北本自然観察公園日記 2015年5月
【2015年5月31日(日)】
- 自然に親しむイベントデー「お茶づくりの日」の二日目。今日も午前中の“お茶づくり教室”から、午後の“お茶づくり実演”“竹で湯のみづくり”などなど、お茶づくしの一日でした。館内は終日、緑茶のいい香りにつつまれ、「おいしい!」や「ちょっと苦〜い」といった声が聞こえました。
- 少し前からスイカズラの葉に残された食べ跡が気になっていました。中央の脈をかじるため、真ん中に細長い穴が空いています。これはシラハタリンゴカミキリ(写真)というオレンジ色の鮮やかなカミキリムシの仕業。昼頃ビオトープ見本園の入り口で食べ跡を発見。下からのぞいてみたら、葉の裏に止まっていました。虫を探すときは特有の食べ跡がよいヒントになります。
- 園内各所で、ムラサキシキブが咲き始めました。薄紫で可愛らしい花です♪
【2015年5月30日(土)】
- 自然に親しむイベントデー「お茶づくりの日」の一日目。夏のような日差しの中、小さい子どもから大人まで、たくさんの参加者に茶葉の摘み取りから、手もみ、そして試飲までを体験していただきました(写真)。
- 上尾市からしののめキッズパーク保育園の先生方が来園。「保育士・幼稚園教諭のための自然体験講座」に参加いただきました。水田ビオトープが完成したばかりということで、その活用方法や、自然の中で遊ぶ効果や注意点などを紹介。野外活動中には、ヤブヤンマの話題を出していた時に、ちょうどその羽化が見つかるなどラッキーな出会いもありました。まずは先生方が自然を思いっきり楽しんでみてください!
- 最近草の上でよく目に付く、つやつやした黒地に赤い斑紋のある小さなカメムシ、モンキクロカスミカメ。小さいですが肉食性で、今日見つけた個体はテントウムシの蛹に口吻を突き刺していました。肉食性のテントウムシも動けない蛹の状態では、なすすべなしでした。
【2015年5月29日(金)】
- いきがい大学伊奈学園のOB「彩央会」の皆さんが環境ボランティア作業にいらっしゃいました。外来植物オオブタクサの抜き取りを行ない、その量は一輪車20杯分にのぼりました。いつもご協力ありがとうございます!
- 吉見町立南小学校5年生のみなさんが環境学習のため来園。まずは“自然”ってなに? “環境”ってなに? などのお話しからスタートしました(写真)。その後、園内で自然観察しつつ、学校の周りと公園の環境の違いを解説。これからも、身近な自然に目を向けつつ学習に活かしてくださいね。
- ふれあい橋付近のミズキにエサキモンキツノカメムシが集まっていました。交尾しているものもいたので、産卵して卵を守る様子が見られるのも間もなくでしょう♪ また、八ツ橋の池ではアサザが開花しました。
【2015年5月28日(木)】
- 巡視中、アミメアリの大行列に遭遇しました!(写真)このアリは女王がおらず、一匹一匹が繁殖能力を持っています。そして、決まった巣をつくらないで、常に移動しながら生活しています。小林一茶の「蟻の道 雲の峰より つづきけん」という一句は、この大行列の様子を詠ったものだと言われています。
- 園内管理作業は園路のメンテナンスがテーマ。桜土手口から標柱10番までの園路のデコボコに砂を敷き詰め、来園者が歩きやすくなるようにしました。ボランティアの皆さま、ありがとうございました!
