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北本自然観察公園 自然観察記録 2005年11月

2006年1月16日更新
                                           埼玉県自然学習センター


【2005年11月30日(水)】
○昨日の風で、黄色や赤茶色の落ち葉が歩道を埋めています。平地林なのでそれほどきれいな紅葉ではありませんが、それでも今年はコナラの葉がかなり赤っぽい茶色できれいです。これから12月下旬にかけて葉を落とし、林の中の見通しもよくなると、次は冬鳥の観察が楽しめます。

【2005年11月29日(火)】
○今日は風が強く、落ち葉が公園中を舞っています。落ち葉だけでなく、イヌシデやアカシデ、ケヤキの種なども落ちてきます。ケヤキは、枝先の葉っぱ数枚がいっしょになって、くるくるとまわりながら落ちています。その葉っぱの付け根には種が付いていて、葉っぱごとまわりながら落ちることで風に乗って遠くまで行くことができます。

【2005年11月27日(日)】
○最近、晴れた日に青空を見上げるとオオタカが飛んでいるのをよく見かけます。今日も団体利用者の観察会の最中に飛んでくれました。今は幼鳥も独立し、単独で行動する時期です。年が明けると、求愛の季節になります。

【2005年11月26日(土)】
○今日の「手作り実験教室」では、ちょっと変わったものを食べました。畑の作物で、みんなが利用している大豆や粟(アワ)のもとになった植物です。大豆のもとになったといわれているのがツルマメ、粟のもとがエノコログサ(ネコジャラシ)です。もうだいぶサヤがはじけてしまっていますが、ツルマメの豆を「収穫」して、それを炒ると豆まきの時の豆の味がします。エノコログサも炒ってはじけさせるとごく小さいポップコーンのようになって食べられます。

【2005年11月25日(金)】
○桜堤へ向かう道に、1p弱の黄色い殻のようなものがたくさん落ちています。よく探すとオレンジ色がかった赤い実もいくつかあります。上を見上げると黄色の外種皮が開いてその中心に赤い実が見えます。ツルウメモドキで、たくさんの実を付けていて、一つに見える赤い実には、5粒のタネが入っています。きれいなのでリースの材料に使われたりしますが、赤い部分は鳥も好みますので、持っていかないでください。

【2005年11月23日(水)】
○木道の脇の泥の上にイタチの足跡が付いていました。小さな足跡で指が5本なのが特徴です。水辺が好きで、泳いでいるのを見たこともありまし、田んぼや水路があれば、かなり都市部に近いところにもいます。オスとメスでは大きさがずいぶんと違って、大人のオスで体重が400〜500グラムなのに対して、メスはその半分以下の150〜200グラムくらいです。

【2005年11月22日(火)】
○センターの2階の窓から見える南向きの壁に今年もナミテントウが集まっています。ここに集まってからどこかで集団越冬をするはずなのですが、越冬場所がどこかはわかっていません。黒地に2つ赤い紋のでる二紋型が圧倒的に多く、黒地にたくさんの赤い紋のでる斑型や赤い地に黒い紋のでる紅型も少しですが混ざっています。そして、どういう訳か室内側にも数匹います。どこかに隙間があるのか、玄関から入って明るい2階の窓に集まっただけなのかよくわかりません。

【2005年11月20日(日)】
○センター北西側の雑木林にはキノカワガだけではなく、チャエダシャクもいました。キノカワガほどではありませんが、これも木の幹のような色合いをしています。この他に、ニトベエダシャクというガもいて、これは背中にコウモリみたいな白っぽい模様がでます。

【2005年11月19日(土)】
○葉を落とし、枝先に茶色の房状の実が付いているヌルデが目立つようになってきました。鳥による種子散布をする植物ですが、種子のまわりは干からびて薄く、お世辞にもおいしそうには見えません。中に入っている種子も堅くて消化できそうにはありませんし、これが消化されてしまったら種子散布になりません。それなのに鳥が好むのはなぜでしょうか。試しに舐めてみるとまわりの干からびた部分がちょっとしょっぱく感じます。どうやらこれに鳥は惹かれるようです。「塩」ではなく「酸性リンゴ酸カルシウム」だそうで、昔、信州では塩の替わりに使っていたこともあるそうです。人間の場合は、食べてしまうとかぶれる人もいるそうなので、試すのはおすすめしません。

【2005年11月18日(金)】
○「図鑑にも載っていない変わった鳥がいる」、「すごくいい声でさえずっている鳥がいるけど何」。こんな質問が来ることがあります。たいていは、ガビチョウです。最近になって急速に分布を広げている外来種で、公園でも去年あたりから目立つようになっています。、さえずっている鳥がいるので木の先端を探してもいない、おかしいな、と思うと藪の中にいます。中国南部から東南アジアにかけてがもともとの生息地で、1980年代に九州で見つかったのが最初のようです。

【2005年11月17日(木)】
○閉館時間に玄関の鍵を閉めようとしたら、真っ正面の東の空にオレンジ色っぽい明るい星が見えました。火星です。10月下旬の大接近の頃に比べると見かけの大きさは小さくなりましたが、まだまだ東の横綱といった明るさで、西の横綱の金星とともに夕方の空に存在を主張しています。もう少しの間、夜空の秋場所も楽しめそうですね。火星はこれから少しずつ地球から離れていって、12月下旬には接近前の大きさに戻るようです

【2005年11月16日(水)】
○今朝、八つ橋を歩いていると、何かいつもと足の感触がちがいます。靴の底が張り付くような感じです。あれ、と思って靴を滑らしてつま先をよく見ると白っぽいホコリのようなものが付いています。触るとすぐに解けてしまいました。地温の届かない橋の上だけのようですが、今シーズンはじめて霜が降りたようです。

