北本自然観察公園日記 2013年8月
【2013年8月31日(土)】
- 暑さのぶり返しっ! 夏休みを終わらせてたまるか、と言うかのごとく気温はぐんぐん上がり、センター横の温度計では最高36℃にもなりました。そんなわけで8月最後の写真は、残暑見舞いも兼ねて園内で一番涼しいスポットの一つ、一夜堤からの風景です。木陰から出たくな〜い。
- その一夜堤周辺では今、小さな花たちが見頃です。ママコノシリヌグイやフジカンゾウのピンクの花、ハダカホオズキ、ようやく咲き始めたキツリフネの黄色い花など。足元でお花見が楽しめますよ♪
- コクーン新都心での「夏休み生きものふれあい体験会」に今年も出展してきました。一番人気はやはり「ヘビのタッチコーナー」。明日も開催していますので、近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
【2013年8月30日(金)】
- 巡視中に出会ったのは、真っ赤になったアキアカネ。公園では例年9月中下旬に大群で確認されるので、少し早いかな? 初夏に羽化したアキアカネは涼しい山地に移動して暑い夏をやり過ごしますが、平地に居残る個体もいると言われています。もしかするとそんな個体かもしれません。
- アシナガバチがいる! 種類は何だろう? と思ってよ〜く見るとハチじゃない!! コシアカスカシバというガの仲間でした(写真)。一瞬ドキリとしてしまう姿と模様。う〜む、見事な擬態です!
- ★第10回ホタル調査★蒸し暑い夜でしたが公園全体で9匹! どうやら、そろそろ見納めの様です。
【2013年8月29日(木)】
- 今日の巡視では、普段以上ににたくさんの生きものに出会えました。まずはセンター前でマムシを4匹発見! こちらに気付くと、しゅるしゅると奥の茂みへ逃げてしまいました(毒蛇として有名ですが臆病なヘビです)。さらに標柱21番近くでは、4〜5匹のオニヤンマの激しい縄張り争いに遭遇。日本一大きいトンボだけあって、ぶつかり合う時にバチバチと大きな音がしていました。が、その光景以上に目が釘づけになったのが、モコモコと盛り上がってきた園路脇の土。オニヤンマの戦いを見ればいいのか、足元の未確認生物(大きさ的には多分モグラ)を見ればいいのか、どっちなんだ〜!? と迷っていたら、どちらもいなくなってしまいました…。
- 雨が降ってから4日。ほどよく晴れの日が続いたので、心当たりを探してみたら、園内各所に生えてました! ツクツクボウシタケです(写真:地面から出ているのは、上のふさふさとした部分だけ)。昆虫から生えるキノコ=冬虫夏草として知られています。
【2013年8月28日(水)】
- スカッとした青い空になりましたが、一時期に比べると過ごしやすくなりました。巡視中、木の葉をよく見ていたら、クヌギハマルタマフシを見つけました(写真)。昆虫の卵のように見えますが、クヌギハマルタマバチがクヌギの葉に卵を産み付けたためにできた「虫こぶ」です。この時期には、エノキやシロダモ、ガマズミ、ノブドウなど、様々な樹木で虫こぶが作られています。
- センター入口近くの軒下ついていたセグロアシナガバチの巣が、スズメバチに襲われてしまいました。今朝は、残ったアシナガバチの幼虫を探すかのように、オオスズメバチが巣に頭を突っ込んでいました。ここ数日続いた襲撃で、夕方には巣はボロボロに。弱肉強食を垣間見ることができました。
【2013年8月27日(火)】
- 12名のボランティアの方々にご協力いただいた園内管理作業では、夜の雨で再度決壊してしまった八ツ橋の堰(せき)を直しました。ぬかるみで土のうを作って、運び、積むという大変な作業。それでも、ガマの穂を見つけて「因幡の白うさぎ」にちなんだ童謡を合唱したり、コバギボウシを観察したりと、楽しく作業を進めました♪ おかげさまで、夕方には水位はすっかり元に戻りました。ご協力ありがとうございました!!(写真)
- 飼育展示中のムサシトミヨの幼魚がぐんぐん成長しています。2cmを超え、色も濃くなってきました。エサ(ミジンコ類)を与えるためのスポイトを水に入れると近寄ってくることも! 活発に泳ぎまわっていて、観察しやすいです。
【2013年8月26日(月)】
- ずいぶん涼しいな〜と思って温度計を見ると、朝の最低気温は何と20℃! スッキリと晴れた青空にはうろこ雲も浮かびました。
- ジョロウグモが大きく成長しました。一か月前はまだ米粒サイズの幼体だったものも、今では1p以上に。注意して見ると網の前後にバリアーと呼ばれる薄い網が張ってあったり、小さなオスがついていたり。本日はミンミンゼミにかぶりついていました。獲物も巨大になったなぁ〜!