- 早い! 南入口でニイニイゼミが鳴き始めました。まさか5月中に聞けるとは! 連日の暑さで夏がグッと近づいてきたようです。
【2015年5月27日(水)】
- 巣立ち雛の声が増えてきました。巡視中、にわかに頭上が騒がしくなったと思ったら、コゲラとシジュウカラの親子の混群に囲まれました。幼鳥はまだ警戒心が薄いのか、人の手の届きそうな枝にも来てしまい、親鳥は気が気でなさそう。ささ〜っと木陰にもぐり込み、素早く幼鳥の口に食べものを渡していました(写真)。
- 日に日に見られるトンボの種類が増えています。八ツ橋の池ではコシアキトンボ、子供公園口ではオオシオカラトンボとハグロトンボが観察されました。ハグロトンボは例年より2週間以上も早い出現です。
- 久喜市高齢者大学の皆さんがいらっしゃいました。園内散策では、見上げるような大木のクワとその実の多さに歓声があがりました。館内ではそのクワで育つカイコの展示も見ていただき、里山の恵みについて解説しました。今度はご家族と一緒に遊びにきてくださいね。
【2015年5月26日(火)】
- この季節、とんぼ池で見られるのがクロスジギンヤンマのオスの縄張り飛翔。その姿を写真に撮ろうとタイミングを伺っていたところ、突然スピードを上げ、ハンノキの梢に突っ込んで消えていきました。残念! と、あきらめかけたその時、さっきのトンボが何かをつかんで目の前に着地。覗いてみると、なんとサラサヤンマを頭からかじっているではありませんか!(写真) 思わぬ展開にドキドキの瞬間でした。
- 上尾市平方小2年生のみなさんが生活科の校外学習で来園しました。ぬいぐるみのようにフワフワした手触りのクサギの新芽にさわったり、クワの実の味見をしたり。何種類の生きものの音がするかクイズや、1cmにも満たない小さなショウリョウバッタ探しも大人気でした。今度はお家の人と、バッタの成長ぶりを見に来てくださいね。
【2015年5月24日(日)】
- 南入口方面を歩いていたところ、丸みのある黒い虫が草地から出てきました。いつものオオヒラタシデムシかと思ったのですが、ちょっと体型が違う。よく見ると、普段は土の中でくらすツチカメムシの仲間。その中でも最大種のヨコヅナツチカメムシでした(写真)。普通に見るツチカメムシ(という名前の種)の2倍は大きい! 公園初記録です。
- 昨年に続き、ボーイスカウト上尾9団カブ隊のみなさんが自然観察に来てくれました。旬の生きもの10種を見つけることを目標に、いざ公園に出発! シオカラトンボやナナフシ、コウホネなどを次々に発見し、大きな口をあけて鳴くオオヨシキリは望遠鏡でじっくりと観察することができました。目標の10種を軽々とクリアしました〜♪
- 県内の養蚕農家の方にご協力いただき、カイコの飼育展示を始めました。4齢幼虫たちが、元気にクワの葉を食べています。まゆになるのは6月3日ごろとのこと。短期間でみるみる大きくなるカイコをぜひご覧ください♪
【2015年5月23日(土)】
- 2回目のキッズ生きもの研究室は「昆虫の観察」をテーマに行いました。観察対象を捕まえるために、探し方から網の振り方、昆虫のくらしに合わせた調査方法まで詳しくレクチャー。草はらが小さな昆虫学者たちでにぎわいました(写真)。人気だったのはコメツキの仲間とセンター前の草はらでよく出てきたトノサマバッタの幼虫。記録の仕方やスケッチの手順もしっかり学び、これからの虫シーズンに準備万端です!
