北本自然観察公園日記 2014年1月
【2014年1月31日(金)】
- ボランティアの方との園内管理作業で、エドヒガンザクラ周辺の竹林の手入れをしました(写真)。折れたり枯れたりしているタケを切って運搬する作業は一苦労。斜面地での作業でしたが、皆で声を掛け合って、安全に大量のタケを片付けることができました。春にはこの竹林を背景に満開のサクラが引き立つことでしょう。ボランティアの皆様、ありがとうございました!!
- ニワトコの冬芽はどれほど膨らんだかな〜と見て回っていたら、草はらの奥で一つだけ、すでに葉が開いているものがありました。また、標柱14番付近でもウメの開花を確認♪ 確実に季節は進んでいます。
- 北本市立西中学校1年生59名が来園。全員がセンターの双眼鏡を持って鳥を探しに出かけました。人生初のバードウォッチング、しかも強風というコンディションの中でしたが、17種、しかもノスリやハイタカまで見ることができました。地元の中学生にも冬の公園の楽しさが伝わったかな? これをきっかけに自然に興味を持ってくれたらと思います。
【2014年1月30日(木)】
- 午前中はどんより曇り空、午後はパラパラと小雨が降りました。人通りも少なく、園内はひっそり。そんな今日だったからなのか、園路のすぐ近くで野鳥をたくさん見ることができました。めだかのT字路でクイナ、セグロセキレイ、シメ、標柱8番付近の湿地でベニマシコのオス、メスなどなど。標柱17番では、すぐそばまでキジが近づいてきました。その瞬間をパチリ!(写真)
- あずまや付近の園路を横断するイタチと遭遇。サササーッと茂みに潜ってしまったので、よく見えませんでしたが、カエルのような大きな獲物をくわえていました。今ごろ、ねぐらでごちそうかな?
【2014年1月29日(水)】
- 朝からポカポカ陽気。もしかして、と思い行ってみると…やっぱり! 今シーズン初のウメの開花(写真)が確認されました♪ 今にも咲きそうなつぼみもちらほらとありましたので、これからが楽しみです。
- 標柱5番から、湿地をはさんだ対岸(標柱10番付近)の斜面林にとまっているノスリを発見しました。じっとしていたので、散策中のお客さんとしばし観察。途中、飛び立って低空飛行をしたり、別の木にとまったりしてくれました。その動きに対し、まるでスターを見るかのような熱い視線が。その後、スターは静かに高尾の森に飛んで行きました。
【2014年1月28日(火)】
- センターで飼育中のピンク色のシマヘビ「モモちゃん」が本日34回目の脱皮! 冬の時期なので前回から2か月ほど間が空きました。お昼過ぎ、スタッフが気が付いた時にはすでに1/3ほど脱皮(写真)。運の良いお客さんと共に、息をのんで皮を脱ぐ瞬間を見守りました。
- 巡視中、お客さんから「あの花はなんですか?」と声をかけられました。行ってみると、確かに白い花っぽいものが…。乾燥して白くなったマユミの実の皮でした。言われてみれば、花のようにもクローバーの葉とも見えます。マユミの実といえば赤く熟したものと思いがちですが、こちらもドライフラワーのようで風情がありますね。
- 西上尾第二保育所のみなさんが遊びに来てくれました。虫が大好きな子どもたち。でも触るのにはあまり慣れていないようで、見本園ではヤゴをおっかなびっくりタッチしました。雑木林では木に抱き着いて冷た〜い木を見つけたり、落ち葉プールで大はしゃぎ! 宝石のような青いジャノヒゲの実探しをしたりと、全身で冬の公園を満喫してもらいました。心に残る卒園遠足になったかな?
