北本自然観察公園日記 2014年4月
【2014年4月29日(火)】
- 小さな甲虫(カブトムシやテントウムシの仲間)たちがベビーブームを迎えています。園内各所で、葉っぱを丸めて中に卵を産み付けたオトシブミの仲間の“ゆりかご”が見られました。ヒメクロオトシブミはノイバラ、エゴツルクビオトシブミはエゴノキを探すと見つかります。また、今日はリンゴコフキハムシが自分のフンの中に卵を産み付ける様子も見られました。丸いフンを後ろ足で大事そうに抱えて産卵し、それを地面にポトリと落とします。孵った幼虫は土にもぐって植物の根を食べます。大切な子どもを守るため、それぞれ工夫を凝らしてくらしています。
- GW新緑オリエンテーリングを開催。参加者は地図を頼りに園内の観察ポイントを回りました。写真は、ロープで囲った範囲内で、ある虫を探しているところ。「お花の上に乗ってる〜!」小さな発見でも、喜びは大きいですね。5/3〜6にも開催しますので、ぜひご参加ください。
【2014年4月28日(月)】
- うす曇りのため、暑くもなく寒くもない一日。巡視や公園管理作業にはちょうどいい気温で、遠くから聞こえてくるキビタキの美しいBGMが心地よかったです。
- 園内各所でミズキが開花。近づいてよ〜く見てみると、すでにハナムグリなどの仲間が蜜や花粉を食べに来ており、小さい虫たちのお食事シーンが観察できます。また、ふれあい橋でノイバラ、あずまや先でイヌザクラ(写真)といった初夏の花々も見られるようになりました。一方で、春先に見ごろだったスミレ類にはタネが付き始めています。こちらにはアリたちが集まり、せっせと運搬。植物と昆虫のつながりが良くわかります。
【2014年4月27日(日)】
- 今日もまるで初夏のような日差し。一夜堤の先の木道脇に生えるイヌガラシにスジグロシロチョウが、また桜土手の菜の花(アブラナ)にはツマキチョウが、それぞれ産卵していました。
- かえる池付近で写真を撮っている方がいたので、何を撮っているのか聞いてみると「タマムシらしいんですが・・・」とのお答え。どれどれと近づいてみるとヨシの葉にアオマダラタマムシが止まっていました(写真)。例年だと6月くらいから雑木林で見られる虫ですが、ずいぶん早い登場です。
- ★野鳥情報★早朝、あずまや付近でアオバト、日中には八ツ橋の池からオオヨシキリの声が聞こえました。オオヨシキリは「ギョギョッ」という鳴きはじめ特有の声。湿地が賑やかになるのも、もうすぐです。
【2014年4月26日(土)】
- 昨日のエゾムシクイにつづき、今日も今季初確認が3つ。センター前で黒くて大きなジャコウアゲハ。かわせみ池付近では、葉っぱの真ん中に花を咲かせるハナイカダが開花。標柱1番のクワの木ではクワコの幼虫を発見。初ものラッシュが続いています♪
- 今日からGW新緑オリエンテーリングがスタート! 虫さがしや五感を使ったクイズに多くの参加者がチャレンジしてくれました。ゴールデンウィーク期間は毎日開催ですよ〜♪
- キッズ生きもの研究室2014が始まりました。今年度からは日曜日にもクラスを増設し、3組66人の子どもたちを迎えています。これからの1年で、どんな研究者になっていくのか楽しみです。写真はプランタービオトープをつくるために湿地から土を運ぶ様子。おも〜い! でもみんなで力を合わせて頑張りました。完成品はセンター脇に置いてあるので、どんな草が生え、どんな虫が寄って来るか、経過を見守ってくださいね!
【2014年4月25日(金)】
- 園内管理作業には16名のボランティアの方にご協力いただき、エドヒガンザクラ前の仮設木道の撤去を行ないました(写真)。毎年、この時期の恒例となっており、見事なチームワークでスムーズに作業が進みました。一か月前は満開だったエドヒガンザクラも、今は葉桜。休憩にぴったりの日陰をつくっています。ボランティアの皆さま、ありがとうございました!
