北本自然観察公園日記 2015年8月
【2015年8月31日(月)】
- 終日小雨でした。草はらでは、クロコノマチョウやギンイチモンジセセリなどのチョウたちが、植物にぶら下がって雨宿りしていました。
- センターに設置した緑のカーテンは、ウマノスズクサ、クズ、ヤブガラシ、ノブドウ、ヒヨドリジョウゴ、カラスウリ、ガガイモ、ヤマノイモといったつる性の野草でできています。これまでは各種の花が観察できましたが、ガガイモは早くも実が付き、花と一緒に楽しめるようになりました♪
- 昨年、園内で初記録となったマメイタイセキグモ。今日見に行ってみたところ卵のうをつくっていました(写真)。同じ色の球体がぶらさがっているように見えますが、上が卵のう、下がクモ(メス)です。
【2015年8月30日(日)】
- 朝からず〜っと雨…。しかし! 巡視中に嬉しい出会いがありました。標柱16番付近の雑木林沿いで、園内では珍しいキヌガサタケを発見!!(写真) 白い網状のレース飾りが付いた姿から“きのこの女王”と呼ばれます。一方で、猛烈な悪臭を放つことでハエを集め、胞子(ほうし:植物でいうタネ)を運ばせるという、美しい見た目とは違った顔もあります。本来なら、半日も持たずに乾いてしぼんでしまいますが、雨のおかげで一日中観察できました。
- 上尾市子ども会育成連合会 上平地区のみなさんが来園しました。ジュニアリーダーを目指す中学生と、将来それを目指すであろう小学生たちが60人近く大集合。五感を使った自然の楽しみ方や雨の日ならではの生きもの観察など、単なる散策ではない、自然の面白さを伝えるための研修会になりました。
【2015年8月29日(土)】
- ヒメアカネ湿地でミズアオイの花が咲きました(写真)。一昨年のキッズ生きもの研究室や今月15日のいきいき隊で湿地の耕うんや草刈りを行なった場所に眠っていた種が、発芽して大きくなったものと思われます。環境省のレッドリストで準絶滅危惧になっている希少な植物です。公園では初お目見え、しかもイベントを行なった成果が出たとスタッフ一同大喜びです。ミズアオイの別名はナギ。近くに似た色合いの「コナギ」も咲いているので、ぜひ見比べてみて下さい。
- 「夜の鳴く虫観察会」を開催しました。この時期に見られるキリギリス・コオロギ類の鳴き声のレクチャーの後、懐中電灯を持って公園へレッツゴー! 体の大きなヤブキリや、美しい音色を奏でるカンタン、そして、ひときわ大きい声で鳴いているオスのクツワムシ&鳴いていないメスの姿なども観察。秋を告げる虫たちとの出会いで、夏の人気イベントを締めくくりました。
【2015年8月28日(金)】
- 朝から涼しく、外での作業がずいぶん楽になりました。園路を歩くと色濃い緑の林の中で、クワやヌルデなど緑色が薄れてきたものも。またセンター前ではセンニンソウが開花しはじめました。足元ではヌスビトハギのピンクの花が目立つなど、秋の気配が強まっています。
- 巡視中、園路から外れたやぶの中で真っ黒な見慣れぬヘビに遭遇。よく見てみると模様が不明瞭で黒っぽい体色のマムシでした(写真)。2015年9月6日記事修正しました。情報をくださった方、ありがとうございました。
- ★第10回ホタル調査★ 公園全体で11匹を確認しました。
【2015年8月27日(木)】
- 時折り青空が雲間から見えるものの、ずっと曇りで蒸した感じの一日でした。そんな今日は園内各所できのこモリモリ! 朽木からたくさん出ているキクラゲやアラゲキクラゲを筆頭に、形が面白いツチグリやスジチャダイゴケなどもこんにちは♪ さらに傘の大きさが20cmを超える、ボリュームMAXなアカヤマドリも観察できました(写真)。
- 滑川町立月の輪小学校の学童のみなさんが遠足で来園しました。みんなで虫とりをして、ガマの穂にさわって、カナヘビを探して、一緒にお弁当を食べて…。夏休み最後の思い出をい〜っぱいつくりました。
【2015年8月26日(水)】
- 久喜市の西公民館主催のイベントで小学校4〜6年生のみなさんが来園。雨のなかの自然観察(写真)では、あちらこちらに生えているきのこを探し、クズやツルマメなど、薬や食べものとして人の暮らしに利用されてきた生きものを紹介。最後はツバキのたねで笛作り。遊びながら自然の恵みを感じてもらいました。
