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北本自然観察公園 自然観察記録 2005年6月

2005年8月15日更新
                                           埼玉県自然学習センター


【2005年6月30日(木)】
○今日葦原で、シジュウカラを見ました。スズメ目シジュウカラ科の鳥で、大きさは14〜15cmの留鳥です。山奥から近くの公園まで木立のある所ならどこでも見ることができます。白い頬とネクタイのような腹の黒い模様が特徴ですが、オスはネクタイが太く、メスは細いという違いがあります。「ツツピー」や「ツッピン」と鳴き、「ジュク、ジュク、ジュク」という声も出します。冬には他のカラ類と混群を作ります。理由は、共通の警戒の声を持っており、共同で危険を回避するためといわれています。ちなみに、カラ類4種の見分け方ですが、シジュウカラはネクタイ模様、ヒガラは蝶ネクタイ、コガラはベレー帽を被っている、ヤマガラは一番色が派手です。

【2005年6月29日(水)】
○標柱14から15へ向う園路沿いで、シロザが草の葉に白い粉をまぶしたようになっているのを見ました。粉に見えるのは、粉状毛と呼ばれる細胞が表面にあるためです。ほうれん草の仲間で、昔は食用にしていたそうです。味もほうれん草に似ていて、おひたし、和え物、汁の実などに使われていたようです。仲間に、アカザ、コアカザ、コシロザがありますが、すべて食べられます。日本全土に分布するアカザ科の1年草で、日当たりのよい道端や荒れ地などに生育しています。高さは60〜150cm、茎には稜があり、途中からよく分枝します。稜や節部はしばしば赤味を帯びています。葉は三角状卵形で互生し、長い柄に不揃いの鋸歯があります。8〜9月に、円錐花状で黄緑色の小さな花が咲きます。

【2005年6月28日(火)】
○センター前の園路際にあるヤマモモの木に、丸い実が赤く熟しています。ヤマモモ科の常緑高木で、本州から沖縄に分布しています。主に暖地の山野に生育していますが、都会にもよく植えられています。春に赤い花が咲き、夏に丸い実が付きます。ただし、実が付くのはメス木のみで、オス木には実は付きません。実は赤から黒っぽくなるにつれて、甘くなります。そして、実はジャム(ヤマモモジャム)や果実酒の原料になり、樹皮は褐色の染料になります。命名の由来は、山に生える木で、果実の味が桃の実に似ているところからだそうです。別名は、楊梅(ヨウバイ)といいます。

【2005年6月26日(日)】
○エドヒガンの先の園路際に、ヒメカンスゲが暗褐色の短い棍棒状の花を付けています。カヤツリグサ科の常緑多年草で、高さ10cm位です。山野の乾いた林内などで普通に見ることができますが、全体的に地味な姿なので見過ごされがちです。葉は暗緑色で、光沢が無く、幅2〜4mmの線形です。棍棒状の花は雄花で、茎の下の方に雌花が付きます。名前のスゲは、カヤツリグサ科の総称で、カンスゲは常緑の葉を意味するそうです。カンスゲの小型版なのでヒメカンスゲといわれるようです。ヒメカンスゲは小型なので無理かも知れませんが、昔はカンスゲから笠や蓑を作ったそうです。

【2005年6月25日(土)】
○エドヒガン先の公園出入り口付近に、オオバジャノヒゲが小さな白色の花を咲かせています。ユリ科の多年草で、ほぼ日本全土に分布し、山地の林の中などに生育しています。高さは15〜30cmで、茎の上部に10個前後の小さな花を下向きに咲かせます。庭の縁取りなどにもよく使われます。常緑で、冬に青い実を付けます。また、根のところが肥大してコブ状になります。これを漢方では、「麦門冬(バクモンドウ)」といい、せき止めとして用います。命名の由来は、ジャノヒゲとは細長い葉を蛇の髭になぞらえたもので、オオバは仲間のジャノヒゲよりも、葉が幅広のところからのようです。別名は、竜の髭になぞらえて「オオバリュウノヒゲ」といいます。

