北本自然観察公園日記 2023年10月
【2023年10月31日(火)】
- 標柱4番からめだかのT字路へ向かう途中、湿地のヨシ原でベニマシコのオスとメスを発見! 来園者の方からの情報は数日前からありましたが、スタッフは今シーズン初確認でした(写真)。
- 標柱19番の木道沿いで、タコノアシが赤く色づいていました。標柱3番付近ではコウヤボウキの花が見ごろ。クチナガガガンボの仲間が蜜を求めてやって来ていました。
- ★野鳥情報★ 標柱19番〜20番間の林からウソの声がしました。
【2023年10月29日(日)】
- 小学校4〜6年生対象の連続講座「キッズ生きもの研究室」の6回目。「生きるためのしくみ」をテーマに、スルメイカの解剖実験を行いました。イカとヒトの体のつくりを比較するために、実物大の内臓模型を自分の体に合わせて貼り付け、人体の内臓の位置や大きさ、それぞれの役割について学習(写真)。「イカは海にいるから肺のかわりにえらで酸素を取り込んでいるんだ」「どちらも口から入った食べ物が胃や腸を通っている」など、姿形が大きく異なる生きものでも共通点が多いことがわかりました。
- 各所の園路わきのヒナタイノコヅチが赤紫色に色付いていました。めだかのT字路の湿地では、アキノウナギツカミの葉も色付き始め。木々の紅葉よりも一足早い草紅葉に目をひかれました。
- ★野鳥情報★ 八ツ橋の池にヒドリガモが1羽いました。
【2023年10月28日(土)】
- 明け方、激しい雷雨となり、巡視に出かけた直後は公園全体にもやが立ちのぼっていました。林の中にさしこむ光も柔らか(写真)。しかしそれはほんのつかの間で、昼前にはすっきりと晴れ渡りました。センター前のクサギの葉を太陽が透かすと、自然のステンドグラスが楽しめました。
- 八ツ橋を渡っていると「ジジジジ…♪」と、コバネササキリの鳴き声が聞こえてきました。普段はヨシ原の中で生活しているためなかなか姿が見えませんが、今日は八ツ橋の手すりから数十センチほどの距離で何匹か発見! 特徴である短い翅をふるわせて鳴く様子を、じっくり観察出来ました。
- ★野鳥情報★ 標柱9〜10番間でアオゲラの情報をいただきました。標柱6〜7番間でアオジが見られました。
【2023年10月27日(金)】
- 三芳町立唐沢小学校3年生のみなさんが来園しました。青空広がる公園にいざ出発。湿地でコバネイナゴやアキアカネを観察しながら理科の授業の復習をしたほか、木の枝先にとまって鳴くジョウビタキを発見して盛り上がる一幕も!(写真) 園路に落ちたクヌギ、コナラ、シラカシの3種類のどんぐりを拾って大きさや形の違いも観察しました。
- 初秋の湿地を彩っていたワタラセツリフネソウは、花から実へ。めだかのT字路では、今にも弾けそうに膨らんだひとつをクロウリハムシが食べているのを見つけました。人にとっては毒草なのですが、ササキリが花を食べていたこともあるので昆虫にはあまり関係ないのかも…。周辺ではイシミカワやカラスウリの実も見ごろです。散策中に気になる実を見つけたら、センターの受付横の「木の実・草の実コレクション」展示をチェック♪
- ★野鳥情報★ 標柱16番近くで数羽のカケスの群れが見られました。
【2023年10月26日(木)】
- 雲ひとつない青空が広がりました。南口付近の園路脇で咲いているユウガギクやイヌタデの花が、空の青に映えていました(写真)。しばらく見頃が続きそうです。
- かわせみ池近くの木道を巡視中、クヌギの葉裏にできたグリーンピース大の虫こぶが目に留まりました。まるでカルデラのような形のくぼみと、細かな毛が生えていているのが印象的。タマバチの仲間が作った虫こぶで、おそらくクヌギハオオケタマフシと思われます。秋のうちにぽろぽろと地面に落下し、越冬します。
- ★野鳥情報★ 標柱8番付近でアカゲラ。ジョウビタキのメスには、センター付近、南口、標柱4番で出会えました。
【2023年10月25日(水)】
- 今日の写真は日ごとに黄色さを増してゆく湿地。ひと足早く色づいているのはツルマメの葉です。園内の各所ではクワの葉が黄葉の兆しを見せていました。
- 昼頃になると薄い雲が空を覆いました。すると、体を温めようとカナムグラの群落の上で日光浴をするキタテハやニホンカナヘビがここにも、あそこにも! 脱皮中のニホンカナヘビもおり、丸ごと脱げるヘビとは違い、ボロボロと破れるように脱皮している様子が観察できました。