- センター前のソメイヨシノの木の下で、ひっそりとイボタノキが満開です。また、そのそばではクララ、草はら奥ではウツギ(植栽)の花が開花を始めました。ちなみに北里の森のコアジサイもまだ健在。花の形はだいぶ違いますが、どれも初夏を代表する可憐な白い花たちです。
- 「蜘蛛の子を散らす」という慣用句。その語源となった光景をよく見かけるようになりました。園路いたるところで見つかる、たくさんのクモの子が密集している「まどい」にそ〜っと息を吹きかけると…。つい何度も試してしまいます。
【2015年5月22日(金)】
- 毎年5月22日は生物多様性の日! 公園でも生きものの多様さを実感する季節になりました。とくに昆虫は形、色共に多種多様で興味深いもの。草はらでアカガネサルハムシ(写真)、ヒルガオの葉には金色のジンガサハムシ、きのこの上には七色のナガニジゴミムシダマシが見つかりました。どれもピッカピカに輝く、宝石級の美しさです♪
- ふれあい橋の近くでは、キタテハの夏型を見つけました。このところ冬を越した秋型のチョウを見かけなくなったなあ、と思っていたら、もう春に産んだ卵から成長した夏型が出てきたようです。オレンジ色味の強い秋型に比べ、黄色味が強く地味目ですが、真新しい翅から季節の移ろいを感じることが出来ました。
【2015年5月21日(木)】
- 吉見町立西が丘小学校3年生のみなさんが社会科見学で来園。ちょうど理科で昆虫を勉強しているということで、網を使って昆虫採集をしました。 チョウやトンボ、まだ2センチくらいのショウリョウバッタの幼虫を捕まえてはじ〜っくりと観察(写真)。肢が6本、身体が3つの部位に分かれている事をしっかり確認し、学習しました。
- 木道方面の巡視中、ドジョウやホトケドジョウをよく見ることが出来ました。雨が降った次の日は、水がクリアになっていて発見しやすいです。
- 今シーズン初! 雑木林付近でアカシジミ、ウラナミアカシジミを発見しました。鮮やかなオレンジ色が目を引くチョウです。
【2015年5月20日(水)】
- むわっとするような蒸し暑さ。こんな日は生えているかも! と思い探してみた所…あった! きのこ&変形菌!! 星形のツチグリ、ちょびヒゲみたいなムラサキホコリ、霜柱みたいなツノホコリなどなど、雨が降ったすぐ後に出てくる種類を観察できました。
- 巡視中、ニホンアカガエルの上陸幼体を発見しました(写真:コナラの稚樹の右下)。大きさは1pくらい。ヨイショヨイショ! という声が聞こえてきそうなくらい、一生懸命はねて、森の中へ進んで行きました。湿地に近い雑木林沿いで、じぃ〜っと目を凝らしてみると、あっちこっちにいることが分かります。
【2015年5月19日(火)】
- エドヒガン近くでヒゲコメツキに遭遇しました(写真)。トナカイの角のような立派な触角はオスの印。メスを探し出すために発達したようです。この公園ではそれほど多くはないので、ちょっとうれしい出会いでした。
- 昨晩から今朝にかけての雨でエゴノキの花が落ち、木の根元が鮮やか♪ ヒメアカネ湿地付近では、水面に浮かんで花水盆のようになった白い花と、沈んで透明がかった水中花が同時に楽しめます。
- 埼玉県立総合教育センター主催の小学校の初任者の先生を対象とした研修がありました。自然体験がもたらす児童への効果や、五感で自然を感じる環境学習の重要性、野外における危険生物とその対処法などを、座学と野外実習を通してお話ししました。生物多様性を守る事や環境問題の改善は、子どもにとって大事なことです。ぜひ、学校での教育活動に活かしてください!