【2005年6月24日(金)】
○センター前の通路付近に、ウツボグサが紫色で唇状の花を咲かせています。シソ科の多年草で、日本全土に分布しています。日当たりのよい草地などに生育し、高さ10〜30cm、茎の先に3〜8cmの花穂を出し、沢山の花を付けます。茎は四角形で、葉は長さ2〜5cmの長楕円形で、ゆるい鋸歯があり、対生しています。茎や葉には、細かい毛が密生しています。花後、基部から走出枝を出し、先端に新苗を作って繁殖します。命名の由来は、毛ばだった花穂の様子が、矢を入れる靫(ウツボ)に似ているからだそうです。
靫は、昔の武士が戦いの際に、矢を入れて持ち歩いた道具です。長い竹篭で作り、その外側を虎や熊や猿などの毛皮や鳥の羽で覆ったものです。別名は、「夏枯草(カゴソウ)」といいます。花の後、葉は緑色なのに、花穂だけがカサカサに茶色く枯れることからです。

【2005年6月23日(木)】
○センター前の通路際で、チガヤがキツネの尻尾に似た白い毛を密生させた花穂を咲かせています。高さは30〜80cm、イネ科の多年草で、北海道から沖縄に分布し、日当たりの良い川原、草原、野原などに生育しています。茎が長く伸び、先端に10〜20cmの特徴のある花穂を付けます。花穂は若いうちは茶色ですが、成長するにしたがってフワフワとした白い羽毛状となり、風にそよぐ状態は、なかなか風情があります。根茎は長く横に這い、節から線形の葉を出します。命名の由来は、穂が出たばかりの時は、雄しべも雌しべも赤色で、これを血染めとみて、茅の仲間なので血茅(チガヤ)になったとのことです。別名は、ツバナといいます。昔、火打ち石で火をおこす時、炎を取るためにチガヤの綿毛を使っていたので、火ツケバナから転じてツバナになったそうです。また、端午の節句でお馴染みの粽(チマキ)は、チガヤの葉っぱで餅を包んだところから、茅巻きになりました。なお、6月末頃、健康を願う茅の輪(チガヤで作った輪)くぐりの神事が各地の神社で行われています。

【2005年6月22日(水)】
○あづまや付近の北里の森で、ムラサキシキブが紫色の小花を多数咲かせています。クマツヅラ科の落葉低木で、山野などに生育していますが、葉腋から花序を出し、小花を付けます。花は3〜5mmの筒状花です。10月〜11月頃には、3mm程の球形の実を付けます。花と同じく紫色で、落葉後も実は枝に残ります。実が白く熟する品種はシロシキブといわれています。一般に、鉢植えや庭木に使われる小振りのコムラサキをムラサキシキブ呼ぶことも多いようですが、正確にいうと別の種類です。命名の由来は、紫色の実を平安美女の「紫式部」になぞらえたとのことです。また、本来は紫色の実をびっしり付けることから「紫重実(ムラサキシキミ」と呼ばれていましたが、いつの頃からか「紫式部」に変わっていったという説もあります。

【2005年6月21日(火)】
○あづまや近くの水辺で、メダカが元気に泳いでいるのを見ました。北海道を除く日本各地に分布し、平地の池や水田、用水路などに生息しています。日本に生息する魚の中で最も小さい魚で、4cm位の大きさで、透明でやや黒っぽい色をしています。雑食性で、日中は水面付近を群で泳いでいます。昔は、歌にも歌われるほどで、水田地帯などではどこででも見ることができましたが、最近は減少傾向にあり、限られたところでしか見ることができないようになっています。生存環境が厳しくなっているのと、ブラックバスなどの外来種に脅かされているためです。そのため、環境庁レッドリストの絶滅危惧U類に指定されています。

【2005年6月19日(日)】
○木道際に、ノミノフスマが小さな白い花を沢山咲かせています。日本全土に分布する、ナデシコ科ハコベ属の多年草で、農地の周辺などに多く生育しています。秋に発芽し、春早くから成長します。小型で茎は細く、根元から叢生して、四方に広がり、株になります。花弁は5つですが、深く2つに切れ込んでいるので10弁に見えます。これはハコベ属に共通の特徴です。ハコベによく似ていますが、花卉が萼片よりも長く、葉もハコベよりは小さいです。また、白い星形のナデシコ科は種類は多く、見分けはかなり難しいです。なお、名前のフスマとは布団の意味で、小さな葉をノミが寝る時に掛ける布団に例えたそうです。