- ★野鳥情報★ 南口の近くでジョウビタキのメスに出会いました。
【2023年10月24日(火)】
- 正門付近のニワウルシ(シンジュ)の葉にいたのは見慣れない派手な毛虫(写真:クリックすると拡大)。こんな種類いたかなあ・・・? と思いつつ調べると、シンジュキノカワガの幼虫であることが判明しました! 中国などから飛来し、ニワウルシで一時的に発生するものの、日本ではほとんどが冬を越せないようです。北海道から九州まで広く記録はありますが、東日本では非常にまれ。埼玉県ではめったに見られない珍しいガです。
- 標柱13番の近くの池にミナミメダカの群れがたくさん! 人の動きに敏感で、少しの動作ですぐに向こう側へ行ってしまいます。近くで観察したい時の大事なポイントは、静かにじっと待つこと。なるべく動かずにいると、数分後には大小さまざま入り混じった群れが目の前までやってきました。
- ★野鳥情報★ 一夜堤と高尾の池でクイナの鳴き声。今シーズン初確認です。
【2023年10月22日(日)】
- 夕方、少し肌寒くなってきたころに外に出ると、南の空にきれいな月が浮かんでいました(写真)。今夜は、新月から数えて7日目(月齢7.4)の上弦の月です。おおよそ15日目が満月なので、ちょうど半分くらい。これらから徐々に満ちてゆきます。
- 多くの草木が落葉を始めるこの時期。反対に青々とした葉を茂らせるのが、標柱12番のオニシバリ、そして各所の園路脇で花を終えたヒガンバナです。どちらも、冬にまわりの植物が葉を落としてしている間に太陽の光を独り占めしようという作戦。オニシバリは寒さが厳しい2月頃に可愛らしい花を咲かせるので、これからの変化を楽しみに見守りたくなる植物のひとつです♪
- ★野鳥情報★ 高尾の池にカワセミがいました。
【2023年10月21日(土)】
- 「生きものいきいき隊」で、ヒメアカネ湿地のお手入れをしました(写真)。希少なトンボ、ヒメアカネが産卵に訪れてくれるように、水面を覆っていたミゾソバやヨシ、コナギを刈り取りました。あわせて外来植物のセイタカアワダチソウと、センター横のスミレ再生地のササ刈りも実施。作業中、シュレーゲルアオガエルや、今シーズン初確認となるオオカマキリの卵嚢(らんのう)が見られました! ご協力ありがとうございました。
- 大きく張られたジョロウグモの巣には、昆虫がよくかかっています。巡視中、獲物を捕らえたばかりのメスを見つけたので、そっと近づいて観察すると…。なんと抱え込んでいたのは、同じジョロウグモのメス!! 卵を産む直前の今は栄養を蓄える大事な時期。同種も捕食対象になるようでした。
- ★野鳥情報★ 園内各所のエゴノキの周りでヤマガラが見られました。
【2023年10月20日(金)】
- 「蓼食う虫も好き好き」とは、ヤナギタデの辛い葉を食べる虫がいることからきたことわざ。センター横のグリーンカーテンの周りでちらほらと花が見られます。同じ場所には仲間のイヌタデも花を咲かせていて、今朝、早くも地面にこぼれ落ちたタネをキジバトがついばんでいました(写真)。ちなみに、タデの仲間のタネはスズメやベニマシコなど色々な種類の鳥がよく食べるので「蓼食う鳥も好き好き」…とは、ならないようです。
- 生きもの鳴き声に耳をかたむけながら歩いてみました♪ 草むらではクサヒバリ、ササキリ、エンマコオロギ、ツヅレサセコオロギがまだ鳴いています。林の奥からは「ピョーピョ―」とアオゲラ、樹上からは「ゲッゲッ…」とアマガエル、空からは「チィー」とシメの群れの声が降り注ぎ、にぎやかな爽秋の一日となりました。
【2023年10月19日(木)】
- 川越市立川越第一小学校3年生のみなさまが来園しました。草木がほんのり黄色や赤色を帯びてきた園内へ出発!(写真)一番の盛り上がりを見せたのは、湿地での昆虫さがし。葉や枯草に溶け込むコバネイナゴやツチイナゴ、クビキリギスを次々と発見し、手に取って観察。バッタたちとのかくれんぼを楽しみながら、昆虫の体のつくりについて学習しました。
- 八ツ橋の池のヒメガマの穂に、細長い卵鞘がついていました。園内では珍しいカマキリ(チョウセンカマキリ)のものです。久々の発見に嬉しくなりましたが、卵鞘には何かにほじくられたような跡が... 冬場になり食べものが減って来ると、小鳥が食べることがあります。早くも狙われたのでしょうか?