【2014年1月26日(日)】
- 最高気温12℃。午前中の日差しは暖かで、風も冷たさがありませんでした。桜土手(城ケ谷堤)では「ツピー、ツツピーッ」の声。シジュウカラのさえずりです♪ シジュウカラの名前の由来となった地鳴き「ジュジュジュ(シジウ、シジウ)」に混じって聞こえました。さらに、標柱5〜6番ではヤマガラもさえずり!! 耳を澄ませば林の中から聞こえてきますよ。
- 巡視中、足元でとても小さな虫がぴょんと飛び出しました。よく見ると数匹が飛び跳ねています。3mm位のヨコバイの仲間をアズマネザサの葉の上に見つけました。啓蟄に1ヶ月以上も先駆けての登場です。
- 北本市産業観光課とJTB関東のタイアップ企画「北本市の魅力発見モニターツアー」があり、センターと公園をご案内しました(写真)。四季折々の花が咲き、ヘイケボタルが飛び交い、多くの冬鳥が訪れることができるのは、この公園に多種多様な生きものがいるおかげ。公園の魅力を、この季節ならではの野鳥や植物の観察をしながら解説しました。
【2014年1月25日(土)】
- 倒木が隠れてしまうくらい、みっっっしりと迷路が生えて?? いました(写真)。正体は“エゴノキタケ”というきのこの傘の裏面。このきのこは、テングタケなどのように傘に柄がついているタイプではなく、サルノコシカケのように、柄のない傘が木からモリッと生えてきます。さらに名前のとおり、雑木林のようなたくさん木がある場所でも、エゴノキの朽木を狙い澄まして生えてくるという、ちょっと変わったきのこです。
- 2回目の初心者向けバードウォッチング「冬鳥いろいろ編」を開催。座学では、野鳥を探す方法や似ている鳥の見分け方をお話し、その後公園で実習を行ないました。湿地をぐるっと一周し、ホオジロ、カシラダカ、ジョウビタキなど19種を観察。スタッフはこれらに加え、ベニマシコのペアやコガラを目撃出来ました。バードウォッチングは回数を重ねれば重ねるほど、野鳥と出会うコツがつかめてきます。これからも、ぜひ野鳥観察を楽しんでくださいね。
【2014年1月24日(金)】
- 育ちの森幼稚園の年少さんが遠足で来園。まずは草原で自然の中に隠したバケツやハンガーを探すゲームで練習した後、雑木林で隠れている昆虫を探しました。ほかにも、池に張った分厚い氷をさわったり、落ち葉のプールで思いっきり泳いだり♪(写真) スタッフもヘトヘトになるぐらい元気いっぱい遊びました。
- ツル性のシダ植物、カニクサの葉が薄茶色になってきました。少し暖かい地方では、枯れずに冬を越すものもあるようで、この公園でも少し前までは寒さにも負けず元気な緑色をしていました。ツルの部分は実は葉脈で、とても大きな葉を持つ植物ともいえます。標柱19番付近が観察しやすいです。
【2014年1月23日(木)】
- 冷たい風が吹きましたが、日向はポカポカとして暖かい一日でした。園内をお散歩中のお客さんからも「今日はあったかくて気持ちいいね〜」と声をかけてもらいました。
- 埼玉大学工学部環境共生学科の学生さんたちによる公園改善案に関するポスター発表会がありました(写真)。生きものとのふれあいや公園の維持管理を、セラピーとして活用できないか? 希少な動植物を保護するためにより良い方法はないか? など、いつも公園管理に参加されているボランティアさんも交えて活発な議論を行いました。
- ★野鳥情報★ センター前の草原近くの木にノスリがとまっていました。キジバトを狙って低空飛行している姿を目撃した方もいたので、狩りの途中の休憩だったのかもしれません。また、あずまや付近でベニマシコと遭遇しました。
【2014年1月22日(水)】
- 初心者向けバードウォッチング「冬鳥いろいろ編」の今シーズン初回でした。双眼鏡の使い方や図鑑の選び方などのレクチャーのあと、公園へ鳥を探しにGO! 出てくる鳥はサービスがよく、じっと止まっていてくれるヒヨドリや、上空でカラスとケンカするハイタカも。今日の人気ナンバーワンはヤマガラ。みんなでじっと待っていたら1mの距離まで近寄ってきて、双眼鏡がいらないほど。鳥が出るごとに双眼鏡に慣れてきて、みなさん鳥を観察する楽しさを感じたようでした(写真)。
- 園路脇のヤブコウジやカラタチバナ、マユミなどの赤い実はもう見納め。一方で、ウメのつぼみは少しずつ膨らんでいます。開花第一号はそろそろか、と気になる季節です。
【2014年1月21日(火)】