- 熊谷市教育委員会の小中学校教員初任者研修がありました。自然観察では「児童生徒がいると思って、苦手でも嫌な顔をしないこと!」を目標に、バッタなどの昆虫はもちろん、いもむし(ツマキシャチホコの幼虫)やミミズ、シマヘビを騒ぎながらも笑顔でタッチ(写真)。自然に直接触れる体験を学校でも、ぜひ実践してくださいね。
【2013年8月25日(日)】
- 今日は第2回目の「セミのぬけがら調査」の日。雨でぬけがらが地面に落ちてしまってないかと心配でしたが、びっくりするくらい大量に木の幹や枝葉についており、採集したぬけがらを室内で数えるのが大変なくらい! 結果は、ニイニイゼミ72個、アブラゼミ485個、ミンミンゼミ15個、ツクツクボウシ96個、ヒグラシ4個、計672個でした。
- 高尾の森で、ウドやアキカラマツが咲いています。さらに、とんぼ池近くから森をのぞくと、木々の枝先にぶらさがった、ヤブヤンマなどの綺麗なトンボに出会えるかもしれません♪
- 本日の写真はキャンプをするカラフルなテントの群れ…ではなく、月例会で来園した冒険クラブの昼食シーン。小雨が降る中、敢えて野外に出て、傘を片手に楽しそうにお弁当を食べていました。名前負けしないそのワイルドな姿に感動しきりのスタッフでした。
【2013年8月24日(土)】
- キッズ生きもの研究室では、外来種駆除のために捕獲して冷凍してあったアカボシゴマダラを使って、昆虫標本の作り方を学びました。標本は、その時、その場所の自然環境を物語る資料。最初チョウの体に針を刺すことに抵抗があった子どもたちも、標本の重要性をしっかり学んだ後は(写真)集中して作製できました。大切に保管してくださいね。
- 葉っぱの上でモゾモゾしているカナヘビ発見。近づいて見てみると、なんと脱皮中でした! 体をこするようにして、古い皮をとっているという決定的な瞬間。トカゲやヤモリの仲間は、ぼろぼろと崩れるように皮がめくれていきます。
【2013年8月23日(金)】
- ここ数日夕立が続いていますが、今日は日中にもお湿りが。いつもと比べて気温が下がっているように感じました。セミたちは雨が降っても元気に鳴いています! 早い時期から鳴きだすニイニイゼミよりも、今はツクツクボウシの声が一番目立つかな? 暑い日が続くとはいえ、季節はしっかりと進んでいますね。
- センター近くのクズの花をよーく見ると、何やら変わった形。チョウの一種ウラギンシジミの幼虫がいました(写真)。カタツムリが角を出しているような形をしていますが、角に見える部分は実はお尻です。クズの花そっくりな色でカモフラージュしているだけでなく、大事な頭がどこにあるかわからないような姿をしているのです。
- ★第9回ホタル調査★小雨降る中の調査でした。公園全体で75匹。去年の今頃よりも数が多いです。まだ見ていない方はお早めに!
