北本自然観察公園日記 2006年9月
【2006年9月30日(土)】
- ハラビロカマキリがキイロスズメバチを食べていました。どう猛なイメージのあるスズメバチを食べる、更にどう猛なカマキリ? 食べられているキイロスズメバチは先日、オオスズメバチに襲われた巣から出てきた個体かもしれません。
- 本日は「先生のためのよくわかる環境教育入門 6ヶ月連続講座」の2回目を開催しました。午前は(財)埼玉県生態系保護協会 会長 池谷奉文から「環境教育とはなにか」を、午後は 川村学園女子大学 教授 齋藤哲瑯氏から「子どもたちにとっての野外学習・体験学習について」の講演をいただきました。齋藤先生、熱のこもった講演ありがとうございました。教育プログラムを考えるうえで非常に参考になりました。
【2006年9月29日(金)】
- 今月2回目の園内管理ボランティアDAY。今回は園路に覆い被さるクワの枝切り・伐採と、ドングリ収集ネットの設置をしていただきました。作業の結果、園路からの見通しが良くなりました。 収集ネットは、10月初旬から始まるドングリに関するミニ展示に関連したもので、「一本の木には何個のドングリが実るのだろうか?」を調べるために設置しました。 ボランティアの皆さん、いつも熱心に作業していただき、ありがとうごさいます。
- センターの西側にあるビオトープ見本園には、今盛んにオオアオイトトンボが産卵のためにやって来ています。水際のヤナギの枝に3つがい止まっているのが見られました。観察したい方は受付にお声かけ下さい。
【2006年9月28日(木)】
- 以前ボランティアの皆さんに手伝っていただいて管理をした湿地で、タコノアシが赤く色づき始めました。これぞ「ゆでダコ」の状態。タコノアシの紅葉(茎?)一見の価値ありです。
- 気温が下がり、公園内の草原では昼間からカンタンの鳴き声が聞かれるようになりました。この時期あの清楚な姿を観察するチャンスです。
【2006年9月27日(水)】
- 午前中、北本市立北小学校の3年生が、総合学習+社会科見学にやってきました。生きものや自然に関する解説の他、自然学習指導員の仕事について紹介しました。将来「自然学習センターで働きたい!」という子どもたちが増えてくれるといいなぁ〜。
- 雨上がりの公園で、すさまじい光景が見られました。オオスズメバチがキイロスズメバチの巣を攻撃していたのです!! 巣を破壊しながら占領し、中の幼虫やさなぎを運び出していました。
【2006年9月26日(火)】
- 本日は、午後から雨模様。午前中の団体利用の賑やかさから一変、虫たちの声もやんで静かな公園となりました。写真のカワセミは、雨の中しばらく池のほとりのヨシにとまっていました。ただ、ぽつりと、たたずんでいました。
- 昨日の朝は、NHK「おはよう日本」の生中継があり、公園の「チャイロスズメバチと対策トンネル」が紹介されました。これをきっかけにHPを訪れてくださった方々、ありがとうございます。ぜひ一度、公園にもおいでください。
【2006年9月24日(日)】
- 今日の定例観察会は24名の方々に参加して頂きました。人数が多いと探す目も多いので、いろいろな生きものが見つかります。出発早々、いかにも日本的なおちつきのあるヘビ、ヒバカリが見つかりました。名の由来は「咬まれたら(命は)その日ばかり」。しかし実際は無毒で日本に住むヘビの中では最も温順な性質です。初めてヘビにさわった方、感触はどうでしたか。
- 日を追うごとに、セミの声が少なくなってきました。今日は天気も良く、アブラゼミが最後の声をふり絞るように鳴いていました。でも一方でジョロウグモの巣に捕らえられた姿も。もうすぐセミの季節も終わろうとしています。
【2006年9月23日(土)】
- 本日は今年の4月にプラズマテレビを寄贈して下さった住友信託銀行大宮支店の皆様が公園管理ボランティアとして団体でお越し下さいました。ヘルメットをかぶり、竹を切ったり、割ったりして、ぬかるんでいる園路に半割のタケを敷いていく作業をしてくださいました。”タケの道”は公園利用者にも好評です。ありがとうございました。
- ビオトープ見本園の入り口のハンノキの葉っぱは虫食いがいっぱい。今、もしゃもしゃと葉っぱを食べているのは、ヒラタハバチとオオミズアオの幼虫です。ヒラタハバチは絵本に出てくるようなかわいらしい顔をしたイモムシ。葉っぱの上にたくさん集まっています。顔のオレンジ色とまんまるの目玉模様がチャームポイント。ちなみにオオミズアオはたくさんはいませんが、6cmを越える大きな毛虫です。どちらも今が探し時。ハンノキの葉っぱにも注目を!
