北本自然観察公園日記 2023年12月
【2023年12月30日(土)】
- この時期、鳥たちの食べものとなる木の実が日に日に減っていきます。今、目に付くのはほとんどが赤や青、黒っぽい実。そんななか、八ツ橋周辺でふと目に付いたのがムラサキシキブの実。すでにだいぶ前に無くなっていたと思っていたので、どこか高貴な印象がある紫色はちょっとした嬉しい出会いでした。よく見ると、冬芽も少し大きくなっていました。
- 今日も、暖かで風のないお散歩日和でした。めだかのT字路周辺ではセグロセキレイ、キセキレイ(写真)、ジョウビタキ(メス)、モズ、シメなどが見られ、多くの野鳥ファンの目を楽しませてくれました。
- 2023年の公園日記の更新は今日が最後です。今年もご覧いただきありがとうございました。年明けは1月2日から開館します。みなさま、良いお年をお迎えください♪
【2023年12月29日(金)】
- 今日も青空が広がり、日中は暖かくなりました。写真は、朝の氷が溶けて水が温んだ湿地の風景です。
- 公園では幼虫で越冬するはずのキンヒバリ。リーリッリッリー♪と美しい声が、標柱10番に近い湿地の奥から聞こえてきました。つまり、既に成虫になっているということ。暖かな地方では成虫でも越冬するようですが、今年の暑さ〜冬の暖かさの影響なのでしょうか?? しばしの間、耳を傾けてしまいました。
- 標柱16番近くの林縁にアカゲラが3羽、互いがかなり接近した場所にいました。いずれもオス! 今年はアカゲラに出会うことが多く、今日も大当たりでした。
【2023年12月28日(木)】
- この時期のバードウォッチングで人気なのは、やっぱりルリビタキのオス。今日は一夜堤近くの湿地で、あざやかな色彩のオス(写真)に出会うことができました! ときおり、ヒッ・ヒッ・ヒッと響く声で鳴くので、耳をすませて探すのがコツです。
- 一方、落ち葉の下で自然の色の美を見せてくれたのはワカバグモです。ツヅミミノムシはいるかな…とケヤキの根元に積もった枯葉をかき分けていたら、出てきたのは目の覚めるような黄緑色のクモ! 冬越し中のところを邪魔してしまいました。ちなみに、夏は緑色の葉の上に止まっていることが多いです。
- ★野鳥情報★今日も、標柱2番付近の湿地にタシギが3羽いました。
【2023年12月27日(水)】
- 2023年最後のイベント「冬休み!だれでもバードウォッチング」を開催(写真)。小さなお子さんから大人の方まで、幅広い年齢の方が参加して下さいました。今日はふれあい橋の周辺が大にぎわい! シジュウカラ、メジロ、ヤマガラの混群が現れて、ヨシ原と林を行ったり来たり…。池のふちで水浴びをする姿も見られました♪ 途中から加わったアカゲラは、木をつついて止まっているタイミングで望遠鏡で観察。赤・白・黒の3色のコントラストの美しさを堪能できました。
- 午前中、刷毛でなぞったような筋状の巻雲(けんうん)が広がりました。上空の強い風にともない発生する雲です。地上でも、時折ザワザワと風が草木を揺らし、春を待つハンノキの雄花や、鳥につつかれて中身が無くなり軽くなったカラスウリの実がゆらゆら…。八ツ橋上空に現れたハイタカも、風にあおられてあっという間に林の向こうへと消えてゆきました。
【2023年12月26日(火)】
- 一夜堤口近くのヒノキ林に数羽のヒガラ(写真)がいました。地鳴きはキクイタダキに似ており「チリリ…」「ツィ―」と聞こえる細い声。同じ仲間のシジュウカラの胸の模様はネクタイに、こちらは前掛けに例えられます。全長は11cm。スズメが14cmなので、日本の野鳥の中でもかな〜り小さい方です。
- 抜けるような青空につられて頭上を仰ぎ見たところ、標柱6〜7番間の木の枝にヤマノイモのつるが絡みついていました。葉が茂っていた時期には気付かなかった、地面から7〜8mはあろうかという高所にまで伸びていてびっくり! 丸く平べったい実の中にあるのは、風で飛ばされる翼をもつタネです。これだけ高い場所からなら、かなり遠くまで飛んでいけそうです!
