北本自然観察公園日記 2014年5月
【2014年5月31日(土)】
- 自然に親しむイベントデー「お茶づくりの日」の初日。午前中の“お茶づくり教室”(写真)ではチャノキの新芽を摘むところから、試飲するまでを行ないました。午後は館内でお茶づくりの実演。館内にいたお客さんと一緒に茶葉をもみ、お茶づくりの工程を体験しました。明日もやります♪
- 草原でクリの花が咲いています。しっぽのように長く白い房が雄花。その根元で、ぷっくりと膨らんだイソギンチャクのような形のものが雌花です。小さな花を手に取って観察しているとオレンジ色のチョウがヒラヒラ。この花を好むアカシジミでした。
【2014年5月30日(金)】
- 昨日の雷雨のおかげで、園内の湿地は水がたっぷり♪ 水辺の生きものがとても活発でした。八ツ橋の池では、アサザの葉の間からひょっこり姿を出して「ゲゲゲゲゲッ」と盛んに鳴くトウキョウダルマガエル(写真)や、産卵中のクロスジギンヤンマが見られました。
- 大きく伸びたヨシに負けじと、かえる池のガマに花穂が付きました。秋にはフランクフルトのように膨らむ部分も今は黄緑色の雌花。その上に茶色く細い雄花の穂が付いています。また隣の八ツ橋ではチアガールのボンボンのようなミクリの花も咲き始めています。
【2014年5月29日(木)】
- 視覚障害者の方々をサポートする桶川ドリームクラブのみなさんが障害者の方々と野鳥観察にいらっしゃいました。あちらこちらから聞こえてくるオオヨシキリの声や、シジュウカラ、コゲラなどの鳴き声を楽しみながら、公園をゆっくり散策しました(写真)。でもいちばんの人気は野鳥より今が旬のクワの実。子どもの頃を思い出してか、みなさんうれしそうに味見していました。
- 上尾市立平方小学校2年生のみなさんが来園。スイカズラのあま〜い香りを楽しんだり、シュレーゲルアオガエルの鳴き声を聞いたりして、五感を使った自然観察を行ないました。ラッキーだったクラスは、ちょこちょこ歩くバンの親子を見ることができました。
- 朝、センター周辺でキラリと光る飛行物体発見! コムラサキでした。金属光沢のある紫色の翅で、すばやく湿地の方へ飛んで行きました。また、ヒオドシチョウの新成虫も確認されました。ヒオドシチョウは夏になると休眠してしまいます。今なら成虫と蛹が観察できるチャンス!
【2014年5月28日(水)】
- ボランティアの方々と一緒に、草はらの外来種オオブタクサを抜く作業をしました。総勢19名の力で、30分間で一輪車6台分もの量に。それを見て「この草が食べられたり役に立ったりすればいいのにね」と苦笑い。ボランティアの皆様、ありがとうございました(写真)。
- 成虫越冬するテングチョウやキタテハ。これまでは傷が目立ち鱗粉もとれて色の薄い個体ばかりでしたが、今日は羽化したての色の濃い鮮やかな装いの個体にいくつも出会えました♪
- 湿地では、ヨシが今や2mを超える高さまで生長しています。よく観察するとアブラムシが固まってついており、それを食べにやって来るのがテントウムシです。めだかのT字路付近では、そこらじゅうのヨシにテントウムシが付いていました。一番多いナミテントウは地の色や星の数が色々なパターンがあるので、見ていて飽きません。
【2014年5月27日(火)】
- 昨日降った雨のおかげ&今日の曇天で、公園はしっとりした雰囲気(写真)。ニッポンマイマイやヒダリマキマイマイといったカタツムリの仲間が園内各所で観察できました。特によく見られたのはふれあい橋。カタツムリは殻を維持するために、コンクリートに入っているカルシウムを摂りに人工物へ集まることが知られています。人間にとっては熱中症に気を付けたい蒸し暑さでしたが、カタツムリにとっては健康のための(?)お食事日和だったようです。
