡を使ってキボシアシナガバチの巣を観察しました。最後はオッタチカタバミの葉を使って十円玉をきれいに磨きました。ゆっくり歩けば、家の回りでも意外に多くの生きものが見つかりますよ。
【2011年8月15日(月)】
- センターのすぐ近くで「カマキリが!」、「バッタに!」食べられているのを目撃(写真)! どう猛な肉食バッタであるヤブキリには、ハラビロカマキリも勝てなかったようです。ツル植物に逆さまにぶら下がりながらの、アクロバティックなお食事でした。
- 近頃毎日のように池を覆うアカマクミドリムシ。定例自然かんさつ会はそんなプランクトンや魚、水生昆虫に注目しました。アカマクミドリムシのいる池といない池で、それぞれの有機物の量をパックテストで比較した結果は、みなさんの予想通り。実験結果からも改めて納得していました。
【2011年8月14日(日)】
- いきもの講座「森の昆虫・セミ」は、セミのくらしやすみかなどについて詳しく解説しました。続く定例自然かんさつ会では、世界一大きいセミの標本(提供:長畑直和さん)や、園内の木に産みつけられた卵を顕微鏡で観察(写真)し、野外ではニイニイゼミ、アブラゼミ、ヒグラシの3種類をつかまえました。貴重な標本は引き続き館内で展示していますので、是非ご覧ください。
- 上尾市から上平地区子ども会育成連合会のみなさんが、ジュニアリーダーの研修で来てくれました。すでにジュニアリーダーである中・高校生が小学生たちをまとめてくれて、打ち水の実験、バッタとり対決など、チームワークよく五感を使った自然観察ができました。
- 受付にて展示中のピンク色のシマヘビが、注目を浴びる中、するする〜っときれいに脱皮をしました。前回の脱皮殻が62cmだったのが、今回は69cm。夏になり月1回と頻度が多くなっています。
【2011年8月13日(土)】
- 自由研究にぴったり♪ 満員御礼となった手作り実験教室は「水の力を科学しよう」がテーマでした。川の模型を使った実験では、水の流れが自然と蛇行する様子、泥がたまって湿地、小石が集まって河原が作られる過程を観察しました(写真)。流れの勢いで、形や自然環境を変える水の面白さとスゴさ、その大切さを参加者全員で感じました。
- 定例自然かんさつ会では夏の生きものさがし! ふれあい橋近くのクズのつぼみでウラギンシジミの卵、駐車場のヤマハギでツバメシジミの幼虫など、最後にお盆ということで“精霊船”が名前の由来とされるショウリョウバッタを観察しました。
- 桜土手では、ユウガギクにミヤマチャバネセセリが吸蜜に来ていました。自然度の高い草原を好むチョウで、後ろ翅の中央にある大きめの白斑が特徴です。
【2011年8月12日(金)】
- さいたま市から小・中学校の先生方が研修にいらっしゃいました。環境教育についてのレクチャーの後は自然観察。クズの葉で音を出す「クズ鉄砲」や、ツバキの種を使った笛など、草木を使った遊びでは先生方も楽しそうに取り組んでいました。
- 今日の定例自然かんさつ会は「自然の中の色さがし」をテーマに公園をめぐりました。キボシアシナガバチの黄色いマユをそ〜っと観察(写真)したり、アカメガシワのその名の通り赤い芽を見たりしました。林沿いの木陰の園路では、子どもたちが次々と、レンジやピンクなど色とりどりのキノコを発見。ちょっと目を凝らせば、自然の中の様々な色が見えてくるということを実感しました。
- 8日に続いて、ツミの若鳥を目撃!八ツ橋の池の下流側の湿地で水浴びをしていました。
- ★第8回ヘイケボタル調査★ピークは過ぎたかと思いきや、なんと今シーズン最多の288匹を記録! もうしばらく見頃が続きそうです。
【2011年8月11日(木)】
- 本日から「ふるさと北本ウィーク」が始まりました。お盆の時期(16日まで)は毎日定例自然かんさつ会を行います。初日の今日は“麺の日”にちなんで、長細い生きものさがし! シマヘビやナナフシ、麺そっくりのアメリカネナシカズラなどを観察しました。
- 園内の林縁ではミズヒキやヌスビトハギ、標柱8番の近くではミズタマソウの花が目をひきます。あずまやのクサギも見頃をむかえ(写真)、蜜を吸いに来たオオスカシバの姿も見られました。