- ★野鳥情報★ 標柱20〜21番間で亜種リュウキュウサンショウクイ、子供公園口でビンズイとの出会いがありました。公園全体で今シーズン最多の38種を確認! 野鳥の種数が最も多くなる時期です。
【2023年12月24日(日)】
- 年末恒例のイベント「竹を切ろう 門松作り」を開催しました。午前コースでは、実際に園内のモウソウチク林へ。「節の下が白い竹は、今年の春に生えたもの」と実物を前に解説し、竹の生長のスピードと管理の大切さを実感しました(写真)。竹を切り倒した後は不要な部分や枝を落として片付けまで行い、最後は各々自慢の門松が完成。みなさま良い年をお迎えください!
- センター前のクヌギの木にハシブトガラスが飛んできました。しかし止まった枝が細く、ぐらぐらと揺れて不安定。それでもずっとそこにいるので、何かあるのかな? と双眼鏡でのぞくと、枝の先端にはムネアカハラビロカマキリの卵鞘が。しばらくするとやっとくちばしが届き、夢中でついばんでいました。
【2023年12月23日(土)】
- 朝晩はぐっと冷え込み、湿地や池は今日も結氷していました。日中は風もなく青空が広がり(写真)、ノスリがゆったりと飛んでいました。
- 南口付近の園路脇で目にとまったのは、直径1cmほどの茶色い花のようなもの。これは痩果(そうか)が落ちたあとの総苞(そうほう)と呼ばれる部分で、晩秋まで咲いていたユウガギクのものでした。足元にあるため素通りしてしまいがちですが、しゃがんでファインダーを覗くと、日当たりの良いこの場所ならではの温かみのある写真が撮れました。
- ★野鳥情報★ センター上空を数羽のヒメアマツバメが飛んでいました。
【2023年12月22日(金)】
- ボランティアのみなさまとの園内管理作業で、めだかのT字路に仮設木道を敷きました(写真)。霜柱によるぬかるみの対策です。本日は冬至。周辺の湿地には厚い氷が張り、その上ではセグロセキレイをはじめ、ハクセキレイ、キセキレイが食べもの探しをしていました。ときおり観察タイムを挟みつつ、年内最後の作業が無事終了。今年も一年間、ご協力ありがとうございました!!
- この一週間で一気に落葉が進みました。センターの前のエノキも葉が無くなり、枝のミノムシが見つけやすくなっています。3cmほどの大きさで、枝にほぼ垂直にくっついているので、種類はチャミノガ。この種類は小さな幼虫で冬を越すため、今の時期に見つかる大きなミノは夏に羽化した“ぬけがら”で、中にムシはいません。とても丈夫な糸で作られているので、季節をまたいで長い間残り続けるのです。
- ★野鳥情報★ 標柱20〜21番にルリビタキのオスがいました。
【2023年12月21日(木)】
- 県立自然公園の自然公園指導員のみなさまが来館し、研修会が行われました。センタースタッフによる講義の後、園内を散策(写真)。シュンランやイチョウウキゴケなどの希少植物や、この季節ならではのキノカワガやミドリシジミの卵といった生きものを観察しました。園内で実際に行っている管理作業を紹介し、生きもののくらす環境を保全するための方法を共有しました。
- 今朝は今シーズン一番の冷え込み。高尾の池は全面結氷し、八ツ橋の池も一部を残してほとんどが凍っていました。わずかに開いた水面には、マガモたちが集まっていました。
- ★野鳥情報★標柱2番付近の湿地でタシギが3羽見られました。
【2023年12月20日(水)】
- 駐車場のツバキの生垣に何かいないかなあ、と探していたら、葉裏に小さなヨコバイがいることに気づきました。最初は白っぽい小さな虫に見えたのですが、拡大してみると所々に黄斑があり、さらにそこに黒点がちりばめられていて、なかなかきれい(写真)。体長3mmほどのホシヒメヨコバイでした。
- 最近センター前でよく見かけるオスのアオジは、あまり物怖じしないたちのようです。人がすぐ脇を歩いても、少々走っても我関せず。草のタネをついばみ続ける様子がよく見られます。今日もサツキの生垣に出入りを繰り返して、食べもの探しにいそしんでいました。地鳴きは「チッ」とシンプルですが、繁殖期にオスが奏でる旋律はそれはそれは美しいのです。ひと冬ここで過ごしてくれたら、繁殖地へと旅立つ直前の春先、すぐそばで歌声を聞かせてくれるかもしれません♪
- ★野鳥情報★ ふれあい橋近くの湿地にカシラダカが16羽いました!
