北本自然観察公園日記 2014年11月
【2014年11月30日(日)】
- 午前中はポカポカ陽気♪ 日当たりでは、翅を広げて、ひなたぼっこをしているムラサキシジミがよく見られました。
- 定例自然かんさつ会の内容は「昆虫の幼虫ときのこ」でした。館内で飼育展示中のクロオオアリのコロニー内の幼虫、センター前の草原に設置したハチ宿のドロバチの巣、プランタービオトープの中にいたシオカラトンボのヤゴなどを観察しました(写真)。そして、昨日の雨で生えてきたアラゲキクラゲやタマキクラゲの触感を楽しみました。
- 自然観察指導員埼玉の皆さんが来園。室内での講義や野外活動を通して「子ども向け観察会の手法」と題した研修会を行いました。皆さんは、普段から県内各所で自然観察会のリーダーをされている方々ですので、“改めて確認”といった意味も込めて安全管理やプログラムの組み立てについてお話ししました。自然が大好きな子どもたちが増えていくよう、お互いに頑張っていきましょう!
【2014年11月29日(土)】
- くるくると変わる気まぐれな天気の一日でした。朝方は曇り空だったものの間もなく冷たい雨…。ところが昼過ぎにはパーッと明るい陽が射しこみ、地表から霧が立ち昇って、いつもの池や林がちょっと幻想的な風景になりました(写真)。
- 定例自然かんさつ会のテーマは葉っぱの見わけかた! 色んな樹種の葉っぱと実をそれぞれ別々に観察し 「さて、この葉と同じ木になる実はどれでしょう?」 というちょっと難しいクイズに挑戦してもらいました。みんな同じに見える葉っぱも、縁のギザギザ(鋸歯)や葉脈の形が種類によって違います。今の時期、園路を茶色や黄色に染めているケヤキ・ムクノキ・エノキは似ている葉っぱの代表選手。実と葉をセットで覚えると、野外で見つけたときに種類を調べやすいです。
- ★野鳥情報★ 一夜堤の上流の湿地でアリスイが見られました。
【2014年11月28日(金)】
- 北里の森沿いを歩いていると目を引くのが、赤と黒のツートンカラー(写真)。パッと見はクサギの実と雰囲気が似ていますが、ゴンズイという違う種類の木の実です。実がついているのは湿地に垂れ下がる枝の先。園路から少し離れているので、双眼鏡での観察がおすすめです♪
- 一昨日の雨で土はしっとり…。ぽこぽこっと生えているのは、ツチグリというきのこの仲間! センターから草はらに上がる坂道の途中で見られます。
- ★野鳥情報★ 南入口付近でアカハラを目撃! ヤブからヤブへ移動するので、鳴き声を頼りに探してみましょう。
【2014年11月27日(木)】
- 朝、ふれあい橋脇の園路を疾走するイタチを発見。ラッキー! 気持ちよく晴れたし、朝からいいことありそうなスタート♪ 体がかなり小さかったのでメスだったようです。イタチはオスとメスで体長が倍ほども違います。
- 一昨日の雨で、木々の色づいた葉がだいぶ落ちました。その結果…場所によって茶色い道、黄色い道、赤い道といったカラフルな園路が出現! 雨上がりならではの美しい光景です。
- 園内管理作業では落ち葉プールの枠を設置しました(写真)。「プール開き」はもう少し落葉がすすんでからになります。乞うご期待! その後はセンター前のカントリーヘッジの片付け。ボランティア11名のみなさんのおかげでスッキリ。今回もご協力ありがとうございました。
【2014年11月26日(水)】
- さいたま市の私立・公立の保育士さんが来園。前回の夏編に引き続いて「保育士・幼稚園教諭のための自然体験講座」の秋編を開催しました。まずは、自己紹介がてら、生きものカードゲームでアイスブレイク。お互いの名前をおぼえた後は、野外で色とりどりの実を使っての色さがしや、カマキリの卵の観察を行いました。最後は、インクを付けた指でアリを表現する工作。足がある位置、触覚、頭・胸・腹の構造に気を気を付けながら、行列を作るアリ・食べ物を運ぶアリを描きました(写真)。子どもたちの自然に対する興味関心を、ぜひ育んでくださいね♪
- 園内の木々だけでなく、足元の植物も鮮やかに色付き、“草紅葉”(くさもみじ)が見られます。オススメは、イノコヅチとキンミズヒキ。燃えるような真っ赤な色に仕上がっています!
