北本自然観察公園日記 2015年10月
【2015年10月31日(土)】
- 「初心者向けバードウォッチング(1)カモなど水辺の鳥たち編」を開催しました。双眼鏡の使い方を説明した後は早速実践! 高尾の池でゆったり浮かんでいたマガモ、コガモの他、ヒドリガモやホシハジロ、オオバンを見ることができました。
- ハッピーハロウィーン! 定例自然かんさつ会ではセンターならではのハロウィーンをみんなで探しました。カボチャの代わりにカラスウリ。吸血鬼は口が真っ赤なクビキリギス。お化けはさすがにいないかな〜と思ったら、ハリエンジュの葉痕がゾンビの顔にそっくりでした。
- センターで飼育展示中のピンク色のシマヘビ「モモちゃん」が発見されて5年経ちました。すくすくと成長し、今では体長約3倍、体重は20倍以上に。お客さんと一緒に節目を祝いました(写真:クリックでモモちゃんの写真)。
- ★野鳥情報★ ミヤマホオジロが今期初登場! 北里の森沿いではアオゲラの声が響いていました。
【2015年10月30日(金)】
- 園内管理作業では、とんぼ池下流のロープ柵の交換と5番付近の土留めの補修を行ないました。ロープ柵は9月の作業を参考にしてスムーズに進行。また、土留めの補修も協力プレーで、スピーディに完了しました(写真)。さらにイベントの準備として、別働隊がどんぐり拾いも♪ ご協力いただいたボランティアのみなさま、ありがとうございました!
- 湿地から、パチッ! パチッ! という音が聞こえます。正体はツルマメのさや(豆果)が割れる音。中からタネが出てきます。
- ★野鳥情報★ 高尾の池でキンクロハジロ、ホシハジロ、めだかのT字路でジョウビタキのペア、アオジ、クイナを確認。また、来館の方からベニマシコの情報をいただきました! 今シーズン初です。
【2015年10月29日(木)】
- 「彩央会」のみなさんが環境管理ボランティアに来て下さいました。今回のテーマはビオトープ見本園のお手入れ。その後の観察会では、美しく色づいたムラサキシキブの実やカモの仲間を眺めながら、池のまわりをぐるっと一周。秋の公園を楽しみました♪
- 園路をたくさんの茶色い毛虫が塊になって歩いている場面に遭遇。秋の深まる頃に毎年見かける光景です。正体は春に飛びまわるケバエというハエの仲間の幼虫で、集団で移動して腐った植物などを食べています。
【2015年10月28日(水)】
- センター近くの温度計で最高気温25℃! 「暑いね〜」が挨拶がわりになるほどの、ぽかぽか陽気となりました。
- そんな今日の写真はアカタテハです。葉にとまった一瞬を逃さずパチリ! 翅(はね)を彩る鮮やかな橙色と、閉じた時に見える、白いレースのような繊細な模様が美しいチョウです。成虫のまま冬を越します。
- “あか”つながり! 木道方面ではカラタチバナの実が目立ちます。別名「百両」と呼ばれる縁起物。近くではマユミの実も見ごろです。合わせて「赤い実ウォッチング」はいかがでしょう♪
【2015年10月27日(火)】
- 秋らしくさわやかな一日♪ 巡視中、たくさんの野鳥と出会えました。ジョウビタキ、クイナ、久々にアリスイも登場。高尾の池では、ぴょこんっと出た冠羽が特徴のキンクロハジロ。ヒドリガモとオシドリのオスの情報もいただきました。スタッフと来園者の方々の情報を合わせ、公園全体で今シーズン最多となる34種の野鳥を確認できました!