- センター前のサクラの葉の上にモンクロシャチホコの成虫がとまっていました。白い毛がびっしり生えた頭部は、丸くてフワフワ♪ 正面から見るとプードルのようなかわいらしさ。幼虫はサクラの木を丸坊主にしてしまう嫌われ者ですが、成虫はなかなか憎めない顔をしています。
【2011年8月10日(水)】
- 日中は、ギラギラと照りつける太陽に目を細めるしかありませんでしたが、標柱19番付近では、アケビコノハの幼虫が腰のおめめ模様をパッチリさせておりました(写真)。
- ハシブトガラスたちでにぎわうエドヒガンザクラ方面。木道の上に、たーくさんのウンチが落ちています。カラスは雑食ですが、言い換えればカブトムシから木の実まで、旬のものをなんでも食べるグルメというわけです。最近の定番メニューはミズキの実。筋の入った7ミリほどのタネが観察できます。
- 湿地のT字路付近では、見頃になってきたヘクソガズラの花に混じって、スズメウリの花も咲き出しました。2種類とも星型の小さな花がステキ! 夜に咲くカラスウリの花と合わせて夏のツル植物大三角形が完成!?
【2011年8月9日(火)】
- 今日のセンターは学校の先生たちで大賑わい。坂戸市、鶴ヶ島市、越生町、毛呂山町から初任者研修の先生方が41人、県内各所から5年次研修の先生方が11人いらっしゃいました。
- 初任者研修では、実践的な環境教育の方法についてレクチャーしました。一例として、最近はやりの「緑のカーテン」に在来のつる植物を使ったものを紹介しました(写真)。地域の植物やそこに集まる昆虫たちを守ることにもつながるので、学校でもぜひ、実践してみてくださいね。
- 暦の上では昨日から秋ですが・・・「どこが秋なんだ〜!?」と怒りたくなるような猛暑日でした。そんな中でも、園路にはハイイロチョッキリが落としたドングリがみられるようになりました。まだ実は小さいけれど、着々と実りの季節に向けて成長中です。
【2011年8月8日(月)】
- 雲一つない青空に強い日差し。センター脇の温度計では最高気温36℃と、とても暑い一日でした。今日の写真はそんな青い空よりも青いツユクサの花(写真)です。
- 今日は立秋。園内を歩いていると、夏の後半によく鳴くツクツクボウシの声を耳にすることが多くなってきました。今、公園では5種類のセミの鳴き声を聞くことができます。
- 巡視中、木道方面で、カラスに追われるツミの若鳥を目撃! 今年は園内での繁殖は確認されていませんが、どこからかひとり立ちした個体が入り込んできたようです。エドヒガンの枝に逃げ込んで、しばらくの間じっとしていました。
【2011年8月7日(日)】
- カマキリのような姿をした小さな虫、ヒメカマキリモドキがいました(写真)。こう見えてもウスバカゲロウの仲間。埼玉県では絶滅危惧U類の珍しい虫です。
- 定例自然かんさつ会では、センター周辺でいろんな虫をじっくり観察しました。一見ガのように見えるベッコウハゴロモをつかまえて、顔の形をよく観察し、ガではなくセミに近い仲間だとみんなで納得。ほかにも、エゴノキをかじるエゴヒゲナガゾウムシのユーモラスな顔や、ニイニイゼミの翅(はね)の構造など、昆虫たちの形のおもしろさをじっくりと見てもらいました。
- 日本野鳥の会埼玉の探鳥会がありました。確認種数は24種でしたが、サシバ、ツミなどの猛禽類の相次ぐ出現に、暑さも忘れて盛り上がりました。
【2011年8月6日(土)】
- 日中は青空が広がり蒸し暑〜い一日。最高気温は36℃で、久々の猛暑日となりました。
- 定例自然かんさつ会では木道方面を散策。まだ小さいメダカやニホンアカガエルを見たり、手を出すにはちょっと気が引けるフクラスズメやアカタテハの幼虫を触ったり、激しく縄張り争いをするオオシオカラトンボを観察したりしました。
- 巡視中、ちょうどベッコウバチがクモを捕獲しているところを見つけました。クモはハチの麻酔がきいているのかぴくりとも動きません・・・戦いが終わった後でした(写真)。この後、幼虫の食料とするために頑張って巣まで運ぶのです。母強し!