- 夏らしい暑さはどこへやら。しと降る雨にセミたちは鳴くこともなく、濡れた幹の下の方にはアブラゼミやツクツクボウシがいくつも止まっているのが見られました。日中の気温は20℃までしか上がらず、どうやら高く飛べなかったようです。下草に止まってじっと動かないものもいました。
【2015年8月25日(火)】
- 園内管理作業は、高尾の池につながっている水路の補修がテーマ。崩れてしまっていた水路の脇に、85個の土のうを積んで杭で固定し、大雨が来ても決壊しないようにしました。かなりの重労働でしたが、声を掛け合った連係プレーでバッチリ修理完了! ご参加いただいたボランティアのみなさま、ありがとうございました♪ (写真)
- (株)加藤建設の社員研修がありました。午前中は生物多様性の保全に向けた環境管理のレクチャーと、外来植物シンジュの伐採。午後は、園内の管理方法のお話しや、大人も楽しめる自然体験をしてもらいました。
- 園内各所でテングタケがニョキニョキ。傘の部分の水玉模様がトレードマークです。
【2015年8月24日(月)】
- 熊谷市の小中学校の教員初任者研修を行いました。館外での実習は、セミやバッタといった教科書に出てくる生きものの観察と、遠足や林間学校で気を付けたい野外活動のリスクについてのレクチャー。そして、室内でのグループディスカッションでは「自然に親しむ・自然を知る・自然を守る」をテーマにした授業計画を考えていただきました。「熊谷の自然図鑑づくり」「学校と地元の人とが協力したムサシトミヨの保護活動」といった熊谷らしい教育案があがりました。写真はシマヘビのさわり心地を体験しているところです。
- センター前でカントウヨメナが咲き始めています。キク科の植物で薄紫色の花が特徴的。もう少し季節が進むと園内各地で見られるようになります♪
【2015年8月23日(日)】
- 8月のキッズ生きもの研究室は「生きものの証を未来に伝える」がテーマ。フィールドノートのつけ方や標本の作り方を実習しました。教室にずらりと並んだ様々な方法で保存された生きものの姿にみんな釘づけ(写真)。鳥の羽根とセミのぬけがらで2つの標本を作った後には、スケッチや写真など他の記録の残し方との比較などもみんなで話し合い、データを残す意義を感じとってもらいました。
- 標柱19番付近でアズマネザサに珍客発見。ひょうたん(ひさご)模様を背負ったキリギリスの仲間、ヒサゴクサキリです。顔の緑色の模様も見逃せないチャームポイント。埼玉県では大変希少な種という事もあり、近くにいたお客さんたちと興味深く観察しました。
【2015年8月22日(土)】
- 北本市観光協会主催の夜のイベント“夏のMORIMATSURI”があり、自然学習センターは「夜森ミュージアム」と称して21:00までオープン! はく製や骨格標本をライトアップし、ちょっぴり不気味な雰囲気の館内(写真)。トークライブの「納涼! 夜森の住人(ゾンビ)のおはなし」では、自然の豊かなところにしか生えない自然界のリアルゾンビ・冬虫夏草についてお話ししました。
- エドヒガン方面の木道沿いで、フクラスズメの幼虫がたくさん見られます。良く目立つ鮮やかなオレンジの頭と縞入りの黒いボディがオシャレな毛虫(ちなみに毒はありません)。外敵が近づくと激しく頭を振って威嚇します。1本のカラムシに10匹以上くっついていたので、揺れがどんどん連鎖し、やぶ全体が震えていました。
【2015年8月21日(金)】
- イオン大宮店チアーズクラブのみなさんが「植物」をテーマに自然学習に来ました。公園で実際に見られる色々な生きものを紹介。午後は炭素循環の難しい内容を小学生に判ってもらえるよう簡単なモデルを使ってお話し。植物の生態系における重要さを感じてもらう1日でした。
- ふれあい橋の真ん中に鳥の落としものが…そこにやってきていたのはイチモンジセセリというチョウ。長い口を伸ばしていますが、よく見るとお尻から水分を出し干からびたそれを溶かして吸っているところでした♪ こうして吸水するチョウはオスに限られます…オスにとってはミネラルたっぷりの貴重な養分なのでしょう。このチョウは、これから秋にかけて個体数が増していきます。