- 今週末の自然に親しむイベントデ―「お茶づくりの日」の試作をボランティアの方々と行ないました。茶葉を蒸す時間や、手で揉む時のコツなど入念に打ち合わせました。当日は館内でお茶作りの実演を予定しています! お楽しみに〜。
【2014年5月25日(日)】
- 自然だ〜いすきなボーイスカウトの皆さんが2団体来園。ボーイスカウト北本のみなさんは、今が旬の大きなクロオオアリの女王やカルガモの親子などを観察、上尾9団のみなさんは公園散策の後、竹を使ってマイはし作りに挑戦。たくさんの生きものとの出会いと工作で、公園の自然をいっぱい楽しみました。
- 八ツ橋の池でバンの親子が登場! センター2階から見つけました(写真)。ヒナは全部で6羽。それぞれのしぐさを見ると家族団らんのストーリーが思い浮かぶようで、思わずホッコリしちゃいました♪
- 定例自然かんさつ会のテーマは「人に役立つ植物」。生薬として利用されるクララ、茅葺き屋根の材料になったススキやヨシ、ハーブとして利用されるハッカなどを観察しました。クララは咲き始めたばかり。これからしばらくクリーム色の花が見られます。
【2014年5月24日(土)】
- 桜土手を歩いていると、“特許許可局”の聞きなしの通り、ホトトギスの声。しばらくすると、移動したのか反対側からも聞こえました。季語にもなっている夏の鳥です。
- 花を訪れるエグリトラカミキリ、カラムシの葉を食べる緑と黒の紋が美しいラミーカミキリなど、初夏らしいカミキリムシたちが見られるようになりました。また、園路沿いの草木には泡の塊が目につきます(写真)。“ふっ!”と泡を吹き飛ばしてみると、中から赤と黒に彩られた虫が出てきます。これは、アワフキムシの仲間の幼虫。お尻から分泌した液体に空気を混ぜて泡にし、その中に隠れています。
- 2回目のキッズ生きもの研究室、テーマは「昆虫を調べよう」でした。自分で捕まえた昆虫を正しいルーペの使い方で観察すれば、小さな昆虫の体に面白い発見がいっぱい。真剣な眼差しは、まさに研究者そのものでした。
【2014年5月23日(金)】
- センター前でスイカズラが見頃になりました。金銀花という別名が示す通り、黄色と白の花が隣り合って咲いていています。芳醇な甘い香りに誘われ、ハチやアブをはじめ色々な虫が集まってきていました(写真)。吸蜜に来ているハチたちはそっとしておけば刺さないので、絶好の観察チャンスです。
- 埼玉県立総合教育センター主催の小学校の初任者の先生を対象とした研修がありました。5月中の研修は今日が最終回。3日間で小・中学校あわせて86名の先生が参加しました。五感で自然を感じる環境学習の重要性や、学校で取り組めるビオトープ作りなどについて、直に生きものたちとふれあいながらお話ししました。生物多様性の保全をはじめ、環境問題への対策は、未来を担う子供たちにとって大切な事。ぜひ、学校での活動に役立ててください。
【2014年5月22日(木)】
- 小学校や市民団体など4つのグループが来園。スタッフ総出で公園の魅力をたっぷり紹介しました。小学生は草原で虫を追いかけるのにすっかり夢中。他にも背丈ほどに高くなったススキをトンネルのようにくぐり抜けたり、ノイバラやスイカズラの花の香りを楽しんだり…。散策を終えたら「スッゲー冒険だったね〜!」と弾けるような笑顔。また遊びに来てね!写真は桶川小2年生の活動の様子です。
- 標柱5番近くの北里の森で、テイカカズラの花が見ごろです。花びらが卍のようにねじれるのが特徴。少し園路から離れた所で咲いているので、観察のときにはぜひセンターで双眼鏡を借りてみてください。
【2014年5月21日(水)】
- 午前中はザーザーと、午後はしとしとと雨が降った一日(写真)。そんなお天気だったので、園路沿いの朽木からモリモリとキクラゲが生えており、湿地ではアマガエル、シュレーゲルアオガエル、トウキョウダルマガエルの鳴き声が響いていました。
