北本自然観察公園日記 2013年7月
【2013年7月31日(水)】
- 午前、午後と小学校低学年を対象にした夏休み昆虫教室を開催しました。まずは講義室で昆虫についてのお話し。そのあとは虫をさわる練習をし、実践編として草はらで虫さがし! 手づかみでバッタをとり、網を持ってトンボやチョウを追いかけました(写真)。探す、見つける、そっと近づく…素早くつかまえる! 緊張と喜びで、みんな夢中になって草はらや雑木林を駆け回っていました。終了時間が近づいたことを話すと「え〜! もう終わっちゃうの! もう少し!」と言う声に、嬉しくなってしまうスタッフでした。
- 昨日、今日と県内各地の高校から10名の先生方が、5年次の社会貢献活動体験研修に来ました。園内巡視、イベントの運営フォローなどにご協力いただきました。2日間、ありがとうございました!
- ソウル市江南区役所の視察団が来所。「里山」という日本独特の自然の形や維持管理の方法に加えて、北本自然観察公園や荒川太郎衛門地区、秩父の山々といった塊の自然を荒川でつなぐエコロジカルネットワークのお話しをしました。韓国の自然をまもる活動の参考になれば幸いです。
【2013年7月30日(火)】
- 園内管理ボランティアでは、かえる池の畦とめだかのT字路の堰を補修をしました。土の運搬&土のうづくりなど重たいものを扱う作業ばかりでしたが、みんなで交代しながら行いました。作業後に水の流れや溜まり具合をを見ていたらドジョウやメダカが。スイスイと元気よく泳ぐ姿を見ることができ、作業をやったかいがありました♪ ボランティアの皆様、ご協力ありがとうございました。
- 朝、センター脇の緑のカーテンでコムラサキを発見! 午後〜夕方に活動するチョウなので、朝から見られるとはツイてるなぁ〜と思って巡視に出かけたら、木道方面で翅が欠けた別個体に遭遇。両方ともキラキラ光る紫色の翅をもつオスでした。花よりも樹液に集まるチョウなので、あま〜い匂いをたよりに夕暮れに探してみましょう。
【2013年7月29日(月)】
- 朝からしとしと雨が降り続きました。水滴で真珠のネックレスのようになったクモの巣、まさに水滴のように輝くミズタマソウの実、そして葉の上にチョコンとヒダリマキマイマイの赤ちゃん(写真)。しっとりとした葉の上で透き通った殻が美しい…雨の日は意外とシャッターチャンスが多いです♪
- 夏休みでも、学校の先生はお勉強! 坂戸、鶴ヶ島、毛呂山、越生の各教育委員会の小中学校初任者研修がありました。あいにくの天気も、雨ならではの公園を知ってもらうチャンス。雨と汗でビショビショになりながらも、たっぷり自然を楽しんでもらいました。最後の「環境教育プログラム作り」では虫の鳴き声を音楽の授業で使おう、なんて画期的なアイディアも飛び出しました。今日得たものを、ぜひ各学校で活かしてください。
【2013年7月28日(日)】
- 公園各所でクサギの花が咲き始めました。名前の由来となる葉をこすった時の匂いとは対照的に、とても甘〜い良い香りを辺りいっぱいに振りまいています。今日の写真はそんなクサギの花を、豪雨の後のスカッと晴れた青空と共に。控えめな赤いつぼみが見られるのも今のうちです。
- この季節の定例自然かんさつ会はやはり昆虫が主役。セミやトンボのような目立つ虫もいいですが、短い期間にしか見られないかわった虫を探すのも楽しみです。大きく膨らんだエゴノキの実にはそろそろエゴヒゲナガゾウムシが産卵にやってくる頃、と思い探してみると、いましたいました。両目が左右に突出した平たい顔は牛にそっくりなので、以前はウシヅラヒゲナガゾウムシと呼ばれていた珍種。ルーペで拡大すると「こんな顔の虫がいるのか」と参加者の皆さんも感心しきりでした。
【2013年7月27日(土)】
- 第4回目のキッズ生きもの研究室は「ありじごく(ウスバカゲロウの幼虫)から考えよう」(写真)。ただ捕まえて観察するだけでなく、体長や巣の大きさも測定しました。これはデータをもとに生態を考える最初の一歩。大きい巣にいるものは体が大きいのだろうか? なんて疑問も研究生全員のデータをグラフ化して考察しました。結果は…センターの階段わきに掲示しますのでお楽しみに!
