北本自然観察公園日記 2016年5月
【2016年5月31日(火)】
- 草むらで、頭でっかちのユーモラスな体型をした虫を発見。体長5mm程のオオメカメムシです(写真)。名前の通り複眼が大きい! セイタカアワダチソウの茎をちょこまかと動き回っていました。しばらくするとピタッと静止。シャッターチャンスとカメラ越しに見ると、外来種アワダチソウグンバイを細長い口吻で捕らえていました。このカメムシ、小さいけれど肉食性なのです。
- 「生きものいきいき隊」で草はらの再生のためにススキを移植した場所で、絶滅危惧種のコガネグモを見つけました。生きものたちのすみやすい環境づくりを目指し、毎月第3土曜日に開催しているこのイベント。クモにも良い場所だと認めてもらえたようです。
- シュレーゲルアオガエルの鳴き声が目立つめだかのT字路付近で、トウキョウダルマガエルの鳴き声が混じるようになりました。今日は岸辺から水たまりに飛び込む姿も見られました。
【2016年5月29日(日)】
- キッズ生きもの研究室5月は「昆虫」がテーマ。見つけるためのコツや捕虫網の使い方を実践で学ぶと、ショウリョウバッタの幼虫や、からだが金色のイノコズチカメノコハムシなど、昆虫を次々見つけていました。後半は室内で虫眼鏡と実体顕微鏡を使った観察。肢(あし)の先の爪の形や複雑な凹凸模様など、たくさんの発見があったようです(写真)。これからは昆虫が増える季節。今回身に付けた観察力を活かして、夏休みの自由研究の準備を始めてみてね!
- 芝浦工業大学のみなさんが授業「生物と環境の保全」の野外実習で来園しました。まずは、下草刈りをしている雑木林や冬に耕耘をしている水辺といった、人の手が入っていることで生物多様性が守られている環境の観察。その後、外来植物のオオブタクサの抜き取りをしました。大量に汗をかきながらの作業。自然を守る事の大切さと大変さを体感していただきました。
- ★野鳥情報★ 一夜堤上空でサシバを今シーズン初確認! 木道方面ではホトトギスの鳴き声が聞こえました。
【2016年5月28日(土)】
- 曇り空で、ちょっと蒸し暑い一日でした。そんな日は、ほぼ確実に出会える変形菌。標柱3番付近の朽木からツノホコリがモリモリ生えていました。
- 大宮から「保育園ホワイトきゃんばす」のみなさんが親子遠足にいらっしゃいました。午前中は湿地をぐる〜っと周りながら初夏の自然観察。たくさんのチョウやトンボに子どもたちはおおはしゃぎ! いい香りのする植物の紹介では、大人の方からも歓声が上がりました。午後は落ちていたクワの実を拾って、染め物体験。きれいにできたところでハイ! チーズ! (写真)
- センター近くでクロメンガタスズメ発見! 背中のドクロマークに思わず目が釘づけになりました。残念ながら、夕方にはどこかに飛んで行ってしまいました…。2009年に公園で見つかったのが埼玉県での初記録です。
【2016年5月27日(金)】
- ヤマノイモの若葉でヤマイモハムシの姿をよく見るようになりました(写真)。頭部から前胸にかけては鮮やかな赤色で、前翅(まえばね)には藍色(あいいろ)の光沢があります。小さいながらもあでやかな出で立ちは、淡い緑の上でよく目立ちます。
- 上尾市立平方小学校2年生のみなさんが、生活科の学習に来てくれました。タヌキやイタチ、モグラなど、公園でくらす動物のはくせいを並べて紹介したあと、野外へ出発! すると…草花あそびの途中で、モグラ塚とタヌキの足あとを発見! これぞ動かぬ証拠、とばかりに紹介すると「うわ〜本当にいるんだ!」「はじめて見た」と、みんなびっくり。今日の体験をきっかけに、身近な生きものに興味をもってもらえるといいな、と思います♪