【2005年11月15日(火)】
○キノカワガという名前のガがいます。名前の通り木の皮の模様にそっくりで、クヌギやコナラの幹にじっとしていると、なかなか見つかりません。目の前の木で、目の高さに昆虫がいるので探してみてください、といっても見つけられない人がいるくらいです。12月の第2土曜日(10日)の「野あそび教室」は、「究極のかくれんぼ!キノカワガをさがせ」です。ぜひ「森の忍者」を探しに来てください。

【2005年11月14日(月)】
○今日は県民の日。センターでは「秋の自然かんさつオリエンテーリング」を行いました。地図を持ってセンターを出発。公園内をまわりながら、木の実やくっつくタネを探したり、ヨシの穂を触ったり、タヌキやウサギの絵を探したり。最後に、拾ってきたきれいな葉っぱでしおりを作りました。

【2005年11月13日(日)】
○今日の「いきもの講座」のテーマはハナワラビです。シダの仲間で、胞子をつける「胞子葉」が葉っぱ状にはなっていなくて、真っ直ぐ上に伸びて黄色の小さな花をたくさん付けているように見えます。そして晴れた日にこの胞子葉を指で弾くと、煙のように胞子が漂うのがわかります。今、この公園ではフユノハナワラビとオオハナワラビを見ることができます。

【2005年11月12日(土)】
○昨日夕方、講義室の窓にサトクダマキモドキのメスがいました。黄緑色のバッタの仲間です。カマの刃のようなくるっと丸まった産卵管が目立ちます。「クダマキ」はクツワムシの別名で、里にいてクツワムシに似ているのでサトクダマキモドキの名前が付いたそうです。

【2005年11月11日(金)】
○今朝、高尾の池にオカヨシガモのペアーが入りました。公園には2002年2月5日に来て以来で、日本にもそれほどたくさん来るカモではありません。オスは全体的に灰色っぽい色彩で真っ黒なお尻が目立ちます。派手な色彩の多いカモの雄のなかでは、かなりシックな装いです。ただ、茶色味を帯びた顔が何となくポケッとしていて間が抜けて見えるのはクチバシが大きめなせいでしょうか。

【2005年11月10日(木)】
○昨日、NHKの人が青空をバックにタネが白い花のように見えるニワウルシを撮影していきました。くるくる回りながら落ちるタネも撮っていきました。夕方と夜の番組で放映されたため、今日はニワウルシを見に来る来園者の方が大勢いらっしゃいました。休みの日にはくるくる回るタネのミニ観察会などをやることもありますので、ぜひ実物を見においでください。

【2005年11月9日(水)】
○公園入り口のふれあい橋の上には、くるくる回りながら風に乗ってやってくるタネが4種類落ちています。昨日の晩、風が強かったせいか、今日はたくさんのタネがありました。枝先に着いているタネが葉っぱごと落ちてくるケヤキ、そのほかユリノキやイヌシデ、ニワウルシがありました。

【2005年11月8日(火)】
○今年はじめて本格的なスズメバチの巣が見つかりました。サッカーボールを縦長にしたくらいの大きさのコガタスズメバチの巣です。雑木林の林床のササの中にあって、地面から巣の底の部分まで20pくらいと、ずいぶんと低いところに作っていました。まったく出入りがないので、オオスズメバチに襲われて全滅したのかもしれません。

【2005年11月6日(日)】
○公園の前の道路沿いにあるユリノキが黄色く紅葉をしています。ここ1週間くらいで、クレヨンで描いたように色鮮やかになりました。ケヤキの葉も赤茶色になってきました。館内ではいろいろな葉っぱの展示を始めましたので、ぜひご覧ください。

【2005年11月5日(土)】
○高尾の池にヨシガモがやってきました。頭の色の鮮やかなオスです。北本には年に1回くらい来るかどうか、埼玉県内全体でも数十羽くらいしかいない珍しいカモです。そのヨシガモの写真を11月14日の「県民の日秋の自然かんさつオリエンテーリング」の宣伝用のチラシに入れていました。ヨシガモなんか来るはずないよ、といっていたら、ちょっと早いけど本当にやってきてしまいました。

【2005年11月3日(木)】
○ヨシ原の中でガサガサ大きな音を立てて動き回っている動物がいます。タヌキ?、イタチ?、哺乳類を期待してそっとのぞくと、キジの雌でした。1羽だけでなく他にもいるようなので、親子のようです。ガサゴソ派手な音をたてて動き回っています。センターにもどってきたら、車庫の裏でもキジの親子を見かけました。

【2005年11月2日(水)】
○ヨシ刈りに備えて、一部の水門を開けて水抜きをはじめました。公園内のヨシ原は、まったく手を入れていない部分と、冬場に刈り取って持ち出し耕転をする部分を作って、生物多様性を確保しようとしています。ふれあい橋横の池の水位も下がり、泥の部分が広がります。そしてその泥の上には、いろんな足跡が付くと思います。タヌキ、イタチ、サギの仲間、カモの仲間、カラス・・・いろいろ期待できます。

【2005年11月1日(火)】
○散歩している黒イヌの体に、イノコズチがたくさんついていました。これからの季節、公園にはくっつく種がいっぱい。タヌキにも散歩の犬にも人間のズボンにもいろんな種がくっついているはずです。受付に公園の「くっつくタネ図鑑」があるので、調べてみてください。そして、公園での犬の散歩はリードを付けて、短く持ってください。
【2005年10月30日(日)】
○秋と言えばキノコの季節。キノコは自分の子孫を残すために風を利用して遠くまで胞子を飛ばすものが多いのですが、中には変わり者もいます。イチョウ林で見つけたスッポンタケはイヤな匂いを出してハエをおびき寄せ、そのハエに胞子がくっつけて遠くまで運んでもらいます。

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