北本自然観察公園日記 2023年9月
【2023年9月30日(土)】
- 三菱電機株式会社関越支社のみなさんが、社会貢献活動(CSR)「里山保全」のため来園。今年も高尾の森の環境管理にご協力いただきました。ナラ枯れの影響による伐採でできた明るい林床に生育した、アカメガシワやアズマネザサを刈り取りました(写真)。ランの仲間など、希少な植物を守るための作業です。途中の休憩時間では、落ち葉溜めで子どもたちとカブトムシの幼虫探し。丸々太った幼虫が21匹も見つかりました。 参加してくださったみなさん、ありがとうございました。
- 園内各所でワタラセツリフネソウが満開に! 子供公園口の橋の下はもちろんのこと、標柱4番や木道沿いなど各所で見ごたえばっちりです。昨日からの雨で水滴をまとった花が、より濃いピンクに湿地を染めていました。一夜堤のキツリフネや木道方面のミゾソバも見頃を迎え、秋のお花見シーズン到来です。
【2023年9月29日(金)】
- 「いきがい大学 彩央会」のみなさまが、環境管理ボランティアに来てくださいました(写真)。林内に繁茂するアズマネザサやセイタカアワダチソウを刈り、林床のコナラやクヌギの幼木に光が当たりやすくしました。作業中、同所で今年はじめて花を咲かせたコブシやホオノキの実を観察。蒸し暑いなか、ご協力ありがとうございました。
- 先週、ボランティアのみなさまと行った八ツ橋の池の開放水面づくり。その甲斐あってか、池の奥の方にいたカルガモやカイツブリが今日は水面の広がった八ツ橋の手前まで来ていました。大きく羽ばたいたり、羽繕いをしたりする様子が観察しやすく、おすすめの観察スポットです♪
- ★野鳥情報★ 標柱3〜4番の林内にキビタキがいました。
【2023年9月28日(木)】
- 一夜堤から子供公園に向かう園路沿いにあるハダカホオズキは、花が終わりピカピカの緑の実をいくつもぶら下げていました(写真)。実の上にある膨らみは“がく”で、ホオズキでは実を包むように変化しますが、そうならないのでこの名前になりました。10月中旬になると赤く色づき始めます。
- 湿地近くの草はらには、手のひら形の葉をした カナムグラがつるを伸ばし広がっています。そんな葉が袋状になっているものを見つけました。少し開けてみるとトゲトゲの虫…キタテハの幼虫が入っていました。葉をつづった巣に隠れて葉を食べていたのです。秋のうちに成虫になるとそのまま冬を越し、翌春に芽生えたカナムグラに卵を産みます。幼虫のいた葉はそっと戻しておきました。
【2023年9月27日(水)】
- 今日の写真は、7輪並んで咲いていて何だか良いことありそう♪ な、ヤマジノホトトギス。花にある斑点を鳥のホトトギスの胸の模様に見立てたことが名前の由来です。同じ種類であっても、斑点が多いものから少なくて白に近いものまで様々で、豊かな個性も見どころのひとつ。標柱3〜4番の林沿いで観察できます。
- 標柱21番の朽木にイヌセンボンタケが生えていました。淡い灰色のきのこで、傘の直径は1cmほど。今日は傘がまだ開ききっていませんでしたが、周囲にはまち針のような“赤ちゃん”たちもたくさん見られました。明日くらいには、ぶわ〜〜っ!! と朽木の表面を覆い尽くすように成長していることでしょう。条件によっては数時間でしおれてしまうこともある繊細なきのこ。観察はお早めに。
- ★野鳥情報★ 標柱20番の南側の斜面林にキビタキのオスがいました。
【2023年9月26日(火)】
- 標柱20番の近くの木道沿いで、ヨシの葉についた食べ痕を見つけ、裏側をのぞき込むとクロコノマチョウの幼虫がいました。体の色が薄いので、どうやら脱皮したばかりの様子。大きくなった頭には、ちょこんと小さな古い頭の殻がくっついていて、まるでお面をかぶっているように見えました(写真)。
- 駐車場入口に黄色い花が咲いていました。一見ヤブツルアズキに似ていますが、果実が棒状ではなく平たいところが大きな違い。こちらはノアズキといいます。葉は小さいながら形がクズに似ていることから、別名ヒメクズともいいます。
- ★野鳥情報★ 来園者の方から、標柱10番付近でコサメビタキとエゾビタキがいたとの情報をいただきました。
【2023年9月24日(日)】