【2016年5月26日(木)】
- 夏のような日差しでしたが、雑木林から聞こえるキビタキのさわやかな鳴き声が涼しさを感じさせてくれました。
- 園内管理作業は、ぬかるみ対策で設置した仮設木道の撤去を行ないました。かなりの重量でしたが、息の合った連係プレーであっという間に完了! ご参加いただいたボランティアのみなさま、ありがとうございました。(写真)
- 巡視中、標柱3番付近でアミメアリのなが〜い行列を発見。列に沿って園路を歩いてみたところ、なんと一夜堤近くまでありました。その距離、約500m。どこを目指しているんだろう…と思ってしまいました。
【2016年5月25日(水)】
- センター入り口でおカイコさんの飼育展示を始めました(クリックするとカイコの写真)。深谷市の養蚕家の方から頂いてきた幼虫たち。来館されたお客さんは皆、クワの葉を一心にかじる姿に見入っていました。あと二週間ほどで「まゆ」になるとの事。一緒に展示している、カイコの原種クワコや、近縁のヤママユ等の標本ともども、お見逃しなく♪
- 久喜市高齢者大学の皆さんが自然学習のために来館。園内を歩きながら、咲き始めたばかりのクララなどの植物の観察をしました。また、人が維持管理することで保たれている生物多様性についても解説しました。
- センター前でコシアキトンボを発見! 黒いからだの一部が白だったらオス、黄色だったらメスか未成熟のオスです。
【2016年5月24日(火)】
- センターに設置した緑のカーテンで、ジャコウアゲハの幼虫がふ化しはじめました。ゴマ粒ほどの小さなイモムシたち。まだ中身の入った卵も多くあり、生まれたばかりのものも観察できました(写真)。
- お隣の桶川市から、おけがわ幼稚園の年長さんが来てくれました。幼稚園の近くでは見られない自然の観察をしたい! ということで池の周りをぐるっと探険。クロスジギンヤンマやオオヨシキリなど、夏の水辺を代表する生きものに次々出会えました。ゆっくり歩きながら野生の生きものがすみやすい場所についてもご紹介。今度は別の時期に“季節による生きものの違い”を見に来てくださいね♪
【2016年5月22日(日)】
- 自然に親しむイベントデー2日目。今年も大人気の「お茶づくり教室(写真)」では、新たな試みとしてチャノキだけでなく、クワの葉でもお茶づくりを実施しました。驚くほどきれいな緑の水色(すいしょく)になったクワ茶、肝心のお味は「意外とクワの方が美味しいかも」という方もいたほど。比べることで緑茶の味も引き立ち、より深く「自然からの恵み」を感じていただけました。
- 満開のイボタノキの花は千客万来、いろいろな虫たちが吸蜜にやってきていました。ご常連はコアオハナムグリ、クロハナムグリ、ヒメトラハナムグリといった甲虫類。ハチによく似たハナアブ類も多く、今日は大型のクロベッコウハナアブや金緑色の光沢が美しいルリハナアブも見られました。
【2016年5月21日(土)】
- 生きものいきいき隊でヒメアカネ湿地の整備をしました。繁茂しているヨシやクサヨシを刈り、ヒメアカネが産卵しやすい浅い湿地になるように水流を調整。作業中は、立派な(といっても40cmほど)ヒバカリとの出会いがあり、終始楽しく進めることができました。参加のみなさま、ありがとうございました!(写真)