- 標柱6〜7番の園路沿いに植えられているソメイヨシノが狂い咲きしています。木によっては二分咲きになっていました。
【2023年10月18日(水)】
- 巡視中、標柱20番付近で見つけた不思議なポーズのガ。ウストビモンナミシャクです(写真)。腹部をぐい〜っと反らせ、まるで体操選手のような妙技! 写真のように下向きに止まっていることが多いのですが、それも何のためかはわかりません。背中側から観察すると、キツネの顔のようでもあり、腹部が猛禽類のくちばしのようにも見えてきたスタッフでした。
- 標柱3番の近くでヤマハッカが花の時期を迎えました。公園内で見られる場所はここだけで、見られる株は毎年10株前後。薄暗い林縁にひっそりと咲いていますが、もともとは日当たりのよい草地に生育する植物です。大切に見守りましょう。
- ★野鳥情報★標柱4番付近でジョウビタキのメスが見られました。
【2023年10月17日(火)】
- 川越市立仙波小学校3年生のみなさんが校外学習に来てくれました!(写真) 秋色のクサギやカラスウリの実を観察したり、学校で学習した内容を思い出しながら、ジョロウグモとアキアカネの脚の本数をくらべたりしました。雲ひとつない快晴に恵まれ、お弁当もウキウキ&ワクワクの楽しい時間となりました♪
- 秋らしい花、草木の実が増えてきました。ふれあい橋横の土道では紫色のクコの花が見頃です。標柱4番近くで黄色い花を咲かせているのはメナモミ。そして、8月に花を紹介したスズメウリは、まん丸の実がすずなりになっています。
- ★野鳥情報★ 高尾の池でカワセミがハンティングをしていました。
【2023年10月15日(日)】
- ステップアップ写真講座を開催しました。今回のテーマは「被写体が映える構図えらび」。基本となる三分割構図や対角線構図を積極的に取り入れ、撮影対象の被写体をどう配置するか、さらに、背景の見せ方のコツなどをレクチャー(写真)。あいにくの雨でしたが、各々の感性で、しっとりと濡れたコナラの木や雨粒がキラリと光るワタラセツリフネソウなどの撮影を楽しみました。
- 地蔵口近くのサンショウの葉に大きく育ったアゲハの幼虫を発見! 人家周辺のサンショウやミカン類の葉ではよく目にしますが、この公園では食樹が少ないため、幼虫の姿を見ることはほとんどありません。雨で気温が低かったせいか、じっと動かずにいました。
【2023年10月14日(土)】
- 今日の写真は草刈りが終わり、すっきりとした湿地。秋空には、真っ赤に色づいたアキアカネが飛び交い、モズの高鳴きが響き渡っていました。
- 北本市観光協会との共催事業「森林セラピーガイド養成」のための研修を実施。黄葉のきれいなポイントやこれから色付く草木の実など、秋〜冬の見どころを紹介しました。途中、丸々と太ったニホンアカガエルの成体や、草刈り後の乾いた地面でせっせとタネを運ぶクロナガアリたちとの出会いもあり、冬に向けた生きものたちの変化を感じました。
- きのこがい〜っぱい♪ 標柱16番の園路脇に生えていたのはオオゴムタケと、菌輪をつくるウラムラサキシメジ。標柱12番近くの朽木からは、桃色が可愛らしいチシオタケが出ていました。
【2023年10月13日(金)】
- 穏やかな秋晴れとなり、傾いた日射しは色づきはじめたエノキの葉を明るく輝かせていました(写真)。見上げると、エナガ・シジュウカラ・ヤマガラ・コゲラの混群が、枝から枝へと食べものを探しながら移動していきました。ヤマガラは実をプチプチとつつく音を響かせていました。
- チョウたちが多数訪れている標柱10〜11番で咲くトネアザミ。南下する渡りの途中とみられるアサギマダラ(メス)が吸蜜にやってきていました! ホシホウジャクがすぐ近くまでやってきてぶつかりそうになる場面も。来園者の方からの情報で撮影できました。ありがとうございました。
- ★野鳥情報★ 八ツ橋の池にマガモが1羽飛来していました。今シーズン初確認です。
【2023年10月12日(木)】
- センター前のクワの葉が表面だけを食べられ、茶色く変色していました(写真)。その真下にはもりもり食べ進んでいる最中のケムシの集団が! 黒い点が特徴のオビヒトリの幼虫です。たまたま同じ葉に大きく成長した幼虫もいました(写真をクリック)。毒のない種類ですが、長くて硬い毛で覆われ、触ると少しチクチクします。