- 雷雨が来るかも?と心配だった「夜の自然観察オリエンテーリング」、無事終了しました。たくさんのホタルをはじめとして、いろいろな夜の生きものが観察できて良かった!! スムーズに開催できたのも、ご協力いただいたボランティアのみなさまのおかげです。夜遅くまでありがとうございました。
【2011年8月5日(金)】
- 3日から行なっていた園内の草刈り作業が終わりました。今日の写真は、すっきりした草はらと、ようやく戻ってきた青空とのショットです。
- のびのびキッズ(親子の子育てサークル)のみなさんが、自然観察に来てくれました。10cm近くあるスズメガ(コスズメ)の幼虫を見ると、子どもたちはおおはしゃぎ。「プニプニだ! かわいい!」と言いつつ、みんなで優しく触りました。また家族みんなで遊びに来てね♪
- ふれあい橋やあずまや付近で、クサギの花が咲いています。花に顔を近づけると、良い香りがするのでお試しあれ!
- ★第7回ホタル調査★ 102匹のヘイケボタルを確認しました。 まだ見られますが、ピークは過ぎました。お早目に♪
【2011年8月4日(木)】
- 昨日設置したばかりの標柱21番の近くに、純白の美しいキノコ、ドクツルタケが生えていました。ヨーロッパでは「死の天使」と呼ばれ恐れられている猛毒のキノコですが、その姿はなかなか可憐です。付近の水辺ではオニヤンマが飛んでいるのも見られました。
- 今日も研修にいらっしゃった高校の先生方に、園内、館内でさまざまな作業をすすめていただき、自然学習施設・公園管理の現場を体験していただきました(写真)。多様な生きものがすめるよう多様な環境を維持するためには、人の手を加える必要もあるということを理解していただけたと思います。この2日間、ありがとうございました。公園の生きものたちに代わってお礼申し上げます。
【2011年8月3日(水)】
- 梅雨に戻ったような、じめじめむしむしの一日。夕方には雨が降り、日中の熱気をためこんだアスファルトからは湯気がたちのぼっていました。
- 夏休み期間中に、県内各地の高校の先生方が社会貢献活動体験で研修にいらっしゃいます。今回は11名の先生と共に園内巡視、図書整理、標本作製などを手分けして行いました。さらに、園内の標柱を取り替える作業もしていただき、エドヒガン先には新規に「21」の標柱を設置しました(写真)。
- 秋の気配はまだまだですが、秋の七草のひとつ、ハギの花が咲き始めました。見やすいのは駐車場の植え込みなので、観察の際は出入りする車に注意して下さいね。
【2011年8月2日(火)】
- ちょっと変わったガを発見しました!!一見すると枯れ枝?の様な模様のツマキシャチホコです(写真)。普段は森の景色に溶け込んでしまって見つけることが難しいのですが、たまたま葉の上で交尾していたので見つけることが出来ました♪
- 川越市立福原小学校の先生方が理科の校外研修で来園されました。園内散策では、林の土を使ってのアクティビティーと解説に大盛り上がり。その他、観察ポイント看板を見て「学校にもこれを立てよう!」と意気込む方がいらっしゃるなど、とても熱心な先生方でした。校庭を環境教育の場として活用するための参考にしてください。またのご利用をお待ちしています。
【2011年8月1日(月)】
- 春日部市の小中学校の1年目の先生方が初任者研修で来園。なぜ自然を守らなければいけないか、環境問題を解決する子どもたちを育てるためにはどうすればいいか、といった内容について、丸一日かけてじっくりレクチャーしました。学年ごとのグループワークで作った環境教育プログラム、ぜひ現場で実践してくださいね!
- エドヒガン先の園路脇には、オレンジ色の小さなキノコがニョキニョキ! キクラゲの仲間の「ツノマタタケ」です(写真。大きさは1p位)。このところの曇り〜雨がちな天気のおかげで、キノコたちは伸び盛りです。
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