- 正門近くで、大きなガが飛んでいました。前羽の黒い巴(ともえ)紋がとってもおしゃれなハグルマトモエです。ガは夜に活動するイメージが強いですが、このガは昼間でも活発に飛び回ります。幼虫の食樹のネムノキが近くにあるので、そこで育ったのかもしれませんね。
【2013年7月26日(金)】
- 北本市教育委員会の小中学校教員初任者研修で先生方が来所し、環境教育についてのレクチャーを行いました。野外実習では予期せず珍しい生きものに遭遇。マムシです!! 安全な距離を保って全員が観察することができました(写真)。有名な毒蛇ですが、刺激しなければ危険はないことを実感できるいい機会になりました。彼らも自然の大切な一員です。上手な付き合い方を子どもたちに伝えていってください。
- ウマノスズクサの葉の上にいる幼虫と言えば、ジャコウアゲハ。5〜20mmの3匹が見られます。ふれあい橋脇で、卵からかえったのは今年2回目。ここは前の世代の幼虫がもりもり食べて、葉が少なくなっている場所です。この幼虫たちが無事育つのに食料が足りるか、ちょっと心配。一方で、センター脇にある緑のカーテンのウマノスズクサにはなぜか産卵にきてくれないため、たくさんの花が咲いています。
【2013年7月25日(木)】
- 今年度第1回目の「セミのぬけがら調査」。朝の雨の影響で、ニイニイゼミのぬけがらがぬれて濃いこげ茶色になり、かなり探しにくい状態でしたが、それでも慣れてくば次々と発見! とってきたぬけがらは種類別に分別しました。机の上に丁寧に並べて数える子も(写真)。結果は、ニイニイゼミ274個、アブラゼミ31個、ヒグラシ3個でした。これで家の周りのセミのぬけがらも調べられるようになったかな?
- 標柱5番付近で、アキノタムラソウが咲いています。シックな紫の花がとってもキレイ♪ また標柱8番ではミズタマソウの可愛らしい花も。人気の夏の草花が見頃になりました。
【2013年7月24日(水)】
- 「昨日までは無かった、ヘンなものが生えてるよ!」とお客さんに声をかけられ、現地に行ってみるとそこにはフサフサした物体が…。フサヒメホウキタケというキノコの仲間でした(写真)。大きさは5cmくらいで、結構目立ちます。細かく枝分かれして、ほうきの様な形になるのが特徴。このキノコはマツなどの針葉樹の朽木に多く生えるとされています。確かに公園内では、コナラやクヌギの朽木には生えず、狙い澄ましたかのようにヒノキの間伐材から生えてきます。晴れの日が続くと、すぐに枯れていなくなってしまうので、雨の降った後に探してみましょう。
- 園内各所のミズキの実が熟し始めました。完熟のものは濃い青紫色、半熟はうすい紫色、未熟は緑色。ひとつの枝だけでも、色とりどりの実が見られます。おススメはふれあい橋。手にとれる近さで観察できます♪
【2013年7月23日(火)】
- 夏が来た! 昆虫教室の季節だ! 今日は幼児を対象とした夏休み昆虫教室を開催しました。最初は雑木林で見つけたカミキリムシを手に乗せたり、ビオトープ見本園でクロスジギンヤンマのヤゴなどを観察したりしました。最後は全員、草はらで虫とり! た〜くさんのショウリョウバッタに加え、キアゲハやナツアカネもつかまえることができ、終始昆虫づくしの楽しい時間になりました。
- 木道を歩いていると、上空にタカの仲間! とっさに写真を撮ったらサシバでした(写真)。近くで繁殖した個体でしょうか。渡りの時期まではまだ時間があるので、しばらく公園にいてくれたらなぁと思いました。
【2013年7月22日(月)】
- 最近園内各所で、ジョロウグモの子どもたちを見ることができます。秋には大人の親指程にも大きくなるクモですが、今はまだ胴体が米粒ほど。そんな小さなクモですが網にかかったベッコウハゴロモにかぶりついているのを目撃しました。
- 今日はニイニイゼミの日に間違いなし! 今公園で一番大きく聞こえてくる生きものの声。しかし模様が木の肌ソックリで、見つけようとするとちょっと手ごわいです。良い被写体を探していると、ちょうど1匹新たに飛んで来て…22(ニイニイ)日に相応しい写真となりました♪