- 県南部地区環境教育研究協議会がセンターを会場に開催され、小中学校の環境教育担当の先生方や教育委員会のみなさんが来園しました(写真)。自然体験の重要さを伝える部分をセンターのスタッフが担当。どの学校でも実践可能な、子どもだけでなく先生も楽しめる自然とのふれあい方を紹介しました。
【2015年10月25日(日)】
- 一日中強い風が吹いた日。木道方面ではアキアカネの群れの中、回転しながら舞い散るケヤキやイヌシデの実が目立ちました。
- キッズ生きもの研究室は「生きていくためのしくみ」をテーマにイカの解剖を行ないました。目のレンズやイカのくちばし(カラストンビ)を取り出してみて、そのつくりの巧妙さにみんなビックリ!(写真) さらに食べものの通り道が口から肛門まで、一本の管になっていることも確認しました。また4月から継続観察しているプランタービオトープではうれしい発見が。埼玉県では絶滅危惧U類のイチョウウキゴケが水面に浮かんでいました。
- ★野鳥情報★ 強風の中、エドヒガン上空をオオタカが通過していきました。
【2015年10月24日(土)】
- 事務室の窓側に設置した緑のカーテン。公園に自生するつる植物を利用したため、夏の間はいろいろな虫が観察できました。そろそろお役御免かな…と思っていたら、思わぬ副産物を発見。たくさんの花をつけて楽しませてくれたウマノスズクサに、なんと果実がなっていたのです!(写真) この草の果実は、めったにお目にかかれない希少品。緑のカーテンはそろそろ幕引きなので、今のうちにぜひ見に来てください。
- 穏やかな秋晴れの今日は、あたたかな陽射しの中をたくさんの種類のチョウが飛んでいました。巡視の途中では、ムラサキシジミ、ムラサキツバメ、ルリタテハの、青いチョウ3種を確認。ほんのり幸せな気分になったスタッフでした♪
- ★野鳥情報★ メダカのT字路でカシラダカの情報をいただきました。高尾の池ではオオバンと、引き続きホシハジロが確認されています。
【2015年10月23日(金)】
- エドヒガン方面の湿地で所狭しと咲いているミゾソバの薄ピンクの花。水面に舞い散り、まるで花筏(はないかだ)のようになっていました。午後には少し暖かになり、水中ではメダカがお花見を楽しむように、のんびり泳いでいました(写真)。
- 地元、北本市立栄小学校2年生のみなさんが遠足で来園。北本で見られる野生の動物のはく製にさわってみたり、昆虫や植物のタネの観察をしたりしました。お家の近くの“自然”を大切にしてくださいね♪
- ★野鳥情報★ 少し前から鳴き声はしていて来てるのかな? と思っていたシメですが、本日、姿を確認できました。今シーズン初です。
【2015年10月22日(木)】
- 高尾の池で見られるマガモが増えてきました。そんななか、頭の羽が緑色のマガモを発見! すでに飛来していた個体の羽が生え換わったのか、生え換わった個体が飛んできたのかは解りませんが、オスらしい色鮮やかな姿を観察できるようになりました。
- 子どもたちに大人気のくっつく草の種。ヌスビトハギなどマジックテープのような小さなかぎ爪で引っ掛るタイプの他に、のりのように粘って付くタイプがあります。この公園で見られる「のりタイプ」ケチヂミザサを逆光で撮影したところ、小穂から伸びる長い芒(のぎ)にキラリと光る粘液が確認できました(写真)。実が熟してから粘液が分泌されるので、花がまだついている株はやはり全く粘りませんでした。自然って良くできている!
【2015年10月21日(水)】
- 春日部市から牛島小学校3年生のみなさんが来園しました(写真)。学年活動の一環でチョウの研究をしているだけあって、みんな生きものだ〜い好き! センターを出て少し歩いただけで「オンブバッタがいたよ!」「ジョロウグモだ!」「コバネイナゴをつかまえました」といった声が上がり、館内に入っても「ミドリシジミの標本だ!」「この写真はヤマカガシですよね?」などなど。スタッフもタジタジになるくらい生きものに詳しい子どもたちでした。
- ★野鳥情報★ 高尾の池でホシハジロを確認しました。潜水して食べものを探すカモの仲間です。
【2015年10月20日(火)】
- 川越市から仙波小学校と芳野小学校のみなさんが校外学習で来園しました。“昆虫と植物のタネの観察”をテーマに公園へしゅっぱ〜つ! 散策中に、様々な木の実・草の実を見ました。さらに、2つの小学校あわせて12匹のカマキリを発見! あっという間に時間が過ぎてしまいました。
- 災害時における避難場所に指定されている公園の駐車場で、北本市と消防署の立会いのもと、防災設備の点検作業を行ないました(写真)。防災への備えの重要性を再確認しました。
- ★野鳥情報★ 高尾の池付近でアオジを、駐車場でアオゲラを確認しました。