- 昨日に続き、今日も秋のヒタキ類が登場! ふれあい橋でエゾビタキとコサメビタキ、標柱20番付近でキビタキのオスが見られました。また、識別の難しさで知られるムシクイ類の一種、オオムシクイも「ジジッ」と鳴きながらセンター周辺を飛びまわっていました。冬鳥のシメ、アカゲラも各所で確認され、いよいよ双眼鏡が手放せないシーズンの到来です。受付の無料貸出をぜひご利用下さい。
【2023年10月11日(水)】
- さわやかな秋晴れのおかげか、渡り途中の鳥たちとの出会いが多い一日でした♪ センター上空を通過していったのはヒヨドリの20羽ほどの群れ。近くの木の梢にはサメビタキが止まっていました。また、標柱7番付近では、狂い咲きのソメイヨシノの花の周りでコサメビタキ(写真)がフライングキャッチを繰り返していました。
- 実りの季節を迎えた公園。標柱15番のヒサカキの緑色の実の中に、いくつか藍色に熟したものを見つけました。めだかのT字路ではノイバラとノブドウも色付き始めています。熟して深い色に染まった実が美しいのはもちろんですが、その途中の色味も味わい深いものです。
【2023年10月9日(月)】
- 自然に親しむイベントデー「どんぐりの日」の最終日。雨降りでしたが、多くの家族が長靴にカッパ持参で遊びにきてくれました。スタッフが各地で集めた15種類の中から“推し”を選んで投票してもらう参加型展示「どんぐりコレクション」(写真)は、好評につき10/29まで期間を延長します! 現在、北アメリカ原産の「レッドオーク」が1位、秋の味覚の王様「クリ」が2位です。スタンプラリー&館内クイズラリーも継続して開催します。実りの秋はこれからが本番! みなさんの一票をお待ちしてます♪
- しっとり潤った園内。標柱17番の丸太からはイヌセンボンタケがたくさん生えていました。その近くの林沿いでは、可愛らしいかさを広げたハナオチバタケも。ここは褐色型と紅色型の両タイプを一度に見ることができるオススメスポットです。
【2023年10月8日(日)】
- センター前のススキが柔らかな穂を垂らしています。花を咲かせている穂もあり、顔の前にぐっと寄せて見ると、雄しべの黄色と雌しべの紫色が観察出来ました(写真)。花が終わると綿毛を広げ、お馴染みのふわふわの装いになります。
- 草地を歩くと足元から白っぽい小さなガが飛び出して来ました。翅をぺたーっと平らに広げて止まったなら、ヒメシャクというガの仲間かもしれません。これらの多くははっきりとした模様が無く、見分けるのがとても難しい! 今日は、標柱16番付近でピンクのにじんだ帯模様のベニスジヒメシャクと、まだら模様が散らばるウンモンオオシロヒメシャクなど特徴のある種類に出会えました。
- ★野鳥情報★ ふれあい橋の上空でシメの鳴き声を今シーズン初確認しました。また、標柱16番の草はら上空でをノスリが飛んでいました。
【2023年10月7日(土)】
- センター初開催! 自然に親しむイベントデー「どんぐりの日」の初日でした。身近な木の実にスポットを当てた3日間です。盛況だった「どんぐりを食べてみよう」を始め、スタンプラリー、館内クイズラリーなど盛りだくさんの内容。自分の“推し”どんぐりに投票できる限定展示では「美味しいからクリに入れよう」「帽子の模様がカッコイイからこれ!」など、みなさん話をはずませていました。飲食OKの休憩所「どんぐりCAFE」や、どんぐりプレイルーム(写真)など、雨でも楽しめる室内の催しも充実♪ ぜひ遊びに来て下さいね。
- 一日中、強い北風が吹きました。そんな中、標柱10〜11番で花盛りとなっているトネアザミの周辺は、木々で囲まれた穏やかなスポット。クロアゲハやナガサキアゲハなどのチョウたちが次から次へと訪れ、希少種のオオチャバネセセリも蜜を吸っていました。
- ★野鳥情報★ 園内各所でカケスの声が聞こえました。
【2023年10月6日(金)】
- 湿地沿いのミゾソバの花でホシホウジャクたちが吸蜜をしていました。その中に1匹、少し小ぶりな個体が。草やぶに止まったところを見ると、その正体はホシヒメホウジャクでした。うねうねとした翅の輪郭や色味が枯葉そのもの(写真)。他に葉や枝はいくらでもあるのに、自分が止まるべき場所がわかっているのでしょうか?
