北本自然観察公園日記 2025年1月
【2025年1月31日(金)】
- 快晴の散策日和(写真)。標柱5〜6番の湿地を眺めると、落ち葉の下の虫や木の実を探すアオジやヒヨドリ、ジョウビタキの姿が。そして、この冬はあまり姿を見かけないなあ、と思っていたカシラダカが15羽ほどの群れで登場。例年に比べて特別多くはありませんが、うれしい出会いとなりました。
- 日当たりの良い草地は霜もとけきってぽかぽか。センター前ではハナアブの仲間が飛び出し、オオイヌノフグリがひっそりと開花。また、標柱1〜2番の園路脇ではヤエムグラが葉をのばしていました。
- ★野鳥情報★ かわせみ池の近くでアカゲラが見られました。
【2025年1月30日(木)】
- 標柱3番近くのウグイスカグラの茎に、刀のつばのようなもの(写真)が付いていて、これがずっと何なのか疑問に思っていました。図鑑で調べると、これは葉柄の基部がひろがった「托葉(たくよう)」とも呼ばれるところ。葉の大部分が取れた後もこうして残り、まるで冬芽を覆って守っているようにも見えますが…いったいどんな役割があるのでしょうか?
- 木道沿いの水辺で、コガモのオスとメスがそろって食べものを探していました。通行人がいてもおかまいなし。近くで観察していると、水面に浮かんでいたジャノヒゲの実や、歩いているクモを食べているのがわかりました。
- ★野鳥情報★ センター前でアオゲラが見られました。
【2025年1月29日(水)】
- 朝方はかなり冷えたようで、水辺には薄氷が張りました。八ツ橋の池の水面には、空気を含んだ白い氷と透明な氷が入り混じって、アラベスク模様のような氷紋が描き出されていました(写真)。
- 一方、太陽がのぼると春めく陽気に。センター前ではシロバナタンポポが花を咲かせました! 巡視に出た直後に確認したときは蕾がまだ開いておらずゼロだったのが、お昼前に巡視から戻って来ると4輪、さらに時間が進んだ午後には5輪…と、一日のなかで花の数がどんどん増えていきました。あと数日で立春です。
- ★野鳥情報★ センター上空を数羽のヒメアマツバメが飛んでいました。
【2025年1月28日(火)】
- ボランティアのみなさまとの園内管理作業で、先週に続き刈り取った竹の片づけとウメの剪定を行いました(写真)。去年に比べてウメの咲き進みが遅いものの、標柱11番付近ではふくらんだつぼみがたくさん。こちらもそろそろ咲くかな? と、会話を交わしながながら作業は順調に終了。二週連続で多くの方々にご協力いただきました。ありがとうございました!
- 来園者の方から「池にオカヨシガモがいたよ!」と教えていただき、スタッフも高尾の池へ。奥の方でコガモと一緒に浮かぶオスが1羽見られました。園内では数の少ないカモで、11月以来のうれしい出会いとなりました。
【2025年1月26日(日)】
- 強い風が吹きつけ、林やヨシ原は音を立ててなびき、ハンノキの雄花序は右に左に揺れていました。ほとんどの野鳥たちは身を潜めていましたが、標柱2番ではカナムグラの実をついばむヤマガラが見られました。
- 標柱3番近くの木杭の上で、6mmほどのヨコバイがうろうろ歩き回っていました。これは写真を撮るチャンス! と思いカメラで追いかけると、突然目の前から姿を消しました。杭にできた裂け目に身を隠したのです。何とか工夫して撮影し調べたところ、ズキンヨコバイだとわかりました(写真)。ヤナギ類に寄生する、大きめの頭が特徴の種類です。
【2025年1月25日(土)】
- 朝、空の半分ほどを覆っていた雲が、星空を見上げるころにはすっかりなくなっていました。雑木林の木々の間からは、ひときわ明るい金星の瞬きが見え隠れしていました(写真)。
- 今日の「しぜん工作教室 生きもの折り紙」は“梅と小鳥”を折りました♪ 折り方の説明の前に、センター所蔵の野鳥のはく製を並べてお話。梅の花に蜜をなめにやって来るメジロやヒヨドリ。そして魚を捕らえるカワセミ、小鳥を狩るツミなどのはく製の観察を通して、食べるものによってくちばしの形が違うことに注目しました。梅に集まる緑色の鳥はウグイスではなくメジロなんですよ〜と写真を見せると「えっ!」と驚きの声も。家族でわいわい、みなさん楽しそうでした!