- 2つの団体利用がありました。まずは、親子遠足の北本市栄保育所の皆さん。植物のたねの模型を作って二階から飛ばしたり、園内の生きものを探しに行ったりしました。続いて、育ちの森幼稚園の年少組の皆さん。雨でもみんな元気!元気! 園路の水たまりも、カッパと長靴があれば楽しい遊び場♪ ヨシの葉っぱについた水滴をころがしてみたり、雨でも大声で鳴くオオヨシキリを探したり、今日ならではの自然を楽しみました。
【2014年5月20日(火)】
- 今年も県総合教育センター主催、小・中学校の先生を対象とした初任者研修が始まりました。野外ではビオトープの作り方や草花遊びなど、すぐに学校で役立つ体験をしてもらいました。参加した先生方、ぜひ実践してみてください。
- 公園がベビーブームで沸いています。エドヒガンザクラ近くでキジの親子が登場! お客様からは標柱21番近くで巣立ったばかりのエナガの目撃情報もいただきました。またヒメアカネ湿地には、先週のとは別と思われるカルガモの親子が(写真)。 親ガモのまわりでちょこちょことお食事中の赤ちゃんを観察することができました♪
- 八ツ橋の池で、黄色が鮮やかなアサザの花が咲き始めました。花はお昼ごろには閉じてしまうので、見るなら午前中がお勧め。埼玉県では絶滅が危惧される希少な植物です。
【2014年5月18日(日)】
- 新企画「雑木林の自然 調べ方実習」の1回目を開催しました。今回のテーマは「植物調査」。雑木林とはどんな林で、どんな植物が生えているのかをレクチャーした後、実際に公園内の雑木林で植物相調査をおこないました(写真)。40分ほどの調査で69種の植物が確認できました。第2回は7/20「昆虫調査」です。
- 東京農業大学第三高等学校の公開市民講座があり、園内の生きものを紹介しました。ヨシ原にけたたましく響くオオヨシキリや、カラムシの葉に潜むアカタテハの幼虫などをじっくり観察。気持ちのいい風が吹く一日で、楽しく散策できました。
- ★野鳥情報★巡視中に八ツ橋の池の上空をオオタカが飛んでいました。また、高尾の池で10羽のヒナをつれたカルガモを発見♪ 今シーズン初確認です。
【2014年5月17日(土)】
- 生きものいきいき隊のテーマは湿地の希少植物周辺の草刈り(写真)。八ツ橋の池のコウホネやアサザ周りのヨシ刈りが予定していた主な作業だったのですが…仕事が早い早い! 予定よりだいぶ早く完了したので、ヒメアカネ湿地のヨシ刈りも実施。おかげでヘラオモダカやタコノアシにも日が当たるようになりました。ご協力ありがとうございました。
- エドヒガンザクラ〜標柱21番付近の林内から“ホイホイホイ”という声が何度も聞こえました。これは、“ツキ、ヒ、ホシ、ホイホイホイ”と聞きなされるサンコウチョウの声です。風音で“ツキ、ヒ、ホシ”がかき消されていました。スタッフは声を聞いただけでしたが、来館者からは、その美しい姿の目撃情報も寄せられました。
- ヘビレクチャーで飼育中のピンク色のシマヘビの身体測定を行いました。体長は93.6cm、体重は79gという結果。少しずつ成長しています。ところで、これまでメスと紹介してきましたが、改めてきちんと調べてみると…オスだったことが判明! 最初に性別判定した時はまだ小さかったので、間違った結果になってしまったようです。
【2014年5月16日(金)】
- カラリと乾いた空気に日ざしがまぶしい一日でした。木道上ではのんびり日向ぼっこをしているカナヘビがたくさん見られました。
- いきがい大学伊奈学園のOB「彩央会」の皆さんが環境ボランティア作業のために来園。外来植物「セリバヒエンソウ」の抜き取りをしました(写真)。作業中、名前の由来となったツバメ(飛燕;ひえん)が頭上を旋回。「確かに花の形が似ている!」と感心しつつも黙々と作業を継続。結局、90リットルサイズのゴミ袋4袋分も抜き取ることができました。ありがとうございました。