【2006年9月22日(金)】
- 県内2例目!? 本日、公園内ふれあい橋のたもとで、ビロードハマキの成虫(写真。左下が頭)が確認されました。このガの仲間は、埼玉県昆虫談話会の会誌「寄せ蛾記」120号(2006年8月31日発行)で、加藤さんらにより県内初記録として報告されています。南方系のガです(うれしいような、そうとは言っていられないような、フクザツな気持ち・・・)。南方系といえば、ツマグロヒョウモンという蝶も見かけました。
- センター周辺のクスノキには、アオスジアゲハのメスがやってきて産卵をしているようでした。葉っぱの色とそっくりな幼虫、今期は見られるかな〜??
【2006年9月21日(木)】
- ワタクシ、ニホンアカガエル。今は草原で、たくさんのバッタやコオロギを食べてくらしております。ジャンプ力は、なかなかのものです。一度、勝負してみませんか??
- 本日も、引き続き気持ちの良い晴天でした。ここぞとばかりに、公園に設置する看板のペンキ塗りをしました。こんな日は仕事がはかどります。お手伝いいただいたボランティアの方、連日ありがとうございました!
【2006年9月20日(水)】
- あ・お・ぞ・らー!! まさに秋晴れです。赤トンボたちも、すいすいと気持ちよさそうに飛び回っていました。
- 本日は、桜堤の近くにあるオオスズメバチの巣との共存対策として、「オオスズメバチトンネル」を作りました。今年は、チャイロスズメバチに続いて2箇所目となります。 通行後に扉を閉めていただくなど、来園者のみなさまのご協力をお願いいたします。
【2006年9月18日(月)】
- 朝から雨と蒸し暑さで、うっとうしい1日のスタートになりましたが、定例観察会が始まる頃、雨も上がり、夕方にはすっかり青空が広がりました。雨がやむとミンミンゼミとツクツクボウシが、いっせいに鳴き始め、それにアオマツムシも加わって、公園は突然にぎやかな世界に早変わりしました。草原ではススキの葉裏にあくまでも、ひっそりと止まっているシロオビトリフンダマシの姿が見られました。夜になると巣をはるクモで、公園内ではススキ原でしか見られない、とても希少な種類です。
【2006年9月17日(日)】
-
”ほどほどの曇り空”ということもあり、期待しておりましたら、やはり!