【2014年11月24日(月)】
- 三井住友信託銀行大宮支店の皆さんが社会貢献活動の一環として、環境管理ボランティアに来てくださいました。9年目の今回のテーマは、高尾の森で繁茂しているアズマネザサの刈り取り。落ち葉の下から顔を出したアカガエルやアマガエルを観察したり、黄葉を楽しんだりしながらの作業で、予定していたよりも、広い範囲を手入れすることが出来ました♪ ご協力ありがとうございました(写真)。また来年もよろしくお願いします。
- 巡視中、高尾の池近くの園路を、ぞろぞろと“歩いて”横切るマガモの大行進に遭遇しました。次から次へと池の反対側の林の中へ…。何をしているんだろう? と思い、しばらく様子を見ていると、一斉にカモ達が飛び立ち、高尾の池に舞い戻っていきました。その数なんと100羽以上!! みんなで、食べ物を探しに行っていたのかな?
【2014年11月23日(日)】
- ボーイスカウト練馬10団のみなさんが自然観察会のため来園しました。北本駅からセンターまで歩いてきたのにもかかわらず、みんな元気元気! 地図をバインダーにはさんで、双眼鏡を準備したら、すぐに野外へ出発! 湿地をぐるっと一周しながら、バードウォッチングをしたり、木の実・草の実を観察したりしながら、園内の生きものマップを作成しました。最後は、再び元気に歩いて帰ってゆきました。
- 標柱13番付近の木柵でクロスジフユエダシャクのメスを発見しました。冬に出現するガの仲間であるフユシャクガの中では一番早く現れる種類で、昼間活動します。これは写真を撮っておこうと、いったんセンターに戻ってカメラを取って来たら、なんと交尾していました(写真:左・オス、500円玉よりやや大きい。右・メス)。オスにはちゃんと翅があって飛べますが、メスは退化しています。写真でも、小さな翅が確認できます。それにしてもこの虫が見られるとはもう冬なんだなあ、と実感しました。
【2014年11月22日(土)】
- 今日は二十四節気の小雪(しょうせつ)。わずかながら雪の降り始めるころだそうですが、風も無く晴れの穏やかな一日でした。枯れかけた草はらに、真新しく張ったアシナガグモの小さな巣は、傾いた日差しを受け虹色にきらめいていました。
- キッズ生きもの研究室もついに最終回! 半年間観察を続けたプランタービオトープをテーマに研究しました。まずは4月に土を採取した湿地を改めて観察しに行くと、草丈が低くて地面が見えていた場所に、今では2mを超える黄色いヨシの壁ができていてみんな絶句(写真)! その後はプランタービオトープをバラバラに解体して、植物の根や土や水の中の生きものを観察しました。みんなはこれで研究室を卒業になりますが、これからもどんどん生きものの研究を続けて行ってくださいね。
【2014年11月21日(金)】
- 朝から暖かな陽気。来館者からセンターの外壁にテントウムシがたくさんついていると教えていただきました。外に出て見上げてみると壁一面にバラエティー豊かな模様のナミテントウたちが(写真)。越冬前の大集合はこの時期の風物詩。明日は今日より気温が上がる予報なので2階の窓から要チェックです♪
- 秋の深まった園内では、カラスウリ、ヒヨドリジョウゴ、ハダカホオズキ、ヤブコウジ、シロダモ、ノイバラ、ガマズミなど、たくさんの種類の植物が真っ赤な実を付けています。一言に赤い実と言っても自然の色合は様々。朱色や真紅、透明がかったものなど、お気に入りの赤を探してみては?!
