北本自然観察公園日記 2011年5月
【2011年5月31日(火)】
- 今日は梅雨の合間の貴重な晴れ間。すがすがしい青空が広がりました。
- 園内管理作業で、駐車場の側溝にたまった土砂を取り除きました。重いグレーチングをはずし、20cmはある堆積物を総勢18名でひたすら掻き出し。連携プレーで、80mを超える側溝の掃除を終えることができました。ボランティアの皆さん、ありがとうございました。
- 大雨の事後対応のため湿地の堰を直していたところ、シュレーゲルアオガエルの卵塊を見つけました。ひざまで水につかりながら力仕事をした甲斐がありました。
- さらにうれしい出会いが! 八ツ橋周辺でヨツボシトンボ(写真)を目撃! 平地〜低山地の池や湿地で見られますが、園内では確認例が少なく、非常に貴重な記録となりました。
【2011年5月29日(日)】
- 台風接近の予報通り、夕方に近づくにつれて雨あしが強まりました。湿地も池のようになり、桜土手の近くでは園路が冠水する場所もありました。
- そんななかでもビオトープ見本園ではヤブヤンマが羽化! ということで今日も「トンボの羽化観察会」を開催し(写真)、昨日から飛び立っていない個体も含め、6匹を見ることができました。
- 「お茶づくりの日」の最終日でした。お茶づくしのイベントデーとして、しぜん工作教室でも「竹で湯飲み茶わんをつくろう」を行い、完成した茶わんでお茶を飲みました。みなさん、晴れやかな顔で自然のめぐみに乾杯♪していました。
- その他に団体利用で、越谷市の児童館ヒマワリとボーイスカウト深谷第2団のみなさんが自然観察に来てくれました。アカガエルの幼体や草花などをスケッチしたり、笹やクズを使って草花あそびをしたりと、雨のなかでも楽しく自然に親しみました。
【2011年5月28日(土)】
- 「自然に親しむイベントデー『お茶づくりの日』」第1日目。今年も大人気のお茶づくり教室は、ぐずついた天気の中でも茶摘みを行い(写真)、100%手作りのお茶を味わいました。明日も10時から、もちろん、雨でも開催します(当日申込み枠あり)。
- さらに今日は、突然企画「トンボの羽化観察会」を急きょ開催! 雨で飛び立つことができないヤブヤンマをじっくり観察しました。明日も羽化個体がいれば、9時15分頃から実施の予定です。
- キッズ生きもの研究室の3回目がありました。今回のテーマは“ばけもの”しらべ。といってもお化けではなく、ばけて擬態する生きもの探しです。つかまえたのは、エノキの枝をまねたナナフシやハチに擬態したハナアブなど。ていねいに観察しながらスケッチをしました。近日中に展示予定です。お楽しみに♪
- 子供公園の近くで、アライグマの目撃情報がありました。日中に見られること自体珍しいのですが、なんと、ソメイヨシノの木に登っていたとの事。もしかしてサクラの実狙い?
【2011年5月27日(金)】
- 上尾市立平方小学校から、2年生のみんなが社会科見学で来てくれました(写真)。どんよりとした曇り空を吹き飛ばすような、元気いっぱいの子どもたち! まだ尾がついている上陸したての小さなニホンアカガエルを追いかけるクラスもあれば、木にとまったオオスズメバチを間近に見たクラスも。もちろん、事前の注意を守って、みんな静かに観察できました。これからもいっぱい、自然と仲良くしてね。
- 午後からは久喜市高齢者大学の皆さんがいらっしゃいました。午前中は別の場所での活動でしたが、みなさん疲れ知らず。野外でハンノキの葉を食べるミドリシジミの幼虫をご紹介しました。昆虫と食草の関係や、生きもののつながりについての解説を熱心に聞いておられました。
- 八ツ橋の池ではカイツブリのヒナが2羽確認され、エドヒガン近くの木の上ではシジュウカラの巣立ちビナが5羽くらいでにぎやかに鳴いていました。
【2011年5月26日(木)】
- 一日中、灰色の厚い雲が空いっぱいに広がりました。さらに、園路わきにもたくさんの灰色のクモ・・・の子どもたちが集まっています。こちらは、息を吹きかけると散り散りになって広がっていきます。
- ビオトープ見本園でクロスジギンヤンマの産卵シーンに出会いました(写真)。ここ数年、羽化数が減っていたために園内管理ボランティア作業などで環境整備をし、日当たりをよくしたことが功を奏しました!