- ★野鳥情報★ センター近くでイカルがさえずっていました。
【2025年1月24日(金)】
- ウィークデー・バードウォッチングを行いました。晴天無風、しかもこの時期としては暖かめの陽気とあって、多くのご参加がありました。まずは、ふれあい橋下の水辺でダイサギを間近に観察。標柱2番近くの湿地ではタシギとジョウビタキ。氷の融けた高尾の池ではマガモとコガモ。最後にカワセミを狙ってもう一度池まで行ってみましたが、残念、見られず。それでも25種類の野鳥を観察できました。
- 日が当たっている落ち葉の上は、小さな生きものたちにとって絶好のひなたぼっこスポット(写真)。昨日の暖かさで冬眠から目が覚めてしまった(?)ヒガシニホントカゲに遭遇。他にも探してみると、キンヒバリの幼虫、ムラサキシジミなども見つかりました。
- 12月中旬から始まった湿地内でのヨシ刈り〜耕耘〜掘削等の一連の作業が、本日で終了しました。ご協力ありがとうございました。
【2025年1月23日(木)】
- 風もなく、日差しが心地よい穏やかな一日となりました。氷の張らなかった八ツ橋の池や高尾の池(写真)では、食べものを探したり、のんびり休んだりするマガモやバンなどの水鳥が見られました。
- 秋に豊作だったカラスウリの実。ヒヨドリなどに食べられて、皮を残して中身は空っぽになっていました。それでもなお、冬枯れに映える橙色。日光に透けて、まるでガラスのランプのようでした。
- 標柱20番付近(エドヒガンザクラが倒伏した地点)の木道を砂利敷きの道へ変える工事が始まりました。これに伴い、工事エリアを通行止めとしています。開通は2/7(金)以降の見込みです。ご不便、ご迷惑をおかけしますが、ご協力をよろしくお願いいたします。
【2025年1月22日(水)】
- ボランティアのみなさまとの園内管理作業を行いました(写真)。作業エリアは標柱10〜11番にかけて。梅林のお手入れ、周辺の竹や笹の刈り取り、そして園路の路肩の土留め補修を19名のボランティアのみなさまと役割分担をしながら進めました。ご協力ありがとうございました!
- さいたま市のみなさんを対象とした「保育士・幼稚園教諭のための自然体験講座」の冬編を開催しました。今年度はこれが最後です。講義のあとの野外実習ではイチョウ、エノキ、ケヤキの樹形を まねっこしてポーズをとったり、木のぼりに挑戦したり…。寒い冬も自然の中で体を動かして遊ぶ楽しさを体験していただきました。
- ★野鳥情報★ めだかのT字路でセグロセキレイ。ふれあい橋の下流側の湿地でハクセキレイとキセキレイが見られました。
【2025年1月21日(火)】
- 未明の雨でコケが鮮やかさを増していました。写真は、標柱16番の園路沿いの木の幹に生えていたヒナノハイゴケ。広葉樹の大木の樹幹を好む種類です。中に胞子が入っている薄黄色の「凵iさく)」の先端が赤いことから、クチベニゴケとも呼ばれます。近づいてよ〜く見ると…この“クチベニ”の部分を覆っていた「帽(ぼう)」がポロッと外れているものが多数!(写真をクリック)凾ェ成熟した証です。昼過ぎには乾いて瑞々しさがなくなっていたので、雨のあとは早めの観察がおすすめ。ルーペがあると便利です。
- めだかのT字路でモズの声が聞こえました。モズの高鳴きは秋の季語で、オス・メスどちらも鳴きますが、今の時期に盛んに鳴くのはオス。他の鳥の旋律をまじえたメスに送る恋の歌です。また、標柱10番の梅林では ウメが一輪開花! 着実に季節が進んでいます。
- ★野鳥情報★ 一夜堤にカワセミがいました。
【2025年1月19日(日)】
- かえる池近くを巡視中、水の中からイタチが現れました。これはチャンス! とカメラを構えて見ていると、水中に潜ってはまた岸へ上がってを繰り返していました。何度かすると、その口にはタモロコが!(写真) 体をブルブルっと震わせ、魚を食べた後も次々と狩りを成功させていました。
- 大寒を目前に、指先が凍えるような寒さになりました。それでも活発な姿を見せてくれたのは小鳥たち。標柱3〜4番では、シジュウカラ、ヤマガラ、コゲラ、エナガ、メジロあわせて40羽ほどの混群が見られ、気が付くと周りを囲まれていました。近くを通りがかった方も足を止め、しばらくの間声や姿に癒されました。