【2015年5月17日(日)】
- 湿地調査実践講座「植物調査(初夏)」を開催しました。室内で基礎知識を学んだ後、公園内の湿地に何が生えているのか調査しました(写真)。調査地点はめだかのT字路付近。前日草刈りをした場所では29種の湿生植物が見つかりました。タコノアシ、アズマツメクサ、オオアブノメといった絶滅の危機にある植物が次々と登場し、参加者からは感嘆の声が。次はぜひ家の近くでも調べてみてください。
- 東京都練馬区から、ねりま遊遊(ゆうゆう)スクールのみなさんがご来園。草花あそびをしながら自然観察をしたあと、竹林で材料を切り出してきて、コップを作りました。ノコギリで竹を切る様子は大人も子どももまさに真剣そのもの。世界に一つだけのマイコップ、大事に使ってくださいね〜♪
- ★野鳥情報★今シーズン初! 一夜堤付近から、メボソムシクイの鳴き声が聞こえてきました。
【2015年5月16日(土)】
- 明日の湿地調査実践講座に向けて、めだかのT字路で草刈りをしました。水面が見えるところまで刈り取り、流れる汗をぬぐいつつ足下を眺めてみると、スゲの葉上にシュレーゲルアオガエル、水中から顔を出したトウキョウダルマガエル、水面を器用に歩くヒメイトアメンボ、そして目の前のヨシにはど派手な黄色い毛を身にまとったスゲドクガの幼虫がいました。ちょっとした空間にこれだけの希少種が住むこの湿地はやはりすごい環境だなあ、と感じました。
- 向旭(むかいあさひ)子ども会のみなさんが来園しました。到着するとすぐに、小雨をものともせずにカッパを着て外に出発!(写真) いろんな昆虫を観察したり、キクラゲのプルプルのさわり心地を楽しんだりと、初夏の公園を満喫しました♪
【2015年5月15日(金)】
- 気持ちの良い青空が広がりました(写真)。センター上空でスイスイと飛び交うツバメを発見♪ さらに、お客さんからサンコウチョウの情報をいただきました。
- コアジサイ、テイカカズラが咲き始めました。緑いっぱいの雑木林のなかで、白い花が際立って見えます。また、園内各所でスイカズラの花の甘い香りが漂っています。
- 湿地周辺ではサラサヤンマのホバリングが見られるようになりました。同じところをぐるぐると飛びながら、縄張りに入ってきたものにアタックして威嚇しています。ただ、柳絮にまで攻撃している姿に「それは敵でもないし、食べ物でもないよ〜」とつっこみたくなりました。
【2015年5月14日(木)】
- 県総合教育センターが主催する、中学校の先生を対象とした初任者研修がありました。野外では、学校に生きものを呼び込む工夫としてのビオトープの作り方や、身近な植物で出来る草花遊びなど、学校で役立つものを紹介しました。ぜひ学校でも実践してみてください!
- 木道方面の巡視中、50匹ほどのメダカの大集団や水底を這うように泳ぐドジョウを発見しました。今日は、じっとしているだけで汗が出てくるほどの暑さ…。今だけ水生生物になりたい〜!と思うスタッフでした。
【2015年5月13日(水)】
- 台風一過の今日は、朝からスカッとした青空♪ 巡視中は、園内各所でキビタキ、センダイムシクイ、標柱10番付近でオオルリ、そして、一夜堤の近くで今シーズン初のカッコウの鳴き声を聞くことができました。
- 園内管理作業は、南入口付近で繁茂している外来植物のセリバヒエンソウの抜き取りがテーマ。ローラー作戦で端から端へ、一つ一つ丁寧に採っていきました。最終的に集まったのは90Lのビニール袋10枚分!(写真) ボランティアの皆さま、ありがとうございました。
【2015年5月12日(火)】
- 北本子桜会のみなさんが環境管理ボランティアでいらっしゃいました。テーマは草はらに繁茂する外来植物セリバヒエンソウとオオブタクサの抜き取り作業(写真)。セリバヒエンソウは葉がムラサキケンマンやオヤブジラミに似ているうえ、もうほとんど花が散ってしまっていたので選別に苦労しましたが、予定していた範囲を終えることができました。みなさんありがとうございました。また次回もよろしくお願いいたします。
- おけがわ幼稚園年長さんが遠足で来園。短い時間ながらクイズに草花遊びにと、やった内容は盛りだくさん。「ハリエンジュの葉の一枚はどれ?」なんて大人も間違えやすい豆知識まで覚えちゃいました!