- 一夜堤付近で鳥の羽根が散らばっているのを発見。タカの仲間に襲われたのでしょうか。このような場合、翼の羽、尾羽などいろいろな部分の羽根が残っていて図鑑と照合しやすく、面白い観察ネタです。調べた結果、餌食になったのはムクドリでした。
【2014年5月15日(木)】
- 園路沿いの草がだいぶ伸びてきたので、草刈りを行ないます。今日はその下見。希少植物は刈らないように入念にチェックしました。その中で見つけたちょっと面白い希少植物がイヌスギナ(写真)。スギナのてっぺんにツクシがくっついたような形をしています。去年と同じめだかのT字路付近で見られます。
- 木道沿いの湿地でアリスアブによく出会いました。アリスアブは幼虫時代にトビイロケアリの巣で生活するという変わった習性のハナアブです。金色の毛に包まれた愛らしいアブを観察するなら今がチャンス♪
【2014年5月14日(水)】
- 巡視中、エノキの葉っぱをモリモリと食べるヒオドシチョウの幼虫(写真)を発見しました! 毒々しいカラーと、いかついトゲを持っていますが、成虫になるととってもきれいなチョウです。県内では希少な昆虫(埼玉県レッドデータブック:絶滅危惧U類)ですので、見かけたら優しく見守ってあげてくださいね。
- 南口でスイカズラの花が咲き始め。近くにあるノイバラの花に加えてあま〜い香りを漂わせています。また、標柱13番付近ではガマズミの花が見ごろを迎えました。
- めだかのT字路では上陸したばかりのニホンアカガエルの幼体が観察できます。おたまじゃくしからカエルの姿になったばっかりなので、1pを少し超えるくらいの大きさ。ぴょこぴょこと可愛らしく飛び跳ねています。
【2014年5月13日(火)】
- 午前中は雲が残っていましたが、お昼を過ぎたら一転! 予報通り快晴に。朝方までの雨→曇り→晴れと変化に富んだ一日となりました。
- 午後、園路の路肩の修理を行なっていたところ、なにやら足元からモゾモゾ騒がしい感じが…。しゃがんで見てみると、クロオオアリが結婚飛行を始めていました。この時期、翅が生えたオスとメスが巣から飛び立ち、運良く他の巣のオスと交尾したメスが新女王となり、新しい巣を造るのです。アリの一年間の中で最も大事な繁殖イベント。翅アリたちは、天気が回復した午後を狙って巣から出て来たようです。また、巣の周りには翅アリの警備にあたる働きアリ(翅がなく、体の形が様々なもの)も見られました(写真)。
【2014年5月11日(日)】
- とても良い天気。公園中に柳絮がフワフワと舞い、子どもたちがいたるところで、綿毛を捕まえようとピョンピョン跳びはねていました。また、エゴノキの花も開き始め。白く可憐な色と良い香りが魅力の花、満開になるのが待ち遠しいです♪
- 芝浦工業大学の学生が「生物と環境の保全」という授業の実習で来所しました。午前中は生物多様性についてレクチャーした後、公園の自然をご案内。やわらかい雑木林の土をさわってもらい、「土が1cmできるのに100〜400年かかる」と説明すると、土の大切さを改めて実感したようでした。午後は環境管理体験で草はらの外来種オオブタクサ抜き(写真)。汗をかきながら作業してくれた学生のみなさん、ありがとうございました。
- 北里の森から「ポッポー」とツツドリ。高尾の森からは「銭取り、銭取り」と聞きなしされるメボソムシクイの鳴き声が聞こえてきました。他にもセンダイムシクイやエゾムシクイ、キビタキの美声も。まさに夏鳥フィーバー! な一日でした。
【2014年5月10日(土)】
- 野あそび教室「湿地とともだち! どろんこあそび」を開催しました。土がたまって乾いてしまった湿地。みんなで掘って生きものがすみやすい場所を作ろう、と言うことで、どろんこヒーロー“どろんこマン(写真中央)”指揮のもと、スコップを片手に重労働。大人も子どもも、文字通りどろんこになって頑張りました。おかげで、いい感じにドロドロになりました♪ これからどんな草が生えて、どんな虫がやってくるか見守ってくださいね!