- ★第9回ホタル調査★ 公園全体で66匹を確認しました。徐々に数が減っていますが、場所によってはまだ楽しめます。
【2015年8月20日(木)】
- 朝からじっとりとした空気。絶好のきのこ観察日和でした。薄暗い林縁でムラサキヤマドリタケを発見! 網目状の凹凸がある紫色の軸が見事です(写真)。ほかにも鮮やかな黄色のイグチの仲間などが園内各所で見られ、これからどんなきのこに出会えるのか、秋に向け期待が高まります♪
- ビオトープ見本園入り口でサネカズラが咲き始めました。常緑のつる植物で、思いのほかしっかりとしたつくりの白い花です。別名はビナンカズラ(美男蔓)。粘性のある樹液で昔は整髪料を作ったそうで、美男には欠かせない植物だったとか。花の見学の際にはスタッフにお声かけください。
【2015年8月19日(水)】
- セミのぬけがら調査2回目を実施しました。オーケストラの大合奏のような蝉時雨の中をぬけがら探し! たくさん見つかるかと期待していたのですが、先日の雨でかなりの数が落ちてしまったようです。それでもアブラゼミ427個を始めとする5種類計530個を見分けました。1回目では415個も見つかったニイニイゼミが、今回は27個になるなど、季節の変化がハッキリと数字に現れました。この結果をとりまとめ、去年までのデータとの比較などをセンター内で展示します。お楽しみに!
- 一夜堤口の園路脇でミズタマソウの花が咲いています。木漏れ日の下で白く小さな花を揺らす様子は、目にも涼しげです。一緒に見られるまあるい実は、いわゆる「くっつき虫」。よ〜く見ると、まわりにちくちくっとしたかぎ状のトゲがたくさん付いているのがわかります。
【2015年8月18日(火)】
- ふれあい橋近くにチョウセンカマキリがいました(写真)。一見するとオオカマキリに良く似ていますが、体が一回り小さいこと、前脚の付け根がオレンジ色であること、後翅に模様がないことで見分けます(オオカマキリは前脚の付け根が黄色、後翅には黒い模様があります)。また、草はら付近でアサギマダラも発見。公園では珍しい昆虫たちに出会えました。
- 久喜市環境課が主催する、夏休みこども自然観察会が行われました。午前中は園内をぐるーっと周って、湿地や雑木林といった公園の様々な環境と、そこに棲む生きものを観察。そして午後は、虫とり大会! 一日中、北本の自然をいっぱい楽しみました♪
【2015年8月17日(月)】
- 一日中しとしと雨模様。潤いタップリで植物たちのボリュームが増したように見えました。そして、センター前のススキからは早くも穂が♪(写真) 晴れた日は風にたなびく様子が観察できるでしょう。ソメイヨシノも少しずつ落葉しています。秋の足音が聞こえてきました。
- 草はらで、アカハネナガウンカを発見。体の大きさは4mmほどですが、鮮やかなオレンジ色をしているので良く目立ちます。雨を避けるようにススキの葉っぱの裏に並んで止まる姿は、さながら滑走路で飛ぶのを待つ飛行機のようでした。
【2015年8月16日(日)】
- 野外の危険学習講座2回目のテーマは「ハチ」。ハチ=毒針を持っていて刺す危険な昆虫、と思っている人は多いはず。まずはそうではないこと、本当に危険なハチはごくわずかで、人を刺すのには理由があることなどを解説しました(写真)。相手を知ることで自ずとどうつきあえばよいかがわかります。そして何よりも、危険な生きものであっても自然界では重要な役割を担っているということを覚えておきたいものです。
- 午後、センターの白い壁面でもぞもぞ動く生きもの発見。近づいて見るとニホンヤモリでした。本来は夜行性で、陽が落ちてくると物影から出てきて活動を始めます。のっぺりとした姿に似合わず、走り出すと非常に俊敏です。意外にも、これまでの公園での自然環境調査では記録がありませんでした。
【2015年8月15日(土)】
- 生きものいきいき隊は「ヒメアカネ湿地のお手入れ」がテーマ。大きく育ち増えたヨシやガマを刈り取り、水面を広げてヒメアカネが飛来しやすい環境に整えました(写真)。作業途中で、ウスゲチョウジタデの黄色い花や、ひょっこりあらわれたカルガモを観察。トンボが産卵に訪れるこれからの時期が楽しみです。暑い中、ありがとうございました!