【2013年8月22日(木)】
- しっとりと湿った朽木を見てみたら…アメーバ状の生きもの発見。雨が降った後によく見られる“変形菌”です。せっかくなので、どれくらい動くのか(変形するのか)、同じポイントから2時間おきに観察してみました(写真:クリックで拡大)。すると、想像以上にあっちへこっちへ動く動く! 伸びたり、枝分かれしたりして、食べものである細菌やほかの菌類を探しているのです。
- 子供公園近く、園路脇のクズのツタに紛れて赤茶色のロープのような物が…。ヘビだっ! と気がついた時には、もう逃げられてしまいました。何ヘビだったかな…期待を込めてジムグリだといいな。埼玉県では地帯別危惧種になっている希少な生きものです。
【2013年8月21日(水)】
- 栃木県野木町にある野木学区公民館野渡分館の遠足で、約50人の小学生が来園しました。野木町には、世界的に重要な湿地としてラムサール条約に登録された渡良瀬遊水地が含まれています。北本自然観察公園にも湿地があり、どちらにもたくさんの生きものがくらしていることをお話ししました。みんなで大切に守り育てていきましょう♪
- 昨夜の雨のお蔭で、半分以上干上がっていた高尾の池が、今朝には満々と水をたたえていました。昨日までは20羽を超えていたサギたちは、今日は2羽。水位が上がって魚が散らばり、捕りにくくなったからでしょうか。
- 今日の写真は、キツネノマゴにとまるキツネ色のチョウチョ、イチモンジセセリです。どちらも今、園内各所でたくさん見られます。
【2013年8月20日(火)】
- 相模原市から学童保育ハートフルが「体験する」をテーマに来てくれました。五感を使って自然観察、クモの糸を切らないようにそ〜っとさわったり、クサギの葉のにおいに顔をしかめたり。生きものに少しずつ慣れてきたら最後はバッタやカナヘビを手づかみで捕獲! 色々な自然体験ができました。
- 園内では様々な草木の実が色づいてきました。アオツヅラフジは青紫色に。ヤブミョウガは白い実と黒い実が同居。緑のカーテンでも見られるノブドウは少し変わっていて「白く」熟しています。頭上ではエノキの赤い実(写真)。実が熟していくようすを見るのも楽しいですよ♪
【2013年8月19日(月)】
- 今日(8月19日)は“俳句の日”です。ということで、巡視中、出会った生きもので一句。「草むらで お昼寝してる アオダイショウ」「お盆過ぎ ウグイスの声 まだ響き」「ミンミンミン ジージージーと セミの声」… 完成度はさておき、ちょっと頭をひねりながら自然観察してみるのも、いつもと視点が変わっておもしろいですね。
- 同じ幼稚園出身の友達家族グループ「なかよしクラブ」が春に続いて来園。前回は雨だったので、かんかん照りの園内も楽しく探険できました(写真)。暑い午後はムサシトミヨの幼魚を観察した他、スタッフが見つけたアオダイショウとふれあい、モグラのはく製を触り、最後は午前中に出会ったたくさんのトンボを思い出しながら、トンボ型の紙飛行機工作! 季節の変化と共に夏の公園とセンターの魅力をたっぷりと体験してもらいました。またのお越しをお待ちしていま〜す♪
【2013年8月18日(日)】
- いきもの講座のテーマは“カメムシ”でした。臭いで集まって冬を越したり、母虫が産んだ卵をふ化まで守ることなどの変わった習性を解説しました。続いての定例かんさつ会は、室内からスタート。くさ〜い匂いを放つカメムシだけでなく、青りんごのような良い香りがするオオクモヘリカメムシの匂いを嗅いだり、メタリックカラーが魅力的なアカスジキンカメムシをじっくり観察しました(写真)。野外では、スマートなホソヘリカメムシを見つけ、アリのような幼虫にも出会えました。カメムシ類は秋にかけて数が増えるので、是非観察にいらしてください。
- 高尾の池は、今日もサギたちの盛大なパーティーでした。アオサギ、ダイサギ、コサギ、ゴイサギあわせて最大で16羽も確認できました♪ コサギは池のふちの比較的浅いところで魚を狙いますが、アオサギとダイサギは体の大きさを活かして池の深いところにも入って行きます。よく見ると、魚を狙う姿勢はアオサギとダイサギで少し違うようです。体つきや生態を比較する良いチャンスです!