- 日陰や凍った池の上には、18日の深夜に降った雪が今日もまだ残っています。お客さんから「八ツ橋の下の雪にモミジの形に似てる足あとがあったよ」と教えていただき行ってみたところ、確かにモミジそっくり。長い指が特徴的なアライグマの足あとでした。それを横切るようについている鳥の足あとはクイナ。こちらは一直線になるのが特徴です。
- かわせみ池でヒヨドリが群れでツルウメモドキの実をついばんでいました。中には飛びながら実を食べる器用なものも。20羽も集まると「ヒーヨ、ヒーヨ」とかなりにぎやか。他の鳥を追い出して実を独占していました。
【2014年1月19日(日)】
- 未明の雪がうっすら残り、公園はすっかり冬景色。何か変わった生きものでもいないかなぁと探しつつ歩いていたら、少し離れた木の上にモズの姿。パッと飛び立ち、今歩いてきた園路のすぐ脇へ飛び込みました。モズが顔をあげると、なんと、そのくちばしには大きなバッタが! モズには見つけられたのに、スタッフは気が付かなかった・・・完敗です。
- いきもの講座と定例自然かんさつ会のテーマは「冬の虫探し」。昆虫の生態や見つけるポイントなどを解説した後、公園へ。コツさえ知っていれば見つけやすいカマキリの卵鞘や、常緑樹の葉裏のウラギンシジミをみんなで探しながら歩き、 雑木林ではスタッフが指を差した場所を覗き込んでもわからないほどの擬態っぷりのコミミズクやキノカワガを観察しました(写真)。昆虫やそれらが生きる環境の多様性を実感していただけと思います。
【2014年1月18日(土)】
- 生きものいきいき隊では、エドヒガン周辺の手入れを行ないました。まずは、対面の草地にのびてきた低木を伐採(写真)。その次は、エドヒガンに近づきすぎているタケ、枯れたタケ、斜めになっているタケを整理し、切リ倒す人も運ぶ人も汗ばむほどの作業となりました。おかげさまで、エドヒガンの前も後ろもすっきり! 2か月先の開花が、今から待ち遠しい〜♪ 参加された皆様、ご協力ありがとうございました。
- 朝は相変わらず冷え込みが続いています。寒さの残る午前中の巡視では、ちょっと心が温まる鳥たちに出会えました。大きなドラミングに振り向けば、北里の森にアカゲラ。鳴き声を頼りに探して、ヨシ原の奥でベニマシコのオスとメス。それに南入口付近で見かけたアカハラを加えて、この時期の赤い鳥トリオ制覇です♪
【2014年1月17日(金)】
- スカッと気持ち良く晴れた一日。凍った高尾の池に、青空が映ってとってもキレイでした♪(写真)。また、公園を散策していたお客さんから、草むらの日だまりで丸まって寝ているタヌキを見たよ〜と教えていただきました。
- エドヒガン付近で、2羽の鳥が激しく追いかけっこしているのが竹林の隙間からチラチラ見えました。しばらくして枝にとまった1羽を双眼鏡で確認すると、なんとオオタカでした。獲物のキジバトを追いかけていたのですが、どうやら今回は相手の逃げ切り勝ちだったようです。今まさに繁殖期を迎えているオオタカは、たくさん栄養を取りたいところでしょう。次はがんばれよ〜!
【2014年1月16日(木)】
- とっても寒〜い一日。でも、センターの2階は日が当たってぽっかぽか♪ 窓から見えるのはハンノキの花。2週間前には雄花にさわるとちょっと花粉がつく程度だったのが、今は花粉がびっしりついて、花全体が黄色っぽく見えます。さらに近づいてよく見るとマッチ棒の先くらいの赤い雌花も見つけられますよ。
- 育ちの森幼稚園の年中組さんが来園。池の氷に触ってみたり、コナラの木に抱きついてみたり、草原でゴロゴロ寝転がってみたりと、体と五感を使っていっぱい遊びました(写真)。
- ★野鳥情報★標柱15番で、エナガの群れを発見。お客さんからはエドヒガン付近でマヒワの目撃情報をいただきました。
【2014年1月15日(水)】
- 静かなセンターに突然響く警報音。北本消防署のご指導のもと消防訓練を実施しました(写真)。避難誘導や初期消火などは人命にかかわる重大事。常に防災意識を持って職務に就くことの大切さも、再確認できました。来館されていたみなさん、ご協力ありがとうございました。
- 巡視中、不思議な光景を目撃しました。一羽のカラスがコナラの幹にほぼ垂直にとまり、脚を使って幹の上や下に移動したり、くちばしで樹皮をつついたりしていたのです。しかも、何かを食べているわけではない様子。「世界一賢い鳥 カラスの科学」(センター図書コーナーにあります)には、カラスは雪山の斜面を仰向けに寝転がって滑ったり、小石をつかってキャッチボールしたりして“遊ぶ”ことがある、という内容が書かれています。もしかしてスタッフが目撃したのは、コゲラのモノマネ遊びだったのでしょうか。身近な鳥でも“行動”に注目すると楽しい発見があるかもしれません。