【2015年10月18日(日)】
- いきもの講座「変形菌」を開催。変形菌ってどんな生きもの? 野外ではどうやってくらしているの? といったお話と、アメーバ状の変形体がどのようにして移動しているのかの動画をご紹介しました。その後の定例自然かんさつ会では、雑木林沿いの園路で変形菌探し。いないかな〜…と落ち葉をひっくり返した時にあらわれたのは、メタリックブルーが美しいキンルリホコリ! 全員で探してみるとあっちにも、こっちにも! まるで宝石のように輝く個体を見つけて、嬉しそうにしている子どももいました。こっ…これは!? と思ってルーペで覗いてみたら、残念、小さいきのこでした〜なんて一コマも。夢中になって、ミクロワールドを楽しみました(写真)。
- ウワミズザクラやカマツカ、アカシデやイヌシデなどの葉っぱが、ほのかに色づきはじめています。雑木林を歩きながらふと上を見ると、うす〜い葉っぱに陽の光が透けて、自然のステンドグラスのようでした♪
- ★野鳥情報★ めだかのT字路でジョウビタキの情報をいただきました。また、一夜堤付近でクイナの鳴き声を聞くことができました。
【2015年10月17日(土)】
- 生きものいきいき隊では、ビオトープ見本園の池に溜まった泥をあげる作業を行いました。泥の中にはヤゴやミズカマキリなどの水生昆虫がまぎれているので、何がいるのかという調査もあわせて実施しました(写真)。今回はヤゴ62匹(内訳はヤブヤンマ58匹、オオシオカラトンボ4匹)、ミズカマキリ3匹を確認。重労働でしたが生きものを探しながら楽しく作業できました。参加者のみなさんありがとうございました。
- いま公園では、赤い実がた〜くさん見つかります! 紅色に近い濃い赤はガマズミやシロダモ、アオハダ。朱色に近い明るい赤はカラスウリやノイバラ、ヒヨドリジョウゴなどです。ひとくちに「赤」と言っても、見比べると濃かったり淡かったり…じつは種類によってイロイロです♪
【2015年10月16日(金)】
- しとしと雨が降り続き、気温も朝から変わらず15℃のまま。公園のあちこちで、校外学習で来てくれた小学生のカッパ姿の花が咲きました。気温が低いおかげで昆虫の動きがゆっくりで観察がしやすい! 普段は「こわ〜い」なんて言われてしまう大きなクモの巣も、今日は水滴たっぷりで「きれい!」の声の方が多かったです♪
- 見頃を迎えたコウヤボウキの花にクチナガガガンボの仲間が集まっていました。たくさん花に集まって何をしているのだろうと思ってよく見ると、体長と同じくらいの長い口吻を花に差し込んで吸蜜しているのでした(写真:クリックすると拡大)。カの仲間ですが、人を刺すことはありません。
【2015年10月15日(木)】
- 2団体が来園。神川町からは渡良瀬(わたるせ)小学校の希望者の方が自然体験学習に、さいたま市からは清美幼稚園の年長さんが親子遠足で遊びにきてくれました。幼稚園生たちは公園内をゆっくりお散歩。色とりどりの木の実を探したり、水面で逆立ちするコガモを見たり…さらに木登りにも挑戦!(写真) 全身を使って自然を楽しみました♪
- 「保育士・幼稚園教諭のためのしぜん体験講座」を開催しました。座学では幼児期における自然体験の意義や、野外における危険生物への対処法などをレクチャー。その後は園内を散策しつつ、この時期に見られる生きものの紹介と、ふれ合い方についてお話ししました。今月の29日(木)にも、同じ内容で講座を開催します。定員にはまだ数名の余裕がありますので、興味のある方はぜひお申込みください!
- ビオトープ見本園の池で、水面すれすれをホバリングしながら飛ぶトンボを発見! カトリヤンマのメスでした。しばらく目で追っていると、水際の泥に着地して卵を産み始めました。県内平野部では減少著しいこのトンボ。見本園が発生地になってくれるとうれしい限りです。
【2015年10月14日(水)】
- 正門近くに植えられている街路樹のユリノキが黄葉を始めました(写真)。北アメリカ原産ですが、この木が色づき始めると、いよいよ公園も…という目安になるこの時期の風物詩。ハンテンボクの別名の通り、半纏やTシャツのような葉の形が特徴です。
- 風が吹くと、どんぐりが落ちる音が響きます。地面に転がっているイメージが強いどんぐりですが、木になっている状態を見るならセンター裏がオススメ。特に八ツ橋前のコナラは低い枝にもどんぐりが付いていて、絶好の観察ポイントです。近くではシラカシのどんぐりもたわわに実っています。
- 川越市から高階西小学校4年生が理科の学習で来てくれました。植物の生存戦略から絶滅の恐れのある生きものの話、自然の恵みについてなど、多岐にわたってお話ししました。自然の楽しさと大切さを、ぜひお家の人にも伝えてくださいね!