- 定例自然かんさつ会のテーマはイベントデーに合わせて「お茶にまつわる生きもの」。茶畑に潜む生きものを探しに行きました。チャノキでは葉の裏にとまるササグモやマミジロハエトリ、隙間に巣を張るゴミグモなどが見つかりました。途中、これもお茶の原料となるアマチャヅルでトホシテントウを観察。帰り道ではナナフシモドキを発見。東南アジアではナナフシの糞を集めてお茶にするとのことで、これもお茶つながりです。
【2016年5月20日(金)】
- 公園内でこの時期に目立つイボタノキやガマズミなどの白い花。そんな中、雑木林沿いで孤軍奮闘、黄色い花を咲かせしているのがニガナです。タンポポに近い仲間。花びらのように見える舌状花の数が5〜7個と少ないのでまばらに見えます。ちなみに種名の意味は「苦い菜」です。
- 最近昆虫の観察ポイントになっているクズの葉上で、シロコブゾウムシ(写真)を発見! 顔つきからして(?)なんとなくおっとりした虫で、近づいても逃げようとしません。その上、体も頑丈なので素手でも簡単に捕まえられ、じっくり見るにはもってこいです。
- アカシジミを今シーズン初確認。雑木林でくらすチョウです。これからどんどん「ゼフィルス(ミドリシジミ)」の仲間たちが増えてきます。
【2016年5月19日(木)】
- 園内管理作業で、希少植物であるアサザとコウホネの周辺のヨシを刈り取りました。湿地の泥に足をとられながらも、少しづつ刈り進めてゆき、アサザとコウホネにしっかりと日が当たるようになりました。途中、うれしいことに今シーズン初確認のミクリの花と実を発見! ご参加いただいたボランティアのみなさま、ありがとうございました!(写真)
- 公園内に生えているツル性の植物で作る自然学習センター式・緑のカーテン。先月、設置したプランターから、様々なツルがぐんぐんと伸びてきています。一番乗りで軒下まで届いたのはウマノスズクサ。葉っぱもたくさん茂り、最近はジャコウアゲハが産卵に来ている様子も観察できるようになりました。
【2016年5月18日(水)】
- 青空に舞うヤナギの綿毛、柳絮(りゅうじょ)。園内どこにいてもフワフワと漂ってきました。降り積もった様子はまるで雪。八ツ橋の池では水面に浮いた綿の中を、これまた綿のようにフワフワのカイツブリのヒナが泳いでいました(写真)。
- 吉見町立西が丘小3年生のみなさんが来園しました。理科の校外学習として自然観察していると、ガガンボの仲間を獲物にお食事中のハナグモを発見! 習ったばかりの昆虫の体のつくりをクモと比べて確認できました。
- 昨日の雨、そして今日の暑さ…これは…変形菌が出る! と思い、雑木林で足元を探してみたらやっぱり出ていました。アメーバ状に広がっているものや、丸いツブツブ状の子実体(胞子を飛ばすところ)のものなどなど。青い金属光沢が美しいキンルリホコリも発見できました。変形菌ファンのみなさま、シーズン到来です♪
【2016年5月17日(火)】
- 朝から雨が降り続きました。湿地では、シュレーゲルアオガエルやアマガエルの混声合唱が、オオヨシキリの鳴き声に負けんばかりの大音量に。またよく見られたのはキセルガイやミスジマイマイなどカタツムリの仲間たち。雨の日だけのご予約だった栄保育所のみなさんを、園内各所で出迎えてくれました。
- クズのつるが伸び始め、それにあわせてクズが好きな昆虫たちも増えてきました。美しい薄い青緑色のコフキゾウムシや、団子のように丸いマルカメムシ、パンダ虫の愛称のあるオジロアシナガゾウムシなどに出会えました。
- 夕方ようやく雨が上がると、見事な夕焼けが見られました(写真)。明日はまた一段と美しい緑あふれる公園が期待できそうです。
【2016年5月15日(日)】