- ツクツクボウシタケが最盛期を迎えています。雑木林沿いの地面から、ボコボコと生えています。地下に本体(セミの体)があるものもあれば、セミの体が半分地面から出てわかりやすいものなどなど。今にも動き出しそうなセミの幼虫から、きのこがニュゥ〜っと生えている様子は、いつみても迫力があります。
【2015年8月14日(金)】
- 朝からどんより曇り空…。午前中にもかかわらず夕方と勘違いしたのか、高尾の森では「カナカナカナ…」とヒグラシが鳴いていました。
- 巡視中、南入口近くで急にカラスが騒ぎ始めたので、猛禽類が飛んでいるのかな? と思い、見上げてみるとノスリ発見! さらにノスリに急接近してアタックするツミの姿まで!! 今日の写真は、その瞬間をパチリ!
- ついこの間まで“子ども”だった生きものが、だいぶ大人っぽくなってきました。園内各所では成虫になったオオカマキリやササキリ、高尾の池ではバンの若鳥に出会いました。また、夕暮れ時にはアオマツムシの鳴き声も聞こえるようになりました。
- ★第8回ホタル調査★ 本日の調査では72匹を確認しました。そろそろシーズン終盤のようです。
【2015年8月13日(木)】
- ここ数日、公園のあちこちで元気に歩き回っているアカスジキンカメムシの終齢幼虫が気になっていました。通常は年1回の発生で、幼虫で越冬する種類なのですが…。このぶんだと2回目の成虫がでるかもな〜と思っていたところ、やっぱり! 本日の巡視中に新鮮な成虫を見つけました。暑さのせいで、変態が早まったのでしょう。この先、どのような姿で越冬するのかが気になります。
- ヒメアカネ湿地でチョウジタデが黄色い花を咲かせ始めました! …と思ったのですが、よく見ると花弁とがく片が5枚あり、花のサイズもちょっと大きめ。念のため花弁の付いていたところ(花托)をみると、白い毛が生えていました。これは全国的な希少種(国準絶滅危惧種)であるウスゲチョウジタデの特徴。図鑑にあまり載っていないので見落としがちですが、もしかしたら、みなさんの近所の田んぼのまわりにも生えているかもしれません。
【2015年8月12日(水)】
- アズマオオズアリを発見しました(写真)。名前の由来は頭の大きな兵隊アリの姿(大頭:おおず)からです。一見すると、いかにも強そうな感じの兵隊アリですが、実際はほとんど戦いません。むしろ、外敵が来たらすぐに逃げてしまいます。主な仕事は大きな獲物の運搬や、獲物を細かくして小さい働きアリが運びやすくすることです。見た目とは裏腹に、実は優しい力持ちなのです。
- ツチイナゴやコバネイナゴの幼虫が多くなってきました。淡いライムグリーンをしています♪ おすすめはススキやオギの葉っぱの上。モリモリとかじっているお食事シーンが見られます。
【2015年8月11日(火)】
- 県内の高校の先生方が5年次研修で来てくださいました。社会体験という事で、定例自然かんさつ会ではサブリーダーとして参加いただきました。お客様に自然を楽しんでもらうために、盛り上げるところや昆虫の観察の仕方、見どころなどを事前に細かく打ち合わせ。本番では大いに活躍いただきました。ありがとうございました!
- 木道方面で、生まれたばかりのカナヘビに出会いました(写真)。まだほんの3センチくらい。気を付けて見てみると、木道の端をちょろちょろと動き回る赤ちゃんたちをたくさん発見できました♪
【2015年8月10日(月)】
- 「子ども大学きたもと」の5日目を当センターで開催しました。テーマは“身近な外来種と自然工作”。ニワウルシやオオブタクサなど外来植物の紹介をし、草木染めの材料を得ることを兼ねて抜き取りを行ないました。大人の2倍以上の背丈に成長したオオブタクサの引き抜きはまるで民話「おおきなかぶ」(写真)。今回染めたハンカチを使う時には、ぜひ地元北本の生きものたちのことを思い出してくださいね!