【2023年12月19日(火)】
- ぐっと冷え込んだ朝。浚渫作業が終わって水面が広がった高尾の池の一部に、薄く氷が張っていました。食べるものが少なくなり、野鳥たちにとってもいよいよ厳しい季節です。エノキの木の梢にわずかに残った実に数羽のシメが集まり、ふれあい橋近くではシロハラがツグミをしつこく追い払っていました。
- 南口付近の湿地はすっかり枯野となりました。そんな中、アキノノゲシはまだ茎がしっかりとしていて、しゃんと立ち上がっています(写真)。白くてまあるい綿毛の集まりが日ざしを浴びて、まるでクリスマスツリーのオーナメントのように白く光って見えました。
【2023年12月17日(日)】
- 雑木林の夕暮れは足元からやってきます。はじめに降り積もった落ち葉を、続いて細枝を広げたカマツカやマユミなどの低木を照らした夕日が、最後に茜色に染めるのがクヌギやコナラなどの高木(写真)。ゴツゴツとした木肌をつかの間浮かび上がらせたあと、やがて夕闇にのまれてゆきました。
- ヨシ刈り後の湿地にセグロセキレイが2羽降りていました。今日は朝から強風が吹き荒れたせいか、どちらも足を折りたたんで「伏せ」の状態でじっとしていました。
- 駐車場の奥のクヌギの幹にチラリと光るものが…。クヌギカメムシの仲間が産み付けた卵塊です。卵は白色ですが、ゼリー状のものに覆われて緑色っぽく見えます。このゼリーは、孵化した幼虫が真っ先に口にする食べもの。栄養となる多糖類と、腸内で植物の汁の消化を助ける共生細菌が含まれるスーパーフードです。
【2023年12月16日(土)】
- 「生きものいきいき隊」で高尾の森の管理作業を行い、林床のアズマネザサやアオキを刈り取りました(写真)。ナラ枯れの影響で昨年伐採を行い、明るくなった場所には、生長中のコナラの幼木が多数。雑木林の更新が進みつつあるのを実感しました。林内のイイギリには実をついばみにヒヨドリが集まり、メジロやエナガ、アカゲラがあちこちを飛び回っているのが観察できました。ご協力ありがとうございました。
- 毎年恒例、公園の竹を使った手作りの門松をセンター入口に設置しました! ボランティアの方にご協力いただき、最後にナンテンを飾り付けて完成。早速「定例自然かんさつ会」の参加者のみなさんにお披露目しました。
- 標柱16番の草はらの奥でウグイスカグラが一輪開花しました。早春の花ですが、年明けを待たずに咲くというのはちょっと早すぎ。他の蕾はまだ固いので見ごろはしばらく先になりそうです。
【2023年12月15日(金)】
- ニュースレター「四季」冬号が完成。ボランティアのみなさまと一緒に、県内外各施設への発送作業を行いました(写真)。今回で90号! 大きく羽ばたく、躍動感あふれるルリビタキが表紙を飾りました。バードウォッチングのイベントや年末年始のお知らせなど、情報が盛りだくさん。発送にご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
- 標柱10番の木の階段に止まっていた大型のガ。園内では時々見かけるクチバスズメですが、発見した瞬間にスタッフはビックリ! なぜなら、年に一度、夏にだけ羽化する種類で、冬の間は蛹の状態で冬眠しているはずだからです。傷もなく、体を覆う毛も鱗粉も取れていないことから羽化したてと思われます。暖かな日が続いたために成虫になってしまったのでしょうか?