【2005年6月18日(土)】
○今日は梅雨の中休みで、やや蒸し暑い一日でした。ところで、公園内を歩いていると各所で、モンシロチョウとモンキチョウが飛んでいるのが目につきました。どちらもシロチョウ科のチョウで、大きさも20〜30mm位とほとんど同じです。しかも、モンキチョウのオスは黄色ですが、メスは白色と黄色の2種があり、白色の方はモンシロチョウとの区別がつきにくいです。モンシロチョウの食草は、アブラナ科のキャベツやハクサイなどですが、モンキチョウの食草は、マメ科のダイズやクローバーなどです。飛び方は、モンシロチョウはフワフワとゆったりと飛びますが、モンキチョウは地表近くを活発に飛び回ります。どちらも、北海道から沖縄に分布し、野原や公園、河原などで普通に見ることができます。

【2005年6月17日(金)】
○公園内の園路際に、ヤブジラミが白色の花を咲かせています。日本全土に分布し、野原や道端に生育するセリ科の多年草です。高さ30〜80cmで、茎上に複散形花序を出し、直径4mmで白色の小5弁花を密生させます。葉は細裂した2〜3の羽状複葉でギザギザです。果実は2.5〜3.5mmの褐色で、刺状の毛が細かく付いています。毛の先は曲がっていて、人や動物に引っ付きます。ヤブなどに生え、果実が衣服などにシラミのように付くことが、命名の由来です。花はよくみると上品な感じもするのに、気の毒なネーミングです。似た花にオヤブジラミがありますが、こちらは花弁の縁が赤紫色という違いがあります。 

【2005年6月16日(木)】
○ふれあい橋際に、アカメガシワが黄色の花を咲かせています。落葉の高木で、高さは5〜15m、雌雄異株です。雄花は花弁がなく、沢山の雄しべが小さなボール状になり、穂状に咲いています。雌花は刺状の突起があり、花らしくありません。本州から南西諸島に分布し、河原、丘陵地、伐採地など日当たりの良い荒れた土地に生育しています。新葉に赤い鱗片が多数あり、芽出し部分が赤いのでアカメ、昔、柏の葉と同じように食物を載せた広い葉をカシワといったのが命名の由来です。葉の赤い色は毛ですが、葉の成長とともに脱落し、地の緑が見えてきて緑色になってきます。葉の基部に蜜腺があり、蜜を求めてアリなどが寄ってきます。果実は朔果で、熟すと裂開して黒い種子を出します。

【2005年6月15日(水)】
○センター西側の園路際に、シモツケが淡紅色の小花を丸く付けています。バラ科の落葉低木で、高さ1m位の灌木です。本州から九州に分布し、日当たりの良い砂礫地、山地、草原などに生育しています。細い枝は地上からよく分枝し、枝先に花を散房状に密生させます。花は5mmほどの大きさですが、5枚の花びらより多数の雄しべが長く突き出ているのが特徴です。名前の由来については、下野(現在の栃木県)で最初に発見されたとか、花の咲き方が霜の降りた様子に似ているからといわれています。花の色は、白色のものや白色と淡紅色の混じったものあるそうです。古くから、庭木として使われていて、切り花や鉢花にされることもあるようです。ユキヤナギやコデマリはシモツケの仲間です。

【2005年6月14日(火)】
○木道上で、2匹のシオカラトンボが奇妙な飛び方をしていました。しばらく動きを見ていると、木道の端に止まり交尾を始めました。シオカラトンボは、日本で最も普通に見ることのできる中型のトンボで、体長が40〜55mm、日本全土の平地から低山地の明るく開けた池沼、湿地、水田などの周辺に棲息しています。オス、メスとも成熟するまではムギワラ色をしています。メスは成熟してもムギワラ色のままなので、ムギワラトンボといわれます。しかし、オスは成熟すると、腹の表面に灰白色の粉をふいて、青色っぽくなります。これが、シオカラトンボという名前の所以のようです。