- 小学校4〜6年生対象の連続講座「キッズ生きもの研究室」の5回目。プランタービオトープでは、ミズアオイやイボクサなどが花盛り。土を持ってきた湿地でも見頃が続いています(写真)。室内に戻ってからは「未来にのこそう! 生きものの情報」をテーマに、標本をつくる方法や意味を学びました。生きものの情報を伝える方法についてふせんに書いて意見を出し合い「標本は実物だから見てわかる」「生きものの命を奪ってしまうのはかわいそう」「死んでしまった生きものを標本にしよう」など、他の受講生の意見を取り入れて考える機会となりました。
- 標柱10〜11番間のトネアザミの花が増えてきました。まだ開きそうなつぼみもたくさんあり、これからが楽しみです。今日はホシホウジャクが吸蜜にやってきていました。
- ★野鳥情報★ かわせみ池でカワセミ2羽。来園者の方から高尾の池でハシビロガモの情報をいただきました。
【2023年9月23日(土)】
- 木道沿いのカナムグラの群落で、葉の間をホソミイトトンボがゆっくり飛んでいるのを見つけました。止まるかな? と目で追っていると、トンボの前を横切った3mmほどのイナズマヒメヨコバイを空中でキャッチ! 近くに止まると、むしゃむしゃと食べ始めました(写真)。
- かわせみ池の標柱にカネタタキがいました。身近な鳴く虫の一つで、チンチンチン♪と心地よい音色を奏でます。樹上性のため姿を見かける機会は少なく、昔の人がみのむしが鳴いているのだと勘違いしたほど。ちなみに今日出会ったのはメスで、翅がありません(鳴きません)。
【2023年9月22日(金)】
- ボランティアの皆さまとの園内管理で、八ツ橋の池の開放水面づくりをしました。ヨシやウキヤガラ、ヒメガマの一部を刈り取り、秋から冬にかけてやってくるマガモやコガモなどの渡り鳥が過ごしやすく、来園者にとっても観察がしやすいようにするための作業です。刈った草を集め、八ツ橋の上へ引き上げるのはとても大変!(写真) インターンの学生さんも大活躍!! ご協力ありがとうございました。
- 標柱6番〜7番で見られるニガカシュウ。園路沿いのアズマネザサや木の枝から垂れ下がったつるには、むかごがたくさん! 規則正しく並んでいる様子がどこか電飾やパーティーの飾りつけを思わせました。
【2023年9月21日(木)】
- ニュースレター「四季」秋号が完成。表紙を飾るのは、秋を彩るトネアザミの花とアサギマダラ。秋になると園内でも時折り見られる「渡り」をするチョウです。早速、ボランティアのみなさまと県内外各施設への発送作業を行いました。ご協力ありがとうございました。
- 八ツ橋の上空を無数のアキアカネたちが飛び交っていました。涼しくなり、山から里へ下りてきた群れです。ということは、オレンジ色だった体も真っ赤に染まっているかな? と目で追ってみましたが、今日はあいにくの曇り。シルエットしか見えませんでしたが、これはこれで趣のある光景でした。
- ★野鳥情報★ 高尾の森からアオゲラの声が聞こえました。
【2023年9月20日(水)】
- めだかのT字路を歩いていると、湿地の木のてっぺんから「キチキチキチ・・・」とモズの高鳴きが聞こえてきました。おっ、いよいよ秋が来たなぁ! と、視線を下に移すと、ヨシに絡んだツルマメが早くも豆果を実らせていました。
- かえる池の水辺にあるナガコガネグモの大きな巣。今日巡視で通りかかると、なんと3匹のシオカラトンボが網にかかっていました(写真)。確かに、いつもトンボたちが飛び交う良い狩り場なのでしょう。でもそれ、1匹で食べきれるのでしょうか?
- ★野鳥情報★ 引き続き高尾の池でシマアジが1羽見られました。
【2023年9月18日(月)】
- 桜土手付近の湿地に、一羽のキセキレイがいました。尾羽をぴょこぴょこ動かして歩き回りながら、落ち葉をひっくり返しては(写真)、下から飛び出してきた虫を追いかけて…パクリ! 立ち止まると途端に周りの黄色の落ち葉にまぎれてしまうので、何度も見失いそうになりつつ観察しました。
- ミゾソバの葉に不思議な模様がついていました。その正体は「絵描き虫」や「字書き虫」と呼ばれるガやハエなどの幼虫が、葉の内部を食べて掘り進んだ痕です。葉を裏返して探してみると、表面をわずかに残した膜の中に、粒状のフンと小さなイモムシがいました。様々な種類の植物で見つかるので、ぜひとも今秋は、この小さな画家の作品を鑑賞してみてはいかがでしょうか?