- アウトドアライフが楽しい季節になりました。自然の中で楽しく過ごすためには、出会うかもしれない危険について事前に知っていた方がいいですよね。ということで「野外での危険学習講座(1)」を開催しました。今回はハチ以外の危険生物が対象。後半は野外で生きもの探しをしました。猛毒を体内にもつキイロカミキリモドキや、刺す口が危険なオオトビサシガメなど普段見慣れない虫の登場に「いろいろな虫がいるのねえ」とみなさん恐いというより感心しきりの様子でした。
- 来館のお客さんから「ムラサキホコリがいっぱい生えていますよ!」との情報。標柱3番の現地に直行してみると、朽木からモッサ〜リと大量に出ていました。この時期から出始める変形菌の仲間です。そのすぐ近くでは、真っ赤な傘がオシャレなヒイロベニヒダタケを発見(写真)。ここ数日の蒸し暑さでミクロな生きものが元気いっぱいのようです。
【2016年5月14日(土)】
- ピッカピカの太陽の下、野あそび教室「みんなだいすき! どろんこあそび」を開催しました。スーパーヒーロー“どろんこマン”と一緒に、水辺の生きもののための池を作って大はしゃぎ!(写真) 場所によって変わるどろの感触、次々出てくるメダカやケラ… 楽しむ視点も人それぞれです。大人も子どもも全身ドロドロになりながら作った池。これからどんな生きものがやって来てくれるかな♪
- 北本市内から本町子供会のみなさんが新入生歓迎会で来園。盛り上がったのは今が旬のアクテビティ、ハリエンジュの葉っぱ笛でした。1年生のために、みんなが先生になって一所懸命やり方をレクチャー。自然とだけでなく上級生たちとも仲良くなれたかな? また遊びにきてくださいね。
- ビオトープ見本園でハラビロカマキリが孵化していました。半透明の細くて小さなたくさんの幼虫たち。元気に育て〜!
【2016年5月13日(金)】
- 環境管理ボランティアとして定期的に協力してくださっている彩央会のみなさんが来園しました。今回のテーマはビオトープ見本園のお手入れ(写真)。利用者が観察しやすく、かつビオトープとして生きものたちのすみかになるよう草を刈っていただきました。いつもありがとうございます!
- 八ツ橋付近でコムラサキを発見! 湿地にくらすチョウで、幼虫はヤナギ類の葉を食べ、成虫は同じくヤナギの樹液に集まります。お昼すぎから夕方によく見られます。
- 公園にホタルが登場しました。とはいっても出会ったのは昼間に活動するオバボタル。夏休みに美しい光を見せてくれるヘイケボタルなどの夜行性のものと違い、光はごく弱く、草はらなど陸地でくらしています。
【2016年5月12日(木)】
- さいたま市の先生を対象とした「保育士・幼稚園教諭のための自然体験講座」を開催しました。子どもにとって自然の中での遊びがいかに大切なのかや、園に生きものを呼び込む工夫についてのレクチャー後、五感を使った工作体験として“泥染め”をしました。泥でシブい茶色に染めた布を持ってハイ、チーズ!!(写真) 園の子どもにも、自然の中で遊ぶ楽しさを伝えていってくださいね。
- 育ちの森幼稚園の年中さんがご来園。園内をお散歩しながらシオカラトンボやテントウムシを次々と見つけてくれました。さらに、この季節の晴れた日にしか見られない柳絮(りゅうじょ)をキャッチ! 初夏の自然の中でからだをいっぱい使って遊びました。
- 木道を歩いていたら草地の上を行ったり来たりするサラサヤンマの姿がいくつも見られました。それに加えて低湿地のトンボの代表選手ハラビロトンボが登場。今年は同じ環境にすむシオヤトンボが多く、あとは秋にヒメアカネが来てくれれば久しぶりに“三役そろい踏み”となります。今年は期待できそうな予感!?