サシバが公園の上空を旋回しながら通過していきました。
※サシバさんたちへ−−長旅、どうぞお気をつけて。今度はこのあたりで子育てしてみませんか!? また来年お待ちしていま〜す!! - 夕方のうちから、アオマツムシの声がするようになってきました。クツワムシは、もういなくなっちゃったのかなぁと気にしていたところ、なんとか数箇所で確認。このアオマツムシの”騒音”、何か良い手だてはないものでしょうか。
【2006年9月16日(土)】
- 本日は、2ヶ月ぶりの「里山ボランティア」の日。竹林の管理作業をメインテーマとして、切り出した竹を使って園路やその周辺の整備を行いました。 当初、午前中だけの予定だったのですが、6名の方が午後も引き続き作業をしてくださいました。ご協力いただいたみなさま、いつもありがとうございます。
- 最近、チャイロスズメバチの姿がほとんど見られなくなりました。巣を放棄してしまったのでしょうか。しばらく、様子を見たいと思います。ちなみに今日は、樹液の出ている場所で1匹見かけました。
【2006年9月15日(金)】
- 晴れました!! 久しぶりに、熱い日差しが感じられる天気でした。今日は、これまでの雨で停滞していた渡り鳥たちの動きが、活発になったのでしょうか?? 園内でサシバ(しかも2羽!)やカケスを見かけたとの情報を、来園者の方々にいただきました。明日はどんな生きものに出会えるのでしょうか? わくわくします。
- 本日は、「埼玉県自然学習センター・北本自然観察公園の四季 2006年秋号」の発送の日でした。4名のボランティアの方に加えて、急きょお誘いした常連のおばあちゃんおふたりとスタッフ2名で、無事作業が終了しました。ご協力いただいたみなさま、本当に助かりました。ありがとうございました。
【2006年9月14日(木)】
- 園内の湿地では、ツリフネソウが咲き始めました。紫色の変わった形をした花です。3日連続、雨に濡れている写真・・・ぜひ、色鮮やかな実際の花を見に、公園へお越しください!
- 今日も、午前中は雨。これを機に、館内の”気になっていた場所”の掃除をしました。これで、2階から飛ばした紙の鳥がどこかに引っかかっても、ほこりが気になることはないはず!!
【2006年9月13日(水)】
- 今日も一日中冷たい雨。公園全体がとっても静かな一日でした。こんな日でも、園内の仕事はあります。園路の上に引っかかっている枯れ枝を除去したり、傾いてきた竹を切ったり。月曜日未明にあった、雷雨の影響なのでしょう。
- 作業中にアカゲラとオオタカを見ました。(ラッキー!) そして、ちょうど八ツ橋を通りかかったときに見かけたのは、カヤネズミ!!(おぉ〜、とってもラッキー!) 巣から出てきて、地面に向かって下りていきました。・・・寒い雨の中で働いたごほうびかな?
【2006年9月12日(火)】
- いらっしゃ〜い!!池にコガモがやってきました。今日のところは1羽。池で羽を休めていました。まずは、長旅の疲れをいやしてくださいませ。おっと、オオタカがやってくることもあるから(昨日も飛んでました)気をつけてね! 今はまだ地味な色合いですが、冬に向けてのドレスアップ、楽しみにしてますよ〜。
- クズの花、ただいま満開です。今日の写真は、雨に濡れてしっとりとした感じの1枚。
【2006年9月10日(日)】
- 本日のいきもの講座は「バッタ」がテーマ。また、14時からの定例自然かんさつ会は、参加者57名(!)で、草原でバッタ探しをしました。さすがにこれだけの目があると、たくさんみつかるもので、その数は16種類にものぼりました。
- 参加者のうちの10人は、実は、北本市立東中学校の「文芸コンピュータ部」のみなさん。文化祭に向けて取材にいらっしゃいました。うまく撮れてましたか〜?? ぜひ、作品を見せてくださいね!