- 標柱5番近くでは、コアジサイが咲き始めました。うすーい水色がこの陽気によく似合い、涼しげです。そして園内各所でエゴノキが花盛り。園路に落ちた花も星のようできれいです♪
【2011年5月25日(水)】
- すくすくくらぶ春編の最終回でした。網を使ってチョウチョ採りをして体全体を動かした後は、両手を使って泥だんご作りに挑戦! 湿った土やサラサラの砂など、いろんな触り心地を楽しみながら作りました(写真)。
- いずみ高校生物サイエンス科2年生の皆さんが来園しました。心地よい晴天の中、園内を歩きながらオトシブミのゆりかごを観察したり、メダカやヤゴを捕まえたりしながら、生きものどうしのつながりや、外来種の問題などについて考えてもらいました。環境問題の解決を担う高校生のみなさん、一緒にがんばりましょう!
- 園内のあちこちで、フワフワと漂う綿毛が見られました。その正体はヤナギの種子である柳絮(りゅうじょ)。よ〜く見ると、綿の中に1mmにも満たない小さな黒い種が、たくさん入っているのが見つかります。
【2011年5月24日(火)】
- どしゃ降りのあとは、透きとおるような青空。まさに、走り梅雨の気まぐれなお天気でした。八ツ橋ではナカムラオニグモが、やれやれといったような感じで巣を張りなおしていました。
- 標柱5番近くの北里の森のなかで、つる植物のテイカカズラの花が見ごろを迎えています。高さ10メートルを超える木の幹にびっしりと白い花が咲いている様子は、園路から見ても迫力があります。
- 午前中はスタッフが木道方面で、午後は来館の方がセンターの前の草はらでイタチを目撃しました。天気が良くても悪くても元気なイタチは、木道の上やふれあい橋の手すりなどにフンをして、さらに存在をアピールしています。
【2011年5月22日(日)】
- 午前中は蒸し暑く、ビオトープ見本園ではヤブヤンマが羽化していたり、アサマイチモンジやサトキマダラヒカゲが飛んでいたりと生きものは活動的でした。しかし昼過ぎに強い雨が降りはじめると気温も下がり、静かな雰囲気となりました。
- 東京農業大学第三高等学校の公開市民講座があり、子どもから大人まで21名が来園しました。カッパを着て、雨の園内へ生きもの観察にでかけると、普段は土の中で鳴いているシュレーゲルアオガエル(写真)を間近で見ることができました! 雨の日ならではのラッキーな出会いにみなさん喜んでいました。
- 定例自然かんさつ会は、夏が近づき、種類が増えてきた「ハチ」をテーマにスズメバチの見分け方や巣のお話をしてスタート。そしてムモンホソアシナガバチの巣を観察しに野外へ。最後は、ドロバチとアナバチ用に新しい竹を切り、センター前の草地にあるハチ宿に竹筒で新居を増やしました♪
【2011年5月21日(土)】
- 今日は本町子供会、ボーイスカウトさいたま105団、俳句の会合歓(ねむ)の会、と団体利用が3件あり、幼児から大人まで多くの方が園内を散策しました。初夏の草花や昆虫たちの観察を、それぞれのペースで楽しんでいただきました。
- 生きものいきいき隊は希少な動植物の保全を目的に、ヒメアカネ湿地と八ツ橋付近で草刈りを行いました(写真)。湿地での作業だったので泥だらけになりましたが、気持ちのいい汗をかくことができました。「今日は冷えた麦茶が最高にうまかった!」と参加者のみなさんの声。暑い中ありがとうございました。
- 初夏の鳥がまた登場! 今日はホトトギスの「とっきょきょかきょくっ♪」という独特な鳴き声を、園内のあちこちで聞くことができました。
【2011年5月20日(金)】
- ビオトープ見本園に来館者を案内し、ヤブヤンマを観察していたところ、すぐ近くでケモノの気配が! 視線を2mほど先に移すと、何かを夢中でかじっているタヌキがいました(写真)。突然の登場にはっと息をのんで、しばしじっと見入ってしまいました。
- ノイバラの葉上ではヤマトシリアゲのオスが2匹向き合っていました。しばらくすると特徴的な反りあがったおしりを振りつつ、羽をバタつかせてお互い押したり引いたり。どうやらケンカをしているようなのですが、傍目にはまるでダンスを踊っているみたいに見えました♪
- 園路脇のカラムシで、薄黄色をしたフクラスズメの幼虫が目につくようになりました。指先で触ると、頭を左右に激しく揺らして威嚇しますが、その様子はちょっとユーモラス。7月頃には成虫が見られるようになります。
【2011年5月19日(木)】
- 日に日に木々や草の緑が濃くなってきました。八ツ橋付近では湿地をおおうウキヤガラが花盛り、標柱3番付近ではコアジサイが咲き始めです。