【2005年6月12日(日)】
○高尾の森に隣接した市道際で、ヤマボウシが白い大柄な花を咲かせています。中央の丸い花穂を坊主頭に、4枚の白い花びらを白い頭巾に見立て、比叡山延暦寺の山法師になぞらえての命名といわれています。しかし、花びらに見えるのは実は総苞で、花穂の方が微小な20〜30個の花の集まりです。ミズキ科の落葉小高木で、高さは5〜10m、本州から沖縄に分布しています。花はハナミズキによく似ていますが、咲く時期がハナミズキより1ケ月ほど遅く、花びら(総苞)の先が尖っている(ハナミズキは丸い)という違いがあります。秋には、球状の集合果がイチゴのように赤く熟して、甘くなり、食べることができます。別名は、「山桑(ヤマクワ)」といいます。実の表面が桑のようにブツブツしているところからのようです。

【2005年6月11日(土)】
○高尾の森に向かう園路沿いを歩いていると、風に乗って独特の匂いが漂ってきました。近づいて確認するとクリの花でした。枝の腋から細長い紐のような花穂を伸ばして、小さな花を集めたように咲いています。15cm位の白色の長い花穂は、大部分が雄花で、雄花の付け根付近に目立たない雌花があります。ブナ科の落葉高木です。黄色でよく似た花を付けるものに、同じブナ科の椎の木があります。命名の由来は、落ちた実が石のようであることから、小石を意味する古語「くり」からこの名になったといわれています。諺で「桃栗3年、柿8年」と実を結ぶ時期のことをいいますが、何事も時期が来なくてはできないたとえです。

【2005年6月10日(金)】
○今日、気象庁より関東地方が梅雨入りしたとの発表がありました。その関係からか、天候の安定しない一日でした。ところで、カマツカの枝に、ナナフシが引っ付いているのを見つけました。体長70〜100mm、6本の足、二本の触角、黄緑色の細い体で木の枝そっくりです。静止している背中を触ると、走って逃げました。ナナフシは樹上で生活し、ナラ、カシ、サクラなどの葉を食べて生育します。木の枝に擬態しますが、ビックリすると動きを止めたり、体色を変化させたりします。

【2005年6月9日(木)】
○公園内各所で、ドクダミが十字型の白い花を咲かせています。ドクダミ科の多年草で、全国に分布しています。高さは15〜50cmで、湿り気のある道端などでよく見かけることができます。茎は黒紫色で、ハート形の葉の先端に花を付けます。4枚の花弁に見えますが、これは実は苞葉です。その上に何百という小さな黄色の花が集まって付いています。命名の由来は、毒を矯める(ためる、収めるの意味)で、毒を止める効能があることからのようです。漢方では、茎や地下茎が腫れ物、皮膚病に薬効があるそうです。また、別名は「十薬」といいますが、馬に与えると10種類の効能があるからだそうです。生の葉は匂いが強烈で嫌われていますが、十分に陰干しするとほとんど匂いはなくなります。ネーミングで損をしていますが、花もよく見ると素敵です。最近の健康志向で、ドクダミ茶が注目されています。高血圧、便秘に効果があるそうです。

【2005年6月8日(水)】
○草原脇に、ウツギが白い花を咲かせています。ユキノシタ科の落葉低木で、高さは1〜3m、日本全土に分布し、丘陵地から山地の日当たりの良い所などに多く生育しているようです。株立ちで、枝先に穂状の花を沢山付けます。花弁は5枚で、雄しべの花糸が幅広くなっています。また、対生した葉には細かな硬い毛があり、ザラザラした感じがします。果実は、椀状で棘の様な花柱が残るので、コマに似ています。材質は、硬く、腐りにくいため、昔から木釘や楊枝、神事の時の杵などに使われています。名前の由来は、幹が空洞になっているので、「空ろ木(ウツロギ)」が変化して「空木(ウツギ)」になったといわれています。別名は、雪見草といいます。花の咲いた様子が雪のように見えるからだそうです。もう一つの別名は、文部省唱歌にも歌われている「卯の花」です。花が卯月に咲くことからのようです。