- 入間市の東金子公民館の皆さんが来園。ヤマツツジやフジなど、見ごろの花を観察したほか、園内の希少植物を守るためにボランティアの方々にご協力いただいていることもご紹介しました。皆さんの地元である狭山丘陵や加治丘陵でも自然を守る活動が行なわれています。北本でも大歓迎ですが、ぜひ地元の活動にも参加していただければと思います。
- ★野鳥情報★午前中、高い声で「ピツチ ピツチ ピイ」というエゾムシクイのさえずりが聞こえました。今季初確認の夏鳥です! 同じムシクイの仲間、センダイムシクイのさえずり「チヨチヨビィー」も引き続き聞こえますよ♪
【2014年4月24日(木)】
- 朝からお天気で散策日和♪ 園内を散歩中のお客さんからは「キビタキの写真撮ったよ」「イタチが子どもをくわえていたよ」などなど思わず、うらやましぃ〜! と唸ってしまう自然情報をいただきました。
- そんな今日はうれしい出会いが! センター近くでシロマダラを発見しました!! 公園では記録の少ない希少なヘビです。
- 育ちの森幼稚園年中組さんが春の遠足にやって来ました。去年も春、秋、冬と来園しているのでスタッフの顔も覚えている子も。久しぶり〜と、すっかり慣れた感じで公園を探検しました。暑いくらいの天気のおかげで、あちこちウロチョロしているたくさんのカナヘビ。さっと捕まえる子もいて、この一年の成長ぶりにビックリしました。
【2014年4月23日(水)】
- 保育士・幼稚園教諭のための自然体験講座を開催。さいたま市の私立・公立の保育園の先生方が参加しました。 草はらでは仰向けに寝っ転がって“葉っぱの気持ち”を体験。スタッフも一緒に寝っ転がっていると、周りから「気持ちいいな…」と先生方のつぶやく声が聞こえてきたのがとても印象的でした。その気持ちよさ、子どもたちにも経験させてあげてくださいね!
- 県立いずみ高校生物サイエンス科2年生の皆さんが来園。将来、農業や自然保護の道を目指す生徒だけあって、生きものの話はもちろん、自然の維持管理の話も興味深かったようです。
- 高い所で折れていた木を造園業者の方に切ってもらいました。そして、そのついでに…高所作業車に乗せてもらいました! おおーこれぞ鳥の視点♪(写真) ちょっと怖かったけどぜいたくな空中散歩でした。
【2014年4月22日(火)】
- 北本市の食生活改善推進員協議会のみなさんが来園。さわやかな日差しのもと、新緑の中を城ヶ谷堤(桜土手)までウォーキングしました(写真)。ちょっと長めの散策も、元気な皆さんには「ちょうどいい!」。食生活について詳しい皆さんだけに、アケビの花やハッカの芽生えなど、食べられる植物の観察で大いに盛り上がりました。
- クロスジギンヤンマの羽化に続き、めだかのT字路でシオカラトンボを確認。じわじわとトンボの季節になってきました。
- 標柱10番梅林付近で「ピィチュリピッポプリ、ピッポプリ」と美しいさえずり。キビタキの登場です! また高尾の森からはセンダイムシクイのさえずり。お客さまからはオオルリの情報も頂きました。新緑を楽しみ、鳥の鳴き声に耳を傾け、忙しいけど幸せ〜♪
【2014年4月20日(日)】
- いきもの講座と定例自然かんさつ会のテーマは、「春のチョウチョ」。春にしか見られないスプリング・エフェメラルのツマキチョウや、成虫で冬を越して飛ぶ青いチョウのムラサキシジミなどについて解説。実物の標本や生きたチョウを観察しました。かんさつ会では原っぱに網を持って行ってチョウ探し(写真)。気温が低かったので誰も捕れないかもしれない…と思っていたら、子どもたちがベニシジミを6頭とルリシジミ1頭を見つけてくれました♪ 子どもの探索力には脱帽でした。
- センター脇のビオトープ見本園でクロスジギンヤンマが羽化していました! 今シーズン初です♪ 例年通りなら、5月中旬に池の周りを飛ぶ姿が見られます。
【2014年4月19日(土)】
- 昨日の雨のおかげで、植物は元気モリモリ♪ 芽吹いたばかりの葉が一気に開き、たった一日で景色が変わりました。
- 湿地一面のスギナに水滴がつき、キラキラと輝いていました。 これは根が吸い上げ過ぎた水が、枝先の水気孔(すいきこう)という穴から出て水滴になったもの。しかしこれが見られたのは、わずかな時間のみで、日が当たり始めるとあっという間に蒸発して消えてしまいました。
- 今年度1回目の「生きものいきいき隊」のテーマは、昨日の園内管理作業の続きで“高尾の森を若返らせよう!”でした。今日は雑木林の周囲に常緑樹を植樹し、林内の野生の生きものが落ちついてくらせるようにしました(写真)。先日とうってかわってスカッとした晴れ間! 少し暑く感じるなかでの作業で、気持ちよく汗をかくことができました。参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
【2014年4月18日(金)】
- 朝からしとしと冷たい雨。静かな公園でウグイスやキジの大きな鳴き声が響く中、シュレーゲルアオガエルが負けじと声を張り上げていました。久しぶりの雨がうれしかったのかな? 巡視中、園路をのんびり横断中のミスジマイマイに出会いました。
- ボランティアの方々との園内管理作業は“高尾の森を若返らせる!”がテーマ。部分伐採した高尾の森の裸地に、コナラ、クヌギ、コブシ、ホオノキなどの苗木を、大きく育てよ〜と愛情をたっぷりこめて植樹(補植)しました。何もなかったところに、少しずつ緑が増えてゆく様子を見て思わずホッコリしてしまいました。小雨降る中での作業、本当にありがとうございました!