- 標柱10番の林沿いを歩いていると、ケヤキの幹を進むアオダイショウの幼蛇に出会いました。木登りが得意なヘビなのは知っていましたが、ケヤキのめくれた樹皮のわずかな凹凸を使い、垂直の幹を器用に移動する姿にはびっくり! 幼蛇のうちは独特のまだら模様からニホンマムシと間違われることもありますが、毒の無いヘビです。
【2023年10月5日(木)】
- 未明まで降り続いた雨も上がり、草木もしっとりとした公園。夕刻には雲間から青空が広がり、清々しい空気になりました(写真)。めだかのT字路付近の草はらでは、アキノウナギツカミの花が青空に映えていました。
- 園路を歩いていると、林縁の草むらから「フィリリリリ…」と絶え間なく鳴く声が聞こえてきました。葉の上を探してもなかなか姿を見ることができませんが、視点を変えて草の間を下から覗くように探してみると、ようやく声の主であるクサヒバリを発見! 葉と葉の間に隠れるウスグモスズもいました。こちらは同じヒバリモドキ科ですが鳴かないので、見つけられたのは偶然でした。
- ★野鳥情報★ センターの周辺で、シジュウカラ、エナガ、ヤマガラ、メジロの大きな混群が観察できました。
【2023年10月4日(水)】
- 小雨の降る林沿いを歩くと、あちらこちらでミスジマイマイやヒダリマキマイマイが見られました。標柱10番近くの木には、なんと100匹以上のキセルガイの仲間が!(写真) 枯葉や藻類の他に菌類も食べるため、コフキサルノコシカケが生えているこの木にたくさん集まってきたのでしょうか?
- 巡視中、南口付近のカナムグラの葉の上に小さな甲虫がいるのを見つけました。体長は3mmほど。写真を撮って拡大すると長い口吻(こうふん)があり、サルゾウムシの一種だとわかりました。カナムグラにいたことや模様からムネミゾサルゾウムシと思われますが、よく似た種類が多く判別が難しいグループです。
【2023年10月3日(火)】
- ボランティアのみなさまと園内管理作業を行いました。ふれあい橋下の道沿いから標柱2番方面に設置されているロープ柵は一部鉄杭だったものを木の杭に交換。その後は標柱14〜15番間の園路のメンテナンスを行いました。雨のあと滑りやすかった部分を均一にならし、砂入れを行ったことで歩きやすくなりました。ご協力ありがとうございました。
- 秋になりセンター横のグリーンカーテンには静けさが…と思いきや、そんなことはありませんでした。ウマノスズクサの葉裏にはジャコウアゲハの幼虫が3匹。一週間ほど前から来園者の方と見守っていたキタテハの蛹は、今では抜け殻に。無事に羽化したようです。そして、すぐ脇にあるヌスビトハギでは、オオウンモンクチバの幼虫とオオカマキリが互いにじっと動かず、なんと30分以上も!同じ態勢で、我慢くらべしているかのようでした。
- ★野鳥情報★ センター上空をチョウゲンボウが飛んでいました。
【2023年10月1日(日)】
- 朝に降った雨でしっとり濡れた園内(写真)。そんな中、日本野鳥の会埼玉の探鳥会があり、アカゲラ、30羽ほどのトビの鷹柱など、公園とその周辺で外来種1種を含む合計25種を確認しました。一方、巡視をしていたスタッフは各所の林縁でエナガやヤマガラ、シジュウカラの混群に出会いました。
- 公園外での観察会「あらかわ探検隊」を開催。荒川河川敷を歩きながら生きもの探しをしました。稲刈りの終わった田んぼで咲いていたのはコナギやオモダカ、公園内では見られない希少種キクモの花。いずれも日当たりの良い水辺を好む植物です。水路にたも網を入れると、成虫になりたてのミズカマキリやコマツモムシなどの水生昆虫も多く見つかり、大人も子どもも目を丸くして観察していました。
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