- 草はらで直径1mもある巨大なアザミの株を見つけました。その正体はタカアザミ。高さは今のところ30cmほどですが、成長すると2m以上になります。8月頃に下向きの花をたくさんつけます。
【2014年5月9日(金)】
- いろんな生きものの音であふれている湿地。センター裏で聞こえてきたのは、すっかり歌上手になったオオヨシキリ。クマバチの羽音。そこにアマガエル、シュレーゲルアオガエル、ウシガエルの混声合唱が加わり、まるでお祭り騒ぎ。もちろんカエルたちがそんなに鳴いたという事は…午後には激しい雷雨! 雪のように舞っていた柳絮(ヤナギの綿毛)もパッと見えなくなりました。
- ボランティアの方々と一緒に、一夜堤周辺の簡易木道修繕と、冬の大雪で折れた梅林の枝の片付けを行ないました。簡易木道は運ぶのが大変でしたが、直したところは歩きやすくなりました。梅林では、高尾の森でさえずっているキビタキの美声を聞きながら楽しく作業できました。ボランティアの皆様、いつもありがとうございます!(写真)
- 八ツ橋の池でコウホネの花が100輪近く咲いています。見応えバッチリです。「水中に伸びた地下茎が骨のよう(河骨)」というちょっと怖い名前の由来のある植物ですが、花はとっても可愛いです。
【2014年5月8日(木)】
- 東松山市立青鳥(おおどり)小学校3年生が来園。耳に手を当てて鳴き声を頼りにオオヨシキリをさがしたり(写真)、湿地にたくさん咲いたコウホネの黄色い花を観察したり。針を持たないオスのクマバチを捕まえて触ったクラスもありました。みんなで初夏の自然を満喫♪ また別の季節にも遊びに来てくださいね!
- 標柱10番のウメの実のなり具合を見ていたところ、枝にとまっていた羽化したてのサラサヤンマを発見!ヤンマの中では一番体が小さい種類です。これから6月頃まで、園内の湿地で飛んでいる姿がよく見られます。
【2014年5月6日(火)】
- ゴールデンウィーク中に開催された新緑オリエンテーリング(写真)も今日で最終回。植物の種類ごとに新緑の色を見比べたり、いろんなさわり心地の葉っぱにタッチしてみたり、出会った虫の数をかぞえたりといった設問があり、8日間で608人のチャレンジがありました。晴れた日には、スタッフもびっくりするくらいたくさんの生きものを発見した親子も♪ ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!