【2013年7月21日(日)】
- まちづくりのために指標となる生きものの調べ方を学ぶ「地域の自然 調べ方実習」、今回のテーマは「夏のトンボ」。野外でトンボを見分ける実習では、八つ橋の池でよく似ているシオカラトンボ、オオシオカラトンボ、コフキトンボの観察、草はら周辺でアカトンボ類のナツアカネ、ノシメトンボ、コノシメトンボを捕獲して見分け方を学びました(写真)。参加者の皆さんは池から離れた草はらにもトンボが多いことに驚き、改めてトンボの生活には水辺だけではなく、他の環境が必要なことを実感してもらえました。
- 定例自然かんさつ会は、「ミミズ」がテーマ。色々なミミズやミミズを食べる生きものたち、ミミズの役割などの紹介をした後、実際にミミズを捕まえて観察しました。園内でヒトツモンミミズ、フトスジミミズ、アオキミミズ、フキソクミミズの4種類が見つかりました。身近にいろんな種類のミミズがくらしていることに参加者もビックリ! 何気なく見ている生きものも、よく見てみると面白いんです♪
【2013年7月20日(土)】
- 生きものいきいき隊では、木道方面の水路の改修を行ないました。浅くなっていたたまりの泥上げをし、ワンド(川の流れの横にあるよどみ)を作りました。ワンドは水位低下の際の避難場所になり、また流れがない場所を好む生きもの(シオヤトンボや魚の子どもなど)のすみかになります。ぬかるみでの大変な作業でしたが、途中で大きなドジョウが出てきて盛り上がりました。参加された皆様、ご協力ありがとうございました(写真)。
- エドヒガンザクラ付近でうす暗い中に白く浮かび上がるのは、ヤブミョウガ。白い花と真珠のような白い実がきれいです。センター前ではメハジキが側溝から茎を伸ばし、紫色の花をつけています。園内各所でヘクソカズラも咲きだしました。
【2013年7月19日(金)】
- さわやかな風が湿地を渡り、青がいっそう濃くなった空(写真)に、久しぶりにホトトギスの声が大きく響いていました。ホトトギスが托卵(たくらん:別の種類の鳥の巣に卵を産む)する相手であるウグイスのさえずりもよく聞こえ、子育てをめぐる攻防はまだまだ続いているようです。
- 地元である北本市内から、あおぞら子供会のみなさんが午後に来園しました。暑い最中は涼しい室内で「けん玉作り」に挑戦。初めてノコギリを持つ子も、年上の子に手伝ってもらい立派に完成させました。少し日が落ちてきてからは公園を探検。さすが何回も来ているだけあって慣れたもの…と思いきや、そこは数日でも見どころが変わってくる公園のこと。あれ公園こんなだっけ? と草の茂り具合や鳴く鳥の違い、バッタの成長具合など、季節の変化をたっぷり楽しみました。
【2013年7月18日(木)】
- 暑くなったためか、オオヨシキリの声がほとんど聞こえません。そのかわりに元気なのがニイニイゼミたち! 園内のそこかしこで大声で鳴いています。園内各地でやぶの中をよく見ると、ベッコウハゴロモ(写真)やスケバハゴロモが。ガのように見えますが、こちらもセミに近い仲間です。
- せっかくの恵みの水を維持しようと、スタッフが朝から崩れた池の土手を直しに回りました。水の戻った高尾の池には、青空と緑が映り、ウチワヤンマが気持ちよさそうにすいすいと飛んでいました。一方、八ッ橋の池は土手が決壊してしまい、水が少なくなっています。八ッ橋からのぞくと、狭まった水面にたくさんのメダカやアメンボ! そのメダカを、バンの親子がついばんでいました。バンにとっては思いがけないラッキーチャンスでした♪
- ★第5回ホタル調査★標柱5〜6番間で144匹確認! 公園全体では289匹でした。かなり見ごたえアリです♪ 明日から3日間は19:30までの延長開館です。公園内のホタル出現ポイントやホタルの豆知識など、センターで詳しい情報をご覧になってからホタル見学へお出かけください。
【2013年7月17日(水)】