【2015年10月12日(月)】
- 朝から気持ちのいい晴れ間が広がりました。センター前ではナガサキアゲハが飛び、園内各所でアブラゼミの鳴き声(まだいたんだ!)が聞こえました。また、かえる池付近でカナムグラの葉をモリモリ食べるキタテハの幼虫発見! 近くで成虫も観察できました。
- 自然に親しむイベントデー「きのこの日」最終日。今日も大勢の“きのこファン”が来館しました。定例自然かんさつ会は90人を超える参加があり、このきのこなに〜? と質問してくれる子どもや、一眼レフで気合を入れて撮影する大人の方などで大賑わい♪ また、きのこのくらしがわかる紙しばいも、たくさんの子どもが見に来てくれました。(写真)
【2015年10月11日(日)】
- 自然に親しむイベントデー「きのこの日」2日目。午前中の雨のおかげで、午後の定例自然かんさつ会ではツノマタタケ、タマキクラゲ、ツチグリなどのしっとりとした日によく生えてくるきのこを紹介できました♪ (写真)
- 今日は、かの有名な昆虫学者、ジャン・アンリ・ファーブルの没後100年にあたります。“ファーブル昆虫記”の著者として、日本では昔から知られています。ということで、ファーブルゆかりの昆虫を探してみると…いましたいました。センチコガネです。ファーブルが好んで研究したフンコロガシとおなじ動物のフンを食べる糞虫(ふんちゅう)です。
- 園内のエゴノキの実を食べに、ヤマガラが集まっています。オレンジ色の羽毛が可愛らしい♪ 実をくわえて飛び立ち、しばらくするとまたやって来ました。
【2015年10月10日(土)】
- 自然に親しむイベントデ―「きのこの日」が始まりました。館内ではきのこの標本、写真ギャラリー、すごろくといった展示、さらにマメ知識たっぷりのクイズラリーなど、いつ来ても楽しめます♪ 今日から3日間開催。ぜひお越しください!!
- 手作り実験教室「公園の木から紙を作ろう」を開催。材料にクワの内皮を使うのがセンター流。草はらを維持管理している場所でクワの枝を採取し、紙づくりと並行して公園のお手入れにも参加者のみなさんに協力していただきました(写真)。生えている木がみるみる姿を変えて紙になる様子に、子どもからも大人からも驚きの声が上がりました。
- ミゾソバやセイタカアワダチソウの花には、残り少なくなった蜜や花粉を求めてさまざまな虫たちがやってきています。ニホンミツバチやオオハラナガツチバチといったハチの仲間。ナミハナアブ、キゴシハナアブ、オオハナアブなどハナアブの仲間。加えて甲虫類のコアオハナムグリも見られました。
【2015年10月9日(金)】
- 林沿いの陽だまりで枯れ枝の先に止まったり、飛び上がったりを繰り返す薄茶色の地味なイトトンボがいました。成虫のまま冬を過ごすホソミオツネントンボ(写真)です。気温が下がり枯れ草の合間でじっとするようになるともう探すのは至難のわざになります。この地味〜な色合いのトンボも来春、水がぬるむ頃には鮮やかな水色に変身します。
- 県総合教育センター主催の小中学校教員初任者研修が行なわれました。環境教育についてよく聞かれる「何を教えれば?」「生きものの名前が分からないと実施が難しい」「虫は苦手で…」などの現場の悩みをズバッと解決! 自然での遊び方や観察の仕方、学校に自然を呼び込む工夫なども実際に体験してもらいました。先生方全員が笑顔でクモやヘビとふれ合えるようになったのは大きな成果。この経験をぜひ子どもたちに伝えてください!