- ★野鳥情報★南口付近と標柱8番付近でアオゲラが見られました。
【2023年12月14日(木)】
- すっきりとした冬晴れ(写真)。あちこちで冬の小鳥たちとの出会いがありました♪ 標柱20番付近を歩いていると、上空から聞こえてきたのは亜種リュウキュウサンショウクイの声。湿地の浅い水際をキセキレイが歩き回り、カワラヒワが舞い降りて水を飲んでいました。
- 標柱16番のエノキで、ゴマダラチョウの幼虫探しをしてみました。スタッフ的にはもはや冬の恒例行事。今日は5分ほど探して2匹見つかりました! 発見につながるポイントは次の3つです。@木の又に落ち葉が積もっている場所がねらい目 A乾いた落ち葉を探す B葉の表ではなく葉脈の目立つ裏側にくっついていることが多い。館内展示「のぞいてみよう 生きものの冬じたく」では、他にも越冬中の昆虫やクモ類を見つけるコツを写真とともにご紹介しています。冬の虫探しにぜひお役立て下さい!
【2023年12月13日(水)】
- 時折吹く強い風に、一枚、また一枚と吹き飛ばされてゆく木々の葉。雑木林の枝ぶりがあらわになってきました。秋、美しい黄葉で私たちを楽しませてくれた各所のムクノキも、いつの間にか実を残すのみとなりました(写真)。
- 標柱6番付近でにぎやかに鳴くエナガの群れに出会いました。最初は10羽ほどだったのが、途中でもうひとつの群れが合流して20羽以上の大所帯に! 時には木の幹の裏側に貼りつくように、時にはホバリングをまじえて、そして時には揺れる細枝にぶら下がって…。華麗な身のこなしで飛びまわり、小さな虫を見つけ出しては食べていました。群れにはシジュウカラ、メジロ、コゲラも数羽混じっていました。
【2023年12月12日(火)】
- 雨上がりの桜土手をツマグロヒョウモンのオスが飛んでいました(写真)。オレンジ色の他のチョウ、キタテハやテングチョウは成虫で越冬しますが、本種は幼虫または蛹で越冬するとされるため、この時期に成虫が見られるとは驚き! 例年よりも高い気温が続いているからかも…。くしくも今日は、11月30日からドバイで開催されていた気候変動に関する国際会議「COP28」の閉幕日。ツマグロヒョウモンは元々関東地方には生息していなかった種で、地球温暖化の影響による分布の北上が指摘されています。
- 秋から続いていた遠足シーズンは終盤です。年内最後の小学校の利用として、上尾市立大石小学校2年生のみなさんが来園しました。野外でヤマガラの鳴き声に耳を傾けたり、どんぐりの帽子を拾って観察したり、館内でキツネやイタチの剥製をさわったり…。活動後「ばいば〜い!」「また来るね〜」と手を振る子どもたちを見送った後、一年の終わりをしみじみと感じました。
- ★野鳥情報★ 園内各所でカケスの群れが見られました。
【2023年12月10日(日)】
- 「冬の光と露出設定」をテーマに、ステップアップ写真講座を開催しました。夏とくらべて太陽がぐんと低くなるこの時期は、斜光線が多くなり木々の陰影がくっきり。そんなコントラストの高い風景を印象的に写しとるための、露出補正や背景選びのコツをレクチャーしました。「普段はカメラのオートモードを使っています」という参加者の方も、講義の内容をもとに、野外実習では絞りや明るさの調整に挑みました。テーマにぴったりの申し分ない晴天! すぐ近くではムラサキシジミが翅を広げていました(写真をクリック)。