- 連日の猛暑で公園中がカラッカラ。高尾の池も、過去に例がないほど水が少なくなっていました。そんな折、今日は夕方から雨の予報。そういえば朝アオサギが鳴いてたなぁ…「アオサギが鳴くと雨」の言い伝えどおりにならないかなぁ、なんて期待していたら、待望の雨が降りました〜!!! センターの屋根に雨音が響くほどの大雨で、あっという間に高尾の池の岸まで潤いました。ここまで極端だと、こんどは池の土手が崩れないか心配。。。とりあえず、ホッとしました。
- クワの木が枝分かれしたところに、くっきりと白い×(バッテン)。近づいてみると、コガタコガネグモの網でした(写真)。クモの網の白い部分は「隠れ帯」といい、「来ちゃダメ」ではなく「食べものよ来い」の意味があるそうです。それにしても見事! 今、園内にはこの他にもいろいろな形の「隠れ帯」がありますよ♪
【2013年7月16日(火)】
- 今日はカミキリムシデー! いろいろな種類に出会えました。クワカミキリに始まり、キボシカミキリ、ゴマダラカミキリ、トラフカミキリ、ナガゴマフカミキリ、そして瑠璃色が美しいルリボシカミキリ! ルリボシカミキリはふれあい橋の脇の道の切り株ベンチが気に入ったようで、連日目撃されています。タイミングが合えば、産卵シーンが見られるかも!
- 八ツ橋の近くで作業中、茂みの中でキラリと青く光るもの発見! ニホントカゲの幼体でした。青い尾っぽは子どもの印♪ すると別のスタッフが「ショウジョウトンボがいるよ〜」(写真) 自然な色合いなんて何のこと? と言わんばかりの強烈なカラーの生きものたちに、暑さも忘れて興奮してしまいました。
【2013年7月15日(月)】
- 夏の自然観察オリエンテーリング最終日。暑〜い3日間でしたが、のべ212人もの参加がありました。旬の自然ネタとしては、ガガイモの花をさがしたり、樹液のにおいをかいだりといった設問。注目だったのは「アスファルト舗装と森の土の温度の比較」です。炎天下でも森の地面は24〜26℃だったので、ゴールした後に「やっぱり森の中は涼しいんですね!」と、うれしそうに報告してくれた参加者もいました。
- 定例自然かんさつ会は「夏の昆虫」がテーマ。まずは落葉だめでみられる昆虫を手に取ってじっくり観察しました(写真)。その後は、捕虫網を手に虫とりに挑戦! キチョウ、ジャコウアゲハ、ナツアカネなどなど、ケースに入れるのが追いつかないくらい、たくさん捕まえることができました。最初はおそるおそる虫に触っていた子どもも、最後には率先してトンボやバッタを探していました。
【2013年7月14日(日)】
- ボーイスカウト宮代1団の皆さんが来所。園内では涼しい木陰を歩きながら、生きもの探しをしました。一番盛り上がったのは、樹皮そっくりなニイニイゼミの観察。望遠鏡だとはっきり見えるのに、肉眼では、どこにいるのか全く分かりませんでした。 自然観察を堪能した皆さんは、宮代までの3時間の道のりを自転車で帰っていきました。さすがボーイスカウト! 最後までエコですね♪
- ここしばらく、高尾の池ではカワセミの幼鳥が観察されています。胸のオレンジ色は少しくすんでいるのが特徴ですが、背中は成鳥と同じく青空に負けないコバルトブルーです(写真)。
- 定例自然かんさつ会では、池やビオトープ見本園のプランクトンを採集してきて室内で観察しました。顕微鏡をのぞくと、真っ赤なつぶつぶ。アカマクミドリムシと呼ばれる0.1mmの微生物です。池が茶色くなるのはこの微生物がたくさんいるから。汚いと思っていたものが実は生きものであると知ることができました。
【2013年7月13日(土)】
- 野あそび教室は「ナナフシさんとかくれんぼ」。擬態についてのクイズやゲームの後、隠れている虫を探しに出かけました。雑木林では、樹木の幹そっくりなガの幼虫を探したり、枝そっくりのナナフシを見つけて、子どもたちも大興奮! その後、皆でまるく並んで草原の虫を追い込んでみたら(写真)虫が出るわ出るわ! たくさんの虫が隠れていることを見事に体験できました♪
- エドヒガンザクラ近くの湿地で大きなトンボの抜け殻を発見。 調べてみたらヤッパリ! オニヤンマの抜け殻でした。オニヤンマは成虫になるまで5年。立派に成長してくれたという事は、その間園内にキレイな水がずっと流れていた証拠です。抜け殻は自然からの水質証明書ってところかな?