- 場所によっては早くも赤く色づいてきたクワの実。木の下にはおいしそうな実がコロリと転がっていました。一段と数が増えてきて騒がしくなったカラスの鳴き声も何だかうれしそう? 自然に親しむイベントデー「クワの実ジャムの日」用に、ちょこっと残しておいてね〜♪
【2015年5月10日(日)】
- 朝から青空が広がり、今日も柳絮がたくさん舞っていました。巡視中、めだかのT字路近くでキラリと光る飛行生物発見! 止まるのを待って確認してみると…コムラサキでした♪ 陽光の当たる角度によって、翅が綺麗な紫色に見えます(写真)。さらに、ギンイチモンジセセリやクロアゲハといったチョウにも出会えました。
- 定例自然かんさつ会は「フィールドサイン」がテーマ。センター周辺をぐるっと回りながら、種ごとに形が違うカマキリの卵鞘(らんしょう)、八ツ橋の手すりに生えた藻類をカタツムリが食べた痕などを紹介。また、昨晩の雨のおかげで湿地の土が柔らかくなっており、くっきりと残っている哺乳類の足跡も観察できました。
【2015年5月9日(土)】
- 野あそび教室「水辺の生きものだ〜いすき♪ どろんこあそび」を開催しました(写真)。水辺の生きもののために池を復活させよう、ということで、湿地を掘って泥あそびを楽しんだあとは、水を入れて泥水あそび! 応援にかけつけた“どろんこマン”と一緒に、子どもも大人も、全身、ドロドロのビチャビチャになりながら頑張ってくれました。みんなでつくったこの池に、これからどんな生きものがやってきてくれるか楽しみです。
- 社会福祉法人ななくさのみなさんがリフレッシュ遠足に来てくれました。館内の展示を見ているうちに小雨が上がり、この機を逃すな! とばかりに野外観察に出発。ノイバラの香りとハリエンジュの葉笛、そして元気にさえずるオオヨシキリが人気でした。
- あずまや近くのサワフタギの葉の上に、太短く黒地に白丸が並ぶ目立つ毛虫…シロシタホタルガの幼虫がいくつもついています。派手な理由は、毒液を出すことをアピールするためなので要注意です。
【2015年5月8日(金)】
- 気温が高く、低湿度な日は絶好の柳絮(りゅうじょ)日和。一番の観察ポイント、子供公園口では、アカメヤナギの綿毛(写真)が視界が真っ白になるほど宙に浮かんでいました。風がほとんど無いため、フワフワ漂ったままの綿毛たち。その空間に足を踏み入れると、星々の間を宇宙遊泳している気さえします。通りがかった子連れのお客さんと幻想的な時間を楽しみました。
- エゴノキの開花が始まりました。真っ白な星形の傘のような可憐な花。葉にはエゴツルクビオトシブミの揺籃(ようらん)がぶら下がっていたり、実が付いたらエゴヒゲナガゾウムシが産卵に来たりと、見どころいっぱいの植物です。
【2015年5月6日(水)】
- ほどよい気候で散歩日和だった今日は、たくさんの虫たちに出会うことが出来ました。日当たりでは吸蜜に来るキアゲハやクマバチ、雑木林ではルリタテハや羽化直後の翅を伸ばしているゴマダラチョウなどなど。さらに、湿地からキンヒバリの「リーッリッリッリッリーッ♪」心地良い鳴き声を聞けました。
- センター近くでコゴメウツギ(写真)が見ごろを迎えています。小さな花が房状に集まっていて、とっても愛らしい♪ また、ピンク色の花が目を引くキツネアザミも園内各所で見られます。
【2015年5月5日(火)】
- 定例自然かんさつ会は「こどもの日」にちなんで、虫や植物の「子ども」を観察しました。ビオトープ見本園では「うどんげの花」と呼ばれるクサカゲロウの卵、ふれあい橋では目玉模様の鮮やかなアケビコノハの幼虫。また、園路沿いでは真っ赤なヘビイチゴの実を見つけて、普段食べている果物と比較しながら実のつくりを考えました。
- クヌギの葉の上で緑色に光るコガネムシ。この時期にこの色のコガネムシといえばヒラタアオコガネ(写真)ですが、この公園にいたかなぁ…? 過去のデータを調べたら、やはり公園初記録でした。近年、北へ分布を広げている種類です。
- 湿地ではヨシやウキヤガラが勢いよく伸びています。しかしそんな草たちをそっとかき分けてみると、地面にはメミズムシやトゲヒシバッタ、ハネナガヒシバッタといった湿地性の昆虫や、希少植物のオオアブノメが見つかりました。すぐ隣の乾いた場所ではこれらの生きものは見られず、環境の違いと生きものの関係がとてもよくわかります。
【2015年5月4日(月)】
- みどりの日の公園は天気にも恵まれ、多くのお客さんで賑わいました! 写真は八ツ橋からの風景。奥に見えるのは、今が満開のミズキの白い花です。雪のように真っ白くきれいに見えるのは短い間だけなので、お花見はお早めにどうぞ♪
- 園内各所で、ノイバラも花を咲かせはじめました。顔を近づけると甘い香りがします。花だけでなく、葉っぱや茎にも要注目! もしかしたら、ヒメクロオトシブミの揺籃(ようらん)やキエダシャクの幼虫が見つかるかも!