【2014年4月17日(木)】
- 標柱5番でオトコヨウゾメ(写真)が咲き、標柱6番付近では、タチヤナギの柳絮(りゅうじょ・白い綿毛の付いた種子)が飛び始めました。
- 高尾の池で恋の季節を迎えているのはカイツブリ。今朝はつがいになっているらしいペアのメスに、猛然とアタックをかける別のオスがいました。追いかけるオスと逃げるメスの攻防がしばし続いた末、ようやく横恋慕していたオスがあきらめて離れていきました。その後、ペアは平穏を取り戻し、仲良く並んで泳いでいました。朝から見応えのあるドラマを見せてもらいました。
- ★野鳥情報★今季初確認!センター付近でセンダイムシクイが鳴いていました。夏鳥のシーズン到来です♪ また、高尾の森上空ではオオタカが舞っていました。
【2014年4月16日(水)】
- 行田市立荒木小学校の全校遠足。北本市内にある工場見学施設「グリコピア・イースト」の見学との組み合わせで来園しました。公園では全身で春の自然を感じて欲しい! とクワの大木で木登りをしたり、刈り取ったオギを積んだものでトランポリン遊びをしたり。特に盛り上がったのは散策中に見つけたシマヘビをみんなで触ったこと! 生きものがちょっと苦手な先生にも頑張ってもらったので(写真)、みんなも安心して触れました。今度はお家の人と遊びに来てくださいね。
- 標柱6番ベンチ近くのウグイスカグラは花の時期が終わり、実がふくらみ始めています。それをよく見ようと近づいたところ、葉の上にイチモンジチョウの終齢幼虫を発見! スイカズラ科の葉を食べるいもむしです。トゲトゲを持ついかめしい姿ですが、毒はありません。チョウになる日が楽しみです。
【2014年4月15日(火)】
- 桶川市立川田谷小学校5年生の皆さんが来園。夏の林間学校(長野県の志賀高原)に行く事前学習として、埼玉の自然についてお話ししました。まずは館内で、県の蝶・ミドリシジミの紹介や、飼育展示している県の魚・ムサシトミヨの観察。野外では雑木林の植物や湿地で泳ぐメダカを見つつ、自然と人とのかかわりなどを学びました(写真)。埼玉にも長野にも、すてきな自然がいっぱいです。林間学校でも野生の生きものたちの魅力をたくさん感じてくださいね♪
- 「久しぶり!」と「はじめまして!」があった日でした。前者はヒレンジャク。1羽だけですが約1週間ぶりの出会いでした。後者はヤマツツジの花とギンイチモンジセセリ。ヤマツツジは標柱5番付近で咲き始めました。また、ヤブキリの幼虫もよく見られるようになりました。
【2014年4月13日(日)】
- 園内は新緑の優しい色につつまれています。房状の花と一緒に葉が出るコナラやクヌギ、細かい葉脈までくっきり見えるアカシデなどの新緑が観察できるなか、特にオススメなのがミズキ(写真)。下から陽を透かしてみると、思わずウットリしてしまう輝き♪ 木々の芽吹きが目を見張る速さで進んでいます。
- 成虫越冬していたアメンボたちが水辺に戻ってきました。八ツ橋の池ではナミアメンボ、湿地の浅い水域では小型のヒメアメンボ、薄暗い水たまりでは褐色のヤスマツアメンボが見られます。アメンボの仲間は、落ち葉の下や地面の隙間などで越冬するようで、この時期は背面に泥の付いた個体がときどき見られます。
【2014年4月12日(土)】
- 今年度最初の手作り実験教室のテーマは「音の実験と竹楽器作り」。音の性質を実験で体感して、筒の長さが違うと音がどう変化するかなどを調べました。その後、公園の竹でハト笛作り。硬い竹を切ったり削ったり苦心しましたが(写真)、ようやく音が出るようになると、夢中になって良い音になるように工夫していました♪
- 標柱9番から10番間の園路沿いでオオジシバリ、オニタビラコ、ヤブタビラコといったタンポポに似た小さくて黄色い花が目立ってきました。並んで咲いているところもあるので、葉の形や花の大きさなどの違いが観察できますよ。
【2014年4月11日(金)】
- センター前のススキの切り株あたりから姿を現したのはアマガエル(写真)。サクラの花びらを身にまとい、あたりを徘徊していました。いつもの黄緑色ではなく枯れ草にあわせて淡い色合いなのも春っぽい感じがしました。