【2006年9月9日(土)】
- 今日の野あそび教室のテーマは、「カヤネズミの暮らし体験」。カヤネズミの暮らしぶりを写真で見たあと、いざ、公園へ出発! 池のほとりで巣を5個、見つけました。
- 本日の様子は、朝日新聞社の方に取材いただきました。今日の写真は、「みんなでつくった巣に入っている様子」を写真撮影していただいているところです。
- 夕方、来園者の方から「マムシがいる」との情報をいただき、現場に行きました。そ・そこには、、、でっぷりと太っているのが1匹。さらに、大きいのがもう1匹! 加えて、10cmくらいの子どももいたとのことです。親子!!?? ・・・もしかして、出産中!?(マムシは卵胎生といって、子どもを産みます) 早速、発見場所に「マムシ出没」の看板を立てました。ご注意ください。
【2006年9月8日(金)】
-
とうとう到着!? 本日、高尾の池にマガモらしきカモを1羽、見つけました。ちょうど団体利用の対応中で、詳しく確認できないままその場を離れたのですが、後で探したときには見つかりませんでした。。。う〜ん、残念。
※冬鳥さんへ 明日以降も期待してお待ちしております! - この公園の常連さんでもあるボランティアのIさんより、「ツクツクボウシタケが出てますよ〜」とのお知らせ。ツクツクボウシの幼虫(地中にある)から生える冬虫夏草の一種で、今日の写真は、その体の全体です。ちなみに、白いかたまりに見える写真右下が、セミだったところ。地面から出ているのは、写真左上の白っぽい”ふさふさ”の部分だけです。
【2006年9月7日(木)】
- 小さなピンクの花を咲かせるヌスビトハギや、白が目立つツル性のセンニンソウなどなど、秋の花が咲き始めています。写真は、センニンソウです。葉柄でほかの植物にからみついています。
- センターの2階からは、日中、池のほとりでお昼寝中のゴイサギをたくさん見つけるようになりました。多くは、体が茶色で白いまだら模様のある幼鳥です。夕方になると、「ゴァッ」というするどい叫び声を上げて、どこかへお出かけしていきます。
- 一昨日、作業途中で時間切れとなっていた駐車場の側溝の泥上げ作業は、本日ボランティアの方のご協力により、ついに終了しました。とっても助かりました。ありがとうございました。
【2006年9月6日(水)】
- 朝から雨・・・。お客様の少ない一日でした。夕方のヒグラシの声も、なんだか力がありません(単に寒いせいなのでしょうけど)。
- そして、追い打ちをかけるような悲しいことが!! またまた、駐車場に”飼いネコのトイレの砂”が捨てられていました。2週間に一度のペースで捨てられています。。。悪質な不法投棄です。もし、目撃された方がいらっしゃいましたら、即、警察への通報をお願いします。
【2006年9月5日(火)】
- 9月に入って最初の園内管理ボランティアDAY。朝夕涼しくなったとはいえ日中はまだまだ暑い中、7名の方々にお手伝いいただきました。ありがとうございました。本日は駐車場の側溝にたまった泥上げと希少な水生植物周辺の草刈り、八ツ橋の池の見通しをよくするためのヒメガマ刈りを行いました。八ツ橋の池にはもうすぐカモがやってきます。これで少し観察がしやすくなりました。新しくできた水面にはさっそく、ショウジョウトンボとギンヤンマが来ていました。
【2006年9月3日(日)】
- 手作り実験教室「葉脈標本を作ろう」に多数のご参加をいただき、ありがとうございました。森の中で見つけた分解された落ち葉と比べて、みなさんの作品はうまくできたでしょうか?? 持ち帰った標本、きれいに飾ってみてね。
- 館内の季節展示「アウト?セーフ!野外のキケンを知ろう」が完成しました。Q&Aシアターの外側のかべ沿いに、ジオラマ風生きもの図鑑、キケンを予想するコーナー、ハチ8クイズなどがあります。自然の中の生きものとうまくつきあって、野外の達人をめざそう!(オ〜!)
【2006年9月2日(土)】
- 本日は、夜のイベントのしめくくり「秋の虫の観察会」がありました。子どもたちの年齢とご希望をもとに、「子どもチーム」、「3種類を覚えるチーム」、「調査チーム」に分かれて公園内を歩きました。クツワムシの交尾、カンタン、エンマコオロギ、クサキリ、ササキリなどなど、いろんな虫が確認できました。
- 昼間の定例自然かんさつ会では、公園の上空をオオタカの幼鳥が旋回している様子が観察できました。キセキレイも上空を通過。野鳥たちの移動が始まっているようです。また、夏型のギンイチモンジセセリを発見。この夏3回目の発生です。
【2006年9月1日(金)】
- 長かった(短かった?)夏休みも終わり、いよいよ新学期が始まりました。自然学習センターでも少しずつ模様替えを始めています。まずは受付横に展示していた「ホタル・ギャラリー」は本日から「なく虫ギャラリー」に変わりました。公園内で見られるキリギリスとコオロギの仲間の写真を展示しています。中に一つだけ”鳴かない虫”がまぎれています。センターに来て確かめて下さい。
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