【2013年8月17日(土)】
- 生きものいきいき隊では、希少植物「トキホコリ」まわりの草刈りとヒメアカネ湿地の管理を行ないました。トキホコリは丈が低く目立たないので、葉の形を覚えて慎重に探しながらの作業。おかげで、群生地が大小合わせて4つほど姿をあらわしました。汗を滴らせながらの作業、ご協力ありがとうございました。写真をクリック、湾曲した葉が特徴のトキホコリです。
- 巡視中、翅(はね)がしっかり生えたオオカマキリの成虫を発見しました。がっちりとしたボディーに鋭いカマがかっこいい! 余裕たっぷりな感じで、悠々と茂みに入っていきました。
【2013年8月16日(金)】
- 連日、暑い日が続いていますが、夕立がほとんどありません。再び干上がりつつある高尾の池に、サギが集まっていました。先日のゴイサギ幼鳥や常連のアオサギにくわえ、ダイサギ2羽とコサギ3羽も! たくさんのサギが集まると迫力があります(写真)。この公園ではコサギは珍しい鳥で、去年の9月ぶりの出現です。思わず「コサギだ、珍しい!」と口走ったら、「ほかじゃ普通だけどね」って言われてしまいました。
- 一夜堤と子供公園の間の園路沿いでは、ハダカホオズキの花が見られるようになりました。小さくて淡い黄色の花が、つりがねのように下を向いて咲いています。 秋には真っ赤な実がついて、名前の由来が分かる姿になります。
- ★第8回ホタル調査★公園全体で190匹。前回、前々回の調査よりさらに多く確認できました。見応えバッチリです!
【2013年8月15日(木)】
- 気温は高くても園路は涼しく、地面の温度を測ってみると27℃(アスファルトの上は60℃)! 森のありがたみを感じます。園路にはどんぐりのついた枝がたくさん落ちています。原因はハイイロチョッキリという昆虫。卵を産んだ枝をチョッキン♪ 落ちたどんぐりをみると産卵した小さな穴が開いていますよ。現在、標柱3番、9番、15番付近で見つかります。
- 暑さに負けず「ホー、ホケキョ」。ウグイスがまだに元気よくさえずっています。「チー」という声の方向をみるとメジロがちょこちょこ。その近くにはシジュウカラの幼鳥。エナガの十数羽の群れやコゲラが木をつついている姿もみられ、久々に樹上の鳥を多く見ることができました。池だけでなく樹上にも注目です。
【2013年8月14日(水)】
- お盆の最中、にぎわう館内で注目を集めているのは、ムサシトミヨの幼魚とピンク色のシマヘビ「ももちゃん」。ももちゃんは29回目の脱皮を昨夜に終えて、つややかです。
- 八ツ橋の池ではヨシのてっぺんで穂が青空に向かって伸び始めています。セミの大合唱の中にわずかに秋の気配。ホタル観察(まだ見られますよ)の頃に耳をすましてみましょう。はっきり秋を感じるクツワムシの大きな声が聞こえてきますよ。
- 今日の写真はロープに残されたアブラゼミの抜け殻…ではなく、その右隣に細い糸で吊るされているもの、クサカゲロウの卵です。普通は草木に産みつけられます。クサカゲロウの幼虫のえさはアブラムシ。孵化(ふか)した後、えさにたどり着けるのかなあ。
【2013年8月13日(火)】
- 本日見つけたきれいなハチ、キスジセアカカギバラバチ(写真)。カラフルな色合いといい、長たらしい名前といいちょっと変わったハチですが、なんと言っても変わっているのはその生活。卵はチョウやガ、ハバチなどの幼虫が食べそうな葉に産みつけられ、葉と共に食べた幼虫の体内に取り込まれます。そしてその体内で孵化し、すでに寄生しているハエやハチの幼虫を食べて成長します。これって相当確率の低い繁殖方法だと思うのですが、毎年のように姿を見るので、それなりに成功しているのでしょう。このハチに出会う度に自然ってなんて不思議なんだろうと思わされます。
- 5年次研修の先生方と木道方面の巡視中、草むらがガサゴソ。正体を見定めようとじっと待っていると、出てきたのはキジのヒナでした。しかもまだ小さなヒヨコ! カルガモやバンのヒナたちが大きくなったなぁ〜と思ったら、またまた公園のニューアイドルの登場です。さらに、カルガモの親子、カワセミの幼鳥、バンの親子に続いて、高尾の池に再び新参者登場! ゴイサギの幼鳥が3羽もいました♪ 八ツ橋の池下流の堰や、高尾の池のヨシ原のきわで見られます。たくさんのカルガモに混じっていることもあるので、足が長い姿をよーく探すと見つかります。センターの2階からも良く見えますよ!