- ふれあい橋近くのアオツヅラフジの実が色付いています。しっとりとした深〜い藍色で、とても綺麗♪ 名前の由来である、実の“青”とクニャリと曲がっている(つづら折り)葉柄との組み合わせが観察できます。
【2015年8月9日(日)】
- しぜん工作教室「葉っぱでたたき染め」を行ないました。まずは、センター前の草はらで木や草の葉っぱを採取。その後、ハンカチサイズの布にテープで張付け、上から石でトントン叩いて染めました。うまく出来たかな〜…とちょっぴり不安でしたが、水で余分に染まったところを落とすと、きれいに葉っぱの形が転写されていました。みんなで見せ合いっこしたら、ハイ! チーズ!!
- ふれあい橋近くの池でカワセミを発見! 金属光沢のある青色の羽をはばたかせて、低空飛行をし、ねらいをすまして池にダイブ! 木の枝に戻った時には、くちばしに小魚をくわえていました。色鮮やかな姿と、見事なハンティングに、暑さも忘れて見入ってしまいました。
【2015年8月8日(土)】
- 手作り実験教室「自由研究に最適! 鳥から学ぶ飛行機作り」を開催。鳥の種類によって翼の形や飛び方に違いがあることを学び、飛行機の形もワシ型とアホウドリ型の2種類を作製しました。材料の牛乳パックを切り、微妙な調整を重ねる過程(写真)では、子どもも大人も真剣そのもの! 完成した飛行機を実際に飛ばし、生きものの特徴が人間の技術に結びついていることを実感してもらいました。
- センターの近くでアケビコノハの成虫を見つけました。幼虫の大胆な目玉模様とは一転、翅をとじた成虫はまさに落ち葉! 地面に止まっていたら、まず見つからないほどの擬態っぷりです。
【2015年8月7日(金)】
- 生活クラブ生協のみなさんが自然体験に来てくれました。暑くてもとにかく外で思いっきり遊びたい!! という要望に応えて、降りそそぐ太陽の光と、セミの大合唱の中を大探検! 草はらでバッタとり(写真)、エノキの大木で木登りなどなど、夢中になって遊びました。池ではさわやかな配色のギンヤンマが颯爽と登場、小さなカナヘビの赤ちゃんとの嬉しい出会いもありました♪
- 公園のいたるところでセミの抜け殻が目立ちます。でもよ〜く探すと実は…かきわけた草の間にはバッタやカマキリの抜け殻、クモの巣にはクモの抜け殻が見つかるのです! 白く薄い紙のように引っかかる様子は、セミとはだいぶ違います。いろいろな虫の抜け殻を集めて、種類を調べてみるのも面白いかも。先月は「セミのぬけがら調査」を行ないましたが、この夏の研究テーマに「色んな虫のぬけがら調査」はいかがですか??
- ★第7回ホタル調査★ ホタル観察に適した蒸し暑い夜でした。公園全体で339匹を確認♪ 少し減ってきましたが、まだ数が多い状態が続いています。
【2015年8月6日(木)】
- 上尾市の小中学校の先生方が生活科の研修で来園。カブトムシやトカゲ、カマキリなど、子どもたちが学校によく持ってくる生きものについて、飼育方法やその生態などを詳しく紹介しました。さらに屋外では実際にバッタがどんな場所でくらしているのか観察し、飼育ケースにそれを再現する実習も(写真)。学級運営に直結しているので、先生方もスタッフも物凄く真剣で熱い研修になりました。生きものが大好きな子どもたちを育てる先生方の力になれたなら幸いです。
- 北里の森林縁でコバギボウシの花が咲き始めました。透き通るような淡い紫色が魅力的です。一方カエル池付近ではガガイモの花が咲いています。こちらも淡い紫色ながら花びらは重厚でフサフサの毛が生えているという、花としてはちょっと変わった姿です。
- 16時くらいから突然暗くなった公園。ザァッという音と共に雹と大粒の雨がバケツをひっくり返したように降ってきました。ツバメたちも突風にあおられアタフタ。久しぶりの恵みの雨とは言え、短時間の集中豪雨には生きものたちもさぞビックリしたことでしょう。
【2015年8月5日(水)】
- 午前は小学校低学年、午後は高学年を対象とした「夏休み昆虫教室」を開催しました。講義室でのレクチャーの後は野外で虫捕り。高学年ではただ捕まえるのではなく、翅のつくりや形に注目しグループ分けしながら捕獲しました。この地球上で最も多様で、空を飛ぶなど様々な進化を遂げた昆虫の奥深さを感じてもらえたと思います。今までより一歩深い観察は、きっとさらなる自然好きにつながるはず!