【2025年1月18日(土)】
- 「生きものいきいき隊」で高尾の森の整備を行いました。ナラ枯れの影響による伐採で林床まで日光が入るようになったためか、アズマネザサやシラカシが勢いを増していましたが、みなさまのご協力により予定していた範囲の刈り取りが完了。寒い中、ご参加ありがとうございました。
- 標柱6〜7番のソメイヨシノの幹にシロオビフユシャクのオスが止まっていました。今シーズンは冬尺蛾をあまり見かけないな… と思っていたので、昨日に続き嬉しい出会いです。さらに、標柱2番の杭にはメスの姿も! こちらは見やすい場所にいたので、フユシャク・ファンの来園者の方々が観察や撮影を楽しんでいました。
- ★野鳥情報★ 標柱13番付近でシジュウカラがさえずっていました。また、ふれあい橋や八ツ橋の池でダイサギが見られました。
【2025年1月17日(金)】
- 朝から強い北風が吹き、草木がザワザワと音を立てていました。雲ひとつない青空が広がり(写真)、桜土手からは雪化粧をした富士山がくっきり。その手前をカワウが飛んでいました。そんな中、センター前のソメイヨシノにフユシャクガの一種、イチモジフユナミシャクのオスが止まっていました。羽化直後のような新鮮な個体。時折吹く風にあおられながらも、なんとか踏ん張っていました。
- 八ツ橋付近でイタチ、標柱15番の草地の奥でノウサギを見かけました。ラッキー!! どちらも目が合った次の瞬間には反対方向へと駆け抜けていったため、本当に一瞬でした。先月のキツネも然り、やっぱり冬は動物たちとの出会いが増えますね。
- ★野鳥情報★ ふれあい橋の下流の湿地にタシギが7羽。かわせみ池近くにルリビタキ(今日の写真をクリック)がいました。
【2025年1月16日(木)】
- ニホンアカガエルの産卵を前に、じょれんを使って湿地の泥をかき上げ、水を供給する水路や堰のメンテナンスを実施しました。深すぎず、浅すぎず。干上がらない程度の水深が産卵に適しています。今年は、卵塊をすぐに保護できるよう、園路から近い場所を中心に掘りました(写真)。たくさん産んでくれますように!
- 寒さの厳しい一日となりました。朝、身を震わせながら巡視に出かけると、結氷した八ツ橋の池にクイナが登場! また、全面が凍ることが少ないかわせみ池では、今日もハンティングをするカワセミが見られました。
【2025年1月15日(水)】
- 南口にイソヒヨドリ(写真)のオスがいました。元々は海岸の鳥でしたが、全国的に内陸に分布を広げています。市内には数年前から定着しているようで「家のベランダに来たこの鳥は何ですか?」「駅前にすごくきれいな声で鳴いてる鳥がいるんですけど…」などと、近年、センターへの問い合わせが増えていました。そんなわけで、公園では今回が初確認ですが、スタッフとしては驚きよりも「おっ、やっぱり」という感想。春には美声を響かせてくれるかもしれません♪
- 冬の自然観察の定番のひとつが、樹木の冬芽ウォッチング! 標柱11番のアカメガシワは、冬芽を包むうろこのようなものをもたない「裸芽(らが)」とよばれるタイプで、短い毛に覆われてモコモコです。「あったかそうでいいな〜」と言いたいところですが、今日は3月並みの陽気。巡視中、作業をしてうっすら汗をかいた後に見に行ったので、ちょっと暑そうでした。公園だと他にムラサキシキブ、オニグルミ、サンショウなどが裸芽をもつ樹木です。
【2025年1月13日(月)】
- 野鳥たちのちょっと変わった場面が見られました。朝、正門付近のクヌギの頂に止まっていたのは、普段は池にいるダイサギ。羽づくろいをしてリラックスモードでした。また、巡視中に出会ったハシブトガラス(写真)は、数メートルの距離に近づいても飛び去ることなく、シュロの樹皮の中にくちばしを入れてガサゴソ…。もしかしたら、冬に備えて隠しておいた食べものを取り出す最中だったのかもしれません。高尾の池では氷の上をよちよちと歩くコガモが見られました♪