【2015年10月8日(木)】
- 吹き続けた強い風でヨシ原がうねるように揺れ、まるで大きな生きもののようでした。黄葉が段々と進んでいるエドヒガンザクラも、梢の方から散り始め、春の桜吹雪とはまた違った趣があります。周りではシジュウカラとエナガの混群が、食べもの探しにせわしなく動きまわっていました。
- 子どもたちで大賑わいの一日でした。公園から一番近い小学校、石戸小学校3年生が夏に続き2度目の来園。季節の違いを探しながら歩きました。写真はアキアカネ観察で、みんな一斉に「この指と〜まれ!」の一コマです。また、蓮田市からは黒浜小学校3年生も来てくれました。
【2015年10月7日(水)】
- 10(トウ)と7(ナ)で盗難防止の日だそうです。これから連想される生きものといえば…ヌスビトハギ! いつの間にか服にくっついている実の形が、泥棒の足袋と似ているのが名前の由来。園内各所で実が熟し、子どもたちの楽しい遊び道具になっています。
- 実りの秋♪ 頭上でハリエンジュの豆の鞘が割れる音が聞こえてきました。センター裏ではコマユミが朱に染まり(写真)、梅雨の時期とは全く違った印象に。湿地ではワタラセツリフネソウが生長し、不思議な形の花と弾ける実の両方を見ることが出来ます。
【2015年10月6日(火)】
- 日中から晴れ間が広がり、涼しい風が吹く気持ちのいい一日となりました。そんな今日は、川越第一小学校3年生のみなさんが遠足で来園。理科の学習をかねて、今が見ごろの植物などを観察しました。写真は、今週もたくさんの団体をむかえる草原でのひとコマです。クリックして拡大した写真を見ると、ススキ(右下)とオギ(左下)の穂の色が違うのがわかります♪
- 標柱15番付近で、ツルウメモドキの実が見られます。と言っても、地面にポツポツと赤い実が落ちているだけ。枝は高い木に絡まってはるか上空にあります。
- 巡視中、一夜堤近くで「ドッドッドッ!」という音が聞こえてきました。上を見るとアオゲラ発見。コゲラの「コココココココ…」という軽やかなドラミングとは、力強さが違いました!
【2015年10月4日(日)】
- リンテック株式会社伊奈テクノロジーセンターの皆さんが“生物多様性の保全活動”を行うために来園しました。まずは、ビオトープ見本園のお手入れ(写真)。生育している希少植物に日が当たるようにしました。その後は、園内を散策しながら、野生の生きものがすみやすい公園管理の方法についてお話ししました。
- 日本野鳥の会埼玉の探鳥会がありました。高尾の池でバン2羽とカイツブリ1羽が仲良く泳ぐ姿が、また桜土手の上空にはミサゴ2羽がくるくる旋回する様子が見られました。確認できた鳥は27種でした。
- 明るい道ばたでは陽を受けて黄金色に輝くキンエノコロ、一方薄暗い林縁では青紫色の可憐な花をつけたヤマハッカが目を引きます。いずれも秋を感じさせる草花です。
【2015年10月3日(土)】
- めだかのT字路でノブドウの実(写真)が色づき始めました。白、青、ピンク、紫とまるでパステルカラーのビーズのような美しさです。ブドウの名が付くので味も気になる所ですが、ほぼ全ての実に虫が卵を産み付けていて食べられません。
- 八ツ橋を渡る途中、ヨシ原の中から「チリチリチリ」とかすかな虫の鳴き声が聞こえてきました。ちょっと風が吹いただけで聞き取ることができなくなるほどか細い声。その声のする方向に神経を集中して探したところ、ヨシの茎にとまるコバネササキリを見つけました。湿地をすみかとするキリギリスの仲間です。
【2015年10月2日(金)】
- 上尾市から大石北小学校2年生のみんなが来てくれました。お腹の大きなカマキリやジョロウグモにおそるおそるタッチ! フランクフルトの様なガマの穂を触ってみる(写真)と「じゅうたんみたい♪」秋の自然を見てふれて楽しんでもらいました。
- 夏に活躍したセンター横のグリーンカーテンが、役目を終え秋の観察ポイントになっています。センニンソウがその名のごとく、仙人のひげの様な綿毛を付け始めました。またヒヨドリジョウゴの実が真赤に熟し、ヤブマメには花が咲くなど見応えバッチリになっています。
- ★野鳥情報★ 巡視中、黄色い胸が美しいキビタキのオスに出会いました。またこの公園では記録が少ないオオバンが高尾の池に登場。バンと並んで泳いでいました。
【2015年10月1日(木)】
- お昼すぎからしとしと雨模様。湿地からはアマガエルの声が聞こえてきました。また、ヨシの葉っぱの上でお休み中のシュレーゲルアオガエルを観察できました。
- 埼玉大学工学部環境共生学科3年生のみなさんが、授業の演習で来園。園内を歩きながら、生きもの同士のつながりや、野生の生きものが棲める環境、そして公園が抱えている課題についてレクチャーしました。これから半年かけて、その課題ついて調査し、具体的な対策について提案してもらいます。
- メダカのT字路で、アリスイを今シーズン初確認!! くちばしが細い独特のシルエットで、木のてっぺんにとまっていました。地味ながらも渋い羽色が人気で、ファンの多い鳥です。
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