- ★野鳥情報★ 北里の森ではルリビタキのオス若鳥、南口付近ではアトリが確認できました。
【2014年11月20日(木)】
- 志木市の宗岡第三小学校3年生の皆さんが社会科見学のために来所。背の高いヨシを揺らして綿毛を飛ばしてみたり、ノイバラの実をつぶしてタネを見てみたりと、植物が冬を迎える準備をしている様子を観察しました。かなり肌寒い風が吹いていましたが、1時間きっちり、元気いっぱいに野外で活動することができました♪
- 埼玉大学工学部環境共生学科3年生が公園の問題点の改善案を考える授業で来所しました。外部の新鮮な目で見た公園の姿は、スタッフにとって色々気付かされる部分も。改善案の実現にはどんな課題があるのかなどを現場で確認し、さらにブラッシュアップしてもらいます。ポスター発表会は来年の1月22日で一般の方もご覧になれます。
- ★野鳥情報★ ウソ(写真)4羽の他、カワセミ、シメ、アリスイ、アカゲラ、アオゲラなどなど、たくさんの野鳥に出会えました。
【2014年11月19日(水)】
- センター前の草原、枯れかけのクズの葉の上でコミスジの幼虫が見られます。ため息が出るほど、枯れた葉の色にそっくり。タツノオトシゴの様な愛嬌のある形も見どころの一つです。
- 北本市立北小学校2年生のみなさんが来てくれました。すっきりとした青空のもと、「秋さがし」をテーマに公園内を散策(写真)。様々な方法で移動する植物のタネやきれいに色づいた葉っぱ、2階からは高尾の池に浮かぶカモたちを観察しました。次から次へと見つかる秋にみんな大盛り上がりでした♪
- ★野鳥情報★ ルリビタキとの出会いが増えてきました。本日は公民館口付近でメスと遭遇。尾羽の控えめな青と、脇のやわらかな黄色、白いアイリングがチャームポイントです。
【2014年11月18日(火)】
- すっきりとした青空が広がった一日。ふれあい橋近くのクヌギの黄葉が、とても映えて見えました(写真)。
- 時折吹く風に乗って、色づいた葉がキラキラ。しばらく眺めていると、やけに滞空時間の長い葉があったので拾ってみると…ケヤキのタネの付いた枝葉でした。羽の代わりに、葉が付いた枝ごと飛ばすことで遠くへ移動するケヤキのタネ。植物の種子散布の妙を目の当たりにした瞬間でした。
- ★野鳥情報★ 南入口付近で、オスのウソに遭遇! また、午前中は高尾の池上空でオオタカを2羽、センター上空でトビを2羽確認しました。
【2014年11月16日(日)】
- 清水建設株式会社関東支店の皆さんが来園しました。社会貢献活動として、力持ち男性チームは今年2月の大雪で荒れた一夜堤付近の竹林を整備。足の踏み場も無い状態だったものを、スッキリと片付けていただきました。凄い! 子ども・保護者チームは草原に伸びてきたクワの萌芽の伐採(写真:クリックで全体集合写真)。切った枝は、その後の紙すき体験にそのまま活用しました。 毎年ご協力いただき、本当に助かります。ありがとうございました!