- 「定例自然かんさつ会」は、成人の日にちなんで「生きものの子どもとおとな」がテーマ。ハンノキと実とタネ、コカマキリの卵鞘などを探して歩きました。ハイライトはクリオオアブラムシの卵と成虫の観察。成虫にも翅をもつものともたないものがいること、卵を産まない「胎生」とよばれる方法でも増えることなど、その不思議な生態を解説しました。卵のあまりの多さに参加者からは「ひぇ〜」と悲鳴に似た声が上がりました。
【2025年1月12日(日)】
- どんよりとした雲が空を覆い、日差しの恋しい朝でした。雑木林を見上げると、影絵のような木々の枝(写真)。標柱3〜4番では、飛び移って行くエナガやシジュウカラ、メジロの混群に出会えました。午後には青空が広がり、風もなく穏やかな天気に。バードウォッチングや散策を楽しむ方々でにぎわいました。
- 夏〜初秋に林縁を彩っていた植物たち。標柱5番付近で未だ存在感を放っていたのがヤマジノホトトギスの果実。まるで燭台のような形です。そのすぐ近くにはコバギボウシの果実もあり、下向きに割れた実から翼(よく)のついた黒い種子が見られました。
- ★野鳥情報★ 標柱9〜10番間にルリビタキのオスがいました。
【2025年1月11日(土)】
- 「冬の自然観察オリエンテーリング」の初日でした。野鳥の声に耳を傾けながら、干支にまつわる問題にチャレンジしたり、冬越し中の生きものを観察したりできるイベントです(写真)。ゴールした参加者の方々からは「タシギがたくさんみられた!」「楽しく学べた〜」と嬉しい感想がありました♪ 明後日まで開催します!
- 標柱4番から5番へ進んだところにあるイヌザクラの幹に3〜4cmほどの毛虫がいました。バラ科の樹木にいることから、カレハガの幼虫だと思われます。側面から生える細かな毛が体の輪郭をぼかし、見事なカモフラージュ。よく観察すると、毛の先端がまるでイチョウの葉のような形をしていました。毒針毛を持つので、観察の際は触れないようにご注意ください。
- ★野鳥情報★ 南口付近でビンズイが5羽、キジのメスが見られました。
【2025年1月10日(金)】
- 今シーズン最強の寒波が到来。水辺には、空気の入り込み具合や流れによって様々な氷紋が描かれていました。二十四節気をさらに細かく分けた七十二候(しちじゅうにこう)では、今日から5日間を「水泉動(しみずあたたかをふくむ)」とあらわします。地中で凍っていた水がとけて動き始めるころ、だそうですが…。地表に春のきざしが現れるのはもう少し先になりそうですね。今日の写真は、ふれあい橋からユリノキを仰ぎ見た向こうの満ちゆく月。2025年最初の満月は1月14日です。
- かわせみ池近くで越冬中のウラギンシジミ。普段はきっちりと全身が日陰に隠れているのですが、今日は風で葉が動いたのか、虫食いの穴から陽が差し込んだのか、白い翅の一部に光が当たってひときわ明るく輝いていました。翅の上で黒い影が動く様子は、まるでスクリーン上の影絵のような趣でした。
- ★野鳥情報★ 正門付近にアカゲラ。標柱5番の湿地にカシラダカがいました。
【2025年1月9日(木)】
- 先日の雨と冷え込みで、今朝は園路脇のあちこちで大きな霜柱が見られました。高尾の池や八ツ橋の池は全面結氷(写真)。水鳥たちの姿はありませんでしたが、周囲の湿地や木の枝でジョウビタキやモズがミミズや虫を捕まえている様子が観察できました。
- 午後には強い風が吹き、外で作業をしていると縮こまって震えてしまうほどでした。「ここまで寒くなれば…」と、思い出したのはスイカズラ。見に行ってみると、どの木も葉をくるりと丸めていました。標柱1番の近くが観察しやすいです。
【2025年1月8日(水)】
- 県、北本市、消防署の立会いのもと、駐車場にある非常用井戸と耐震性貯水槽などの防災施設の点検を行いました(写真)。実際に設備を動かしながら、いざという時に備えて手順を確認。ご協力ありがとうございました。