【2016年5月11日(水)】
- 育ちの森幼稚園の年少さんがあそびに来てくれました。初めての遠足にみんなドキドキしながら、探検へ出発! 草むらでヘビイチゴの赤い実を見つけたり、白い花が咲くエゴノキのトンネルをくぐったり(写真)、もぞもぞ動くダンゴムシに触ったり…。最初はちょっぴり緊張していた子も、いつの間にか元気いっぱいに生きもの探しを楽しんでいました。
- 雨上がりに楽しめるのは足あと探し。一夜堤近くに点々と残されていました。仲良く並んで池へと向かう2羽のカモの足あとと、近くにはタヌキ。こちらは水辺に沿って進んでいましたが、途中でズルッと足を滑らせていました。
- ニホンアカガエルのおたまじゃくしが、いよいよ子ガエルとなって上陸しはじめました。今日はかえる池脇の草むらで発見! 小指の先ほどの大きさしかないので、探すときには、ゆっくりと踏まないように歩いてくださいね。
【2016年5月10日(火)】
- しっとりとしたお天気のおかげで、園内はキクラゲの仲間がモリモリ! キクラゲ、アラゲキクラゲ、タマキクラゲがあちこちの朽木から生えていました。また、センター付近でスイカズラが開花。近くを歩くと、あま〜い香りが漂ってきます。標柱5番〜一夜堤ではコアジサイが見ごろになりました。
- 昼休みにちょっと外で昆虫ウォッチング。といってもセンター前にあるのは植栽したソメイヨシノといつの間にやら生えてきた細いクヌギ1本。それでもこの季節なら見所がいっぱいで、まずは揺籃づくりに励むヒメクロオトシブミとアシナガオトシブミ(写真)。葉裏ではアブラムシを食べに来たヨツボシテントウの姿がそこここに。他にも行司の軍配型をしたナシグンバイやヒメグンバイなど見つけたところでタイムアップ。後ろ髪引かれつつ、午後の仕事へと戻ったのでした。
【2016年5月8日(日)】
- 定例自然かんさつ会は“母の日”にちなんで、自然界のビッグ・マザー「女王アリ」がテーマでした。まずはセンター近くで、巣づくりを始めたばかりのクロオオアリの新女王の観察。2cm近くある巨体は見ごたえ抜群で、近くに羽アリもいました。また、枯れた竹に巣を作るミカドオオアリや、細かくちぎった枯葉を山積みしてできているクロヤマアリの巣も紹介(写真)。大家族をささえる“お母さん”のくらしについて、たっぷりお話ししました。
- 高尾の池近くで、アオハダの花が満開。緑白色の小さい花が可愛らしいです。
- ヒメアカネ湿地でクロスジギンヤンマ発見。しかも2匹! 腹部の黒地に空色のまだら模様が美しい…。思わず見とれてしまいました。
【2016年5月7日(土)】
- 雨がたっぷり降った翌朝、快晴になったら「虹玉」の撮影チャンス! ある一定の角度で、水滴が七色に輝いて見えます。余分な水分を放出したスギナは、水玉をたわわに付けていて狙いやすい被写体(写真)。気温が上がると蒸発してしまうので、時間との勝負です。
- 園内各所で野鳥の巣立ち雛が見られるようになりました。八ツ橋の池では、カイツブリが2羽の子どもたちにせっせと食べものを与える姿も。そっと成長を見守って下さいね。
【2016年5月6日(金)】
- 朝からどんより曇り空。そのせいもあって、湿地からはアマガエルやシュレーゲルアオガエルといったカエルたちの鳴き声はもちろん、キンヒバリやシブイロカヤキリといった夕方に鳴く昆虫たちの声が日中から聞こえました。
- ボランティアの方に作ってもらったセンター前の新しいテーブルに、イチモンジチョウが来ていました(写真)。口器を伸ばして吸水している様子を、お客さんとじっくり観察することができました。
- ノイバラの葉の裏にナナホシテントウの幼虫が2匹。…と思っていたのですがよく見てみたら、一匹はスズキクサカゲロウの幼虫でした。しかもナナホシテントウの方に食いついています。両者ともアブラムシを食べるので、狩場の奪い合いなのか、それとも大きな獲物を狩ろうとしていたのか。時間をおいて見に行ったところ、ナナホシテントウの幼虫の姿は無くなっていました。