- 今回のいきもの講座は、昔から日本人に親しまれつつも、めったに出会うことのできない「タヌキ」がテーマ。その後の定例自然かんさつ会ではタヌキの溜め糞場を見に行き、うんちを採取! 今の時期にタヌキが何を食べているのかを調査しました。その結果、ギンナンやカキといった果実の種が多く見られました。タヌキが意外と身近な動物であることを参加者のみなさんも実感していた様子でした。
【2014年11月15日(土)】
- 連日の冷え込みで、木々の黄葉も一段と進んだように感じました。標柱16番近くにあるクワの幹には、数匹のキボシカミキリが産卵のためにペアでやって来ていました。オオトリノフンダマシやカマキリの真新しい卵のうが目につくようになり、生きものたちの冬支度が進んでいます。
- 生きもののための公園管理を行なうイベント「生きものいきいき隊」では、エドヒガン前の斜面林で、枯れた竹の整理を行いました。最初、見るからに雑然としていた林内も、イベントが終わるころにはすっかりすっきり。参加者のみなさんありがとうございました。作業終了後、草はらを歩いて戻る途中、トネアザミの花で吸蜜するウラナミシジミを発見。この時期としてはまだきれいな個体で、翅を開いて青い表側を見せてくれました。
【2014年11月14日(金)】
- 埼玉県民の日。スッキリとした青空のもと、散策を楽しむお客さんがたくさんいました。
- 初心者向けバードウォッチングを開催。高尾の池では、いつもいるカルガモ、マガモ、コガモ、バンの他、ちょっと珍しいオカヨシガモ、ミコアイサなどを観察しました(写真)。見分け方や生態を解説している時には、ノスリが登場! 運良く低空飛行をしてくれたので、参加者全員で見ることが出来ました♪
- 定例自然かんさつ会は「県の日」にちなんで埼玉のシンボルになっている生きものを観察しました。県の木ケヤキのタネや、県の蝶ミドリシジミの卵を探しに公園へ。ミドリシジミは、小さな小さな卵を観察した後、絶滅の危機に瀕している理由も紹介しました。埼玉県の自然についても考えてもらう回となりました。
【2014年11月13日(木)】
- 朝方、公園内は霧に包まれ、いたるところでジョロウグモの網に水滴がビッシリ付きました(写真)。いくつも網がかかっている木などは、まるでシャンデリアのよう。散歩に来ていたお客さんたちと、この朝にしか見られない光景をしばらくうっとり眺めました。早起きは三文の得♪
- ふじみ野市東台小学校3年生の皆さんが来園。「昆虫」をテーマに散策しました。ぽかぽか陽気のおかげか、行く先々でたくさんの出会いが。ハラビロカマキリを頭から丸かじりしているオオカマキリや羽化したてのナミテントウ、ジョロウグモの卵を食べているヨコズナサシガメなど、必死に生きている昆虫たちの姿に子どもたちも目が釘付でした。
- 先日ヒメアカネがやって来て沸いたとんぼ湿地2号地に、今度もまた珍しい植物の登場です。一面枯れ草色の中、青々とした葉が目立つのは、希少種のイチョウウキゴケです。名の通り、水があれば水面に浮くのですが、今日は湿地に水が少なく地面にへばりついていました。
【2014年11月12日(水)】
- 朝はしとしとと雨が降り、昼前からはどんよりと曇った一日。思わず体が縮こまってしまうくらいの気温の低さでした。そんな今日は、切り株に開いた穴で寒さをしのぐアマガエルを発見。にゅっと頭を出し、外の様子を見ながら「はやく晴れないかなぁ…」と言っているようでした(写真)。
- 吉見町立東第二小学校の1、2年生が、9月9日に続いて来所。テーマは、もちろん前回来たときからの自然の移り変わりです。スイカのような緑色をしていたカラスウリは予想通り真っ赤に。青々していた木々の葉は黄色や赤に色づき、いろいろな実やタネがついているのを観察しました。この校外学習は今日でお終いですが、これから来る冬や春の公園も、お家の方と一緒にぜひ見に来てください♪