【2013年8月12日(月)】
- 今季3回目の社会貢献活動体験研修に県内各地の高校から11名の先生が来ています。午前中は園路の補修などの公園管理作業を兼ねた巡視を行ない、午後は、イベントの準備や定例自然かんさつ会のサブリーダーをしていただきました。また、今日、明日で先生いちおしの生きものの観察ポイント看板を作成します。写真は先生たちとカヤネズミの巣を観察しているところです。
- ふるさと北本ウィークにつき一週間、今日から毎日自然かんさつ会を開催します。一日目は顕微鏡を使った観察。最近増えてきている外来種アカボシゴマダラの幼虫と成虫、そして卵を顕微鏡でクローズアップ。透明で艶やかな卵、意外なほど刺々しい幼虫の顔面などが、皆さん深く印象に残ったようです。明日は何を探しに行こうかな♪ 自由研究ネタにお困りのお子さんにもオススメです。まずは参加してみてね!
- 標柱6番付近でコバギボウシが咲き始めました。透き通るような薄紫色がさわやかです♪
【2013年8月11日(日)】
- 2日前の日記で「写真撮らせて〜」とご紹介したオニヤンマ。今日は交尾シーンをパチリ! 上がオスで下がメス。オスが付属器(おしりの先)でメスの首をしっかりつかまえていました。見ている間ずっとこのままでした。
- 今日も猛暑。午前中は強い日差しでした。活躍していたのが、センター横の緑のカーテンです。中でもよく茂っているのがいるのがカナムグラ。いい日陰を作ってくれています。その次に頑張っているのはヤブガラシ。実が黒く熟し始めています。ノブドウの実はまだまだ緑色。ウマノスズクサの葉の裏には小さなジャコウアゲハの幼虫も見られます。ガガイモの花も咲いています。いろんな虫もやってきて、見ていても楽しいですよ♪
- 夏の夕暮れ観察会を行ないました。八ツ橋上空で、30匹を超えるヤブヤンマやマルタンヤンマなど夕暮れに飛翔するヤンマが薄桃色の夕焼けをバックに乱舞! 羽化のために木を登るアブラゼミの幼虫や、今まさに開こうとしているカラスウリの花などを楽しみました。16日(金)17日(土)も開催します。
【2013年8月10日(土)】
- 第3回目の手作り実験教室は「ソーラークッカー」。焼けるような日差しは、絶好のソーラークッカー日和。持参いただいたビニール傘にアルミホイルを貼り集光装置にすれば(写真)、水道水がわずか20分で触れないほどのお湯に。「たったこれだけでお湯を作れるのか!」と参加者のみなさん驚愕の実験工作となりました。是非改良して自由研究に使ってくださいね。
- 定例自然かんさつ会のテーマは「アカボシゴマダラを探せ!」。数年前から公園でも数多く見られるようになってしまった外来のチョウです。食草のエノキに幼虫がいないか探していると…、な、なんと目の前に絶滅危惧種のトンボ、ナゴヤサナエが!! みんなでじっくり観察していたら、今度は在来のゴマダラチョウも産卵しに登場。思いがけない収穫にみんなニッコリの観察会でした♪
【2013年8月9日(金)】