【2013年7月12日(金)】
- 木陰で涼んでいたら、雨のような音。ぼたぼたとミズキの実が降ってきました。見上げると、ムクドリが一生懸命に実をつついていました。この前まではクワにカラスが集まっていましたが、今は、実が色づき始めたミズキとウワミズザクラに、ムクドリの群れが集まっています(写真:よく見ると4羽います)。カラスやムクドリがこれらの実を食べて、うんちと共に種子を出すので、植物は子どもたちを遠くに運んでもらっています。
- センター前の草原で様々な花が開花! 黄色いキンミズヒキ、純白が美しいカラスウリ、紫色のかわいい花が段々についているメハジキ、オレンジ色のヤブカンゾウと、色とりどりです♪
- ★第4回ホタル調査★標柱5〜6番間で84匹、公園全体で178匹確認! 段々見ごたえが出てきました。明日から金土日曜と祝日は19:30までの延長開館となりますので、ぜひ詳しい情報をセンターで集めてからホタル見学へお出かけください。
【2013年7月11日(木)】
- 野鳥のベビーラッシュに負けず劣らず?! ビオトープ見本園でクロスジギンヤンマのベビー(ヤゴ)をたくさん発見しました(写真)。昨年改修し日当りがよくなったので、産卵に適した環境になったようです。まだまだ1p位ですが、スイスイと上手に泳いでいました。
- 標柱21番付近でアオゲラの姿を確認しました。今いるという事は公園で繁殖したのかな? さらにその近くで、コゲラにも遭遇。キツツキの共演に嬉しくなってしまう瞬間でした。
【2013年7月10日(水)】
- さんさんと降り注ぐ太陽の光! 森から聞こえてくるのはアブラゼミの「ジリジリ…」という鳴き声や、ヒグラシの「カナカナカナ…」という鳴き声! 思わず「夏だぁーーー!」と叫びたくなる一日でした。そんな今日の写真は、木陰で休憩中のナツアカネです。
- タコノアシが咲きました! また標柱20番近くではミズヒキ、園内各所でヤブミョウガも開花しています。さらにエドヒガン先でキツリフネが咲き始め♪ こちらは例年より2週間ほど早い開花です。膨らんだつぼみもちらほらと見られるので、これからが楽しみです。
【2013年7月9日(火)】
- 今年は野鳥のベビーラッシュ! カルガモに続けと、高尾の池にバンの親子が登場(写真)。今のところ確認されているヒナは3羽。フリフリ尾を振る親鳥の後を、ヨチヨチついて歩くヒナの可愛いこと。皆さんも見かけたら、そっと成長を見守ってあげてください。
- 木道方面でミツバの花が咲きました。小さな白い花で、同じ科のセリとは違って、あまりまとまらず控えめに咲きます。セリも近くで咲いているので、見比べてみるチャンスです。
- 昨日の夕立のおかげか、かんかん照りでも園路にはたくさんのキノコが。地味に思われがちなキノコですが、真赤や真黄色のものなどは花にも負けない美しさ♪ 思わず見入ってしまいました。
【2013年7月7日(日)】
- 七夕飾りのイベントデー2日目。クラクラするほどの暑さ、でも七夕の日に晴れるなんて珍しい! お客さんも「今夜は星が見れそうね」なんて笑顔で竹を切っていました。
- 南入口付近で今シーズン初めてミンミンゼミの鳴き声を確認しました。昨年の初鳴きが7月25日で、この日に梅雨明け宣言が。そして今年は昨日、梅雨明け宣言。ミンミンゼミが本格的な夏の到来を告げています。
- 木道を歩いていると、前方からピヨピヨという声。カルガモ親子が木道の上を歩いて来ました(写真)。親はスタッフを気にしても、ヒナたちは自由気ままにウロチョロ。「公園は生きもの優先!」ってことで、来た道をだ〜いぶ戻り、そっと見守りました。