- ★野鳥情報★ 標柱7番付近でクロジのオス、高尾の池でミコアイサのメスを確認しました。
【2014年11月11日(火)】
- 最近、ぐぐっと冷え込んできたおかげで紅葉・黄葉が進んでいます。コナラは赤茶色に、エゴノキ、エノキは黄色に♪ 風が吹けば、はらはらと葉が舞い、茶色くなったどんぐりがぽとぽとと落ち、園路を彩っています。
- キボシカミキリが園内各所のクワで観察できます。巡視中、センター前の草原にあるクワの丸太で発見した個体には、後ろからジワリと近づく影が!(写真) しばらくして見に行ったら…オオカマキリはいなくなっていました〜。さすがに、甲虫は食べられなかったのかな? キボシカミキリは何もなかったように、産卵を続けていました。
【2014年11月9日(日)】
- 『初心者向けバードウォッチング(1)カモなど水辺の鳥たち編』がスタートしました。双眼鏡の使い方を丁寧に解説した後は高尾の池へ。マガモ・コガモの群れや公園ではちょっと珍しいオオバン(写真)、さらにはバードウォッチャーのアイドル、カワセミも観察できました。
- 定例自然かんさつ会のテーマは水の中の生きもの。木道脇の水路に網を入れると、ホトケドジョウやトウヨシノボリなど6種類の魚がとれた他、おなかが卵でパンパンに膨らんだ特大のニホンアカガエルも見つかりました。ニホンアカガエルの産卵期は2〜3月。着々と準備が進んでいるようです。
- すっかり日が短くなり、17時には暗くなってしまいます。閉館間際、センターの2階からアブラコウモリの飛んでいる様子が見られました。これからの時期は冬眠してしまうのでそろそろ見納めです。
【2014年11月8日(土)】
- 野あそび教室「木の実 草の実 秋まつり」を開催。まずは野外で様々なくっつき虫(イノコズチ、ヌスビトハギ、キンミズヒキ)、真っ赤なカラスウリ、ガマズミ、きれいな紫色のムラサキシキブの実などを観察しました。続いて、拾ってきたコナラ、スダジイ、クヌギのどんぐりでネックレス作り♪ 思い思いにデコレーションしてハイ、チーズ!(写真) そして最後は、オニグルミの実を試食しました。たくさんの実をつかって、芸術の秋と食欲の秋を楽しみました。
- 巡視中、標柱17番付近でキノカワガを発見。名前の通りに木の幹肌そっくりな模様をしているので、木に近付いて、じぃ〜っと観察してみないと出会えません。そのぶん、見つけられたときは「おっ! いたいた!!」という感じの喜びがあります。
【2014年11月7日(金)】
- いよいよ暦では立冬…ですが、ぽかぽか陽気の過ごしやすい一日になりました。そのためチョウとの出会いがたくさん♪ 成虫越冬するクロコノマチョウやウラギンシジミだけでなく、ベニシジミやヒメウラナミジャノメなど成虫では冬を越せないチョウたちもヒラヒラと飛びまわっていました。
- 10名のボランティアのみなさんにご協力いただいた園内管理作業。センター裏の外来種のハリエンジュの伐採と、標柱9〜10番間の土留めの補修を行ないました(写真)。さらに、とんぼ池横の園路の修繕も行なっています。これで生きものにとってはすみやすく、人にとっては安全に散策できる園路になりました。みなさん、ありがとうございました。
- ここ数日高尾の池はカモ達で大賑わい。そのほとんどがマガモである中、本日はハシビロガモのエクリプスとオカヨシガモが見つかりました。両者とも目立たない色合いですが、ハシビロガモはその名の通り口ばしがシャベルのように広いことが、オカヨシガモはお尻に黒いパンツをはいているような配色が見分けのポイント。この超難問クイズのような「○○ガモを探せ」がスタッフの朝の日課になっています♪
【2014年11月6日(木)】
- ヨシの茂みの低い所で何やらカサカサと生きものの気配。しばらく様子を伺っていると…、突然飛び出してきたのは、なんとミヤマホオジロのオスでした。体は地味でスズメのような色合いですが、頭の黄色い冠羽が目立ちます。他にも子供公園方面の湿地ではベニマシコのメスにも出会えました。