- エドヒガンザクラの奥、標柱21番付近の水辺はオニヤンマのお気に入りゾーン。しかし最近は水がほとんど干上がってしまい…。今年は産卵に来てくれるかと心配していたのですが、本日その雄姿を見ることができました。証拠写真を、とカメラを構えたら何と2匹目が登場、激しいバトルに。カッコイイ! キレイ! でも写真撮らせて〜。
- センターの車庫のフェンスにからみついたセンニンソウに花が咲きました(写真)。純白の可憐な花を見ると、なぜこれが仙人? ですが冬につける長〜いヒゲのような綿毛が由来です。これからは甘い香りが楽しめそう♪ 観察する時は少し奥にキアシナガバチの巣があるので注意してくださいね。
- ★第7回ホタル調査★公園全体で176匹確認。前回の調査より多く発見しました。今日の様な、風のない暑い日ほどたくさん観察できます。
【2013年8月8日(木)】
- 吉見町から、前河内子供会と学童保育所いちごクラブの2団体が来園しました。クスノキやクサギの匂いをかいだり、セミの鳴き声に耳を傾けてみたり、バッタやトンボを追いかけたりと、暑さもなんのその! 全身を使って自然を満喫しました♪ 野外活動が終わった後も、熱冷めやらず、館内のはく製やピンクのシマヘビをみんなで楽しそうに見ていました。
- 今日は8月8日。8が2つでハチの日! 園内でたくさんのハチが見られました。センターには、セグロアシナガバチの巣がありましたが、車庫わきにキアシナガバチの巣を発見! センター前のハチ宿にはムツバセイボウやオオフタオビドロバチが、ハチ宿近くのメハジキにはルリモンハナバチやハラアカハキリヤドリバチが♪ 思いがけない、きれいなハチのオンパレードに、暑さを忘れて見とれてしまいました。
【2013年8月7日(水)】
- 立秋とは名ばかりで最高気温は35℃。暑さにまいったカラスの若鳥も口が開きっぱなしでした(写真)。せめて秋の兆しを感じられるものを…と探していると、梅林の中をツ〜と赤いトンボが飛んできました。ナツアカネが赤くなりはじめている! 秋の風物詩、赤とんぼの代表種です。
- 夏休み昆虫教室の低学年向けと高学年向けを開催しました。低学年向けでは昆虫を触り、自分でつかまえられるようになるのが目標。高学年向けでは、少しレベルを上げて、昆虫がくらす環境についても考えました。夏休みはまだまだ続きます! たくさん虫と触れ合ってくださいね♪
【2013年8月6日(火)】
- 県内高校教員の5年経験者研修がありました。公園管理や園内巡視を手伝っていただき、公園管理では外来種であるオオブタクサの抜き取りを行ないました(写真)。身長を超えるものから草に隠れているものまですっかり除去し、ちょっとした達成感! 暑い中の作業、ご協力ありがとうございました。
- 最初に開花を確認してから1ヶ月、ようやくエドヒガン先でキツリフネの花が数を増やしてきました。林の中の少し暗い場所で明るい黄色い花が目を引きます。八ツ橋からは、少なくなっていたコウホネの花が、またよく見られるようになっています。こちらは太陽の光にも負けないくらいのつやのある黄色が鮮やか!