- 標柱11番を巡視中、来園者の方から「知ってる? あそこのクリの木に“あれ”があるよ」とお声かけいただき、早速行ってみると…ありました! クリオオアブラムシの卵! 二股に分かれた幹の両方に、ツヤツヤと黒光りする2oほどの卵がびっしり。3〜4月に孵化します。早速現地に看板を設置しましたので、大人の目線のやや上くらいを探してみて下さい。
- ★野鳥情報★ 標柱16番の上空をノスリが飛んでいました。
【2025年1月7日(火)】
- 昨日の夕方から今朝にかけて降った雨が、久しぶりに草木を潤しました。今日の写真は、秋に芽吹いて春を待つムラサキケマンの葉。表面の細かな毛についた雨粒と、葉の先端から余分な水分が排出されてできた露玉がキラキラと輝いていました。木道沿いで多く見られます。
- 日差しが暖かく感じる穏やかな一日。正午頃には、草はらを飛び回ったり、日光浴をしたりするキタテハの姿が見られました。標柱12番付近ではミナミアオカメムシやナミテントウなど、一時目を覚ました成虫越冬の昆虫たちが活動していました。
- ★野鳥情報★ 標柱4番付近で、ノイバラの実を食べるツグミが見られました。
【2025年1月5日(日)】
- 今朝の気温は氷点下4℃。湿地の周辺はびっしりと霜に覆われました(写真)。寒々しい景色の中、かえる池付近では5羽のタシギやセグロセキレイが普段と変わらない様子で食べもの探し。一方、南口の草やぶではもふっと丸まり「ふくらすずめ」になったスズメたちが見られました。
- 明日から始まる写真展「北本自然観察公園・季節のうつろい」は、センターを飛び出して北本市役所庁舎ホールAで行います。今日はボランティアのみなさまと一緒に設営作業。写真を飾りながら、撮影時のエピソードトークに花が咲きました♪ 期間は1月9日の15時まで。ぜひお越しください!
【2025年1月4日(土)】
- 冬晴れの散策日和。多くの来園者の方でにぎわいました。日なたでは、ムラサキシジミが翅を広げていました。
- 太陽の光と樹木が作り出す影が芸術的でした。このところダイサギがいつも見られるかわせみ池は、屏風絵のような雰囲気。標柱16番近くでは、草はらのエノキの力強いエネルギーを感じる風景が広がっていました(写真)。冬は真昼でも太陽が低いので、朝や夕方でなくても大きな樹影を楽しめます。
- ★野鳥情報★ 標柱6番でマヒワ1羽、標柱4番でイカルの10羽ほどの群れの情報をいただきました。
【2025年1月3日(金)】
- 朝の冷え込みが緩み、結氷しなかった高尾の池。久しぶりにマガモやコガモの姿でにぎわっていました(写真)。水深の浅い八ツ橋の池では、ヨシ原からバンやクイナも登場。かわせみ池ではカワセミやダイサギのハンティングも観察できました。
- ここ数年、スタッフの巡視に「ムネアカハラビロカマキリの卵鞘の捜索」という作業が加わり、見通しの良くなる冬の時期にチェックしています。園路沿いの手の届く範囲は、目につかなくなる程度には回収できたのですが、残るのは梢に産み付けられたもの。今日も「あれは高すぎて無理かな…」と眺めていると、コゲラの群れがやってきて卵鞘をつついて食べていました。
【2025年1月2日(木)】
- 新年、明けましておめでとうございます。新年最初の開館日は天気晴朗。桜土手からは富士山がはっきりと見えました。また、センター上空をトビやオオタカが旋回。さらに、来園者の方から「標柱3番でイタチが見られた!」「青いルリビタキに会えました」と嬉しそうにお声がけいただき、運の良い一日となりました。
- 冬に探したくなる生きもの、ミノムシ。「身をくるんで幸せが逃げない」という縁起物でもあります。今日は駐車場入口にある看板の裏で、アキノヒメミノガのみのを見つけました(写真)。大きさは6mmほどと、おなじみのチャミノガやオオミノガの2〜3cmと比べてとても小型。幼虫は地衣類を食べて育つため、木の幹だけでなく、石壁やガードレールなどの人工物でも見つかります。成虫が晩秋に羽化したあとの抜け殻(写真をクリックで拡大:明るい茶色の部分)が観察できました。
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