【2014年1月13日(月)】
- 大盛況だった冬の自然観察オリエンテーリング。音や手触りで当てるクイズなど、五感の限界に挑む難問も多数用意したせいか、いつもより真剣になって問題に向かう方が多かったです。そんな中でも午年にちなんだ「竹馬に挑戦」ポイントは特に人気。「難しいけど楽し〜♪」という声が絶え間なく聞こえました(写真)。好評につき、この竹馬はしばらくセンター入口で遊べるようにする予定です。
- 成人の日にちなんで、定例自然かんさつ会は“20年前の公園と今の公園の比較”がテーマ。20年前の風景写真を見ながら散策し、以前はいなかった生きものや、これから先に残したい生きものを紹介しました。
- ★野鳥情報★とんぼ池付近で、シジュウカラの群れに混じるヒガラを発見。胸に黒いラインが無いのが特徴です。
【2014年1月12日(日)】
- モズのはやにえを発見! ケラ、コバネイナゴ(写真)、シブイロカヤキリが、それぞれ別の場所で枝に刺さっていました。ケラは湿地の耕うん作業に驚いて這い出してきたところを捕まえられちゃったのかな。シブイロカヤキリは越冬中? いろいろな獲物をモズは見つけるものですね。
- 定例自然かんさつ会は冬芽と葉痕(葉が落ちた痕)がテーマ。リーゼント頭でかわいい顔のニワトコ、鬼の顔のようなハリエンジュ、馬の蹄鉄に似たクサギ、濃い赤がきれいなミズキを観察。人気だったのはクズ。細いつるに目を近づけて小さな人の顔を探し出し、その表情を楽しみました。
- ★野鳥情報★高尾の池付近でベニマシコのオス。「ヒッ、ホッ」と声が聞こえたのでしばらく待っていたら、出てきてくれました。
【2014年1月11日(土)】
- 野あそび教室「ツルンパリン氷はたのしいぞ」を開催。特別ゲストとして、こおりの国のアイスマンが登場だ! 最初は、氷を割って中に入っているどんぐりを取り出すゲーム。その後は今日だけの特別企画として、カッチカチに凍った八ツ橋の池の上をみんなで歩いたり、そりで滑ったりしたぞ!(写真) 寒い日でも、自然のなかで体をいっぱい動かせばポカポカ♪ これからも外でたくさん遊ぼう! もちろん合言葉は…そう! 1、2、3、アイスマーーーン!!
- 冬の自然観察オリエンテーリングが本日からスタート。初日にも関わらず、多くの方に参加していただきました。明日、明後日もやってます! ご来館お待ちしています。
- ★野鳥情報★ 巡視中標柱5番付近で、目線と同じくらいの高さで低空飛行するノスリと遭遇しました。来園の方からは、めだかのT字路でアリスイの目撃情報をいただきました。
【2014年1月10日(金)】
- 木道方面の所々で水が緑色になっています。水の汚れではなく、正体は植物プランクトン(写真)。冬は栄養が多く、敵となる動物プランクトンもいないので、大量に発生できます。泡は光合成をして出てきた酸素で、元気に活動している証拠です。
- 高尾の池で1羽のアオサギ。近くにもう1羽が飛んでくると、まるでスケート選手のようにそこに向かって氷の上を滑って移動しました。ところが途中で氷が終わってしまい、池へぽっちゃん! あわてたアオサギは元の場所に戻ると、何事もなかったように、じっとしていました。ユーモラスな一場面を楽しみました。
【2014年1月9日(木)】
- 未明の雨で朝方の冷え込みが緩み、連日凍結していた高尾の池も今日は氷が張りませんでした。そのため、久しぶりにマガモが50羽以上見られました。少し風は強かったものの、陽だまりは暖かく、ヤマモモの梢をウラギンシジミが飛んでいました。
- 耕耘されためだかの丁字路の湿地に、ツグミが降りて餌をついばんでいました。今までは樹上で見ることが多かったツグミですが、耕されて出てくる虫や草のタネを求めて下りてきたようです(写真)。
【2014年1月8日(水)】
- 本年最初の園内管理ボランティアは、高尾の森と隣接するヒノキ林の竹柵の補修を行ないました(写真)。竹を打ち込むカンカンカンッ♪という音と、皆さんの掛け声が何ともにぎやかな作業。総勢19名のご協力により、長さ30メートルの立派な竹柵が完成しました。ボランティアの皆様、ありがとうございました。
- 背の低いやぶの中からゴソゴソと歩くような音が。しばらく静かに見ていると、キジのオスが飛び出てきました。でも、まだやぶの中から音がしています…。よく見ると、ついてきたメスが隠れていました。キジのオスは、メスを守るため天敵の気を引く行動をとることがあります。このオスは、スタッフ(人間)から彼女を守ろうとする男らしい彼氏だったようです。