- 木道方面の湿地でニョイスミレが咲き始めました。すでに咲いているマルバスミレと同様に白い花のスミレです。これでスミレ類は5種類の開花が確認されました。残るは草はらのスミレ(という名のスミレ)のみとなりました。
【2014年4月10日(木)】
- 晴れて暖かい日でした。風が吹くと散り始めたサクラは花吹雪となりました。そんなサクラの周りで大きなキムネクマバチがホバリングしていました。これはオスが縄張りをつくっているところで、メスが飛んでくるのを待っているようです。
- 木道方面の湿地でジロボウエンゴサク(写真)が咲き始めました。今が盛りのムラサキケマンに似ていますが、花は淡いピンク色で、丈が低く葉には丸みがあります。春の短い時期にしか見られない植物です。
【2014年4月9日(水)】
- ニホンアカガエル卵塊調査9回目。水面にサクラの花びらがたくさん浮いているところもあり、カウントは難航しましたが、ボランティアの方と協力して探しました(写真)。その結果、発見できたのは5個。産卵シーズンも終わりのようで、今年の累計は1318個という結果になりました。調査の最初の頃に発見された卵塊は、ほとんどがオタマジャクシになって、湿地の中をスイスイと元気に泳いでいます。
- 今期初確認の虫ラッシュとなった一日でした。標柱6番付近のコナラの木でナナフシの子ども、標柱13番付近のノイバラの葉の上でヒメクロオトシブミ、木道方面の湿地では吸水中のナミアゲハを見つけることができました。開けた所の地面では、アリたちがせっせと巣をつくっている場面に出会えるなど、昆虫の観察が楽しくなってきました♪
【2014年4月8日(火)】
- センター脇の気温計では最高気温23℃。ちょっと暑く感じる一日でした。巡視中そこかしこで、ひなたぼっこするカナヘビを発見。また、標柱7番付近でクサボケ、標柱10番付近でウラシマソウの開花を確認しました。
- 今日の写真は、標柱4番近くで満開を迎えているヤマザクラです。ソメイヨシノと似た淡いピンク色の花をつけますが、赤い葉っぱが花と同時に出るため、シブイ雰囲気のサクラです。日本の野生のサクラの中でも代表的な種で、歴史上の人物が好んで花見をしたり、和歌や日本画に登場したりするほど古くから親しまれています。
【2014年4月7日(月)】
- 湿地からチャプチャプという音が聞こえてきたら、そっと覗いてみましょう。お食事中のカルガモやコガモを間近で見られるかも知れません(写真)。ここ最近、ヨシやガマが伸び始め、ちょうどいい目隠しになって、園路近くまで食べものを探しに来るようになりました。草丈が高くなって茂ってしまうと、完全に隠れてしまうので、よ〜く観察するには今がチャンスです。
- いきがい大学伊奈学園OB・はつらつ会の自然観察会がありました。センター周辺を歩きながら、今が見頃のホトケノザやムラサキケマンの花や、これがきのこ? という声があがったツチグリなどを紹介。またコナラの芽吹きを見ながら、これからぐっと緑が増える林沿いの道を散策しました。
【2014年4月6日(日)】
- 東光寺の蒲ザクラが満開♪ 公園のソメイヨシノも満開♪ 今日も園内は散策の方々が多くいらっしゃいました。
- 日本野鳥の会埼玉の探鳥会がありました。本日は野鳥観察に加えて、毎年恒例のお花見も。満開のソメイヨシノの枝でウグイスがホーホケキョ♪ のシーンが一番盛り上がりました。記録は28種でした。
- 定例自然かんさつ会は「春の植物」がテーマ。タチツボスミレ、コスミレ、ノジスミレの花の色を見くらべ、アケビやキュウリグサのにおいをかぎ、サギゴケのちょっと変わった花の形をじっくり観察(写真)。その他にも、この時期に見ごろの植物を、五感を使って楽しみました。
【2014年4月5日(土)】
- お花見には最高の天気でした。満開のソメイヨシノやヤマザクラを楽しむたくさんの来園者で公園は今年一番のにぎわい。ウグイスのさえずりや、時折り響くキジの甲高い声がいいBGMになっていました♪