【2023年9月17日(日)】
- 日中は日差しが照り付け気温が34℃まで上がりました。それでもときおり吹く風が涼しく、ヨシの若い穂が揺れていました(写真)。
- 巡視でめだかのT字路へ差し掛かった時、足元から複数のツバメシジミが舞いました。ざっと数えても10頭以上! どうやら集団で地面から吸水していたようです。シオカラトンボが近づいて一旦飛んだ瞬間に翅の表を確認すると、どれも青い翅。吸水に来ていた全てがオスでした。
- 園内各所でアキノノゲシが咲き始めました。まだつぼみがたくさん。センター前やめだかのT字路が見やすいです。
【2023年9月16日(土)】
- 「生きものいきいき隊」でコウホネの生育環境を整えるため、八ツ橋の池のヨシやウキヤガラ、ヒメガマの刈り取りを行いました。作業を進めていると、今までヨシに覆われて見えなかった湿地の奥からコウホネやミクリが見つかりました。さらにカヤネズミの古巣や、大きなシュレーゲルアオガエルも発見! 思わぬ登場に驚いたりほっこりしたりのひと時でした。暑い中ご協力ありがとうございました。
- 自然に親しむイベントデー「バッタの日」が今日からスタート! 今年のおすすめは「バッタになりきってジャ〜ンプ!」。公園にくらすバッタたちとジャンプ力くらべができます。大人も子どももバッタのコスチュームに着替えてチャレンジ! たくさんの方に楽しんでいただけました♪ イベントデーは明後日まで。お見逃しなく!
- ★野鳥情報★ 標柱4番〜めだかのT字路のエゴノキにヤマガラがやってきていました。
【2023年9月15日(金)】
- 八ツ橋の池に横たわる倒木は、カルガモたちに人気の休憩スポット。ところが今日はちょいと見慣れないシルエット。…木立越しにそっとのぞくとカイツブリでした(写真)。脚がずいぶん後ろにあるんだな…と思った方、するどい! 潜水して魚などを捕らえて食べる鳥なので、水中で推進力を生むように、脚は体の重心よりもかなり後ろについています。そんなわけで歩くのは得意ではなく、もっぱら公園で見られるのは池にぷかりと浮かんでいる姿です。
- 昨日、3輪の開花を確認したワタラセツリフネソウの花。今日はさらに咲き進んで、公園全体で50輪ほどになりました♪ 数多く観察したいなら子供公園口の橋の下、間近に見たいならどじょう池の周りがおすすめです。
【2023年9月14日(木)】
- 先日ヒメクサキリが見つかって以降、巡視中にそれらしい姿を見かけては注意深く種類を確認していました。そして今日、標柱11番付近の草地でさらにもう1頭を発見!(写真)。先日の個体はオスでしたが、今日見つけたのはメスでした。食草であるイネ科植物の生える丈の低い草はらを好む種類です。毎年草刈りをしているこの場所を気に入ってくれたのかも?