【2005年6月7日(火)】
○センターの玄関前の植え込みで、ホタルブクロが白色の鐘型の花を咲かせています。キキョウ科の多年草で高さ40〜80cm、日本全土に分布しています。やや日陰の山道の脇などに生育し、茎の上部に長さ4〜5cmの大きな鐘型の花を付けます。花は白色と淡紅紫色の2種があり、濃色の斑点が付いていて、先は浅く5裂しています。名前の由来については諸説があります。花の中に蛍を閉じ込めておくと、その明かりが外へ透けて見えるところから、提灯の古名を「火垂(ホタル)」といい、提灯に似ているのでホタルになったとか、蛍を捕らえた子供が家に持ち帰るときに、この花を虫籠代わりに使ったからとかです。特徴のある花なので、地方によっては、チョウチンバナ、ツリガネソウ、トックリバナ、アメフリバナ、ボンボンバナ、ホタルグサと呼ばれているようです。

【2005年6月5日(日)】
○草原の近くで、イボタノキが白色の小さな花を咲かせています。モクセイ科の落葉低木で、北海道から沖縄の山野などに分布しています。高さ2〜4mで細かく分枝し、枝先に総状花序を出し、白い小さな花を多数集めてように付けます。花は直径が約8mmの先端が4裂した筒状漏斗型です。地味な花なのであまり目立ちません。葉は対生し、長楕円形で先に丸みがあります。樹皮にカイガラムシの一種であるイボタロウムシが寄生するのが命名の由来です。イボタロウムシからイボタロウを取り、ロウソクの原料としたり、家具や生糸の艶だしに使います。止血剤としても薬効があるそうです。刈り込みに強いため、生垣に使われることも多いようです。秋には、黒い小さな実を付けます。

【2005年6月4日(土)】
○公園内各所に、ヒルガオが淡紅色の花を咲かせています。北海道から九州に分布する多年生のツル性植物で、明るい湿潤の草原などに生育します。高さ50〜200cmで地下茎を持っており、庭や畑に繁茂すると除去が困難になります。花は5cmほどの漏斗型、葉はホコ型からヤジリ型の無毛で、互生しています。葉柄は1〜4cmです。朝に咲くアサガオ、夕方に咲くユウガオに対し、昼に開花するのがヒルガオです。似た花に西洋ヒルガオがあります。ヒルガオの方には大きな2枚の苞葉があるのが見分けのポイントです。

【2005年6月3日(金)】
○夏に向かい暖かい日が多くなっています。そんな暖かい陽気に誘われてか、今日1匹の中型のチョウがセンター内に飛んで来ました。しばらく様子を見ていましたが、外へ飛んでいかないので、網で捕まえて外へ出しました。触角が長く、褐色の地に白い1本のラインがあります。イチモンジチョウかアサマイチモンジのどちらかのようですが、イチモンジチョウと確認されました。日本全土に分布していて、渓流沿い林地周辺に棲息していますが、都市近郊でも普通に見ることができます。コミスジと同じように、羽ばたかずにスイスイとリズミカルに滑空を繰り返す飛び方に特徴があります。幼虫の食草は、スイカズラ科の植物(スイカズラやキンギンボクなど)です。   

【2005年6月2日(木)】
○八ッ橋を渡った北里の森に、コアジサイが小さな白い花を集めたように咲かせています。関東以西の本州から九州に分布している落葉低木で、丘陵から林地で普通に見ることができます。名前の由来は、大きくなっても人の背丈くらい(1.5mほど)にしかならず、アジサイの中で最も小さいということからコアジサイといわれるようになったようです。
下部からよく分枝し、株状になります。枝先に直径5cmほどの散房花序を付け、約4mmの小さな花を多数咲かせます。アジサイでは装飾花が発達していますが、コアジサイには装飾花はなく、全て両性花です。満開時には、ほのかなお香のような匂いが漂います。

【2005年6月1日(水)】
公園内各所で、スイカズラが白色と黄色の花を咲かせています。日本全土に分布する常緑のツル性植物で、山野や道端で普通に見ることができます。花は唇状に大きく2裂し、上弁は先が4裂し、花は2個づつ並んで付きます。はじめ白色だった花は、だんだん黄色くなってきます。そのため、金色と銀色の花が混ざって咲くように見えるということで金銀花(キンギンカ)の別名があります。名前の由来は、花の奥に甘い蜜があり、子ども達が花を取って吸うことから付いたそうです。もう一つの別名は、忍冬(ニンドウ)といいます。冬でも葉が生い茂って、寒さに耐えているように見えることからです。漢方薬として、利尿、解毒、解熱、浄血の効があるそうです。

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