- 標柱2番付近のウマノスズクサに濃いオレンジ色のジャコウアゲハの卵(写真)、湿地のヤナギに黄緑色のクサカゲロウの卵と真っ黄色のテントウムシの卵を発見! 葉っぱの裏にひそかに産まれた卵たちは、意外とカラフルです。
- 最高気温が30℃を超えた日中、高尾の池ではシマヘビとカイツブリが気持ちよさそうに泳いでいるのが見えました。突然「クィー!」という甲高い鳴き声が聞こえて、振り返ると対立する両者の姿が。すると、ものすごい剣幕で叫ぶカイツブリに圧倒されたのか、シマヘビが退散。水上ではカイツブリに“一日の長”(いちじつのちょう)があるというところでしょうか。
【2011年5月18日(水)】
- 標柱2番付近のスイカズラやエゴノキの香りが涼しさを感じさせてくれる一方、夕方まで蒸し蒸しとする暑さが続きました。
- さらに、なわばりをめぐるオスたちのバトルも熱い! 高尾の池では、シオカラトンボが多いときは4匹でもつれ合いながら飛んでいました。観察している私の熱い視線もそっちのけで、みな戦いに必死です。
- 午前中、センターの前でカッコウの声を聞きました♪ 今シーズン初確認です。
- 今日の写真は、ヒメウラナミジャノメ。翅の裏がわの波模様に、後翅の5つの目玉が識別点です。
【2011年5月17日(火)】
- 午後からは断続的に雨が降り、園路を歩く人もまばらでした。そんな雰囲気とは対照的にアマガエルの声がにぎやかでした。
- 今年から、草原の奥で広がりを見せている外来植物「ヒメアマナズナ」(写真)。ナズナに似ていますが、黄色い花や丸い形の実が特徴的です。種を付け始めるこの時期、熟す前に除去をしよう! ということでスタッフで手分けをし、抜き取り作業を行いました。
- 高尾の池にいるカモのカウントを昨年の9月から毎日行っていますが、今までずっといたコガモの姿がついに見られなくなりました。北へと渡っていったのですね。また秋に来てね〜。
- 見頃をむかえているハリエンジュやノイバラの花に続き、ガマズミの花も満開になりました。園路を歩いていると、至る所で甘い芳香がただよってきます。
【2011年5月15日(日)】
- 朝から青空が広がり、気温は28℃まで上がりました。乾いた風が吹いていたので、さわやかな行楽日和となりました。
- 地域の自然調べ方実習「チョウの調べ方」を行いました。チョウの基礎知識をお話しした後、標本を用いて埼玉県にくらすチョウを紹介しました(写真)。また、公園内を歩きながら、まちづくりに活かすチョウの調べ方を実習しました。参加者の方から「家の周りでも調べてみたい」とのご感想をいただき、嬉しく思っています。標本をお借りした環境科学国際センターと埼玉昆虫談話会の長畑直和さん、どうもありがとうございました。
- お客さんから、「湿地で大きな魚が死んでるよ。」と教えていただき、スタッフが確認。全長50cmを超えるニゴイで、本来は流れのある河川にすんでいて、公園にはいないはずの魚です。過去に増水した際に荒川からやってきて、そのまま人知れず育っていたのではないかと思われます。
【2011年5月14日(土)】
- 今年度第一回目の野あそび教室のテーマは、「ヨシとなかよしオオヨシキリ」。日本に渡って来たオオヨシキリが、ヨシ原で巣をつくったり、子育てをしたりする生活について、観察と遊びを通して学びました(写真)。ヨシと背比べをしたり、去年の巣を触ったり、最後はオオヨシキリのオスになりきってメスを呼ぶ鳴きまねゲーム♪「ぎょぎょしっぎょぎょしっ!」と元気な声が響きました。
- 定例自然かんさつ会は、昆虫の観察。あずまや付近の水路では、オニヤンマのヤゴさがし。なかなか見つからず苦心するなか、スタッフのアドバイスで5匹見つけることが出来ました。その後は、ハリエンジュの花に集まるクマバチをつかまえてタッチ! 実は、参加者がさわったのは針のないオス。刺さないとはわかっていても、みなさんドッキドキでした。
- すがすがしい青空の下では、チョウがたくさんみられます。・・・が! 今日はアカボシゴマダラとも遭遇。昨年、公園内でも多数確認された外来種のチョウです。冬の寒さにも耐え、繁殖している様子で、増加が懸念されます。
【2011年5月13日(金)】
- 日中雲の切れ間から陽が射し込み、久々に青い空を見ることができました。そんな中、待ってましたと言わんばかりに、ジャコウアゲハやクロアゲハ、キアゲハやナミアゲハなどが飛びまわっていました。アゲハチョウそろい踏み!