【2013年8月5日(月)】
- 「ちっちゃい雪だるまが生えていたよ!」。センターに来た子どもたちが教えてくれました。ゆ、雪だるま? この時期に?? というより“生えている”??? さっそく現地に行ってみると…確かに生えてました。しかも3つ(写真)。葉っぱのプールに浸かっていました。正体はシロオニタケというキノコの幼菌(ようきん:地面から出たばかりで未成熟の状態のこと)で、言われてみれば雪だるまに見えます。2〜3日経つと大きく成長し、いわゆるキノコの形になりますので、このタイミングで観察できたのはラッキー♪ 子どもの感性は面白いなぁと思いました。
- 今日はチョウをよく見かける日でした。センター前でナミアゲハとゴマダラチョウ、標柱14番付近でムラサキシジミ。さらに、標柱10番付近でナガサキアゲハに遭遇。ナガサキアゲハは思わず、デカい! と言いたくなるサイズでした。もともとは南方系のチョウ。温暖化で分布を北上させているといわれており、ちょっと複雑です。
【2013年8月4日(日)】
- 今日の写真はアブラゼミの抜け殻。ヤブランの花で羽化したなんてちょっと素敵です♪ ニイニイゼミの鳴き声だらけだけだった公園も、アブラゼミとミンミンゼミも目立つようになってきました。また夕刻にはヒグラシの声、そして日が落ちたあとには「ガチャガチャ」とクツワムシの声…これは昨夜聞こえました。シーズン初記録です。
- 「日本野鳥の会埼玉」の探鳥会。鳥の姿が探しづらい季節ですが、それでもサシバやカワセミを含む19種を確認しました。また、最近めっきり鳴き声を聞かなくなったオオヨシキリも見ることができました。ヨシがザワッと動いたときは注意して見てみましょう。
【2013年8月3日(土)】
- センターの周辺で、カマキリの脱皮殻を2個発見! 急に目につくようになりました。巡視の時にどれくらいあるか数えてみると、木道方面で5個発見。まだ成虫になったカマキリは見つかっていませんので、成虫になるにはもう一回脱皮が必要なようです。草はらにはショウリョウバッタの脱皮殻もたくさんありますよ!
- ふれあい橋わきの道でハグロソウ(写真)を発見! 古い記録はありますが、最近はまったく見つかっていませんでした。標柱16番近くの草はらでは、よく似たキツネノマゴも咲いています。花の形が、まるで下唇だけのキツネノマゴとは違って、ハグロソウでは唇を上下に広げたみたい♪ 写真をクリックすると両者を比較した写真を見ることができます。
【2013年8月2日(金)】
- 昨日から始まったムサシトミヨの幼魚の一般公開。県内では初の試みです。早速、来館者の方に観察していただきました(写真)。ひょっこりと水草の中から顔出した瞬間「かわいい!」「思っていたよりずっと小さいですね」などの声が。中には「夏休みの宿題で調べてみたいです」という子どももいました。貴重な生きものと、それを守る取り組みについて、より多くの方に知ってもらえるよう活かしていきたいと思います。
- 園内で草刈り進行中。草はらのススキに近寄りやすくなりました。丈の高いススキをよーく見ると、アカハネナガウンカやベッコウハゴロモ、オオトリノフンダマシ、サツマノミダマシなど小さな虫やクモたちをたくさん見つけました。ふと上を見上げると、マイコアカネやナツアカネも♪ この時期の草刈りは、子どもたちが様々な生きものにふれあえるようにするための公園管理として、毎年行っています。
【2013年8月1日(木)】
- 木道方面の巡視で出会ったのは休憩中のカルガモたち(写真)。7月に見つけた時はまだ小っちゃいヒナでしたが、ずいぶんと大きくなり、お母さんカモとほとんど変わらなくなりました♪ それでも、ヨシの茂みからお母さんカモが顔を出すと、急いでそちらに行ってしまいました。親離れはもう少し後かな?
- 戸田市から上戸田公民館のみなさんが初来園。ジャコウアゲハやギンヤンマ、トリノフンダマシなどたくさんの生きものが次々と出迎えてくれました。草原で虫捕りをたっぷり楽しんだ後はネイチャーQ&Aシアターを見て、モグラやイタチの剥製をさわり…と公園と自然学習センターをいっぱい活用していただきました。是非また来てくださいね!
- ★第6回ホタル調査★公園全体では153匹確認。場所によってはたくさん見られます。調査結果は館内に展示してあります。
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