- ★野鳥情報★北里の森でキビタキ、梅林からはセンダイムシクイの声が聞こえてきました。オオヨシキリも、ヨシのてっぺんで胸を反らせて鳴いています。
【2015年5月3日(日)】
- 草木がグングン大きくなり、一週間で見違えるようです。特に湿地のヨシの成長が著しく、子どもの背丈どころか大人をも越える勢い。定例自然かんさつ会の写真もすっかり初夏を思わせる一枚になりました。
- エドヒガンザクラ付近でフジの花が見頃です。木に巻き付き高く昇って咲いており、棚をつたわせる園芸的なものとは一味違った良さがあります。
- 巡視中に神秘的な出会い。オオミズアオが羽化していました。木漏れ日の柔らかな光が踊る中、新緑の葉の色にも似た瑞々しい翅を伸ばしていく様子は、まさに学名のアルテミス(月の女神)のような美しさ! 息を飲んで見入ってしまいました。
【2015年5月2日(土)】
- 朝から気持ちの良い晴れ間が広がり、キビタキの鳴き声がさらに清々しさを感じさせてくれました。
- 羽化したてでピカピカのダイミョウセセリに出会いました(写真)。セセリチョウの仲間はほとんどが翅を閉じて静止しますが、このダイミョウセセリは翅を開く少数派です。一見するとイチモンジチョウやミスジチョウの仲間のようですが、飛び立つと動きが素早く、セセリチョウらしさがうかがわれます。
- 定例自然かんさつ会はのテーマは「虫あみもって おでかけ♪」。センター周辺をぐるっと回りながら、昆虫観察を行ないました。花の上にいるヤブキリの幼虫や、ノイバラの葉っぱにとまっているヒメクロオトシブミなどなど、たくさんの虫たちに出会えました。また、チャバネフユエダシャク(冬に成虫になる蛾で、メスは翅がありません)の幼虫など、イモムシもちょっぴり紹介。夢中になって探したので、あっという間の一時間でした。
【2015年5月1日(金)】
- ふれあい橋近くでハリエンジュ(ニセアカシア)が開花。あま〜い香りが漂って来ています。また、標柱16番付近でカマツカが咲き始めました。葉っぱにはナナフシの子どもがくっついていることもあり、この時期、特に観察が楽しい植物です。
- 今日は2つの団体利用がありました。朝から来てくれたのは北本市立西小学校ひまわり学級のみなさん。真っ盛りのミズキの花や、水中をスイスイ泳ぐメダカを観察しました。続いて、川島町から小見野小学校の全児童が徒歩で来園。1時間30分くらいかかったそうです!! 草原で昼食をとって、オリエンテーリングを行ないました。チームごとに協力して五感を使った問題に挑戦! 写真は、みんなで答え合わせをしているところです。また違う季節に遊びに来てね♪
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