- 園内管理ボランティアでは、外来植物「セリバヒエンソウ」の駆除をしました。ローラー作戦で片っ端から抜きに抜き、予定していた場所のほとんどを除去することができました。高い湿度に大汗をかきながらも、13名の大きな力でとてもスムーズに終わりました。ありがとうございました(写真)。
- シラケトラカミキリ、ヒメクロトラカミキリ、ヒメヒゲナガカミキリといったカミキリムシの仲間が目立つようになってきました。どれも指先ほどの大きさです。朽木周辺を探せば見つかるかも!
【2011年5月12日(木)】
- 4月16日に「生きものいきいき隊」でお手入れをした湿地で、水面がチャプチャプと音を立てているのが聞こえて来ました。近づくと、見えてきたのは10匹以上の魚の群れ。なんと、ドジョウが集まって産卵をしていました! 連日の雨のおかげで、今日の湿地は産卵の好適地だったようです。管理作業と天候がうれしい結果を呼びました!!
- 「ジュルジュル♪」の声に、エナガかな? と見上げてみると、エナガが10羽ほど群れていました。場所は、標柱11番付近の梅林です。4月の中旬に巣立ったヒナのことを思い出し、雨の中、目を凝らして観察しましたが、もうすっかり成長していて、どれがヒナか見分けがつかないほどでした。
【2011年5月11日(水)】
- 昨日の蒸し暑い陽気とは一変、肌寒い雨の一日となりました。木道方面では、ところどころかすみがかって幻想的な雰囲気でした。
- すくすくくらぶ・春編の第3回を行いました。雨がざあざあ降る中、野外へ。葉を打つ雨音を聴いたり(写真)、ヨシの上の水玉をさがしたり、ミズキとノイバラとハリエンジュの花の匂いを嗅ぎ分けたりしました。同伴の子どもたちも、園路にできた水溜りをバシャバシャと踏みながら、楽しそうに歩いていました。
- 葉の裏で雨宿りをする昆虫が多い中、あずまや近くのエゴノキでは、エゴツルクビオトシブミがせっせと揺籃(ようらん)をつくっていました。今は大切な産卵の時期。母は強し!
【2011年5月10日(火)】
- いきがい大学伊奈学園のOB「彩央会」の皆さんが環境ボランティア作業のために来園されました。今年で3年目になります。今回は草はらで、ススキを移植した場所のオオブタクサ(外来種)抜きをしていただきました(写真)。そこかしこにあったオオブタクサが、あっという間になくなりました。ありがとうございました。
- 標柱15番付近の草はらにあるキリの木が、4月27日の強風で根元からバッタリと倒れてしまいました。それから約2週間たちますが、若葉たちは太陽に向かって開き続けています♪ すごいぞキリの木!