- めだかのT字路から13番に行く途中、イベントでつくった「とんぼ湿地2号地」のデッキの上に小さなアカトンボ。「こ、これはもしかして…!?」すかさず網で捕まえてみると、やった! 公園で復活を目指しているヒメアカネのオスでした。来シーズンにはもっと沢山やって来てほしいな〜♪
- 夕方に突然のお天気雨。しばらくすると空には大きな虹がかかりました。ここまでクッキリ見えたのは久しぶり。急いで高尾の池まで走っていくと水面にもバッチリ映っていました(写真)。
【2014年11月5日(水)】
- 標柱17番近くの倒木から、ぶよぶよした黄色いモノが生えています。正体は“キイロニカワタケ”というきのこの仲間。薄暗い森の中で、ひときわ目立ちます。
- 陽の当たる明るい草地で足元をじっくりみていると、せっせと植物のタネを運ぶクロナガアリたちに出会えます。草の実がなるこの時期に巣から出てきて、主にイネ科のタネをかき集めます。その後は、来年の秋まで巣の中に貯蔵した食べ物でのんびり暮らすという、なんとも省エネな昆虫です。
【2014年11月3日(月)】
- うららかな陽気に誘われて、虫たちが草はらを飛び回っていました。目の前のロープに止まったのは、草原性のフタモンアシナガバチ(写真)。しかも、先端がカールした長い触覚と黄色い顔面は、オスの特徴です。オスが見られるのは、新しい女王バチが生まれる秋だけです。
- ★野鳥情報★ 高尾の森上空で、カラスたちに追いかけられる2羽のオオタカの幼鳥を目撃。また、高尾の池では今シーズン初めてヨシガモ(エクリプス)を確認することができました。お客さんからはオオバンの情報もいただきました。
【2014年11月2日(日)】
- 朝のうちだけ広がった秋晴れの青空。エノキの葉を日に透かすように見上げてみたところ、ナメクジ型の影を見つけました。外来種アカボシゴマダラの幼虫でした。さらにもう一匹見つけましたが、これもやはりアカボシゴマダラ。形のよく似た在来種のゴマダラチョウの幼虫は、この公園では少なくなっているようです。
- 木の幹には、どんぐり位の白い糸の塊。ジョロウグモの卵嚢が増加中です。その中で赤いゼリーのような卵塊を見つけました。通常メスは卵塊を繭のように糸でくるみ、体力の限りそばで見守り続けるのですが…。産卵中に事故があったのでしょうか、近くにその姿はありませんでした。クモのシーズンは終盤にさしかかっています。
- 「秋の自然観察オリエンテーリング」を開催中です!(写真) 生きものを探したり、体を動かしたり。各ポイントごとに参加者の楽しそうな笑い声が秋の公園に響きました。明日までやってま〜す!
【2014年11月1日(土)】
- 小雨が降りしきる公園に、朝から大勢のお客さん・・・。というのは高尾の池のカモのお話し。その数なんと305羽!! ここ十年では最大数となりました。ほとんどがマガモ。しかし2階の望遠鏡でよくよく観察するとコガモのほかオナガガモが18羽も確認できました。
- 少しずつ積もりはじめた落ち葉の上を踏んだ瞬間、ぴょん! と飛びはねたのは葉っぱ!? …ではなくニホンアカガエルのメス。春先の産卵に備えてお腹がふくらみはじめ、色だけでなく体形まで落ち葉の形にそっくりになりました。
- 定例自然かんさつ会のテーマは「くっつき虫のヒミツ」♪ センターの周りを歩いて服にくっつくタネを採集し、そのあと顕微鏡を使って、どうしてくっつくのかを拡大して観察しました。肉眼では見ることが難しい、ミズタマソウのフック状に曲がったトゲの先や、メナモミのネバネバした粘液の玉など…タネを動物に運んでもらうためのミクロの仕組みを、じっくりと見ることができました。
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