【2016年5月5日(木)】
- 気温がぐんぐん上がり「立夏」にふさわしい一日でした。雑木林沿いでは頭上からホトトギスの鳴き声が聞こえ、足元からは小さなきのこがコンニチハ!(写真) 標柱13番近くではガマズミ、標柱15番近くではエゴノキが開花しました。咲き始めると一気に満開になるので、お早めにどうぞ♪
- 巡視中、たくさんの昆虫に出会えました。標柱2番近くでは、羽化したてのクロアゲハやゴイシシジミ、湿地の近くでは涼しげな鳴き声のキンヒバリを発見。さらに、センター前の草はらにムツバセイボウがいました。メタリックグリーンの美しい姿とは裏腹に、ドロバチに寄生するという不思議な生態をしています。
- 定例自然かんさつ会は「こどもの日」がテーマ。テントウムシの幼虫やヒメクロオトシブミの揺籃(ようらん)といった昆虫の「子ども」さがしで盛り上がりました。さらに、かしわ餅の葉にも使われるサルトリイバラや、チマキを巻く時に使われたチガヤを観察。野生の生きものとのつながりがポイントの“自然学習センター式・こどもの日”をみんなで楽しみました。
【2016年5月4日(水)】
- 昨晩から朝方にかけて、雨風が強く嵐のような天気でした。フジの近くでは、落ちた花で園路が彩られ水面は紫色の花筏に。また、日が出てからは気温がぐんぐん上がり、センター横の温度計で最高気温30℃を記録しました。今シーズン初の真夏日でした。
- 一年を通して目を楽しませてくれるマユミの木。秋は花のような赤い実、冬はドライフラワーのように見える実の外皮が特徴です。新緑の時期を迎え、木道沿いでいよいよ花が咲き始めました(写真)。見逃してしまいそうな淡い黄緑色の小さな花です。
- ★野鳥情報★ 連日、一夜堤付近でキビタキのさえずりが聞こえています。
【2016年5月3日(火)】
- センター周辺を優雅に舞うジャコウアゲハを今シーズン初確認。黒地に濃いピンク色の模様の翅と体が美しいチョウです。今日見かけた数頭は全てオス。メスよりも色彩がより鮮やかです。
- 枯れたタケ・ササ類を食樹とするハイイロヤハズカミキリを見つけました。人家周辺でも見られる普通種ですが、個体数が多いわけではなさそうです。今の時期、花に来るトラカミキリ類やハナカミキリ類など小型で目立たない種が多いので、カミキリらしい種を見つけるとうれしくなります。
- 本日の写真は緑に囲まれた園路の風景です。隣の湿地からは、オオヨシキリの「ギョギョシー」という大きなさえずり。最近では一日中あちこちで聞くことができます。シュレーゲルアオガエルの「コロコロ…」と合わさって、まるで水辺の混声合唱です!
【2016年5月1日(日)】
- 新緑まぶしい木道で、キビタキとセンダイムシクイの鳴き声が聞こえてきました。強い日差しも木陰に入ればひんやり、風が肌に心地良い。目を閉じて野鳥のさえずりに耳を澄ませば、あたかも夏の高原にいるかのようです。
- カワラタケのついた朽ち木に集まってきたカオジロヒゲナガゾウムシ(写真)。1cm弱の小さな虫で、特徴は何といってもそのユーモラスなお顔! 写真をクリックすると顔の拡大写真になります。
- 草はらでクロオオアリの結婚飛行が観察できました。これはこの時期に(1)暖かい日であること (2)少し曇っていること (3)風がないこと (4)夕方に(1)〜(3)がそろっていること、といった複雑な条件がかみ合うと見られる現象です。巣から飛び立った次期女王は、他の巣から出てきた雄アリと空中で交尾し、地面に降りて新しい地下王国を作りはじめます。
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