【2011年5月8日(日)】
- ゴールデンウィーク最終日の今日は、朝から青空が広がり(写真)、気温もぐんぐん上昇。最高気温はなんと30℃! の真夏日となりました。
- 公園を代表する夏鳥のオオヨシキリを、ついに今シーズン初確認。しかも、定例自然かんさつ会の最中に、参加者の方が一番に鳴き声に気がついてくれました。ヨシ笛を吹きながら、オオヨシキリの解説をしていたのを聞きつけたかのようなタイミングに、おもわず拍手がおこりました。
- 今日はチョウも活発に活動。ダイミョウセセリやコチャバネセセリ、アオスジアゲハなど、初夏に出現する種類が見られるようになってきました。
【2011年5月7日(土)】
- 小雨が降ったり止んだり、肌寒い日でした。でもシュレーゲルアオガエルの大合唱が湿地から響き、園路わきではツチグリ(キノコの仲間)がみずみずしく、ソメイヨシノの枝にいたヒダリマキマイマイも活発。雨が好きな生きものたちにとって、よいお湿りとなったようです。
- 定例自然かんさつ会は、カラスノエンドウの蜜腺に集まるアリや、アリにタネを遠くへ運んでもらう工夫をしているスミレの仲間などを観察し、生きものたちのつながりを感じました。
- あずまや付近ではサワフタギの白い花(写真)、エドヒガンザクラの北側でニガキの黄緑色で小さな花が咲き始めました。
【2011年5月5日(木・祝)】
- 園内各所で、渡り途中の夏鳥が確認されています。草はら上空ではサシバを目撃。悠々と滑空する姿に、思わず見とれてしまいました。また、とんぼ池付近やエドヒガン奥の林でキビタキ、桜土手方面ではオオルリの鳴き声を聞くことができました。
- 巡視中に、水路脇の斜面を走りまわるアカネズミに出会いました。穴にもぐったので、しばらく観察していると、なんと仔ネズミをくわえて出てきました!(写真) どうやらお引越しの様子。二つの巣穴を何度も往復していました。
- 定例自然かんさつ会では、クワコの幼虫を観察しました。まだ卵から孵ったばかりのものもいて、虫めがねで見ないと気付かないほど小さな小さなイモ虫でした。今日はこどもの日。人間の子も虫の子もすくすく育ちますように♪
【2011年5月4日(水・祝)】
- 今日は「みどりの日」。自然に親しむことを目的とした国民の休日です。現在開催中の「GW新緑オリエンテーリング」はまさにぴったりのイベントで、絶好の散策日和となった今日は、多くの家族連れでにぎわっていました(写真)。
- 草はらのエノキに、ぷっくらと太ったゴマダラチョウの幼虫が3頭いました。さなぎになる直前の前蛹(ぜんよう)の状態です。なかなか見るチャンスが少ないこの成長段階、明日はどうなっているかな?<※5月7日に再確認したところ、外来種のアカボシゴマダラであることが判明しました。訂正してお詫びいたします。>
- センター前の草はらでは、キツネアザミが咲き始めました。名前の由来が、猟師に追われたキツネがアザミに化けたものの、慌てていたのでトゲを付けるのを忘れてしまったということですが・・・。本当にトゲがないかどうか、ぜひ、さわってたしかめてみてね。
【2011年5月3日(火・祝)】
- 朝から「雨降るぞ〜」と言っているような空模様でした。午後3時半すぎにはスコールのような激しいにわか雨があり、気温もぐっと下がりました。
- 湿地沿いではミズキの花が見ごろを迎えています。小さな花の集まりが葉を覆い隠し、全体が白く見えるほどの迫力です♪
- 定例自然かんさつ会は植物の不思議をテーマにしました。ミズキが、葉だけでなく花からも蒸散していることを実験で確かめたり、ムラサキケマンのタネがはじけて遠くに飛ぶ様子を観察したりしました。
- 湿地のT字路付近では、黒い胴体に黄色い三角形の模様がきれいなサラサヤンマに出会いました。飛び立ったあとには、ざらざらした細い体が特徴のヤゴが残されていました(写真)。雨が降る前に飛び立てて、よかったね〜。
【2011年5月1日(日)】
- 開館直後、2階の窓から湿地を望むと枯草の間にタヌキを2頭発見! 人の気配を感じることもなく自然体でじゃれあう姿は、心なごむひと時でした。
- 午後からは強風で、野鳥や虫たちはひっそりとした雰囲気に。そんな中でも定例自然かんさつ会ではナナフシの幼虫やエゴツルクビオトシブミなどを見ることができました。なかでも、ウスバカゲロウの幼虫(通称、アリジゴク)がつくった巣穴には参加者一同、くぎづけ(写真)。普段は通り過ぎてしまう足元にも、小さな生きものがいることを再発見できました。
- 園路を歩きながらふと見上げれば、淡い紫色のフジの花。目の高さには、ぽんぽんのようなヒメコウゾの花。足元には「これが花?」と思うようなアズマネザサの小さな花が咲いています。
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