【2013年7月6日(土)】
- 明日は七夕。七夕といえば笹に飾りつけ。そこで、今日と明日は竹にまつわるイベントデーを開催中! 園内のモウソウチクを切って、そのあと短冊や七夕飾り作りをしました(写真)。竹林管理と伝統文化の継承。両方を学んだ一日でした。
- 竹林を歩いていると、赤い影。幼虫が竹を食べるベニカミキリを発見しました。春の生きものなのに、この時期に見られたことはラッキーです♪ さらに、ふわっと横切る黒い影。竹や笹に卵を産むヒカゲチョウでした。白っぽい影は、笹につくアブラムシを食べるゴイシシジミ。竹林にも意外とたくさんの生きものがくらしています。
【2013年7月5日(金)】
- エドヒガン近くの木道沿いで、上を向いてひょろっと伸びた緑の花(写真)がたくさん見られます。カラスビシャクというサトイモの仲間です。緑色でまわりに溶け込んでいますが、変わった形が面白い!
- 園内を歩いていると、モグラの死体を発見! オオヒラタシデムシやハエが集まり、森のレストランが開催されていました。モグラを食べたシデムシを、さらに鳥が食べる。シデムシの死体を、さらに小さな生きものが食べる。命のリレーを目撃しました。
- ★第3回ホタル調査★45匹確認できました。順調に増えていますが、見頃はまだ先のようです。
【2013年7月4日(木)】
- さいたま市にある植竹幼稚園のみなさんが遠足で来園しました(写真)。160人の大所帯だったので、スタッフ総動員で公園をごあんな〜い♪ カヤネズミの巣を観察したり、フワフワのガマの穂をさわってみたり。さらに草むらで虫探し! 体をいっぱい使って夏の公園を楽しみました。
- 木道方面の巡視中に発見したのは、一見枯れ枝に見えるツマキシャチホコ! 幸いにもカナムグラの葉っぱの上にとまっていたので、見つけることができました。いつみても見事な擬態…。生きものって不思議だなぁと思ってしまいます。
【2013年7月3日(水)】
- 園内管理では、一夜堤の竹林の整備を行ないました。斜めになった枯れた竹を「倒しますよー」「上に気を付けてくださーい」とお互いに声掛けをしながら、次々と切り倒していきました。斜面での難しい作業でしたが、みなさん手際よく竹を片付けることができました。ご協力ありがとうございました(写真)。
- 保育士・幼稚園教諭のための自然体験講座の夏編を、5/8の春編に引き続いて開催。さいたま市の私立・公立の保育士の皆さんに、夏の自然体験活動の方法をレクチャーしました。一番盛り上がったのは虫とり。草原ではたくさんのバッタが、雑木林ではカエルやミミズなどが見つかりました。「ミミズってこんなにアクティブに動く生きものだったんだ〜!」その感動、次は子どもたちに体験させてあげてください。
【2013年7月2日(火)】
- クワの実がなくなったせいでしょうか、カラスの声がめっきり少なくなりました。おかげで他の鳥の声がよく通ります♪ オオヨシキリはまだ元気。春に似合うウグイスもまださえずっています。今さえずっているオスは、繁殖に失敗したメス、あるいは2回目の繁殖のメスをねらっているのかな? 標柱10番付近からはキビタキの声も聞こえてきました。
- 足元でバチッバチッと何かが激しくぶつかり合う音! 何かと思ってよく見ると、青いトンボが黄色いトンボに何度も身を寄せていました。色は違いますが同じ種類で、オオシオカラトンボのオス(青)とメス(黄)。猛烈なオスのアタックにメスはタジタジ。その近くでは、別のペアが産卵しているのも見られました!(写真)
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