- 標柱16番の草原でキアゲハを今シーズン初記録。風にあおられて飛んだり下りたりを繰り返していました。よーく狙いすまして地面に降りところをパチリ(写真)。翅(はね)をゆっくり動かしながらしばらくひなたぼっこしていました。
- 八つ橋の池や、かえる池付近でモツゴの産卵が見られました。オスの体は黒っぽい婚姻色になっていて、さらによく見ると口の周りに追星(おいぼし)と呼ばれる繁殖期特有の白いイボイボが見えます。双眼鏡での観察がオススメ。お昼前後は水面の反射が少なくて見やすいです。
- ★野鳥情報★ヒレンジャクは引き続き観察されています。
【2014年4月4日(金)】
- 今日は変わりやすい天気。朝まで降り続いた雨で標柱5番付近のイヌシデの花が水滴をまとってキラキラしていました(写真)。昼頃には青空が広がり、キジバトが気持ちよさそうに水浴び、かと思いきや夕方には真っ黒な雲が雷鳴を轟かせて、にわか雨を降らせながら通り過ぎていきました。
- 標柱10番近くではタチツボスミレの紫の花に加えて、マルバスミレの白い花も目立つようになってきました。また、カラシナが咲いている場所では、ツマキチョウが自分より倍ぐらい大きなスジグロシロチョウ2頭とトリオでダンスをするようにクルクル回って飛んでいました。ツマキチョウは春の短い期間にしか見られないスプリング・エフェメラルです。
- コロロ…コロロロ…。めだかのT字路付近の湿地ではシュレーゲルアオガエルの鳴き声が聞こえました。今シーズン初確認! もちろん、アマガエルたちも負けじと大きな声でゲッゲッゲッ。カエルの二重奏でした。
【2014年4月3日(木)】
- 今日は一日中冷たい雨。でも花たちは元気に咲いていました。標柱6番のオオシマザクラは、若葉を伴う白い花で満開。また、標柱7番では、たくさんのタチツボスミレが斜面を薄紫色に彩っていました。
- 今年度最初の園内管理ボランティアは、仮設木道の撤去と凸凹している園路の補修をしました。木道の下にいたケラや、園路脇のカキドオシやムラサキケマンなどを観察しながら楽しく作業できました。ボランティアのみなさん、ありがとうございました(写真)。
- 保育士・幼稚園教諭のための自然体験講座を開催。育ちの森幼稚園の先生方が受講しました。花びらを使った染め物や、この時期ならではの草花遊びを紹介。皆さん、早く園でも実施したいと意気込んでいました♪
【2014年4月2日(水)】
- コープみらい埼玉東北ブロックの皆さんが来園。満開のサクラやメダカの学校をはじめとした、春満喫コースを90分間じっくりご案内しました。写真はセンター前でオオイヌノフグリを観察している様子。名前の由来となった実が、早くも膨らみ始めていました。
- ムラサキケマンやカキドオシなど足元の花々が増え、園路周辺が彩られて来ました。しかし植物だけではありません! 雑木林の近くを歩いているとハルシメジの仲間がニョキニョキと生えています。グレー&こげ茶色でジミ〜ですが、きのこも足元から春をアピールしています。
- ★野鳥情報★エドヒガン上空をツバメが飛んでいました。東南アジアなど南の国で冬を越したものが日本に帰ってきたようです。おかえり〜♪
【2014年4月1日(火)】
- 公園も周辺地域もサクラの話題で持ちきりです! 北本駅から市内を巡る「駅からハイキング」の方、センター前のソメイヨシノの下でお弁当を広げる方なども多くいらっしゃいました。そんな中、注目の東光寺の石戸蒲ザクラは3分咲き、公園のエドヒガンは舞い散る花びらを増していますが、見ごたえ十分。今なら2大桜を同時に楽しめます。
- 今日の写真はエドヒガンに来ていたシジュウカラ。花の撮影中に運良く撮れました。朝方にはオスのキジが付近をうろうろ。日中は木の高い所で多くのミツバチが羽音を立てていました。案外多くの生きものがいます。
- ニホンアカガエルの卵塊数調査8回目。新しい卵塊は70個、累計1313個となりました。そろそろシーズンも終わりでしょうか。いつもご協力いただくボランティアのみなさま、ありがとうございました。
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