- “土瓶割り”の異名を持つクワエダシャクの幼虫。毎回、探し出すのに苦労させられますが、今日は1分も経たないスピード発見となりました! なぜなら、枝ではなく葉っぱの柄にくっついていたから…。なるほど、擬態の名人の中にもうっかり屋さんがいるようです。
- ★野鳥情報★ ふれあい橋の上空をハイタカが飛んでいました。
【2023年12月9日(土)】
- 小学4年生以上を対象とした「初心者向けバードウォッチング」を開催しました。室内で留鳥、冬鳥といった用語の意味や双眼鏡の操作方法などの基本をレクチャーしたあと、青空の公園へ! 鳴き声や姿をたよりに、カワセミ、オオタカを含む全部で17種を確認しました。木の上にとまっていたモズとシメは、参加者のみなさんに望遠鏡と双眼鏡を交互にのぞいてもらい、自力で発見してもらうべく時間をかけて観察。苦労の末に見つかると「いたいた!」「すごくきれい」と、みなさん喜びをかみしめていました。来年1月、2月にも開催します。
- ガサガサッと、落ち葉の音ともに足元に現れた1匹のニホンカナヘビ。よく見ると、長い尾が途中でぷつりと切れていました。トカゲやヤモリの仲間は、外敵から身を守るために自ら尾を切ることが知られていて、これを「自切(じせつ)」と呼びます。厳しい野生を生き抜いた証です。今日はあちこちの陽だまりで、大人から子どもまでたくさんのカナヘビが活動していました。
【2023年12月8日(金)】
- 今週から始まった湿地のヨシ刈り。かわせみ池の近くからふれあい橋下流側までの湿地がすっきりしました(写真)。待ってました! とばかりにやってきたのは、カシラダカやシジュウカラの群れと2羽のセグロセキレイ。そして、10羽ほどのコガモが次々に飛んできては、泥の中にくちばしを入れて夢中で食べもの探しをしていました。
- 二十四節気の「大雪」にも関わらず、暖かい日が続いています。標柱15番の草はらでは、晩秋を思わせるススキの穂がふわふわと揺れていました。そして、10月にアサギマダラがやってきたことで話題となった標柱10番のトネアザミの花も、今ではすっかり綿毛だけとなっていました。
【2023年12月7日(木)】
- ボランティアのみなさまと園内の竹林管理を行いました。枯れた竹や密生して生育状況が良くない竹を切り倒し、協力して運搬(写真)。林床に生えたアズマネザサなどの刈り取りと落ち葉掃きも行いました。年末の恒例イベント「竹を切ろう 門松作り」の準備も完了! ご協力ありがとうございました。
- 昼間の気温が18℃まで上がりました。雲が低い位置を流れ、まるで夏のような空。枯れたヨシや落葉の進んだ林との景色が、何だか不思議に感じました。
- 正門の門柱に止まっていたシャクガの仲間。この時期だと冬尺蛾かな? と思ってしまいがちですが、チャエダシャクというガで、メスにもちゃんと翅があります。普段は木の幹に止まっていることが多く、今日は石に止まっていてちょっぴり目立っていました。
【2023年12月6日(水)】
- 育ちの森幼稚園から年長組のみなさんが来園しました。黄色やオレンジの葉が舞う雑木林を散策すると、ぽかぽかの陽気のおかげか、ナミテントウやツチイナゴなど昆虫たちがあちらこちらに! 「あ! カマキリいた!」と声のする方を見ると、そこにいたのはカマキリの一種の幼虫(ムネアカハラビロカマキリ?)。冬の時期は卵で過ごしているはずですが、うっかりふ化してしまったのでしょうか? 手に乗せたり登らせたり、しばらく注目の的になっていました(写真)。