- 赤とんぼとひとことに言っても、赤色が鮮やかなものからオレンジや黄色まで様々。巡視中、標柱16番の草はらで見つけたのは、鮮やかな赤色のマイコアカネ。正面からみると顔が青いのも特徴のひとつです。付近の林縁では、枝や草に止まるノシメトンボやコノシメトンボも観察できました。
- ★野鳥情報★ 高尾の池で、引き続きシマアジとコガモが見られました。
【2023年9月13日(水)】
- 東松山市立青鳥小学校3年生のみなさんが来園しました。「秋の自然観察」をテーマに、いざ公園へ! 地面に落ちたクスノキの実を拾って匂いをかいだり、ガマの穂にさわったり、クサヒバリの声に耳を傾けたり…。五感を使って生きものたちとふれあいました。最後は木陰にシートを広げてお弁当(写真)。みんなにとって、良い思い出になるといいな♪
- センター横のグリーンカーテンでセンニンソウの花が見頃を迎えています。つる植物なので高所に花をつけることが多いのですが、今年は足元の低い位置でも咲いており、観察しやすくてGood! 十字の花びら…のように見える部分は、じつは“がく”です。キンミズヒキやツユクサなど、周りの草花とのコラボレーションが楽しめるのも、今年ならではです。
- ★野鳥情報★ めだかのT字路の上空を2羽のトビが飛んでいました。
【2023年9月12日(火)】
- 今日の写真は、薄暗い林に差し込む木漏れ日の下に張られたクモの網。虹色の輝きが息をのむような美しさで、思わずパチリ! クモの網と言えば一般的には地面に対して垂直に張るイメージですが…。写真のように水平に張るもの、斜めに張るものなど、クモの種類ごとに特徴があります。
- かわせみ池から標柱21番付近にかけての林沿いで、変形菌がたくさん見られました! ナミウチツノホコリ、エダナシツノホコリ、シロウツボホコリ、キウツボホコリ、マメホコリなど。いつ見ても、その多様な姿かたちには驚かされます。
- ★野鳥情報★ 高尾の池で今日もシマアジが見られました。
【2023年9月10日(日)】
- 台風が過ぎ去り、夏に戻ったような蒸し暑さ。それでも、一部が枯草色に変わり始めたヨシ原に初秋の訪れを感じました(写真)。
- 標柱20〜21番間の林内に、赤紫色の小さなキノコが傘を開いていました。ハナオチバタケです。名前のとおり暗い林床に咲く花のよう! ミクロの目で下からのぞくと、まるでピンクの傘がならんでいるように見えました。
- 園内各所の草地では、秋に個体数を増やす茶色いセセリチョウの仲間がよく見られるようになってきました。そのうちの多くは後翅に一直線に白点が並ぶイチモンジセセリですが、たまに、細かい点が三日月型に並ぶチャバネセセリが混ざっていることも。どちらも、今が盛りのキツネノマゴの花に吸蜜にやって来ます。
【2023年9月9日(土)】
- 野あそび教室「しっとりうるうる♪ 林のたんけん隊」を開催。生きものを探してつかまえて、木の上? それとも地面? など、林のどこにくらしているのかを一緒に考えました(写真)。見つかったのは、雨で元気いっぱいのミスジマイマイや色々なきのこ、木の根元からしゅるりと出てきたヒバカリなど。地面のさらに下の生きものにも注目! ミミズを掘り出してさわりながら、手足がないのに進めるヒミツや、林を豊かにする大切なはたらきについてお話しました。
- 標柱16番の草はらで、珍しいバッタの仲間を二種類見つけました。ススキの株にとまっていたのはショウリョウバッタモドキ。あまり飛び跳ねず、危険を感じると葉の反対側に回って隠れます。もう一種類はクルマバッタ。トノサマバッタに似ていますが、翅に目立つ白紋があること、胸部の背側が丸く盛り上がっていることで見分けられます。
【2023年9月8日(金)】
- 春を彩る桜は、秋の訪れをいち早く知らせてくれる落葉広葉樹でもあります。雨の降る中、標柱4番付近ではヤマザクラ(写真)が、センター前ではソメイヨシノが黄色やオレンジに色づいた葉を散らしていました。
- 例年、冬鳥の第一陣として高尾の池にやってくるのはコガモと相場が決まっているのですが、今年は少し様子が違いました。巡視中、雨に煙る水面に1羽のコガモを見つけて「よし!」と思っていると…。その横から、何とシマアジが4羽現れたのです! いきなり珍しい種類と出会えて、幸先の良いカモシーズンの幕開けに。観察中、公園では珍しいクサシギも一瞬だけ姿を見せてすぐに飛び去って行きました。
【2023年9月7日(木)】
- 標柱10番から9番へ向かう道中、木の根元に見事なコフキサルノコシカケが生えていました。テーブル状の傘を見ていると、もわぁ...と湯気のような胞子が出てきました(写真)。また、標柱21番の近くではヒナツチガキも見られました。