- 定例自然かんさつ会は「昆虫と植物」をテーマに、ナナフシやコウホネの花を観察しました。一番の注目はアケビコノハの幼虫。ぱっちりとした目玉模様に子どもたちはくぎ付けでした。
- 園内各所でカマツカの白い花が見頃です。また草地ではキツネアザミも咲き始めました。
【2014年5月5日(月)】
- 朝からどんより曇り空で、お昼には少し雨が。こんな日だったので、晴れの日なら朝しか観察できないトンボの羽化を夕方でも見ることができました。写真はシオカラトンボの羽化 シーンです。
- 巡視中、木道方面でイタチの糞を発見。せっかくなので、それを定例自然かんさつ会で採集し、アルコールでほぐして何を食べたか調べてみました。入っていたのはカエルの骨とザリガニの脚。さすが水辺のハンター! という結果でした。
- あずまや付近で大量のイモムシをくわえたガビチョウ(中国原産の外来種)に出会いました。明らかにヒナに届けようとしている様子。やぶの中で巣づくりするので、同じ環境で繁殖するウグイスへの影響が心配です。
【2014年5月4日(日)】
- 写真はお出かけ日和の青空に映えるハリエンジュ(ニセアカシア)の花。ふれあい橋の近くでいい香りを漂わせています。誘われるのは人間だけでなく虫たちも同じ。大きなクマバチが、大きな羽音をたてて花から花へ飛び回っていました。迫力満点な姿ですが、大人しいハチなのでそっと見守ってください。
- 定例自然かんさつ会のテーマは「今日は何の日?みどりの日。植物を観察してみましょう」でした。アケビの花が終わった後はどのようになっているのか? 緑色の小さな実がついていました。八ツ橋の池に浮いて広がるアサザの丸い葉っぱ。参加者から「上を歩いて渡れそうだよ!」という感想が聞かれました。
- ★野鳥情報★昨日は高尾の森で鳴いていたオオルリ。今日も一夜堤近くの北里の森から声が聞こえました。
【2014年5月3日(土)】
- 巡視中、木道方面で小さなアカネズミの子どもと遭遇しました。思わず「かわいい!」と声に出してしまうほどの愛らしさ。でも姿が見えたのはほんの一瞬で、すぐにまた落ち葉の下にもぐってしまいました。また、湿地の上空ではユラユラと飛ぶイエコウモリを発見。コウモリは日没前後くらいが観察に適しており、昼間に見られるのはまれです。日中になかなか見られない生きものたちと出会うことができたラッキーな一日でした♪
- 今日の写真は林縁で巣を張るギンメッキゴミグモ。上を向いて止まるのが特徴です。小さいけれど腹部の銀色がよく目立ちます。クモの下にある塊は食べカスなどのゴミです。
【2014年5月2日(金)】
- 行田市立中央小学校3年生のみなさんが総合学習で来園しました(写真)。「自然って何だろう?」というシンプルながら奥深い質問をテーマに、公園を散策。バッタを探し、カナヘビを追いかけ、チョウを捕まえ…。2時間ヘトヘトになるまで歩き回り、数えきれないほどの生きものの観察と、それらが生きる環境の違いを体感してもらいました。
- 今日は団体さんがもう一組。北本市立西小学校のひまわり学級のみなさんが3月の遠足に引き続いて来てくれました。めだかのT字路付近ではドジョウの産卵に遭遇! そういえば昨日は夕立が降ったし、その前の日(休館日)も一日雨。増水した湿地ではときどき見かける光景です。雨の後の楽しみの一つですね。次の遠足ではどんな発見があるのか!? 楽しみにしていてください。
- 巡視中、ヨシ原をのぞいてみたら、クロイトトンボ、アジアイトトンボ、シオヤトンボ、コシアキトンボを発見。また、かすかではありますがキンヒバリの「リ〜ッリッリッリ〜♪」という鳴き声も聞こえてきました。さらに、コウホネが開花。今、湿地周辺がアツイ!!
【2014年5月1日(木)】
- 昨日から降り続いた雨も、朝にはすっかり上がり、太陽は夏の日差し。公園はたった一日で見違えるように緑が増えました。湿地ではヨシがすくすくと伸び、大人の胸丈辺りまで届くほど。キビタキやオオヨシキリ、ヤブサメ等夏鳥の鳴き声もよく聞こえ、16時ごろには夕立が降るなど、季節がガラリと変ったのを実感しました。写真は夕立後のキラキラの公園です♪
- 雨にぬれて輝く木の葉。よく見ると色々なチョウやガの幼虫を見つけることができます。そんな中、とんぼ池付近のハンノキで、県のチョウ、ミドリシジミの幼虫が葉をつづって巣を作っているところに遭遇しました。成虫が現れるのは、例年だと6月中旬ごろからです。
- 今年もセンター事務室の窓に緑のカーテンを設置しました。設置前からツルを伸ばし始めているウマノスズクサやノブドウなどが観察できます。これからだんだん緑が増えてカーテンらしくなっていくのが楽しみです。
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