- 標柱9〜10番の間ではチャノキの花が咲いています。そこに集まっていたのはミツバチやハナアブの仲間。花を咲かせる植物が少ないこの時期、蜜や花粉を必要とする昆虫にとってはありがたい存在なのでしょう。
【2023年12月5日(火)】
- 朝から曇り空で冷え込む一日でした。落ち葉が敷き詰められた草はら(写真)を歩いていると、越冬場所を探して動き回るエサキモンキツノカメムシやナナホシテントウと出会いました。そして、標柱20番付近でクロスジフユエダシャクのオスを今シーズン初確認! 近くの看板には、これから卵を産むであろうコカマキリの姿も。昆虫たちの冬じたくは着々と進んでいるようでした。
- 湿地や草地に広がるカナムグラ。ホップのような雌花もすっかり枯れ、よく見ると、茶色の実が顔をのぞかせていました。カナムグラと言えば秋の花粉症の原因となり、嫌われもののイメージがありますが、これからの時期はこの実が小鳥たちの貴重な食べものとなります。
- ★野鳥情報★ 標柱21番付近からウソの声が聞こえてきました。
【2023年12月3日(日)】
- アカゲラの目撃情報が多い今シーズンの冬。年によってはごく少ないこともあるので、出会う機会がたくさんあるのはラッキーです。そこで、特に意識して観察して欲しいのが頭! 後頭部に赤い部分があればオス、なければメス。今日の巡視では公園内の3か所でどちらも観察できました。写真は、南口で木粉を散らし一心不乱に木をつついていた1羽です。さて、オス・メスどちらでしょうか…?
- “赤”つながり! かわせみ池付近で、カラタチバナとヤブコウジの実が艶やかに実っています。どちらも、おめでたい別名のある植物。クリスマスや新年など、ハッピーなイベントが近づくこの時期にぴったりの植物です♪
- 日本野鳥の会埼玉の探鳥会が行われました。スタートしてすぐ、ふれあい橋から冬鳥のツグミとジョウビタキを観察。標柱20番には数羽のアトリ、一夜堤の湿地にはアオジやカシラダカがいました。また、公園に隣接する荒川の河川敷周辺では、トビ、カワセミ、オオバンが見られ、記録は外来種1種を含む32種でした。
【2023年12月2日(土)】
- 今シーズンいちばんの冷え込みで、高尾の池やかえる池の一部に薄氷が広がりました(写真)。そんな寒い中でも、高尾の池の水面が残っていた中央付近では、アオサギやマガモ、コガモ、カワセミが食べ物探し。その様子をカメラに収めようとファインダーを覗いていると、右から黒い影が飛び出しました。正体はクイナ。すばやくヨシの中へ隠れてしまいました。
- 標柱9〜10番間では、日光を受けて真っ赤に輝くコナラの紅葉が見られました。コナラはほとんどが黄葉ですが、中には赤っぽく色づく木もあります。晩秋を彩るうれしい秋色でした。
【2023年12月1日(金)】
- めだかのT字路で耳をすませると、カサカサ・・・と、時折ヨシが揺れます。気配を消してじっとのぞいていると、虫を探して枯れたヨシの茎をむしるシジュウカラや、イノコヅチ類の実をついばむ背景にうまく溶け込んでいますアオジたちの姿が見られました。
- 高尾の池の浚渫作業が進行中です(写真)。土日はお休みですが、園路をホースがまたいでいる箇所がありますので、通行の際はご注意ください。
- 北本市、消防署の立会いのもと、駐車場に設置してある非常用井戸や耐震性貯水槽などの防災施設の点検を実施。いざという時のために三者が協力して動けるよう、使用上の注意点や手順を確認しました。
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