- 園路脇のヤブミョウガにモモスズメの幼虫がいました。つんととがった頭とピンと伸びた長い尾角(びかく)が特徴です。サクラなどの葉を食べるのですが、木から落ちてしまったのでしょうか? もしくはさなぎになる場所を探している途中? しばらく観察してみましたが、じっと動かず緑の背景に溶け込んでいました。
- 大雨の影響による園路の状態不良および冠水のおそれのため、本日より標柱7番〜8番を一時通行止めとしています。復旧は9日の15時以降の見込みです。安全が確認できるまでは来園をお控えいただきますよう、ご協力をお願いします。
【2023年9月6日(水)】
- ボランティアのみなさまとの園内管理作業で、ビオトープ見本園周辺のお手入れを実施。池の周囲の草を刈り取り、コウホネやミクリなどの希少植物が観察しやすくなりました(写真)。また、カントリーヘッジのメンテナンスも同時に進行。中の腐葉土を雑木林へ運び出し、古くなった木枠を新しくしました。社会体験チャレンジ(職場体験)の桶川市立西中学校の生徒も参加し、効率よく作業が進められました。ご協力ありがとうございました。
- 巡視中、標柱11番の下草にクヌギシギゾウムシがいました。野鳥のシギのような長い口吻(こうふん)が特徴。クヌギのどんぐりに穴を空けて産卵します。この時期、産卵場所をめぐり昆虫たちによる「どんぐり争奪戦」が樹上で繰り広げられています。昨日の日記でご紹介したハイイロチョッキリがどんぐりを落とすのは、他の虫に産卵されないようにするための戦略なのです。
- ★野鳥情報★ センター上空をミサゴが旋回していました。
【2023年9月5日(火)】
- 標柱3〜4番にかけて、ハイイロチョッキリが落とした足元のどんぐりに気を取られて素通りしてしまいがちですが、頭上に目を向けると素敵な発見があります♪(写真)光に透ける葉っぱとの取り合わせが美しいアオハダの実です。一方、同じ“赤”つながりの生きもの、ショウジョウトンボは湿地でオベリスク姿勢。ジリジリと照り付ける陽ざしの下、何とも暑そうでした。
- 標柱16番近くでクリの葉を食べていたのは、コイチャコガネというコガネムシ。クリ以外にもコナラやクヌギの葉を食べています。大きさは1cmほど。初夏から盛夏にかけてよく見られます。
【2023年9月3日(日)】
- 一夜堤を過ぎたあたりで、園路沿いに咲いているヤブミョウガにキイロスズメバチが吸蜜にやってきました。ブーンという羽音、大きさ、腹部の黒と黄色の縞模様。どれをとってもキイロスズメバチだと思いました。ところが、花に止まった姿に違和感。複眼の色や大きさがハッキリ「違う」ことに気付きました。なんと瓜二つの姿形をしたスズキナガハナアブだったのです!(写真) もちろん針は持たないので刺しませんが、よく似ていてビックリさせられました。
- 少し暑さが和らいだ今日、標柱2番付近でコナラの枝を見上げると、どんぐりがたわわに実っていました。ひと月前の2倍くらいの大きさです。秋探しが楽しみな時季になってきました。
- ★野鳥情報★ 午前中、北里の森上空をサシバが3羽とノスリが1羽舞っていました。(記事に誤りがあり、サシバ4羽→サシバ3羽とノスリ1羽に修正しました。申し訳ありません。9/6)
【2023年9月2日(土)】
- かえる池近くの草の上を、細くて黄色いヒモのようなものが覆っていました。顔を近づけると所々に直径3oほどの小さな白い花(写真)が咲いていて、これを見ると、なるほど植物なのだと分かります。正体は外来種のアメリカネナシカズラ。“根無し”の名の通り地面に根は張らず、他の植物に絡みついて栄養をうばう寄生植物です。
- ここ最近、アカスジキンカメムシの幼虫を各所で見かけます。今日はミズキの葉上に、白黒模様の終齢幼虫が2匹向かい合わせでくっついていました! 落ち葉の下や樹皮の隙間で越冬し、翌年の初夏に美しい成虫になります。
【2023年9月1日(金)】
- 今日の写真は、干上がり気味の高尾の池。食べものを探すダイサギの姿が見られました。池の鳥たちを観察しやすいようスタッフが手前側のヨシを刈りましたが、これだけ水面が遠くなってしまうと、とにかく雨が恋しいです。さて、冬を公園で過ごすコガモの到着はいつになるでしょうか!?
- 関東大震災から100年となる節目の日。県内一斉防災訓練「シェイクアウト埼玉」に参加しました。館内放送に合わせて、自分と来館者のみなさまの身を守るために取るべき行動を実践。訓練後はガラス窓や大きな展示物の周りなど、地震によって被害が出る可能性のある場所や消火器の位置をスタッフ同士で確認し、もしもに備えました。
- ★第14回ホタル調査★ 出発前にルートを確認し、公園内のポイントで目をこらして探した結果…ゼロでした。今シーズンのホタル調査は本日で終了としました。
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