- 北本のお隣、吉見町から古名子供会が遊びに来てくれました。みんな虫好きだけど野外で虫を捕まえるのはちょっと苦手? 草はらで跳ねまわるショウリョウバッタを追いかけました。さらにシオカラトンボの眼の色の美しさや大声で鳴くニイニイゼミの体の小ささなど、生きている物だからこそ感じる自然の面白さを存分に体験しました。
- 何と、もう園路にどんぐりがたくさん落ちていました。これはハイイロチョッキリの仕業。まだ青い未熟なドングリに卵を産み付けて葉ごと切り落としています。どんぐり帽子をよく見ると、産卵痕を確認することができます。
【2015年8月4日(火)】
- 地元、北本市の小中学校の初任者研修がありました。まずは、環境問題や子どもの自然体験の重要性に関する座学と、野外での自然観察。そして、学校での環境教育をどう進めていくか? さらに具体的な指導案の検討をディスカッション形式で行ないました(写真)。「学校のまわりで観察できた生きもので、かるたを作って親しむ」「理科で扱った植物を使って楽器を作製し、音楽の授業と絡めて自然の恵みを考える」などなど、子どもたちに身近な自然に興味関心を持ってもらうための案が挙がりました。
- 林縁をゆっくり飛ぶアシナガバチがいました。大きさ、色合いからキボシアシナガバチかなあ、と思いながらその姿を目でおっていたら、顔面が白っぽく光ったのに気づきました。あれ、オスかな? 葉の上に止まったので近づいて見ると長い触覚、白っぽい顔はまさにオスでした。オスが出現するのは新女王が生まれる巣の終期。また少し季節が動いたんだなあと実感しました。
【2015年8月3日(月)】
- 坂戸・毛呂山・鶴ヶ島・越生の教育委員会が主催する、小中学校の先生の初任者研修がありました。「なぜ自然を守らなければいけないのか?」「生物多様性とはなにか?」というレクチャーの後、野外で五感を使った自然観察と、野生の生きものを呼び込む仕組みのお話し(写真)。自然って面白い! 自然って大切! 今日味わった感動を、ぜひ学校で子どもたちに伝えていってくださいね。
- たくさんのチョウたちに出会うことが出来ました。センター前でキアゲハ、モンキチョウ、木道方面ではナガサキアゲハ、クロアゲハ、キタテハなどなど。さらにビオトープ見本園ではムラサキツバメを発見。ムラサキツバメは幼虫がマテバシイを食べる南方系のチョウです。
【2015年8月2日(日)】
- 日本野鳥の会埼玉の探鳥会がありました。夏は鳥が少ないからなぁ…と少し心配しながらのスタートでしたが、オオタカとそれを追うツミ、池の縁で休むゴイサギなど、合わせて17種が観察できました。鳥だけでなく、池に咲くコウホネや、梢のまわりをひらひらと舞うチョウトンボなど、花や虫の観察も楽しみました。
- 園路脇の朽木をそ〜っとどかしてみたら、トビイロケアリの巣がありました!(写真) いきなりの展開にアリたちは大慌ての様子で、繭(写真中央:米粒のような形で、山積みになっているもの)を巣の奥へ運んでいました。ごめんね〜! …という今日は、そんなアリに関する「夏休み自由研究相談会」の対応をし、観察結果のまとめや考察の方向性などをお話ししました。自由研究相談は、8月末まで随時受付中です!! まずは、お電話で日時をご予約くださいね♪
【2015年8月1日(土)】
- 夏の夜の人気イベント「夜の自然観察オリエンテーリング」を開催しました(写真)。グループごとに暗〜い夜の公園をまわる、ドキドキ感満載のイベントです。ボランティアの方々のご協力のおかげで、今年も沢山の方々にご参加いただくことができました。みなさま、どうもありがとうございました。
- 八ツ橋でイチオシの植物はスズメウリ♪ 今なら可憐な白い花と、薄緑色の実が両方見られます。実は熟すと、まるでピンポン玉のように白く真ん丸になります。
- キリの草はら付近で、マイコアカネのオスを今シーズン初確認! 真っ赤な体に青白い顔が艶やかなトンボです。「舞妓」の名が付くのも納得の美しさです。
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