【2014年1月7日(火)】
- 未明はかなり冷え込み、センターの温度計では最低気温マイナス4℃。午前中、池や流れには薄氷が張っていて、とんぼ池では表面に放射状の氷紋が見られました(写真)。寒い朝にしか出会えない自然の美を観賞してみませんか。
- 一方で日中の日差しは暖かく、桜土手では真冬なのにセイヨウタンポポの花が見られました。斜面はポカポカなので、ここだけちょっぴり春のようです。
- 北里の森の林床では、小さな丸いボンボンが目立ってきました。コウヤボウキの綿毛です。光にかざすように視線を変えると、毛が七色に輝いてとってもキレイです。
【2014年1月5日(日)】
- 午前中は風が冷たく、まさに「小寒」。暦の上ではこれからが冬本番です。寒さで縮こまってしまうものといえば、常緑のつる植物スイカズラ。葉を落とさず、葉をクルッと丸めて冬を乗り切ります。センター前のものはちょうど丸まり始めたところ。やわらかい毛が生えているので、触ると少し暖かな気がします。
- アカシデの冬芽がきれいだったので撮影していたら、同じ枝にカヤツリグサの穂が多数集まったようなものがついていました(写真)。調べてみると、「アカシデメムレマツカサフシ」という名の付いた虫こぶと判明。フシダニの仲間がつくるようです。
【2014年1月4日(土)】
- センター近くのクワの木は、葉を落として枯木のようですが、よく見ると、なぜかまだ残っている枯葉がちらほら…その中に、薄絹に包まれた丸いものがくっついて揺れていました。カイコの原種といわれるクワコの繭(まゆ)でした。繭を作るときにつづった糸で枯葉が落ちなくなったのです。お散歩中に枝に残った枯葉をみつけたら、ちょっと立ち止まって観察してみてください。楽しい発見があるかもしれませんよ♪
- 新年初の定例自然かんさつ会は、新しい世界をのぞこう! をテーマに双眼鏡の新しい使い方を紹介しました。それは対物レンズに虫メガネを装着すること。たったそれだけで拡大鏡に早変わりするのです! 視野いっぱいに広がるススキの綿毛に参加者の皆様は大興奮。今度はあれを見よう、これはどう? など、色々なものに興味を持って公園を探索できました。
【2014年1月3日(金)】
- お客さんの「あの丸い鳥は何ですか?」との質問に、双眼鏡をのぞいてみると、プクッと膨らんだジョウビタキのオスでした。小鳥たちは羽毛に空気を貯め込んで寒さをしのぐので、気温の低い朝などは真ん丸になっていることが多いです。それにしてもオレンジ色のお腹が、まるで正月飾りの橙のよう。他にも今日出会ったモズやセグロセキレイなどはみんな丸くなっていてとってもキュートでした。
- 標柱16番草はら近くにあるエノキの根元を覗き込むと、くぼみに三角の頭をちょこっと出しているものが…成虫で越冬するバッタ、シブイロカヤキリです(写真。クリックで矢印部拡大)。落ち葉のふとんが暖かそう! 春になるまでここでお休みです。
【2014年1月2日(木)】
- 風の強い一日。ビオトープ見本園の池の水面には、飛ばされたハンノキのタネたくさんが浮いていました。見上げると、昨冬に受粉して実ったハンノキの実が松毬(まつかさ)のように開いていました(写真)。同じ枝には細長い形の今年の雄花も目立ちます。手を伸ばして触ってみると指先に黄色い花粉が。次の子孫を残す準備を着々と進めています。
- 新春といっても冬。そんな中、園内のウメの花芽は赤みが強くなってきていて、春はまだかと待っています。ミズキの花芽もつややかな赤色をしていてきれいです。この時期は冬芽の観察もおすすめです。
- ★野鳥情報★ 来館の方からイカルの目撃情報をいただきました。湿地の木の枝に3羽とまっていたそうです。
【2014年1月1日(水)】
- あけましておめでとうございます。新年幸先良く、スカッとした気持ちのいい青空が広がり、お散歩やバードウォッチングを楽しむ方々がたくさん来園しました(写真)。今年も埼玉県自然学習センター、北本自然観察公園をよろしくお願いします。
- 雑木林の林床ではシダの仲間のフユノハナワラビが目立ちます。胞子葉(通常の葉とは別に上に伸びた、茎のようなもの)を見つけたら、そっと触ってみましょう。胞子が煙のようにモヤ〜と飛んでいく様子が観察できます。冬でも青々としていることから、正月飾りに使われることもあります。
- エナガの群れに遭遇しました。白くてフワフワな羽が暖かそう♪ お客さんからはルリビタキやベニマシコの目撃情報が寄せられました。
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